Tsushima Wildlife Conservation Center (TWCC)

対馬野生生物保護センター

ツシマヤマネコニュース

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センター職員日誌

347件の記事があります。

2011年04月23日渡りの季節!!

センター職員日誌 一條

今日の対馬は雨上がりで、空気がとても澄んでいます。
気持ちの良い空気の中を出勤中…。
棹崎公園に入り、お客様用の駐車場を抜け…
…なんか飛んだような…?

ヤツガシラ!!
目の前に止まってくれました。
昨日は自宅の駐車場でカワラヒワに出会い…何だか最近、鳥との出会い運が上昇中の様です。
そんな訳で、春の渡り鳥の季節、到来です。
ヤマネコの島のもう一つの顔、渡り鳥の中継地、対馬。
是非是非遊びに来て下さいね♪

ちなみにヤツガシラのとさかが開くとこんな感じです。
(写真はセンターの展示の剥製)
今回は残念ながら、開いたとさかは見れませんでした。
今年はヤマショウビンが見れるといいなぁ…。
やりたい事は、山積みです。

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2011年04月22日ヤマネコ追跡調査(4/22)

センター職員日誌 水崎

川口です。

この1週間のモニタリングチームは、先日野生復帰したMs-55に張り付いてましたので、そろそろ他のヤマネコ達の様子も気になります!

 ということで、今日は北は上対馬町から南は豊玉町までのほぼ上島全部をモニタリングしてきました。発信器を付けたヤマネコも先日野生復帰したMs-55を含めると6頭になりました。さすがに6頭となると効率よく回らないとあっという間に時間が過ぎていきます!

 さらに今日は朝から雨模様…しかも途中強雨!!こんな日はホントはテレメしたくない(-_-;) されどやることはきちんとこなさないと…

 なので、今日は北から攻めてみました!!

では、順番に…


佐護のヤマネコMm-48は塩田の直線道路の民家の裏山にいました。最近は海岸の方にいることが多かったですが、久しぶりに湊大橋をとことこと渡ってこちら側にやってきたのでしょう…


上対馬のヤマネコMf-54は富浦(とみがうら)に落ち着いてからは大きな動きはなく、今日も畑の脇の竹やぶにいました。


峰のヤマネコMs-55は丸一日半ほど小鹿の海岸の方に居ましたが、今日はついに動きがあり、小鹿トンネル北の斜面にいました。


 残りは豊玉の3頭です。

 最初にMn-43を見付けたのですが、なんか電波の状態がおかしい!この斜面にいるならもっと強く電波が入るはず!と思いましたがうまく入りません。。。

 そこで、Ms-52から方探することにしました。Ms-52は前回とあまり変わらず、鯨瀬の半島の先端にいるようでした。

 そのあと戻って、Mn-43にじっくり向き合うことにしましたが、やはり電波の状態は悪いままでした。場所は嵯峨集落奥の谷にいたのですが、ひょっとしたら発信器の寿命が近いのかもしれませんね。。メーカーの情報ではもうしばらく持つはずなんですが…

 Mi-53は前回苦労させられましたが、今日は糸瀬の集落の民家裏の斜面に居ました。

 
 終わってみると、走行距離は100kmを超え、雨もあってかなかなかしんどいテレメでした。次回はもっとスマートにやろう…と思います!!

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2011年04月22日野生復帰したヤマネコ(Ms-55)その後【4/18~21】

センター職員日誌 茂木

4/18に亜成獣のオスMs-55を野生復帰させました(^^)/

このヤマネコは今年の1月末に峰町志越の三浦林道で衰弱しているところを地元の人の協力により保護した若い個体です.
センターで療養したのちネズミなどの生き餌を捕る訓練をしてから元気に野生に帰っていきました.

この個体についても野生復帰後の動向をモニタリングするため追跡調査を行なっているので,ここでヤマネコの様子を報告していきたいと思います.

18日は,野生復帰した場所から早々に動きだし,県道をまたぎ旧道小鹿~志多賀間の茶屋隈峠付近の谷まで移動していきました.
19日は,日中をこの谷で過ごした後,夜には移動を始め,再び野生復帰地点の周辺まで戻り,今度は小鹿トンネルの海側の山を小鹿港側へ移動していきました.
20日から21日は,この小鹿港の裏山でずっと過ごしていました.

Ms-55は野生復帰直後からどんどん移動を始めたり(たいていのヤマネコは野生復帰後の2~3日間はあまり移動せず,野生復帰地点の周辺で過ごすことが多い),移動する距離が大きい・スピードが速い(1時間で直線距離にして1kmぐらい移動することも!)などなど・・・なんだか規格外なヤマネコです!!!

野生復帰後から3日間は特に注意が必要になる期間であるため24時間態勢で追跡するモニタリング調査を実施していたのですが,一度ヤマネコが動き出したら見失わないようにこちらは着いていくのが必死でした.

これからしばらくは朝と夜に1回ずつこのヤマネコの様子を確認してモニタリング調査を継続してゆく予定です.


現在センターでモニタリングしているヤマネコは,豊玉町糸瀬~貝鮒にいる3頭(Mn-43,Ms-52,Mi-53)と上県町佐護にいる1頭(Mm-48)と上対馬町富浦にいる1頭(Mf-54)と今回野生復帰した1頭(Ms-55)の計6頭!

今のところどの個体も順調に野生の中で元気に暮らしているようです(^o^)


Ms-55野生復帰後の移動軌跡(4/18~21)

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2011年04月20日ツシマヤマネコの野生復帰

センター職員日誌 山本

ツシマヤマネコニュースにもあるように、1月末に峰町で保護された亜成獣が18日に野生復帰しました。

現在、モニタリングチームの二人(茂木・川口)が追跡調査をしています。
野生復帰後の行動については、お二人から報告があると思いますのでしばしお待ち下さい。

野生復帰したヤマネコです↓

保護された当時、下痢をしていたためお尻の周りの毛が抜けてしまいました。
だいぶん伸びて来ましたが、こんなしっぽになっています↓


ちなみに、普通のヤマネコのしっぽはこんなです↓


そのうち毛は伸びると思いますが、しばらくの間へんなしっぽのヤマネコがいたらこの個体です。

見かけた方はセンターにご一報ください!

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2011年04月20日舟志の萱刈り

センター職員日誌 一條

最近、二十四節季という季節の区切り方が気に入っています。
今日は「穀雨」に入りました。
様々な植物を潤す春雨の季節、だそうです。
昨日までは全てが清らかで穢れが無く、明るいという「清明」。


芽吹いたばかりの木の芽や花々が、そう名付けさせたのでしょう。
(写真はちょっとブレていますが…)
昔の人達はとても綺麗な日本語を残してくれたなぁ、と感心しています。

さて、そんな穀雨を目前に、舟志の森では「萱(かや)刈り」が行われました。
「舟志の森」は、ヤマネコが棲みやすい森づくりを目的に、住友大阪セメントさんからお借りし、対馬市や舟志区民の皆さんと一緒に森づくりを進めている所です。
今回は、ネズミの生息数を増やす事を目的に作った萱場で、新しい芽が元気に育つようにと枯れた萱を刈る作業を行いました。

舟志区のお二人と、私の三人で萱を刈る、刈る、刈る…。
ヤマネコやネズミが通りやすいように、刈った萱の整理も行いました。
ヤマネコにとって住みやすい環境は、未だに分からない事だらけ。
舟志の森での試行錯誤は、今後も続きます。

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2011年04月19日ひとつばたご

センター職員日誌 水崎

今朝、センターのヒトツバタゴが芽吹いていました。
1年前に「天皇陛下御在位20年記念植樹」として植えたのですが、その後あまり元気がなく、生きているのか心配をしていたところです。

今朝、芽吹いていたのは下の方だけだったので、上の方の芽が出てくるかはわかりませんが、生きていてくれたので徐々に回復してくれるものと思います。

花が咲くのは数年先と思いますが、その時に誰かが職員日誌に書き込んでくれたら嬉しく思います。
そのころ対馬は、ヤマネコはどうなっているでしょうか。

1年前の植樹の時の写真です。

今朝の写真です。
下の方から数か所、芽吹いていました!
芽吹いていたのは、1年前の写真のタグがついているあたりです。

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2011年04月18日鯉のぼり

センター職員日誌 水崎

  田代です。
  
  この少子高齢化の時代に、嬉しいことがありました。
  今年は、佐護地区で端午の節句(佐護地区では、ごりょうともいう)で2軒のお宅で、まだ、肌寒い4月の空に鯉のぼりが優雅に泳いでいます。
  よく見ると、このお宅は4枚の幟が風になびいています。
  そうです実は、このお宅は何と双子の男の子が産まれたのです。
  この不況の時代を吹き飛ばすように鯉のぼりが颯爽と泳いでいます。
  将来の対馬(佐護地区)を背負ってくれる男の子です。
  すくすくと育って欲しいものです。



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2011年04月15日野生復帰したヤマネコ(Mf-54)その後【4/12~14】

センター職員日誌 茂木

Mf-54の野生復帰後の様子を報告します.

前回11日の日誌で,検査捕獲後の放獣以降は比較的狭い範囲を動いているので,自動撮影ビデオで様子を見ることにしたと報告しましたが,13日に自動撮影ビデオでMf-54の元気な様子が確認されました.

なぜこのような狭い範囲で暮らしているのかについては依然としてはっきりとしないのですが,とりあえずMf-54の元気な様子が確認できたので一安心です(^^)/



動画でアップできないので切り抜いたMf-54の姿です(*^_^*)

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2011年04月15日ヤマネコ追跡結果(4/15)

センター職員日誌 水崎

 川口です。

 桜の花も満開かと思ったら最近の強風であっという間に散り始めましたね。今年も花見で一杯は叶わなかったです(>_<)
 
 それでは、気を取り直して、今日のヤマネコ達の様子をご報告します。

 まずはセンターから一番近い佐護のMm-48からです。
 今日は湊浜のシーランド近くの民家の裏山に居ました。シーランドでは佐護小中学校の子供たちが遠足!?だったようで、道路でテレメしてたらみんな挨拶してくれました。子供たちに挨拶されるとなんだか照れますね(*^_^*)

 
 

次に豊玉の3頭…
 Mn-43は貝鮒集落奥の遠見山にいました。ここにいる時は車道がありませんので、人が一人通れるくらいの山道を機材を持っててくてく歩きながらのテレメです。久し振りにここを歩きましたが、でっかいイノシシ糞が大量に落ちてました。踏みたくないのでかわしながらのテレメでした。最近のMn-43は広範囲に動いてますね。

 Ms-52は貝鮒集落の対岸の貝鮒崎の先っちょに居ました。ちょっと裏側にいたので電波が不安定なところもありました。

 最後にMi-53は糸瀬集落の北の山にいました。最初から電波はかすかにしか入らなかったのですが、方探している最中にどんどん動き出して最後のポイントを落とす時には蚊の鳴くような音くらいにしか入感しなくなりました。なんとか間に合ってよかったです。


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2011年04月13日お魚くわえたヤマネコ

センター職員日誌 山本

昨年度末から、センターで飼育しているヤマネコたちにお魚をあげています。

ヤマネコたちには、馬肉、鶏肉、牛レバーなどを与えていますが全て島外の購入です。

ツシマヤマネコなのだから、少しでも対馬のものを食べてもらいたいですし
地域経済への貢献(ちょっとですけど)のためにも、環境のためにも、地産地消は望ましいことです。

そこで、上対馬で環境に配慮した漁業を営まれている海子丸さんにご協力いただき
月に2回程度お魚の日をつくることにしました。

お刺身で食べたら美味しそうだなーという気持ちを抑え、ヤマネコたちに与えます。

みんな、美味しくいただきました☆

福馬と、No.37、写真のNo.40が特に喜んだそうです。

先日、西表野生生物保護センターで飼育されていたイリオモテヤマネコの「よん」が亡くなりました。

対馬のNo.1と同じ年(15才)で、一緒にご長寿記録を更新していけたらと思っていたのに…

長生きしてね、じいちゃん。

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