ツシマヤマネコニュース
春の交通事故
2015年05月21日
センター職員日誌
先日、5月11日から13日まで行われた春の交通事故防止キャンペーンに、対馬野生生物保護センターからもマスコットのつばきちゃんと参加してまいりました。
対馬北区交通安全協会、対馬北警察のご協力の下、「人にもヤマネコにも優しい運転を!」とドライバーに呼びかけました。
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しかし、大変残念な事に5月15日、今年度初の交通事故が一日に2件発生してしまいました。
豊玉町嵯峨の市道と上県町瀬田の国道で死体が発見され、両個体ともオスのヤマネコでした。
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【豊玉町嵯峨】
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【上県町瀬田】
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今回の2頭のうち、上県町瀬田の個体は死後まもなく回収されたと思われ、事故は夕方に発生したと思われます。
ヤマネコの活動が活発になる朝方や夕方は、通勤通学での交通量も増えることに加え、薄暗いためドライバーの視野が限られますので、特に事故の起きやすい時間帯と言えます。
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ツシマヤマネコの交通事故はヤマネコの独り立ちの季節にあたる秋から冬にかけて、多くなる傾向があります。
しかし、秋冬じゃないからといって事故が起きないわけではありません。今回のように春先にも交通事故が起きています。
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また、以前は上島の北部に多くみられた交通事故ですが、近年、上島南部や下島北部でも発生しています。今回起きた事故現場の豊玉町嵯峨は上島南部にあたります。
上島だけでなく、島内全島、春夏秋冬、安全運転にご協力のほど、宜しくお願い致します。