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環境省 対馬野生生物保護センター ニュースレター

とらやまの森第6号

 

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対馬で季飾の訪れを告げるもの


もみじ

 今回は対馬の、というより日本の秋を代表する植物を紹介しようと思います。それは「もみじ」です。もみじはカエデ属の樹木の総称で、対馬にはチドリノキ・ハウチワカエデ・イロハモミジ・コワウチワカエデ・イタヤカエデの5種が生育しています。中でもイロハモミジは対馬の秋の紅葉を代表するもみじで、別名イロハカエデ、また紅葉の名所である京都の高雄山の名をとってタカオカエデとも呼ばれています。

イロハモミジ

カエデ(楓)属 色葉椛 学名 Acer palmatum 落葉高木

 皆さんは、もみじにも花が咲くことをご存じでしたか。秋に木の葉が赤く紅葉すること自体を「もみじする」ということもあり、もみじすることを花が咲くことになぞらえる場合も多い(もみじは木へんに花と書く)のですが、私はもみじの木に咲くちゃんとした花がイメージできなくて驚きました。でもクルクル落ちるもみじの実のことは知ってましたから、タネを付けるためには花も咲くはずです。
 4~5月頃に花を咲かせるそうです。皆さんも、野山に行く機会がありましたらじっくり観察してみてはいかがでしょうか。
 対馬に生育する5種のもみじを紹介します。

<チドリノキ><ハウチワカエデ><イロハモミジ><コハウチワカエデ><イタヤカエデ>
 上対馬町舟志では毎年11月に「モミジ祭り」が開かれています。舟志川をはさみ約1kmの行程でもみじ街道があり、県道から眺める渓流の流れと樅の木の緑に映える紅葉は訪れる人々の目を堪能させてくれます。それにしても、もみじ色って私たちの郷愁(なぜか秋の字が入っている)をくすぐる微妙な色だと思いませんか。 <AB>


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