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九州地方環境事務所

ツシマヤマネコニュース

福馬の近況

2019年07月26日
飼育ツシマヤマネコ

こんにちは、獣医師の箕浦です。
対馬野生生物保護センターで飼育しているツシマヤマネコの「福馬」に昨年12月末にふらつきがみられたため、公開を中止しています。

皆様からのご心配の声を受け、最近の福馬の様子についてお伝えします。
体重は3800g台で安定しており、定期検査からも異常はみられませんでした。
6月からは野外のケージで飼育を開始し、展示場の隣の部屋で飼育しています。
暑い日の昼間は日陰や石の上など、自分で涼しい場所を探して寝ていました。

6月、7月は、バランスをとって歩けない様子(跛行、ふらつき)が見られ、その症状が出たり回復したりを日ごとに繰り返しているような状態でした。
視野が狭い状態は変わらず、同じ場所で同じ方向にぐるぐる円を描くように動く(旋回)ことがあります。
相変わらず、威嚇をする元気はあり、自力で水を飲むこともできていますが、7月末になり食欲が安定しない現状です。

現時点では、展示再開の目処はたっていませんが、福馬の状況は、随時こちらの職員日誌などでまたご報告させていただきます。
引き続きご心配をおかけしますが、今後も温かく見守っていただければと思います。