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九州地方環境事務所

ツシマヤマネコニュース

=夏休み企画=対馬の海の生きものたち・その3(対馬のウミウシ)

2016年08月05日
センター職員日誌 佐藤

対馬野生生物保護センター海担当(自称)の佐藤です。夏休みの企画の海の生き物特集も第三弾までたどり着きました。

 
今回の海特集は私が個人的に好きなウミウシの仲間に焦点を絞って、対馬の海で見つけたウミウシ君達を紹介したいと思います。
今回出てくるウミウシたちは、先回の海記事と同じくセンターがある佐護地区の海でスノーケルで撮影したものです。ウミウシは全長10~20mm程度ののちっこいものが多いですから、なかなか撮影は大変です。

 

陸から海に入ってすぐに、鮮やかな白地に赤の網目模様が入った配色のウミウシの登場です。

サラサウミウシというウミウシの仲間。サラサは更紗のことでしょうか。不思議な模様と触角と二次鰓(お尻のヒラヒラのこと)が赤くて黄色い縁取りも綺麗です。

 

白地に黒い斑点で触角と縁取りの黄色が鮮やかなシロウミウシ。

三匹も集まっていました。交尾した後かな?
 
たくさん突起を持つウミウシ・ミノウミウシの仲間のサキシマミノウミウシ。

 

 

鮮やかな青色の体と鮮やかなオレンジ色の触角・二次鰓を持つアオウミウシ。

こちらはアメフラシの仲間になりますが、クロヘリアメフラシが二体。ウニのトゲの近くで交尾?をしていました。

 

クロヘリアメフラシは個体の色変異が大きいのです。

 

↑も多分色違いバージョンのクロヘリアメフラシ。
 

 
このように対馬の海では足が海底に着くくらいの水深でも、いろいろなウミウシを見ることができます。

 
対馬では日ごろあまり注目されることがないウミウシ君達ですが、色が鮮やかで形も面白いものが多いです。今年の夏は対馬のウミウシ君たちを探そうと思ってくれる人が増えたら嬉しいものです!