ツシマヤマネコニュース
4月~8月の質問シートへの回答
2018年09月22日こんにちは、普及啓発担当の堺です。
最近朝晩は気温が低いことも多いですが、皆様体調など崩されていませんか?
今年も新米が美味しくて、ついつい食べ過ぎてしまいますね♪
さて、来館者の方々より職員へご質問いただきましたので、回答したいと思います。
○ツシマヤマネコのことを英語で Tsushima Leopard Catと言うようですが、
なんでヤマネコなのにLeopard(意味:ヒョウ)というのでしょうか?
(15歳 男の子)
→いつ、どのようにして英名がつけられたのか、という記録にたどり着くことはできませんでしたが、少し調べてみました。
まずLeopardと言う単語には「ヒョウ」という意味の他に、「(ヒョウに似た)ネコ科の動物」という意味もあるそうです。次にLeopard Catで「ベンガルヤマネコ」を示すそうです。ベンガルヤマネコはツシマヤマネコの原種のヤマネコです。確かなことは言えませんが、そういった意味合いから、ツシマヤマネコの英名がTsushima Leopard Catになったのではないかと思われます。
(飼育員 有川より)
○なんでヤマネコセンターには生きているヤマネコがいるのですか?
(6歳 女の子)
→対馬では野生のヤマネコをなかなか見ることができないので、色々な人にヤマネコがどんな姿なのかを知ってもらい、もっと興味をもってもらうために展示しています。
(飼育員 太田より)
○イエネコの場合、運動不足になりやすいのですが、
福馬君の体重管理はどのような点に気を付けて行っているのですか?
(29歳 女性)
→福馬のような展示個体なのか、ケガをして保護された個体なのか等、個体の状態を考えて栄養管理をしています。イエネコと同様に年齢と共に基礎代謝も低下しますので、年齢のことも考慮します。
イエネコとの最大の違いは季節変動と言われる痩せる時期、太る時期があることです。痩せすぎたり、太りすぎたりしないようエサのカロリーを調整し、毎日体重測定を行いながら管理しています。
(飼育員 太田より)
○なんで目の周りが黄色いの?
(6歳 男の子)
→黒目のまわりの部分を「虹彩(こうさい)」といいます。虹彩にあるメラニンの色素細胞の量によって、黒目のまわりの色が決まり、(少ない)青→緑→オレンジ(多い)に見えます。
(ヤマネコの虹彩はメラニン色素細胞が多いため黄色いですが、飼いネコは種類によって色が違うので、観察してみてね!)
ヤマネコもネコも産まれたときはメラニン色素細胞がまだ働いていないので、青い目をしています。生後1ヶ月以上経つと、だんだんメラニン色素細胞が働き始め、目の色が変わっていきます。
(獣医師 箕浦より)
ご質問いただき、ありがとうございました。またのお越しをお待ちしております。