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九州地方環境事務所

ツシマヤマネコニュース

5件目

2015年10月21日
センター職員日誌 竹澤

先日、10月17日に今年度5件目の交通事故が発生しました。

峰町志多賀の主要地方道のトンネル出口付近で、今年生まれと思われる若いメスの死体が発見されました。

秋から冬は今年生まれのヤマネコの独り立ちの季節にあたり、交通事故が増える季節。

先週10月9日に、上対馬町大浦で若いオスが交通事故に遭ってからまだ一週間しか経っていませんでした。

 

 

今回ヤマネコの事故があった箇所は、トンネル出口すぐで道路脇に川が通っており、その川に沿った林が大きな道路へと繋がっていました。また斜面側と反対は急な法面になっていて、横断できない箇所です。

ヤマネコは恐らく川沿いまたは林から道路上へと上がってきたところ、交通事故に遭った可能性が示唆されます。

 

ヤマネコの交通事故の起きやすい箇所は以下のような場所です。

 

 

 

 

先日10月9日に上対馬町大浦で起きた事故現場は、林の中、スピードの出やすい緩やかな下り坂でした。

  

また、今回10月17日に起きた事故の現場も、上の条件に含まれる道路構造でした。

 

 

このような場所を通る際には、いつヤマネコが飛び出してくるか分かりません。

 

今年度は既にこの時期までで5件もの事故が発生しており、対馬野生生物保護センターへ寄せられた仔ネコの目撃情報も多く、更なる事故が懸念されます。

センターでもより一層の普及啓発と対策を行って行きますが運転手の皆さまにおかれましても、運転中のヤマネコの飛び出しにどうぞご注意下さい。

 

対馬野生生物保護センターでは死んだヤマネコや、怪我をしたヤマネコの情報はもちろん、道路上での目撃情報も募集しております。

見かけた方は是非下記の番号までお電話頂ければと思います。 

 

 

ご協力よろしくお願い致します!