ツシマヤマネコニュース
ツシマヤマネコの分散飼育について(お知らせ)
2012年03月30日
ツシマヤマネコニュース
環境省では、ツシマヤマネコの保護を図るため、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」(通称「種の保存法」)に基づく保護増殖事業計画(平成7年7月17日環境省及び農林水産省告示)を策定し、生息状況の把握、生息環境の維持・改善、飼育下での繁殖等の取組を進めています。
同計画に基づく飼育下繁殖については、(社)日本動物園水族館協会の協力を得て福岡市動物園、井の頭自然文化園、よこはま動物園ズーラシア、富山市ファミリーパーク、西海国立公園九十九島動植物園、盛岡市動物公園、名古屋市東山動物園、沖縄こども未来ゾーンにおいて飼育下繁殖事業を実施しているところです。
今般、飼育下繁殖事業の一環として、京都市動物園で新規にツシマヤマネコを飼育、展示していただく事となりました。
西海国立公園九十九島動植物園と京都市動物園の間でツシマヤマネコの移動を行いますのでお知らせします。
1 ツシマヤマネコの保護増殖事業について
ツシマヤマネコは平成6年に、絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(通称「種の保存法」)に基づく国内希少野生動植物種に指定され、平成7年に同法に基づく保護増殖事業計画(環境省及び農林水産省告示)を策定し、同計画に基づく生息状況の把握、生息環境の維持・改善、飼育下での繁殖等の保護の取組を進めている。
2 ツシマヤマネコ飼育下繁殖事業の経緯
環境省は保護増殖事業計画に基づき以下の目的で飼育下繁殖事業を実施している。
(1) 対馬の環境が改善し、生息地で安定して生息が可能になるまでの生息域外での種の保存
(2) 野生個体群の保護活動の補完(野生復帰など)
(3) 科学的データを収集、解析し、生息地でのヤマネコの保護対策への応用
(4) ツシマヤマネコの現状について全国的に普及啓発を行うことで、野生個体群保護の推進
○ツシマヤマネコの飼育下繁殖事業は、平成11年より福岡市動物園の協力を得て開始し、平成12年4月に初めて繁殖に成功している。
また、平成18年11月から、災害や感染症の発生などに備えて分散飼育を行うこととし、井の頭自然文化園及びよこはま動物園ズーラシアでツシマヤマネコの飼育を開始、平成19年11月より富山市ファミリーパーク、平成22年3月より西海国立公園九十九島動植物園、平成23年10,11月より盛岡市動物公園、名古屋市東山動物園、沖縄こども未来ゾーンにおいても個体の飼育を行っている。現在は、福岡市動物園で10頭、井の頭自然文化園で5頭、よこはま動物園ズーラシアで3頭、富山市ファミリーパークで3頭、西海国立公園九十九島動植物園で7頭、盛岡市動物公園で1頭、名古屋市東山動物園で1頭、沖縄こども未来ゾーンで1頭、対馬野生生物保護センターで3頭、計34頭の個体を飼育下個体群維持のために飼育しており、各動物園ではこれまで43頭が誕生している(現在、成育は25頭)。
なお、環境省では、遺伝的多様性を維持した持続可能な飼育下個体群を確立するために、最終目標として合計100頭程度の繁殖個体群を分散飼育で飼育することとしている。
3 移動スケジュール(予定)
3月31日(土)
No.13「ひとみ」 2002年福岡市動物園生まれ。9才、メス。
西海国立公園九十九島動植物園から京都市動物園に公開のため移動。
なお、移動スケジュールはツシマヤマネコの状態及び航空機の運航状況、道路状況等により、変更も考えられますのでご承知おきください。
移動するツシマヤマネコ
また、以下のとおり京都市及び西海国立公園九十九島動植物園からも記者発表されていますので、お知らせします。
------------------------------------
<京都市からの発表内容>
ツシマヤマネコの来園について
この度,京都市動物園に西海国立公園九十九島動植物園(長崎県佐世保市)からツシマヤマネコが来園しますので,下記のとおりお知らせします。
記
1 来園予定日
平成24年3月31日(土)
2 公開予定日
平成24年4月28日(土)午後1時
※ 「もうじゅうワールド」のオープンと同時に公開予定
※ 動物の体調等により変更となる場合があります。
3 来園するツシマヤマネコについて
⑴ 愛 称 公開時から募集します。
⑵ 性 別 メス
⑶ 生年月日 平成14年 福岡市動物園生まれ
4 来園の目的
ツシマヤマネコの保護増殖事業の一環として,平成24年4月28日にオープン予定の「もうじゅうワール
ド」において,普及啓発のために飼育,展示します。
5 ツシマヤマネコの保護増殖事業について
ツシマヤマネコは平成6年に,絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(通称「種の保存法」)
に基づく国内希少野生動植物種に指定され,平成7年に同法に基づく保護増殖事業計画(環境省及び農林水産
省告示)を策定し,同計画に基づく生息状況の把握、生息環境の維持・改善,飼育下での繁殖等の保護の取組
を進めてられています。
当園においては,平成25年度に建設する繁殖施設において,繁殖にも取り組みます。
(参考)
ツシマヤマネコ(ネコ目ネコ科 学名 Prionailurus bengalensis euptilurus)
絶滅危惧ⅠA類(環境省レッドリスト2007),平成6年3月に国内希少野生動植物種に指定
ツシマヤマネコは,長崎県対馬にのみ生息するネコ科の動物で,生息環境の悪化等により,国内で最も
絶滅の恐れが高い種の1つで,生息数は推定80~110頭とされる。
からだの大きさは,体重3~5kg,体長50~60cmで,イエネコと同等かやや大きい程度で,大きく太い尾や耳裏の白斑(虎耳状班(こじじょうはん))が特徴。
森林性で落葉広葉樹林を好み,主として谷筋や低地部を利用する。集落周辺の田や畑も利用することが多い,里地里山の動物である。
<西海国立公園九十九島動植物園からの発表資料>
ツシマヤマネコの搬出について
春暖の候 ますます御健勝のこととお喜び申し上げます。
平素は格別のお引き立てを賜り、ありがたく厚く御礼申し上げます。
当園では、平成22年に対馬市にある環境省対馬野生生物保護センターよりオスのツシマヤマネコ2頭、福岡市動物園よりメスのツシマヤマネコ3頭を受け入れ飼育を開始しました。
このたび、当園で飼育しているメス個体1頭(No.13愛称:ひとみ)が京都市動物園で展示のため飼育されることとなりました。
市民の皆さまにはツシマヤマネコの保護の必要性を知っていただくため、今後とも啓発に力を入れていきたいと考えておりますが、これまでの搬入時同様にツシマヤマネコ飼育施設は非公開施設であるため、報道関係の方々がツシマヤマネコを直接撮影することはできませんので、ご理解とご協力をお願いいたします。
つきましては以下の日程にて搬出を予定しておりますので、報道の皆様方におかれましては、取材方よろしくお願いします。
記
1.移動個体・日程
No.13 メス 3月31日 午前9時ごろ佐世保市発
午後3時半ごろ名古屋市搬入予定
2.その他 撮影については、園内飼育下繁殖施設のゲートより内側は、関係者以外立ち入り禁止のため入れません。個体の撮影等はできませんのでご了承ください。
以上
同計画に基づく飼育下繁殖については、(社)日本動物園水族館協会の協力を得て福岡市動物園、井の頭自然文化園、よこはま動物園ズーラシア、富山市ファミリーパーク、西海国立公園九十九島動植物園、盛岡市動物公園、名古屋市東山動物園、沖縄こども未来ゾーンにおいて飼育下繁殖事業を実施しているところです。
今般、飼育下繁殖事業の一環として、京都市動物園で新規にツシマヤマネコを飼育、展示していただく事となりました。
西海国立公園九十九島動植物園と京都市動物園の間でツシマヤマネコの移動を行いますのでお知らせします。
1 ツシマヤマネコの保護増殖事業について
ツシマヤマネコは平成6年に、絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(通称「種の保存法」)に基づく国内希少野生動植物種に指定され、平成7年に同法に基づく保護増殖事業計画(環境省及び農林水産省告示)を策定し、同計画に基づく生息状況の把握、生息環境の維持・改善、飼育下での繁殖等の保護の取組を進めている。
2 ツシマヤマネコ飼育下繁殖事業の経緯
環境省は保護増殖事業計画に基づき以下の目的で飼育下繁殖事業を実施している。
(1) 対馬の環境が改善し、生息地で安定して生息が可能になるまでの生息域外での種の保存
(2) 野生個体群の保護活動の補完(野生復帰など)
(3) 科学的データを収集、解析し、生息地でのヤマネコの保護対策への応用
(4) ツシマヤマネコの現状について全国的に普及啓発を行うことで、野生個体群保護の推進
○ツシマヤマネコの飼育下繁殖事業は、平成11年より福岡市動物園の協力を得て開始し、平成12年4月に初めて繁殖に成功している。
また、平成18年11月から、災害や感染症の発生などに備えて分散飼育を行うこととし、井の頭自然文化園及びよこはま動物園ズーラシアでツシマヤマネコの飼育を開始、平成19年11月より富山市ファミリーパーク、平成22年3月より西海国立公園九十九島動植物園、平成23年10,11月より盛岡市動物公園、名古屋市東山動物園、沖縄こども未来ゾーンにおいても個体の飼育を行っている。現在は、福岡市動物園で10頭、井の頭自然文化園で5頭、よこはま動物園ズーラシアで3頭、富山市ファミリーパークで3頭、西海国立公園九十九島動植物園で7頭、盛岡市動物公園で1頭、名古屋市東山動物園で1頭、沖縄こども未来ゾーンで1頭、対馬野生生物保護センターで3頭、計34頭の個体を飼育下個体群維持のために飼育しており、各動物園ではこれまで43頭が誕生している(現在、成育は25頭)。
なお、環境省では、遺伝的多様性を維持した持続可能な飼育下個体群を確立するために、最終目標として合計100頭程度の繁殖個体群を分散飼育で飼育することとしている。
3 移動スケジュール(予定)
3月31日(土)
No.13「ひとみ」 2002年福岡市動物園生まれ。9才、メス。
西海国立公園九十九島動植物園から京都市動物園に公開のため移動。
なお、移動スケジュールはツシマヤマネコの状態及び航空機の運航状況、道路状況等により、変更も考えられますのでご承知おきください。
移動するツシマヤマネコ
また、以下のとおり京都市及び西海国立公園九十九島動植物園からも記者発表されていますので、お知らせします。
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<京都市からの発表内容>
ツシマヤマネコの来園について
この度,京都市動物園に西海国立公園九十九島動植物園(長崎県佐世保市)からツシマヤマネコが来園しますので,下記のとおりお知らせします。
記
1 来園予定日
平成24年3月31日(土)
2 公開予定日
平成24年4月28日(土)午後1時
※ 「もうじゅうワールド」のオープンと同時に公開予定
※ 動物の体調等により変更となる場合があります。
3 来園するツシマヤマネコについて
⑴ 愛 称 公開時から募集します。
⑵ 性 別 メス
⑶ 生年月日 平成14年 福岡市動物園生まれ
4 来園の目的
ツシマヤマネコの保護増殖事業の一環として,平成24年4月28日にオープン予定の「もうじゅうワール
ド」において,普及啓発のために飼育,展示します。
5 ツシマヤマネコの保護増殖事業について
ツシマヤマネコは平成6年に,絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(通称「種の保存法」)
に基づく国内希少野生動植物種に指定され,平成7年に同法に基づく保護増殖事業計画(環境省及び農林水産
省告示)を策定し,同計画に基づく生息状況の把握、生息環境の維持・改善,飼育下での繁殖等の保護の取組
を進めてられています。
当園においては,平成25年度に建設する繁殖施設において,繁殖にも取り組みます。
(参考)
ツシマヤマネコ(ネコ目ネコ科 学名 Prionailurus bengalensis euptilurus)
絶滅危惧ⅠA類(環境省レッドリスト2007),平成6年3月に国内希少野生動植物種に指定
ツシマヤマネコは,長崎県対馬にのみ生息するネコ科の動物で,生息環境の悪化等により,国内で最も
絶滅の恐れが高い種の1つで,生息数は推定80~110頭とされる。
からだの大きさは,体重3~5kg,体長50~60cmで,イエネコと同等かやや大きい程度で,大きく太い尾や耳裏の白斑(虎耳状班(こじじょうはん))が特徴。
森林性で落葉広葉樹林を好み,主として谷筋や低地部を利用する。集落周辺の田や畑も利用することが多い,里地里山の動物である。
<西海国立公園九十九島動植物園からの発表資料>
ツシマヤマネコの搬出について
春暖の候 ますます御健勝のこととお喜び申し上げます。
平素は格別のお引き立てを賜り、ありがたく厚く御礼申し上げます。
当園では、平成22年に対馬市にある環境省対馬野生生物保護センターよりオスのツシマヤマネコ2頭、福岡市動物園よりメスのツシマヤマネコ3頭を受け入れ飼育を開始しました。
このたび、当園で飼育しているメス個体1頭(No.13愛称:ひとみ)が京都市動物園で展示のため飼育されることとなりました。
市民の皆さまにはツシマヤマネコの保護の必要性を知っていただくため、今後とも啓発に力を入れていきたいと考えておりますが、これまでの搬入時同様にツシマヤマネコ飼育施設は非公開施設であるため、報道関係の方々がツシマヤマネコを直接撮影することはできませんので、ご理解とご協力をお願いいたします。
つきましては以下の日程にて搬出を予定しておりますので、報道の皆様方におかれましては、取材方よろしくお願いします。
記
1.移動個体・日程
No.13 メス 3月31日 午前9時ごろ佐世保市発
午後3時半ごろ名古屋市搬入予定
2.その他 撮影については、園内飼育下繁殖施設のゲートより内側は、関係者以外立ち入り禁止のため入れません。個体の撮影等はできませんのでご了承ください。
以上