対馬野生生物保護センター

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環境省 対馬野生生物保護センター ニュースレター

とらやまの森第33号

 

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ヤマネコを交通事故から守ろう!


ヤマネコを交通事故から守ろう!
対馬野生動物交通事故対策連絡会議発足!

 ツシマヤマネコの生息数は80-110頭と推定されており、1980年代以降減少傾向が続いています。ツシマヤマネコの減少要因として、生息適地の減少や感染症等が考えられますが、人為的な要因としては、交通事故が直接減少させる要因として数年来の大きな課題となっています。交通事故は、確認されているツシマヤマネコの死亡原因で最も多く、平成4年以降37件にのぼり、うち33頭が死亡しています。交通事故対策としては、これまで環境省・長崎県が中心となり対馬市民やドライバーに対する普及啓発活動を中心に行っていますが、本年1月には交通事故多発地点2カ所に「野生動物用反射板」が設置され、ヤマネコ側にも注意を促すような対策が始まりました。(反射板設置箇所:対馬市上県町樫滝の国道、峰町大久保の県道)

 対馬野生動物交通事故対策連絡会議(事務局:長崎県自然保護課)は、ツシマヤマネコをはじめとする対馬の野生動物にも配慮した道路整備や道路周辺の環境整備を進めるため、情報交換の場として設置されました。今後、この会議を通じて各機関の道路整備部門と自然保護部門が連携し、野生動物の交通事故を減らすために、より具体的な対策を行う予定です。

左写真=3月29日に交通事故で死亡した成獣メス。お腹の中には2頭の胎児がいました。このように交通事故は健康な個体を突然失うことになり、その後に生まれてくるはずだった子孫も同時に失うことになります。(このヤマネコの交通事故現場検証については3ページに掲載。)次の事項について、情報交換、意見交換を行います。


対馬野生動物交通事故対策連絡会議の協議事項

(1)ツシマヤマネコ等の交通事故発生状況およびその防止対策

  • 交通事故対策が可能な場所および優先順位の検討
  • 交通事故発生原因の検討、究明
  • 交通事故対策後の検証方法の検討

(2)対馬における公共事業の計画および実施状況

(3)先進事例の研究

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≪申込み・お問い合わせ先の電話番号≫

■市役所・市民課または観光交流課53-6111
■各支所・地域振興課
・上対馬86-3111
・上県84-2311
・峰83-0301
・豊玉58-1111
・美津島54-2271

主催:対馬地区ネコ適正飼養推進連絡協議会



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