九州地域のアイコン

九州地方環境事務所

ツシマヤマネコニュース

ツシマヤマネコの死体収容について

2012年09月25日
ツシマヤマネコニュース
平成24年9月17日(月)、対馬市上県町佐護の国道において交通事故で死亡したと考えられるツシマヤマネコの死体を、対馬野生生物保護センター(以下、「センター」といいます。)が収容しました。

1 死体が収容された経緯
  平成24年9月17日(月)午前7時頃、住民が国道上にて死亡しているツシマヤマネコを発見しました。その後、連絡を受けたセンター職員が死体を受け取り、午前8時40分頃センターに収容しました。

2 死体の個体情報
(1)性別 オス
(2)年齢 亜成獣
(3)体重 1,300g
(4)個体の状況 栄養状態は良好。目立った外傷は見られなかった。犬歯が乳歯から永久歯に生え変わる途中であったため、今年生まれた個体と考えられる。
(5)死因 道路上で発見され、出血が確認されたことから交通事故によるものと考えられる。詳細については、山口大学に病理解剖を依頼し調査中。
(6)FIV、FeLV検査 簡易検査で陰性
   (FIV:ネコ免疫不全ウイルス、FeLV:ネコ白血病ウイルス)

3 今後の対応
今後は以下の対策を継続・実施予定です。
○短期的な対策
・交通事故箇所への交通事故防止移動式看板の設置 
・パンフレット・チラシ・キャンペーンの実施等による普及啓発
○中長期的な対策
・カルバートをはじめとする道路・河川構造物への配慮実施に向けた関係機関との協議
・交通事故対策に資する情報の収集(センターの飼育下個体を用いた行動の実験の実施等)


4 これまでのツシマヤマネコの交通事故について
  今回の事故により、平成4年以降の交通事故発生件数は累計で63件(56頭死亡)となりました。前回のツシマヤマネコの交通事故は平成24年8月22日であり、交通事故ゼロ記録は25日間でした。今年度は、今回の交通事故で3件目であり、例年以上に事故のペースが早く、秋から冬にかけて事故が心配されます。

5 普及啓発の内容
交通事故の発生は、ドライバーのスピードに大きく関係しています。見通しの良い道路や幅員の広い道路では、スピードの出しすぎに注意して下さい。雨が降った後は、多くのカエルなどが道路上に出てきます。それらのカエルを食べに、ヤマネコも道路上に上がることがあります。また、これから秋から冬にかけては、仔ヤマネコが親から離れ独り立ちする時期です。特に朝方や夕方は、ヤマネコが活発に活動する時間ですので、運転する際には十分に注意をはらって走行してください。
万が一事故に遭遇した場合又はツシマヤマネコの死体を発見した場合は、速やかにセンター(0920-84-5577)等までご連絡くださるよう、お願いいたします。特に、当事者による通報は、迅速な保護収容と、その後の事故対策を考える上で極めて重要です。故意でない限り罪に問われることはありませんので、万一の場合はご協力くださいますようお願いいたします。