対馬野生生物保護センター

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2006年6月10日:対馬の自然と生き物の会 ホタル観察会

2006年6月の活動

 6月10日(土)対馬の自然と生き物の会主催のホタル観察会に参加してきました。講師は対馬の自然と生き物の会の柳田先生と國分先生です。参加者は40名ほどで大盛況!初夏の風物詩を楽しみました。

 はじめにホタル観察の際の注意事項を聞きました。ライトは極力つけないで、照らすときは足元のみを照らすこと。地域の方の迷惑にならないように、騒がしくしないこと。
 その後、棚田の中を流れる沢へと移動。8時前はまだ薄明るく、棚田や石屋根といった文化的な風景も楽しむことができました。

 この地区には地域住民によるホタルを守る会があり、訪れた人にホタルに優しい観察をしてもらえるような配慮がされていました。
 この観察会のために、地区の方で草刈りまでして下さったそうです!ホタルにも人にも優しい、地域の方の暖かさを感じました。

 ホタル生息地近くの外灯は、夜行性の生き物に優しいといわれる赤い光になるように赤いセロファンが巻かれていました。
 隅々まで配慮が行き届いています。

 更に奥の観察ポイントまで進みました。昨年の大雨で岸の草むらが洗われてしまったためか、例年よりも数が少ないとのことでしたが、それでもたくさんのホタルが飛び交っていました。
 ゲンジボタルは夜8時頃から飛び始め、8時半〜9時頃が出現のピークだそうです。

 後日別の場所で撮影したゲンジボタルです。対馬には5種類、川辺に生息する「ゲンジボタル」の他に水田に生息する「ヘイケボタル」、昼行性の「オバボタル」、陸生で日本では対馬にのみ生息する大陸型の「アキマドボタル」、同じく陸生で対馬固有の「ツシマヒメボタル」が生息しているそうです。

 9時前に川辺を後にし、今度はツシマヒメボタルが観察できる場所へ移動しました。ツシマヒメボタルは夜遊びが好きで(笑)、10時半頃が出現のピークとの事。種類によって光る時間帯が異なるのも興味深いですね。
 また、ツシマヒメボタルは点滅周期が短いため、線香花火のようにバチバチと光り、とても迫力がありました。

 日本では水辺にいるホタルの方が有名ですが、世界的に見ると水辺で暮らすホタルは少ないそうです。川は私たちの生活排水等、周辺環境の変化の影響を受けやすい場所なので、ホタルは環境がきれいかどうかの指標とされます。
 対馬にはまだまだホタルが見られる川が残っています。いつまでもホタルが暮らす川であって欲しいですね。