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投稿者:山本 投稿日:2004/02/17(火曜) 20:25
今朝も佐護平野にマナヅルが7羽降りていました。ポカポカと暖かい陽気で、空を飛ぶトビも気持ち良さそうです。公開しているヤマネコも、日が当たる場所でのんびりと日向ぼっこをしていました。野にいるヤマネコにとっても、だんだん過ごしやすくなってくるはず。今は繁殖期の真っ最中ですから、オスがメスを探して歩き回っていることでしょう。
週末に福島に行ってきたのですが、まだ雪が降っていて、日本の広さを実感しました。四季の移り変わりを感じるのは楽しいですね。
投稿者:荻野 投稿日:2004/02/12(木曜) 19:13
山本さん、村山さんの日誌にもありますが、一昨日、昨日と佐護平野にマナヅルが降りてきました。鳥好きな方たちにとって対馬は憧れの地だと聞いていましたが、まさかこんなに多くツルが渡ってくるとは!今まであまり鳥に関心がなく最近やっと興味が出てきた程度の私ですが、初めて自分の目で見たツルの群にただただ感動しました。
ツルといえば北海道のタンチョウヅルが有名ですが、一昨日見たのはグレーと白の体に目の周りの赤が際立つマナヅル。鳴き交わしながらVの字になって飛び、円を描きながらゆっくりと降り立つ姿は聞いていた通りでとても印象的でした。強いて言えば、翌日飛び立つところが見れなかったのが残念ですが、これから数日はまだ飛来してくる可能性があるとのことですので、見逃してしまった島内の方も必見です。
気がつけばもう2月の中旬です。日が長くなったと感じるこの頃で、四季を感じるというのは素晴らしいことですね。春はもうすぐなようです。
投稿者:村山 投稿日:2004/02/11(水曜) 11:17
昨日、夕暮れ間近にマナヅルが200以上佐護に降りてきました。今朝、無事に飛び立ったようです。ついでにオジロワシが佐護に居たらしいですが私は残念ながら見ることができませんでした。今年は少し北帰行が早いようですが、ツルが姿を見せ始めるともう春ですね。しばらくこのあたりはツルでにぎやかになるでしょう。
さて、オオハムのその後ですが、見る見る元気を取り戻しました。最初は「オオハムってこんなに大人しいのかな」と思っていたのですが、どんどん元気になって力も強くなりました。もう少し太ってから帰るのが理想でしょうが、油が付着する前はきっと自分でエサもとって生活していたのだろうから、この元気があればもう大丈夫では、と判断し、天気の良かった9日に湊浜へ放しました。放して直ぐは気持ち良さそうに羽根を動かしたり、水浴びをしたりしていました。
放した翌日、つまり昨日の朝はプカプカと湾内に浮かんでいる様子を確認。冬場はオオハムが岸辺近くに寄ってきているので、できるだけしばらく観察できたらと思います。
投稿者:村山 投稿日:2004/02/11(水曜) 11:21
マナヅルたちは強風の中、9:40頃佐護平野を飛び立ったようです。上昇気流の起きる9時~10時ころが飛び立つタイミングです。
写真は今朝、飛び立つ前の様子です。
投稿者:山本 投稿日:2004/02/10(火曜) 19:40
夕方、佐護にツルがやってきました。数はわかりませんが、数百羽という大集団です。鹿児島の出水からロシア方面に戻っていく途中に立ち寄ったようです。対馬では、ツルは春を呼ぶ鳥で、ツルが来ると、春はすぐそこだなぁと実感します。
写真は、飛来したツルの写真ですが、豆粒のような黒い点々は確認できるでしょうか。
オオハムは元気になって海に帰っていきました。その報告は明日村山さんから。
投稿者:阿比留 投稿日:2004/02/09(月曜) 22:45
先週の火曜日から、センターにオオハムが保護されています。保護されてから毎日山本さん、村山さんが、食事の世話を1日に5回ほどされていました。そのお手伝いを二日させていただきましたが、日に日に元気になっていくオオハムを見るのが楽しみになっていきました。
もう少し体力を取り戻したら、自然に帰せると聞き安心しました。休み明けにはもうセンターにはいないかもしれないが、元気で生存してくれればと思います。
投稿者:荻野 投稿日:2004/02/05(木曜) 18:17
月曜日にセンターに保護されてきたオオハムのリハビリに、私も昨日少しですが初参加させていただきました。
獣医師の村山さんから、エサを与えるときは翼をやさしく持つと安定する事、海鳥のため羽は飛ぶ為より泳ぐ為に適している事などを教えていただき、恥ずかしながら初めて知り驚きでした。「鳥」とひとくくりにしても生活環境は様々。何を最優先したかによって独特に体が進化した、という当たり前の事を改めて思った昨日今日でした。 さて、オオハムですが、今日は大分水をはじいており力も強くなってきたようです。今日は一時雪もちらつき、人間にとってはまだまだ油断できない寒さですが、早く元気になって海へ帰れる事を願います。
投稿者:村山 投稿日:2004/02/04(水曜) 13:54
おとといからオオハムが保護されてきていますが、センターには多くの動物が救護されてくるわけではありません。たま~にぽつぽつとやってくる動物たち、それぞれのケースへの対処方法を全て知っているという場合だけではありません。
今回のオオハムは重油が左翼と左の体全体についていて、上手く泳げない状況でした。これを取り除かないことにはこのオオハムを海へ返すことはできません。しかし、この人間の傍に居る状況でさえもストレスがかかるのに、体をきれいに洗うというのはさらに体力を消耗させてしまいます。そこで役に立ったのが過去の経験をまとめた報告書です。私は今回、「海鳥を助けよう-ナホトカ号重油汚染事故のウトナイにおける海鳥救護活動の記録」ウトナイ放鳥ボランティアーズが1998年に出した報告書を主に参考にして、このオオハムの野生復帰までの計画を立てることができました。洗浄の方法、リハビリの方法、エサの量、種類、やり方など油汚染で救護された海鳥への対処法が分かりやすく的確にまとめられています。こういった大規模な事故や救護数の多い救護センターでの経験がまとめられ、報告書として世に出ることはとても大切なことだと思います。特にこちらのように救護の数が少ない場所では独自のノウハウを積んで最善のマニュアルを作ることは不可能です。今回もこの報告書がなければもっとてこずっていたでしょう。
山本さんの日記の写真ではオオハムはぬるま湯のプールで初リハビリ中ですが、まだ体力が完全に戻っていないため、ダンボールで保温をして安静にしている時間も長いです。今日も午前中2時間ほどブールで過ごした後、羽毛をチェックしてみるとびっしょり地肌まで濡れていたので、今はダンボールで休憩中です。自分で羽根にがんばって脂を塗っているのですが、元の状態に戻るにはもう少しかかりそうです。思う存分水を補給したり、器用に水面で仰向けになって羽づくろいをするようすはなかなか野外ではこんなに近くでみることができないので、手間は掛かりますが勉強にもなります。
投稿者:山本 投稿日:2004/02/03(火曜) 17:04
昨日、佐須奈の湾内でオオハムが保護されました。見ると、体の片側に油が付着しています。そのせいでうまく飛んだり泳いだりできなかったのでしょう、ずいぶん痩せています。
まずは油洗浄。ぬるま湯に中性洗剤を入れ、一人が洗剤液に頭がつからないようにくちばしを持ち、もう一人が油が付着している部分をやさしく洗います。20分くらい洗うと、ぬるま湯が真っ黒になり、油はずいぶん落ちたようでした。
その後は強制給餌。とにかく食べてもらわないと元気になりません。イワシを切ったものを口の中に入れます。少し嫌がりますが、彼(彼女?)のため。がんばって食べてもらいます。
あとは給餌を続け、泳げるかどうか確認して元気になったら海に帰します。
と、ここまで書きましたが、私は獣医の村山さんの指示であたふたと手伝うだけ。水鳥救護初体験でした。それにしても近くで見るオオハムは、ポーっとしていてなんともかわいらしい。早く元気になって欲しいものです。
野ではカラ類がずいぶん増えてきたようです。まだまだ寒いですが、春はそこまで来ているのですね。鳥たちが季節を教えてくれています。