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九州地方環境事務所

ツシマヤマネコニュース

対馬野生生物保護センターから韓国を眺めると、、、

2016年07月09日
センター職員日誌 佐藤

ご存じのとおり、対馬は韓国の近くに位置する島です。ツシマヤマネコは約10万年前に当時陸続きだった大陸から渡ってきたと考えられております。

 

私たちが勤務する対馬野生生物保護センター(通称:ヤマネコセンター)は対馬の中でも韓国に近い北西側に位置します。センターから韓国までの直線距離を地図で測ってみたら韓国・釜山市付近までは直線距離で約50km。ちなみにセンターと九州・福岡市の直線距離は150kmほどで、韓国までの距離の約3倍です。

 

韓国までは約50km。気象条件さえ良ければヤマネコセンター裏の棹崎公園・展望台からも韓国・釜山市の建築物が見えます。

写真の左に写っている赤い建造物は棹崎灯台です。

 

夕暮れ時には、韓国の陸地に沈む夕陽を見られることも。

 

 

日が暮れて夜が濃くなるにつれ、韓国・釜山市の明かりが目立ってきます。

 

望遠レンズで撮影すると、釜山の街並みがはっきり写ります。

 

対馬から韓国の陸地やそこに建っている建造物を眺めると、対馬と韓国の近さを改めて実感します。

 

ツシマヤマネコやその他対馬と大陸と共通に分布している生きものの祖先たちは、遙か昔にこの距離を越えて対馬にたどりつき、その子孫の中には現在絶滅の危機に瀕しているものが多くいる、、、と思うと感慨深いものがあります。

 

ヤマネコセンターを訪れた際には、裏の棹崎公園から韓国を眺めながら対馬と韓国の生きものの来し方に想いを馳せてみてはいかがでしょうか。

※棹崎公園・展望台へはヤマネコセンターから徒歩5分程の距離です。(気象条件によっては韓国の陸地が見られないことがあります。)

 

 

(おまけ)

ここのコーナー名は"対馬野生生物保護センター ツシマヤマネコニュース"ですが、生きたツシマヤマネコの写真があまり投稿されていないことに気づきました。

せっかくなのでセンターで飼育しているツシマヤマネコ"福馬"の今朝の様子を撮影してきたので紹介します。

 

朝は我々職員は出勤時間になりますが、ツシマヤマネコは夜行性のためか、福馬は眠そうな顔をしていました。

 

眠そうではありますが、時々目を開けて辺りを見回すこともあります。

目を開けるとやはりツシマヤマネコ! 目の力が強く、迫力があります。

 

もうすぐ夏休みですが、ぜひ対馬にいるツシマヤマネコの福馬に会いにいらして下さい!