九州地域のアイコン

九州地方環境事務所

ツシマヤマネコニュース

飼育中のツシマヤマネコの死亡について

2013年04月15日
ツシマヤマネコニュース
佐世保市の西海国立公園九十九島動植物園より飼育中のツシマヤマネコ1頭が死亡したとの連絡がありましたのでお知らせします。

1.死亡した個体の概要
 今回死亡した個体は、平成16年4月3日に、福岡市動物園で生まれ、飼育下繁殖のために九十九島動植物園にて分散飼育されていた個体(No.24 メス 9歳)です。死因については山口大学に検査を依頼しています。

2.状況
 当該個体は、4月7日から餌に対する反応が鈍く、4月8日午前8時に担当飼育員が確認したところほぼ採食しておらず、動きも悪いことから、午後1時に獣医師が麻酔をかけて採血、皮下補液を行った。覚醒後、嘔吐・痙攣がみられ、午後1時50分に死亡を確認しました。
なお、当該個体は九十九島動植物園に来園する前より腎機能障害等があり、薬剤投与等の治療を行いながら飼育しておりました。

3.現在の各施設の飼育状況
 ツシマヤマネコについては、生息域外での保全を図るため、全国9箇所の動物園において飼育されています。今回の死亡を受け、ツシマヤマネコの飼育頭数(動物園9箇所と対馬野生生物保護センターでの飼育数)は37頭(オス22頭、メス15頭、対馬野生生物保護センターの保護個体4頭を含む)となります。

飼育頭数一覧