ツシマヤマネコニュース
福馬の近況報告
2019年03月07日
センター職員日誌
こんにちは、獣医師の箕浦です。
ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、対馬野生生物保護センターで飼育しているツシマヤマネコの「福馬」に昨年12月末にふらつきがみられたため、公開を中止しています。
来館者の方々や福馬ファンの皆様から、心配の声を多々いただいておりますので、
今回は福馬の近況についてご報告致します。
ふらつきがみられ飼育場所を移動してからすぐに、出来る検査は全て実施しましたが、
検査上の異常は見つからず、ふらつきの原因は高齢によるものと推測しています。
その後公開中止から3ヶ月経ち、当初問題となったふらつき自体はおさまったものの、
両眼の瞳孔(眼の中に入ってくる光の量を調節し、明るいときには小さくなる部分)が常に開いており、
正常通りにものが見えていないと思われる状況が続いております。
眼が見えにくく外の飼育場でこれまで通りの動きが出来ないため、
現在福馬は、入院室でゆっくりと過ごしています。
引き続き公開展示は中止させて頂いておりますが、入院室での食欲は相変わらず旺盛で、
ネズミや馬肉も残さず食べてくれています。
現時点では展示再開の目処がたっていませんが、また状況が変われば、
こちらの職員日誌などでまたご報告させていただきます。
引き続きご心配をおかけしますが、今後も温かく見守っていただければと思います。