対馬野生生物保護センター

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環境省 対馬野生生物保護センター ニュースレター

とらやまの森第33号

 

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ヤマネコセンターで職場体験


ヤマネコセンターで職場体験
地元中学生からの職場体験感想文

 先日はお忙しい中時間をさいて、仕事の内容などを詳しく説明していただきありがとうございました。
 今回の職場体験でツシマヤマネコの事やセンターの仕事などがよくわかりました。その中でも特に驚いたのは、ヤマネコがカンガルーの肉を食べていること(※1)や、センターに15匹もツシマヤマネコがいること(※2)です。ツシマヤマネコと言ってもネコだからネズミとか鶏を食べる程度だろうと思っていたら、カンガルーを食べるとは良いものを食べているなと思いました。それに、センターにいるヤマネコの数も、公開されているのと、前に自分の家の畑で捕まえた2匹くらいだと思っていたので意外でした。ヤマネコの飼育場の掃除では、センターの奥まで入る事ができたし、ヤマネコも実際に間近で見ることもできました。
 その後にした糞便検査では寄生虫の卵が見つかって良かったのか悪かったのか複雑でした(※3)。その後に行った観察会の下見は、事前に調べておくことや、その場所にある物の名前とかを知っておかないといけないということを学びました。

 私が今回の体験でわかったことは、ヤマネコはとてもデリケートな生き物で、センターの人は、そのヤマネコに対しての配慮などを呼びかけたり、保護したりするのが仕事なんだなあということです。

佐護中学校2年 平山 卓磨くん


※1 餌の栄養バランスを考えて、様々な肉にサプリメントを加えて与えています。カンガルー肉は安価なため取り入れています。
※2 福岡市動物園の飼育下で生まれたヤマネコたちが一時里帰りしています。
※3 野外ケージにカエルなどの小動物が入ってきて、それを通じて寄生虫が感染することがあります。

対馬市ホームページ ヤマネコライブカメラ設置!

 今年の春から、対馬市のホームページ上にて、当センターで一般公開されているツシマヤマネコ(つしまるくん)のライブ映像が配信されています。6月からはヤマネコのベストショット集もでき、カメラの目の前を通り過ぎるヤマネコや、空を見上げるヤマネコの映像を見ることができます。ホームページでツシマヤマネコを見た後は、是非本物に会いにいらしてください。

左写真:つしまるくんを見守るライブカメラ


※ ライブカメラホームページはこちら http://58.90.155.114/



人の動き

大林 圭司 (前・環境省・対馬自然保護官)

とらやまの森も私が関わって10号目。改めて読み返してみると、本当に色々なことがありました。対馬での日々は、密度が濃く充実していて、そして非常に短いものでした。対馬の人やセンター職員をはじめ多くの人と出会い、一緒に頭を悩まし、行動できたこの2年3ヶ月は、他に代え難い大きな財産となりました。一つの区切りとして、心から一人一人に感謝致します。これからはヤマネコと対馬を外から応援します。またお会いしましょう。

佐々木 真二郎(新・環境省・対馬自然保護官)

 対馬に初めてやって来ました。ツシマヤマネコに会うのも初めてです。対馬に来て、対馬の自然の豊かさに日々驚かされます。これからの対馬生活がとても楽しみです。この豊かな対馬を次の世代に残すために、対馬の人と自然が共に歩んでいけるように、少しでも力になれればと思います。みなさま、どうぞよろしくお願いいたします。


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