|
[ ホーム ] → [ とらやまの森バックナンバー ] → [ とらやまの森第7号9ページ ] |
とらやまの森第7号 |
|
対馬野生生物保護センターの活動から |
---|
ツシマヤマネコの自動撮影による生息状況調査事業開始 長崎県はツシマヤマネコの生息状況の把握を目的に、1989年からモニタリング事業を実施しています。現在は自動撮影装置を設置し、ヤマネコの姿を撮影しようという調査を行っています。自動撮影装置とは、防水カメラに熱を感じるセンサーを取り付けたもので、センサーがやってきた動物の体温に反応するとシャッターがきれる仕組みになっています。 交通事故防止キャンペーンの実施昨年に引き続き、上県警察署・厳原警察署との協力のもと、秋の交通安全運動期間中にツシマヤマネコの交通事故防止キヤンペーンを行いました。下記の街頭にてドライバーの方にチラシと特製キーホルダーの配布を行ったり、公報無線放送を使ってツシマヤマネコの交通事故をなくすための注意を呼びかけました。 街頭キャンペーン実施場所
1990年代に発見されたツシマヤマネコの交通事故死体は11体。今年は3月に1件ありましたが、その後は発見されていません。秋から冬にかけて事故が多いとは言い切れないかもしれませんが、これからの季節は目撃情報も多くなります。 そしてこれが特製キーホルダーなのだ! ツシマヤマネコの新リーフレット作成中!昨年の交通事故防止キャンペーンでは島内の各世帯にチラシを配布しました。今年はツシマヤマネコの特徴や生態を紹介したものを配布できるように、長崎県がリーフレットを作成中です。前号でも触れましたが、イエネコとヤマネコの区別がつかないと言われる方がまだ多くいらっしゃるようです。みなさんにヤマネコについて知っていただき、より多くの生息情報を集めていくためにも、全世帯を対象に配布することを考えています。 平成11年度教員初任者研修対馬地区部会(第10回研修)小中学校の教員になると、最初の1年間は色々な研修を受けなくてはならないそうです。その中に「教育センター等における研修」というのがあるそうで、10月22日には対馬野生生物保護センターヘ研修に来られました。今年度新しく教員としての生活を対馬島内の学校で始められたのは4名。この先生方の感想が届いていますので、一部ご紹介しましょう。
今年度の対馬地区初任者研修運営委員会会長である上県町教育委員会の日高元之教育長からは「初任者一同は、今回の研修を通じて、野生生物の保護のあり方・ツシマヤマネコの生態と保護等詳しく講話を頂いたことで、今後、折に触れ、子ども達に自然と人間の共生について語っていってくれることと思います」というお便りを頂きました。私たちも先生方の活躍に期待しています。 仁田中学校体験学習 10月30日に上県町立仁田中学校から18名の生徒の皆さんと引率の先生方のあわせて21名が来館され、ツシマヤマネコについて学習されました。大変に元気のよい生徒たちで、こちらは終始圧倒されがち。次々出てくる質問に答えるのがやっとでした。 生態調査のためにツシマヤマネコを捕獲 11月13日に対馬野生生物保護センターの近くでツシマヤマネコのメス1頭を捕獲しました。今回は生態調査のための捕獲ですが、これまで行ってきた飼育下繁殖のもの同様、健康状態を調べ、その結果健康であると確認されたので、首輪式の電波発信機をつけて捕獲地点で放しました。以降棹崎公園周辺で活動していることが確認されています。今後は電波を迫跡して、行動圏の大きさや利用場所、活動時間等を調査していきます。 |
とらやまの森第7号 |
|
[ ホーム ] → [ とらやまの森バックナンバー ] → [ とらやまの森第7号9ページ ] |