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電波発信機調査体験イベントの報告です。
参加者は家族3組と峰町立東部中学校の生徒2名・先生2名の合計14名でした。
センター職員から、電波発信機調査の説明を受けます。
警戒心の強い野生動物の行動を調査するには、痕跡(フン)を調べる方法や、野生動物に取り付けた発信機からの電波を追跡する方法などがあります。
参考:[ 「とらやまの森」第10号6ページ「テレメトリー調査」 ]
これがヤマネコに取り付ける電波発信機。
重さは24グラム。
発信機および取付け用具の総重量は、ヤマネコの体重の1パーセント以下になるようにし、ヤマネコの行動を阻害することがないように配慮しています。
3班に分かれて、いざ調査開始!
水平に構えたアンテナをヤマネコがいる方角に向けると、レシーバーが「ピッ・・・ピッ・・・ピッ・・・」と反応します。
ヤマネコが移動している時には反応が早く、休んでいる時には反応がゆっくりになります。
数ヶ所から発信源の方向を調べ、活動範囲を特定していきます。
ヤマネコ発見!
発信機をつけたツシマヤマネコぬいぐるみは木の上にいました。
参加者みんなで記念撮影。「はい、チーズ」
撮影してくれたのは、取材に来ていた新聞記者さんでした。
痕跡調査・ヤマネコ博士養成教室・電波発信機調査に参加すると、ピンバッチをもらえます。
3種類全部を集めると、ツシマヤマネコ博士に任命されます。
今回は厳原町から1名の博士が誕生しました。
現在、博士は上対馬町に2名、厳原町に1名の合計3名。対馬の自然を守り育てていくための、力強い協力者に成長してくれることを祈ります。
調査体験のあとは、ツシマヤマネコに関する勉強会です。
ツシマヤマネコをはじめとする対馬の自然を守るために、私たちは何をしていけばいいのか、みんなで考えました。
今回の調査で活躍してくれたツシマヤマネコのぬいぐるみです。額のスジや、虎耳状斑(耳の裏が白い)など、忠実に作られています。
2時間ほど、木の上にガムテープで貼り付けられてました。
電波発信機調査のあと、希望者を募ってイモ掘りをしました。
ヤマネコの主食であるネズミを増やすために設けられた木庭作(こばさく)地のひとつで、ヤマネコ生息地・上県町の志多留(したる)にあります。
泥まみれになってはしゃぐ子どもたちの姿が印象的でした。
それにしても、働いたあとのヤキイモのおいしかったこと!