九州地域のアイコン

九州地方環境事務所

ツシマヤマネコニュース

ツシマヤマネコ交通事故発生とパトロール!

2016年08月29日
センター職員日誌 福成

みなさん、こんにちは。

交通事故対策担当の福成です。

 

8月ももうあと1日、、、

昼間の日光の力はまだまだ衰えていませんが、夜がだいぶ涼しくなってきました。

耳に届く蝉の声も減り、秋が来る~、としみじみ感じています。

季節の変わり目、風邪をひかないように気をつけましょう!

 

さて、ツシマヤマネコの交通事故情報です。

ヤマネコセンターのウェブサイトトップページを見てお気づきの方もおられると思いますが...

大変残念なことに、815日に上対馬町河内にてツシマヤマネコの死体を収容しました。

 


河内で収容されたヤマネコの死体

 

今年の春生まれとみられる幼獣のオスでした。

栄養状態が非常に良く、母ヤマネコに大切に育てられてきたことが予想されました。

 

事故現場の道路横には法面があり、その脇には獣道がありました。

そこから出てきたのかは断定できませんが、可能性は高いと考えられます。

 

 

 

8月15日の事故は今年度(41日から830日現在)、4件目の交通事故。

つまり、この5か月弱ですでに4匹のツシマヤマネコが交通事故で死亡したということになります。

 

昨年度の交通事故件数は、過去2番目に多い12件でしたが、このままでは本年度は昨年度を上回るペースです。

 

2年連続で、このようなペースで事故が起き続けると、全体で100頭程度と言われているヤマネコの生息にとって大きな打撃になります。

 

 

ドライバーのみなさまにもっとヤマネコの存在を意識してほしい、、、

ということで、

 

823日に、センターの夏季実習に参加していた学生さんたちと
職員で夜のヤマネコパトロールを行いました。

 

それぞれ反射ベストを着て、ライトを持って、

「ヤマネコが近くにいます!スピードを落としてください!」とアピールしました。

 

パトロールの際には、先日のツシマヤマネコニュースでご紹介した"横断幕"をさっそく使ってみました!

 

このような感じです。↓↓

 

 

 

 

普段何もないところに突如現れた白いもの。

無視してそのままのスピードで走り抜ける方もいましたが多くの方がスピードを緩めていました。

(手を振ってアピールすると振り返してくださる方も、、、!)

 

今後も、事故があった場所、目撃情報が多い場所に突然現れます。

見かけた際は、ほんの少しでもスピードを落としていただけたらと思います。

(手を振り返していただけるとなお嬉しいです(^^))

 

 

これからの季節(秋~冬)は、ヤマネコにとって親離れの時期です。

車の怖さを知らない若いヤマネコが道路上にいるかもしれませんので

特に朝晩は、ヤマネコを意識しながらの運転をお願いします。