対馬野生生物保護センター

ホーム >> 報告書・資料・パンフレット >> 過去のセンター活動 >> センターの活動報告(2002年) >> 2002年1月の活動

2002年10月-センターの活動日誌・学ぶ

2002年10月の活動

佐護小学校5・6年生総合学習

フンをほぐす佐護小学校の生徒と先生

 投稿者:三谷 投稿日:2002/10/18(金曜)12:44No.35

 さきほどまで、佐護小学校5・6年生19名と先生が来ていました。佐護小学校は、センターから一番近い小中学校で、昨年から、総合学習で何度か来ています。

 今日は、館内で展示を見てもらったり、ヤマネコクイズ等をしたあと、センターの周りで痕跡さがしです。最初は、エ”~、ウンコ~などと嫌がってますが、みんな最初はそうなのサ。さぁ、とにかく行ってみよう。

 ネズミの毛や骨、バッタなどが入ったヤマネコの糞、アケビなど種子が入ったテンの糞に、子ども達はだんだん面白くなってきたようです。そのうちに、誰かの「フンあったヨ!」の声に、みんな早く見たくて走り出してしまう始末(!?)。

 センターに戻ったあとは質問タイム。岩本さんが答えます。でも、子ども達の質問は奇想天外!ヤマネコの骨の数は全部でいくつ??、ヤマネコの走る速さは??など、難問続出に冷や汗。頑張って答えますので、みんなヤマネコ大好きになってね。

●=●=●
 ツシマヤマネコ痕跡探しハイキング(小学生以上)を、10月27日(日)13:00~予定しています(要申込み)。林道を歩いてフンを拾い、センターに持って帰って、どんなものを食べているのか調べます。フンに興味のある方は、ぜひご参加ください。詳しくは、このHPの「イベント情報いろいろ」を見てください。
●=●=●

ヤマネコに関する質問、承ります

 投稿者:岩本 投稿日:2002/10/17(木曜)18:47No.34

今日は小学校4年生からツシマヤマネコに関する質問の電話がかかってきました。
『ツシマヤマネコは何頭ぐらいいるのですか?』とか、『ツシマヤマネコの一生について教えてください』など、全部で6つの質問がでました。
電話のむこうの声はとっても緊張してましたが、どんな質問でも怒ったりしませんよ!ヤマネコについて?があったら、どんどんたずねてくださいね。電話、メールどちらでもOKです。

それから、?がある皆さんのために、ツシマヤマネコQ&Aコーナーを作成中です。お楽しみに!

読書の秋?

本2冊。エコマネジメントシステムと移入外来侵入種

 投稿者:山本 投稿日:2002/10/08(火曜)17:52No.26

秋だからなのかどうかわかりませんが、最近少し夜更かしをして本を読んでいます。堅い本から柔らかい本までいろいろですが、その中でまじめなものだけ紹介します。

「エコシステムマネジメント 柿澤宏昭著 築地書館(写真左)」は、ある方に勧められて読んでみたのですが、ヤマネコ保護の仕事をする上でとても参考になる本でした。アメリカが、いわゆる自然保護(しばしば開発派と衝突)から、経済・社会開発と生態系保全の両立の道を探り始めて、現在に至るまでの道のりがわかりやすく描かれていて、引き込まれていきました。日本に当てはめてみると、ちょっと考えられないくらいダイナミックな動きなのですが、参考になるキーワードはたくさんありました。

それから、「移入・外来・侵入種~生物多様性を脅かすもの 川道美枝子+岩槻邦男+堂本暁子 築地書館」は、人間が持ち込んだ動物がもともとの生態系に悪影響を与え、更には人間活動の基盤も脅かすという問題を、各地の事例を紹介しつつ解説しています。
対馬のような離島では、特に影響が大きくなりやすいので、これからきちんと考えていかないといけない問題です。

関心のある方は、読んでみてください。