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対馬野生生物保護センター

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Mm-13の物語

 交通事故→保護→野生復帰→鶏小屋襲撃→再保護→脱走?!→鶏小屋再襲撃・再々襲撃→→保護→動物園へ・・・

保護

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 Mm-13は、2002年5月12日に佐護友谷で交通事故に遭い保護されたオスです。保護当時約1才程度と考えられました。最初はかなり状態が悪く、元気になるかどうか心配されましたが、1週間ちょっとで回復しました。この写真は、保護された直後にセンターで撮影したものです。

野生復帰

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 元気になり餌が獲れることも確認できたので、6月20日に野生復帰しました。その後、元気に暮らしているかどうかを確認するために、電波発信機を装着しました。

鶏小屋を襲う

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 朝、電話がかかってきました。発信機を付けたツシマヤマネコが鶏小屋を襲ったというのです。急いで現場に向かうと、そこにいるのは、やはりMm-13。ひとまずケージに入れて保護。センターに連れて帰りました。
 野生復帰させたときから1kg近く痩せていたので、餌がうまく獲れていなかったのかもしれません。

脱走

 体重が減った原因を調べようとしていた矢先、なんとケージの網を噛み切って脱走してしまったのです。再度保護しようと努めましたが、どんどん自分のもといた場所に戻っていってしまいました。
 その後は、毎日居場所を電波発信機で調べました。しばらく様子を見ていると友谷でのんびり暮らしている様子でした。

鶏小屋再襲撃、再々襲撃

Mm-134

鶏小屋に入ってしまったMm-13

 しかし2003年の冬、Mm-13は再び鶏小屋を襲いました。地元の方にお願いをして、何とか再び友谷に帰したのに、2004年の冬、また鶏小屋を襲って保護されました。
 もう、地元の方はカンカンです。センターとしても、鶏小屋を襲うことを覚えてしまったMm-13を友谷に返すことはためらわれました。

動物園へ

 友谷に帰れなくなったMm-13は、動物園で飼育下繁殖に参加してもらうことになりました。
 2006年の冬に福岡市動物園へ引っ越し、動物園生まれのメスとお見合いをして、翌春には3頭の仔ヤマネコのお父さんになりました。
 2009年の春には、2頭のメスとの間に3頭の仔ヤマネコをもうけ、ヤマネコの飼育下繁殖に貢献しています。