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九州地方環境事務所

ツシマヤマネコニュース

【ツシマヤマネコ応援団】濃部交通安全キャンペーン

2014年03月08日
センター職員日誌
AR竹澤です(^^)
3月ももう第1週が終わってしまいましたね。
ついこの間、新年を迎えたばかりな気がするのですが…。
春ももう少し、でもまだまだ寒い対馬です。

さて、平成4年の調査開始からこれまで見つかったツシマヤマネコの交通事故の中で
最南端となってしまった2013年11月20日にあった美津島町濃部での交通事故をうけて、
先日、ツシマヤマネコ応援団で美津島町濃部の国道で、交通安全キャンペーンとして、

通行車にむかってプラカードを使って交通安全を呼びかけました。

ヤマネコの交通事故は活動が活発になる夕方日の入り頃と朝方日の出頃に多く発生する傾向があります。
そこでキャンペーンは日の入り前後の、夜6時から7時まで行いました。

当日は晴天には恵まれましたが、とっても寒い夜でした…。
しかし、集まって頂いた団員のみなさんと、
センターのマスコットつばきも一緒に車にむかって歩道から手を振って安全運転をアピールしました。




団長にも『ヤマネコ注意』の手作りプラカードを持って、
寒空の元頑張って頂きました!
つばきも『安全運転』と手を振ります!

みんな反射ベスト着用の元、プラカードには反射テープが貼ってあり、
夕暮れ時にもライトが反射し、ドライバーさんにより見やすいようにしてあります。




今回キャンペーンを行った国道や
県道などの大きな道はとてもスピードも出やすく、
交通量も多いため、ヤマネコの事故も多発しています。
また朝夕の時間は、通勤・帰宅時間にあたり、さらに交通量が増えます。

また、今回キャンペーンを行った美津島町濃部は上島南部ですが、
最新の生息状況調査では上島南部にヤマネコの生息分布が拡大したことが分かっています。

最近では2013年6、7月には自動撮影カメラにより下島北部の美津島町城山でもヤマネコが撮影され、
11月には今回キャンペーンを行った上島南部の美津島町濃部、
2014年1月には美津島町芦ヶ浦で保護個体、美津島町賀谷で死亡個体と見つかっています。

このように上島南部でも事故だけでなく、ヤマネコ生息情報が多く得られていますので、
朝夕の移動の際はドライバーさん、どうぞ安全運転、お願いいたします!




キャンペーン中、前を通り過ぎる多くのドライバーさんが減速してくれました♪
中にはクラクションを鳴らして応援してくださるドライバーさんがいらっしゃったり、
助手席から手を振ってくださる人も。
うれしいかぎりです!!

寒い中お集まり頂いた団員の皆さん、ありがとうございました!
今回参加できなかった団員の方もまた次回行う際にはぜひぜひ来て頂ければと思います(^0^)

1件でもツシマヤマネコの交通事故が減るようにと
県、市、市民の皆さんにご協力頂き、様々な取り組みをしています。
このキャンペーンもまた、少しでもヤマネコのため安全運転を心がけてくれる
ドライバーさんが増えてくれるひとつのきっかけになればと思います。