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九州地方環境事務所

ツシマヤマネコニュース

防火帯設置作業!!

2014年02月09日
センター職員日誌
こんにちは!!
普及啓発担当の吉岡です(^^)

3月2日に予定させている千俵蒔山の野焼きに向け、
防火帯設置作業に参加してきました!!

そもそも千俵蒔山の野焼きとは
千俵蒔山草原再生プロジェクトとして始められました。

かつて佐護地区と千俵蒔山はとても深い関係性をもっていました。
農機具が発達する以前は、農業を営む上で牛や馬は欠かせない動物でした。
佐護地区では農耕が盛んだったため、牛がたくさんいたと言われています。
牛や馬を飼い続けるためには、その餌(飼料)を確保しなくてはなりません。
当時どのようにして飼料を確保していたかというと、
田んぼの稲刈り前に千俵蒔山の草原の草刈りを行い、天日干しした後、
牛に背負わせて運んで冬の間の飼料として利用されていました。
そして飼料である草原を維持するために、
毎年2月から3月頃に千俵蒔山の野焼きを行っていました。

また草原が広がる千俵蒔山は学校の遠足等でも利用されるなど、
地域住民の憩いの場としても活用されていたそうです。

しかし、1960年代以降、農業の機械化や農業離れによって
馬や牛を飼う必要がなくなりました。
それに伴い千俵蒔山の野焼きも行われなくなると、
植生の遷移によって草原は森とへと化してきました。
1947年の草原面積と比べると、
2004年の草原面積が激減してしまいました。

草原の激減にあたって、佐護地区では
「かつての千俵蒔山の草原を再生させたい、
自分たちが子供の頃に見た草原を子供達に継承したい」
と、千俵蒔山草原再生プロジェクトを立ち上げました。
そして、2008年3月9日40年ぶりに千俵蒔山の野焼きが行われました。

それから毎年、千俵蒔山の野焼きの計画が立てられ、
雨で中止になる年もありましたが、今年で5回目の実施になります。


そんな野焼きの防火帯設置作業とは、
燃やす範囲の周りの草を刈って、それ以上の範囲に燃え移らないようにする作業です。

朝から佐護地区の住民の方が大勢集まり、早速作業開始です!!

草刈り機で草をどんどん刈っていきます。




私達は刈り終わった草を端に除ける作業をお手伝いしました!!

午前中は雨も降りとても風が強く、飛ばされそうになりながらの作業でした...

野焼きを復活させた効果でしょうか?
作業中、ヤマネコの糞を発見しました!!
千俵蒔山の草原が再生されることによって、
ヤマネコの餌資源であるネズミ等の生息地ともなります。
千俵蒔山でもヤマネコは立派に暮らしているんですね(^^)

午前中いっぱい作業を行い、
お昼ご飯は恒例のカレーでした!!
なんと!お肉はイノシシのお肉だそうです(゜□゜)!
皆さんでとても美味しく頂きました(^^)★

お昼からは残りの作業を行い、防火帯設置作業は無事終了しました!!

これだけ頑張ったので、なんとしても3月2日の野焼き当日は
雨が降らないでほしいと願うばかりです...