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とらやまの森第6号 |
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対馬の動物シリーズその6 |
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ツシマフトギス直翅目(バッタ目) キリギリス科 ツシマフトギスと聞いて、「ああ、あの虫かあ~。」とすぐに頭の中にイメージできる人はなかなかいないと思う。それくらいにこの虫はマニアックな虫なのである。外見は、夏から秋によく見られるキリギリスによく似ているが、翅(はね)が退化してオスは極めて短く、メスではほとんどないと言ってもいいくらいだ。体の色は褐色で、横からみると腹部に鮮やかなグリーンのラインが入っているように見える。(というか、腹の下がグリーンである。) そして、通勤途中にクルマを運転していても道路にツシマフトギスが出てきているとすぐに発見できる程に、名前どおりの太い虫なのだ(だいぶひきつぶしているかも知れない)。 セミの死骸を食べるツシマフトギスのメス キリギリスの仲間は、前足のとげを見ることで肉食性、雑食性、草食性のどのタイプであるかを見分けることが出来る。肉食性は長くするどいとげがあり、雑食性はとげがあるが、肉食性に比べて短い。草食性ではとげがほとんど見られない。ツシマフトギスはというと、ここに載せた写真ではわかりづらいが、けっこう長くて鋭いとげがあることから、肉食の傾向が強いと思われる。(実際にセミの死体やミミズの死体を食べているのをよく見かける。) |
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