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九州地方環境事務所

ツシマヤマネコニュース

ヤマネコ無事故記録7ヶ月

2014年08月05日
センター職員日誌
ツシマヤマネコの交通事故ゼロ記録が7ヶ月を越えました。
前回は平成25年12月30日に上対馬町で成獣オスが死亡しています。
また、幸いなことに平成4年からの調査以来、7月は無事故が続き、今年の7月も無事に無事故記録は続きました。

しかし、夏が過ぎると、秋から冬にかけて、その年生まれのヤマネコが独り立ちし、行動範囲が広がるので、ヤマネコの交通事故が多くなります。
昨年度は残念な事に10月10日、265日で記録が途切れ、結局、一年で4頭の個体が交通事故によりその命を奪われてしまいました。
今年は昨年度の記録を超えて、さらに無事故記録がのびてくれるよう、また1件でも事故が減るよう対馬野生生物保護センターでも更なる対策を行っていきます。

そんな中、現在、ボランティア団体「ツシマヤマネコ応援団」と協働で、制作中なのが、写真のヤマネコ型看板です。
車のライトで反射し、ヤマネコ型に浮かび上がる手作り看板です。
島内の交通事故が発生した場所の近くの小中学校の生徒さんに色塗りを依頼し、それぞれの「ツシマヤマネコ看板」を作成して頂いています。
写真はそれぞれ塩浦小学校、仁田中学校の生徒の皆さんの色塗りの様子です。

【塩浦小学校】


【仁田中学校】


皆さん、真剣に塗ってくれていますね。

まだ制作途中ですが、この秋には、ヤマネコが飛び出しそうな場所や過去の事故地点に設置しますので、交通事故防止に役立てると思います。


一足先に応援団事務局が設置した試作品はこちら。



島内の人は既に見かけたことがあるかも知れません。
闇夜にライトに照らされて浮かぶその姿は、対馬上県町樫滝にある飲食店、月亭前(左写真)と、上対馬町舟志の湿地脇(右写真)に置かせて頂いています。
どちらの道路も過去にヤマネコの交通事故が起きており、今後も交通事故発生の恐れが高い要注意箇所です。

このヤマネコ看板を初め、島内には他にも多くのヤマネコ注意の看板が設置されています。
何種類あるか、島内でぜひぜひ探してみて下さい!

どうぞ島民の方も、島外からいらっしゃった方も、安全運転にご協力を、よろしくお願いいたします。