対馬野生生物保護センター

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2002年11月29日:ツシマヤマネコの死体発見について(国道382号佐須奈・佐護間)

2002年11月ヤマネコニュース

ツシマヤマネコの死体発見について(国道382号佐須奈・佐護間)

2002/12/02(Mon)ツシマヤマネコニュースNo.21より センター山本

11月29日21時40分頃、上県町の国道382号上(佐須奈-佐護間)で、ツシマヤマネコの亜成獣の死体が発見されました。今回発見された死体は、交通事故によるものと考えられます。

(詳細)
1.発見日時平成14年11月29日(金) 21:40頃
2.発見場所上県郡上県町 国道382号上(佐須奈-佐護間)
3.発見の経緯上県警察署員が、道路中央でツシマヤマネコの死体を発見、連絡を受けた対馬野生生物保護センター職員が回収・収容した。
4.個体の情報
(1)性別メス
(2)年令亜成獣(生後半年程度と考えられる)
(3)体重1140g
(4)全長63.0cm
(5)頭胴長44.4cm
(6)死因腹壁破裂・腹腔内出血がみられたことから、交通事故により死亡したものと思われる。
(7)その他死体は、専門の獣医師による病理検査等のため、鹿児島大学に送付した。また、卵巣は、卵子保存のため、神戸大学に送付した。

<ツシマヤマネコを絶滅から守るためのお願い>
今年に入ってツシマヤマネコの交通事故は4件目です。11月に入って立て続けに3件起こりました。うち、死亡は2件。
秋から冬は今年生まれの個体が親離れして分散する時期にあたり、事故が多い傾向にあります。車の運転にはくれぐれも注意してください。特に、峰町以北の両側に山が迫っている場所で、交通事故が多い傾向にあります。スピードを落として運転し、夜間はヘッドライトに反射する目に注意してください。
なお、1992年から数えて、交通事故での死亡は20件目です。