センター職員日誌
347件の記事があります。
2015年03月13日TWCCヤマネコ杯 ★投票結果発表★
センター職員日誌 吉岡
こんにちは★
普及啓発担当の吉岡です(・∀・)!!
前回職員日誌でもお伝えした『TWCCヤマネコ杯』の投票結果をご報告致します!!
『TWCCヤマネコ杯』とは、対馬の魅力を再発見するために、
ヤマネコセンター職員自ら写真を撮りに出かけ、
皆様に写真を通して対馬の魅力を知って頂こうという企画です★
第1回目の今回は「対馬の冬」をテーマに行い、
来館者の方に1番魅力あふれる写真に投票して頂きました。
2月の1ヶ月の間に、なんと102名の来館者の方に投票頂きました★
その結果、この3作品が上位に選ばれました!!!
最優秀賞「冬の朝」
優秀賞「荒れくるう冬の海」
優秀賞「magic hour 1752」
どの作品も素晴らしいですね。
3位以下の作品もほとんど僅差でした!!
そして、センター職員でありながら、野生動物の写真家としても
活躍されている川口誠さんにも特別に賞を選んで頂き、
ヤマネコンティ賞として表彰ました!!
選ばれたのは・・・
「冬の朝」
でした!!
この作品は最優秀賞とヤマネコンティ賞の2つの賞を受賞しました!!
そして昨日、センターで上位3作品の表彰式を行いました!!
第2回目のTWCCヤマネコ杯はGW頃の展示を予定しています!!
次回のテーマは「対馬の春」です。
皆さんもセンター職員と一緒に対馬の春を探してみませんか!?
春と言えば桜ですが、職員はどんな写真を撮ってくるのでしょうか!
楽しみですね(・∀・)★
センター職員がどんな対馬の春を撮影したのか、
是非センターに見に来てください!!
そして次回も皆様からの投票を受け付けますので、
投票にもご協力ください★
2015年03月10日
センター職員日誌 竹澤
対馬野生生物保護センターではツシマヤマネコの交通事故対策として、他の行政機関、市民団体などと協力しながら様々な交通事故対策に取り組んでいます。
注意看板の設置やパンフレットの配布、行事の開催など普及啓発活動についてはこれまでも紹介してきましたが、それ以外に、センターでは事故地点の現場検証や対策を実施した場所の効果検証のためのモニタリングなども行っています。
これらの調査は、道路整備を担当する機関に事故が起こりやすい地点や効果が期待できる対策手法について提案し、事故がおこりにくい道路づくりを進めてもらうために行っています。
今回は、対策が実施された後の効果検証のためのモニタリングで撮影された写真を紹介します。
この写真は平成24年に初めて島内に既設でネコ走りが作られたカルバートをヤマネコが利用したときの様子です。
※カルバート...道路下に排水のために設置された水路のことで、動物たちが通り道として利用していることが分かっています。
このネコ走り付きカルバートによって雨で増水した際にもヤマネコはカルバートを利用できるようになり、その分、道路上を利用する頻度が下がるという結果が得られています。
最近では昨年10月にはこんな写真も(下図)。カルバートの中に、獲ったのであろうアオサギを運びこむヤマネコの姿も撮影されました。隠れてゆっくり食事をするのにちょうどいいのかも知れません。
このカルバートがある舟志区では「舟志の森づくり」としてツシマヤマネコに配慮した森林管理が行われています。その事業の1つとして湿地整備が行われたすぐ側での写真です。湿地には現在多くの水鳥が飛来し、ヤマネコにとって生息に適した環境になっていることが写真からも分かります。
またヤマネコにとって移動経路となる川に面した2本のカルバートを繋ぐため木製のネコ走りを設置している箇所では木製ネコ走りを歩く姿やちょっと座って休憩するヤマネコの姿も昨年11月に撮影されました。
このように人工のものでも野生動物たちはちゃんと利用してくれることがモニタリングによって分かっています。
しかし、更にカルバートの利用頻度が上がるように、道路上からの誘導方法の対策なども求められます。
皆さんも利用している道路を、ヤマネコをはじめ多くの野生動物たちが生息地を移動する際に横断します。
道路上ではなくカルバートなどを通ってくれればいいですが、道路上に出てきてしまうヤマネコも...。
今年度も3件のヤマネコの交通事故が起きてしましました。
こういった構造物が増え、ヤマネコの交通事故が1件でも減るように、調査・モニタリング・普及啓発、色々な方面からの対策を、関係各所と協力しながら対馬野生生物保護センターでは継続していきます。
運転する際は、人間はもちろん動物にも気をつけて下さい。
2015年02月25日レザークラフトでヤマネコキーカバー作り
センター職員日誌 吉岡
こんにちは★
普及啓発担当の吉岡です(・∀・)!!
2月22日のネコの日にヤマネコセンターで
楽しく学べる!!対馬の有害鳥獣対策!!
シカ・イノシシの革でヤマネコキーカバー作りのイベントを開催しました★
22日は対馬島内で様々なイベントや大会が開催されている中、
13名の方がイベントに参加してくださいました!!
イベントでは、ツシマヤマネコの特徴や生態をはじめ、
一見関わりがなさそうなツシマヤマネコとシカ・イノシシの関係性についてのレクチャーや、
講師の谷川ももこさんによる、対馬の有害鳥獣対策についてのレクチャーを行いました。
今回参加してくださった方はヤマネコを見たことがない方が沢山いたので、
レザークラフトを行う前にしっかり本物のツシマヤマネコの見学も行いました♪
ツシマヤマネコの福馬くんを見学したあとは、
講師の大西能加さんにご指導頂きながら
レザークラフトでヤマネコキーカバー作りに挑戦しました。
生地はもちろん、シカ・イノシシの革です!!
自分が好きな色を表と裏の2色を選びました★
レザークラフトは直接針で縫っていくのではなく、
針を通す場所に穴を開けて、穴があいた部分に針を通して縫っていきます。
まずは、特殊な道具を使って針を通す場所に穴を開けていきます!!
額の縦縞模様の部分にもしっかりと穴をあけました★
穴があいたら、次は模様を縫っていきます!
模様ができたら、いよいよ回りを縫って裏と表の生地をくっつけていきます!!
回りを縫うときは、なんと2本の針を使います!
縫う順番などが決まっていて、小さい子供さんにとっては少し難しかったかな!?
と思いますが、お母さんと一緒に頑張ってくれました!!
そして最後に、ツシマヤマネコの1番の特徴である
耳の後ろの白い斑点を革用の絵の具で描けば完成です(・∀・)★
キーカバーはもちろんですが、
そのままキーホルダーとしても使えます★
最後に皆の作品を並べてみると
とっても可愛いヤマネコが沢山できました!!
今回のイベントでツシマヤマネコについてはもちろんですが、
対馬の有害鳥獣対策にも是非興味を持って頂けたらと思います。
谷川さんや大西さんは対馬島内でレザークラフトのイベントを
行っているとのことですので、皆さんも是非参加してみてください(・ω・)!
ヤマネコセンター主催の今年度のイベントはこれで終了になります。
来年度も皆さんに楽しんで頂けるようなイベントを企画しますので
是非、遊びに来てくださいね★
2015年02月03日とらばさみ
センター職員日誌 國吉
こんにちは。センターで獣医をしています國吉です。
みなさんは、「とらばさみ」というワナをご存じですか?
中央の板に足を置くと、バネ仕掛けで、足を強く挟み込む金属製のワナです。かかった動物に対し、長時間苦痛を与える等の理由から、現在では法律で使用が原則禁止されています。
平成22年8月、このとらばさみに左後肢をかかったところを救護されたオスのヤマネコがいます。この個体は、今年1月に九十九島動植物園へ移動となるまでの4年間という長きにわたり、治療を続けてきました。
わなにより左後肢先端を骨折し、筋肉や靱帯までも損傷していたため、当初から断脚を検討しなければならないほどひどい状態でした。
しかし、野生復帰を目標に掲げ、複数回にわたり手術を実施し、治療に臨んできた結果、
断脚は免れ、飼育下であれば支障なく生活できるまでになったのです。
今後は繁殖に貢献し、飼育下で子孫を残していってくれることを祈るばかりです。
しかし一方で、治療に携わってきた獣医師としては、複雑な想いもこみ上げてきます。
とらばさみにさえかからなければ、この個体は今頃対馬の自然の中で子孫を残し、里山で元気に狩りをしていたのだろう。
私に知識・技術があれば、もっと早期に治してあげられることができたのかもしれない。
もしくは、
早く区切りを付けて、断脚してあげた方が、毎日毎日、治療に耐える必要もなかったのかもしれない。例え三本足になったとしても、その方が幸せだったのではないだろうか・・・。
治療の度に「ウ~!!シャー!!」と威嚇してくるヤマネコ。
来る日も来る日も、ヤマネコのそんな声にならない声を聞いていると、本当に胸が苦しくなりました。
幸いこの個体以降、センターにはとらばみによる被害の報告は来ていません。
ですが、今一度、この個体を通して、「とらばさみ」というワナが、動物達にとっていかに悲惨で残酷なワナであるかを考えてもらえればと思います。
なお、ワナを仕掛ける方の多くは、ご自身の鶏小屋を守ろうという考えから、設置されているようです。
しかし、周辺にワナを仕掛けてその個体を捕獲したとしても、また別の個体がやってきます。
根本解決にはならないのです。一番の対処法は、小屋を補修し、襲われにくい頑丈なものにすることです。
皆様の、ご理解とご協力の程、どうぞよろしくお願いいたします。
2015年02月01日第1回 TWCCヤマネコ杯
センター職員日誌 吉岡
こんにちは普及啓発担当の吉岡です(・∀・)
現在、ヤマネコセンターではTWCCヤマネコ杯を開催しています!!
TWCCヤマネコ杯とは、
対馬の魅力を再発見するためにヤマネコセンター職員自ら写真を撮りに出かけ、
皆様に写真を通して対馬の魅力を知って頂こうという企画です★
第1回目である今回は『対馬の冬』がテーマです。
ほとんど雪が積もることがない対馬ですが、
そんな中、どんな対馬の冬の写真がエントリーされているのか!?
あなたの知らない対馬がそこにはあるかもしれませんよ!?
センターに遊びに来た際には、
是非、私達センター職員が撮った写真を見ていってください!!
また、その中から皆様の心を掴んだ一枚を投票してください(^^)★
写真の展示&投票は2月いっぱい行っています。
この機会に是非ヤマネコセンターに遊びに来てくださいね♪
2015年01月09日ツシマヤマネコ交通安全ポスター展、最終展示です!
センター職員日誌 蔭浦
みなさま、あけましておめでとうございます。
ツシマヤマネコ応援団事務局の蔭浦です。
あっという間に勤務1年目が終わりそうです・・・。まだまだ未熟な点が多いですが、
今年も調査研究、ヤマネコ応援団活動を支えられるよう頑張りますので、どうぞよろしくお願いします。
さて、今年最初の応援団の活動報告です(^^)
1月6日より比田勝の上対馬総合センター内にて、交通安全ポスター展の展示を開始しました!
昨年のヤマネコセンター→対馬市交流センター→ショッピングセンタ-・パル21
に引き続き、4カ所目の展示になります。
平日であったことから、張り替え作業はセンター職員のみで行ってきました。
完成した展示がこちらです!!
中をぐるっと一周すると、すべてのポスターが見られます。
展示期間は1月6日(火)から20日(火)までです。※日曜、祝日は休館日です
今年度のポスター展の展示はここが最後になりますので、まだご覧になられていない方がおられましたら、
是非一度足を運んでいただければと思います。
今年もヤマネコの交通事故が少なくなるよう、全島に呼びかけを広げていきたいと思います!!
2015年01月07日シーグラスでヤマネコクリスマスツリー★
センター職員日誌 吉岡
新年あけましておめでとうございます。
普及啓発担当の吉岡です(・ω・)!!
皆さん年末はいかがお過ごしでしたでしょうか?
私は地元、愛媛県でのんびりしてきました★
一度島外に出るとやはり対馬は寒いと実感しますね(゚Д゚)!!
まだまだ寒さが続きますが、皆さん風邪を引かないように気を付けてくださいね♪
さて、ご報告が遅くなりましたが昨年12月21日(日)にセンターで
シーグラスでヤマネコクリスマスツリー作りのイベントを開催しました★
今回はクリスマスイベントということで、
海岸でよく見かけるシーグラスを使ってクリスマスツリーを作成しました(^^)★
まず、土台となる大きめなシーグラスを円に並べていきます。
そしてその上に一段一段シーグラスを重ねて接着剤で固定し何層にもしていきます!!
完成後にランプを中に入れるため、きっちり隙間を埋めていくというよりも、
少し隙間を作った方がランプの光がもれて綺麗になります★
そして完成したツリーにはプラ版や綿、毛糸などを使って飾り付けしました(^^)ノ
皆さんとっても可愛い自分だけのクリスマスツリーが完成していました♪
今回のイベントは受付終了日前に定員に達したため、
受付を締め切らせていただきました。
終了後にお問い合わせ頂いた皆様、申し訳ありませんでした。
また次回の参加をお待ちしております。
今年も皆さんに楽しんで頂けるようなイベントを企画していきますので、
ご家族やお友達と是非参加してくださいね!!
次回のイベントは2月頃を予定しています★
お楽しみに(^^)
2015年01月06日12月の交通事故
センター職員日誌 竹澤
新年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞ宜しくお願いいたします。
ご報告が遅くなりましたが、昨年末、12月15日、12月17日に全国を襲っている寒波の真っ只中、立て続けにツシマヤマネコの交通事故が2件発生し、いずれも死体を回収しました。
12月15日には下島北部の美津島町大船越の国道で死体を回収しました。
近年、上島南部から下島北部にかけてヤマネコの分布の拡大が期待されている中で起こった事故です。
死亡した個体は、昨年春に生まれた亜成獣のオスでした。
春に生まれ、親離れをして、自分の縄張りを求め、一匹で生きようとしていた矢先に、一年もせずにその命は失われてしまいました。
12月17日には、上島の峰町佐賀で出産経験のある成獣のメスの死体を回収しました。
後の現場検証の結果、近くには林道と河川がありました。寒い中で餌を求めて山や川岸から道路に出てきてしまったのでしょうか。
通報を受け、回収したときはまだ微かに体温が残っていました。
それぞれの命に想いを馳せると苦しくなります。
交通事故対策担当という仕事柄、死体に出会うことが多いので、虚無感をうけることもしばしばです。
やっぱり、死なないで欲しい。生きてて欲しい。
一年前、自分自身の手で衰弱した生きたヤマネコを保護して、野生に帰っていった際に感じた想いはやはり感無量でした。
平成4年より行われている対馬野生生物保護センターの調査では81件の事故が確認されています。そのうち72件が死亡しています。
今年度、既にこれで事故が3件です。去年度は4件、12月30日の年末に起きた事故が最後でした。
秋から冬にかけてヤマネコの交通事故は増加します。
冬はもう少し続きますが、新年は無事故で過ぎ、今年度事故件数が昨年度を下回ってくれることを願いながら、
新たな一年気持ちを引き締めて仕事に取り組みたいと思います。
対馬で車を運転する際には、下島、上島に限らず、
どこでヤマネコが出てくるか、また他の動物に出会うか分かりませんので、
安全運転にご協力のほど、どうぞ宜しくお願いいたします。
2014年11月21日ヤマネコ教室★
センター職員日誌 吉岡
普及啓発担当の吉岡です。
今回は『ヤマネコ教室』についてご紹介します(^O^)/
『ヤマネコ教室』とは、島内の小中学校を対象として
ツシマヤマネコをはじめとする対馬の自然の豊かさを学び、
島の自然を誇りに思う子供達の育成を目的に行っています。
ツシマヤマネコはもちろん、
ヤマネコに限定されない自然学習プログラムを実施しており、
総合的な学習の時間などにご活用頂いています★
今年度は現在までに23回のヤマネコ教室を実施しており、
様々な小中学校にご活用頂いています。
10月末には仁田小学校3年生の総合的な学習の時間で
ツシマヤマネコと対馬の自然についてヤマネコ教室を実施しました★
ヤマネコの生態についてのレクチャーはもちろんですが、
ヤマネコ等重ぬいぐるみを持ってみて、ヤマネコの重さを学んだり、
ヤマネコが野生で餌をとり生きていくことはとても難しいことを、
ゲームを通して学んだり、
生き物との繋がりについて皆で考えたりと、
ツシマヤマネコと対馬の自然についてしっかりと学んでくれました!!
そして、11月20日に行われた仁田小学校の学習発表会で
ヤマネコ教室で学んだツシマヤマネコと対馬の自然について発表してくれました(^^)★
「ツシマヤマネコの特徴について」
「なぜ減ってきたのか」
「ツシマヤマネコとゲンゴロウの関係」
「ツシマヤマネコを守るためには」
この4つを題にあげて詳しく説明してくれました!!
そして最後にはツシマヤマネコを頂点とした生態系ピラミッドを作り、
対馬の自然の一部がなくなると、ツシマヤマネコもいなくなってしまう
ということを説明してくれました★
『ヤマネコ教室』で学んだことを誰かに話してくれるだけで
立派なヤマネコの保護につながっていきます。
今回、仁田小学校の子供達は保護者を初め、
地域の方々への大きな普及啓発を行ってくれました(^^)★
来週は比田勝小学校の子供達が
『ヤマネコ教室』で学んだことを学校で発表してくれます★
こんにちは★
普及啓発担当の吉岡です(・ω・)!!
皆さん!!
4月3日は何の日かご存じですか!?
実は、一般公開ヤマネコ『福馬くん』の誕生日なんです!!
福馬くんは2004年4月3日に福岡市動物園で生まれ、
対馬で育ったので1字ずつとって『福馬』という名前が付けられました。
対馬野生生物保護センター3代目の公開ヤマネコになった
福馬くんですが、今年で11歳になります★
野生下のツシマヤマネコの平均寿命は約9年ですが、
飼育下の場合は最高で17年以上生きたヤマネコがいるようです!!
福馬くんにもそのくらい長生きしてもらいたいですね★
そんな福馬くんの誕生日にちなんで、
平成27年4月3日(金)に来館して頂いた方先着80名に、
限定福馬のBIRTHDAY缶バッチをプレゼントします!!!!
4種類の缶バッチの中からお好きなデザインを1つ選んで頂きます。
また、福馬くんの誕生日をお祝いするために、
皆様からのメッセージも募集しています!!
缶バッチをもらった方は是非、福馬くんへのメッセージも書いてあげてくださいね♪