対馬野生生物保護センター

ホーム >> 報告書・資料・パンフレット >> 過去のセンター活動 >> センターの活動報告(2002年) >> 2002年1月の活動

2002年11月-センターの活動日誌・動物

2002年11月の活動

あらら伐採されてしまった

ネズミワナ

 投稿者:三谷 投稿日:2002/11/29(金曜)19:20No.66

 若い親離れしたてのようなヤマネコの保護が相次ぎました。野生動物であるヤマネコにとって、生まれてから親離れをし自分のなわばりを確立するまでの時期が、一生のうちで最も危険が多いと考えられます。幸い保護されたヤマネコ達は、短期間の保護期間にも関わらず、それぞれ体重を増加させました。これをバネに立派な成獣に成長し、なわばりを構えてほしいものです。冬の間、このような未熟なヤマネコ達や繁殖のことで頭が一杯(?)のヤマネコが道路を渡っていると思います。島内の皆様はどうぞ、安全運転を心掛けてください。よろしくお願いします。

 さて、今年の1月から、2ヶ月に1回、人工林、しいたけ原木林(クヌギ)、草地の各種環境が連続している地点に、ネズミワナを96個かけて、ネズミ調査をしています。ワナは、10m間隔の決まった場所に置いています。捕まえたネズミは、マークをして放しています。

 今日は、そのワナを設置に行って来ました。なんと!!シイタケ原木林の一部が切り倒されているではありませんか!!これまでの環境と変わってしまったのですが、それならそれで、環境変化の影響が分かるかもしれない・・・と気を取り直して、作業をしました。切り倒された林の中で、ワナを置く地点(木と根元に印がしてあった。探すのに苦労しました。全部置き終わるのは、まさに日没と競争で、ちょっとドキドキしました。

 写真は、調査に使っているネズミワナです。もう寒くなったので、ネズミが死なないように、中に綿を入れてやり、周りをビニール袋で被っています。綿も、脱脂綿は濡れると寒いので、脱脂されていない布団綿を用意しました。そして、早く放してやらないと死んじゃうので、明日は朝7時から調査です。起きられるのか・・・?(ネズミのためにも、調査の結果をきちんとだすためにも、ネズミには生きててほしいです。)

いのししん

 投稿者:三谷 投稿日:2002/11/22(金曜)20:42No.61

 今日、みんなが見ているのと同じ場所で、イノシシを見ました。割と警戒心なくノソノソした動きで道ばたの草むらの地面をほじっていました。イノシシのほじくり返し方は激しいので、子育て中のヤマネコなどは影響を受けそうで心配です。

体重測定

棹崎で目撃されたイノシシ

 投稿者:岩本 投稿日:2002/11/21(木曜)16:43No.60

写真は(小さくて良く分かりませんが)今日目撃したイノシシです。昨日村山さんが目撃したイノシシとおそらく同じ個体です。わがもの顔に棹崎公園を走りまわっています。

 イノシシ出没注意!

棹崎で目撃されたイノシシ

 投稿者:村山 投稿日:2002/11/20(水曜)11:54No.59

寒いですね。朝車のハンドルを握るのがつらい季節になってきました。今朝、センターに来る途中ではミヤマホオジロの群れが枝のあいだを飛び回っていました。

最近、棹崎公園内でのイノシシの目撃が増えています。私も昨日イノシシを目撃し、写真を撮りました。カメラを向けると逃げるどころか、寄ってきて、ブヒブヒと鼻をならして興奮していました。すこし怖かったです。公園に遊びにこられる方はくれぐれも気をつけてください。

失敗!

 投稿者:三谷 投稿日:2002/11/16(土曜)11:35No.56

 15日から狩猟期が始まりました。みなさん、山に入るときは目立つ服装をしたり、シカなどの動物に間違われないように気をつけてください。今年からセンターの周り(棹崎)は鳥獣保護区になりました。センターの周りにかけていたワナは、「有害鳥獣駆除(~13日)」によりかけていたので、撤去しました。外しに行くと、イノシシはかかっていませんでしたが、ワナを踏み抜いてあって、周りには新しい足跡が。逃した魚は大きい、と言いますが、惜しい。そして、「自分がかけたワナにイノシシが掛かりかけた」というだけで驚いてしまう素人猟師のチャレンジはこれから本番・・・。

スベトカゲが冬眠しそうです

落葉の下のスベトカゲ

 投稿者:岩本 投稿日:2002/11/14(木曜)15:25No.55

日に日に寒くなってきました。村山さんの日記にあるように紅葉が見ごろです。先週の休みに、上対馬町舟志のもみじ街道に行ってきました。日頃は交通量の少ない所ですが、たくさんの観光客がいました。
あと1週間ぐらいが見ごろだそうなので、出かけてみてください。17日にはもみじまつりがあります。

さて、センターで飼育中のスベトカゲは寒くなるにつれ表に出てくる回数が減ってきました。もうすぐ冬眠しそうですが、冬眠すると、飼育しているものは冬を越すのが難しいようです。なので、冬眠させないようにしないといけません。なかなか大変です。

左の写真は、クモを食べているスベトカゲです。

公園で見たイノシシは今・・・・

 投稿者:阿比留 投稿日:2002/11/02(土曜)14:26No.46

先週の日誌に書いた、公園で見たイノシシ2頭はどこにに言ったのでしょうか。その後目撃した人はいません。
ワナを駆けている三谷さんに聞いてみると、まだワナにはかかっていないとか、もう居ないのかも?

しかし、イノシシは、どんな物を食べるのか気になったので調べてみました。雑食性で 植物では(クズ・カヤ・ヤマノイモ)など根茎や各種の葉、果実、動物では、(昆虫類・ミミズ・タニシ・カエル・ヘビ)だそうです。

このままだと、公園が危ない早く立ち去ってくれることを、願いながら日誌を書いていると午後4:00頃ボランティアのN・Kさんが来館され、私が目撃した場所からすぐ近くでなんと3頭のイノシシを目撃したと言われショックでした。公園があらされなければいいのですが・・・・

この処、気温も下がり毎日のように韓国の島が見え隠れしています。対馬と韓国の距離は、約50km程しか、離れていないので、肉眼でもくっきり見えます。見えた時は、何度みて感激する風景です。

自然のヤマネコと、出会う事も難しいことですが、来館される方には
韓国の島を、見ることはよういではないのです。1年の間でも、これからの季節が1番見えやすい時期でもありますので、対馬にこられたら、是非 対馬野生生物保護センターによってください。韓国が見えるかも・・・・