ツシマヤマネコニュース
ツシマヤマネコの対馬の下島における生息情報の確認について
2012年01月24日
ツシマヤマネコニュース
種の保存法に基づく国内希少野生動植物種であるツシマヤマネコの生息数は、対馬全体で80~110頭と推定され、特に、対馬の下島においては、近年、確実な生息情報は非常に限られたものとなっています。
今般、環境省から長崎県に委託し実施している調査の中で、下島北部で採取された糞のDNA分析の結果、ツシマヤマネコのものが確認されたのでお知らせします。
1 確認の経緯
環境省及び長崎県は、種の保存法に基づく国内希少野生動植物種であるツシマヤマネコの生息状況を把握するための調査を実施している。
対馬の下島における調査については、近年わずかに生息の可能性を示す情報がある下島南部の厳原町内山周辺を中心として、平成18年度以降、痕跡調査、自動撮影調査を行ってきたところであるが、平成21年12月に同町小浦周辺で、ツシマヤマネコの亜成獣が保護され、平成22年9月に美津島町黒瀬(城山)においてツシマヤマネコのオスの糞が採取されたことから、それまでの調査範囲を拡げてきたところである。
平成23年12月28日に記者発表したとおり、平成23年12月25日及び26日に対馬市民より、12月24日及び25日にツシマヤマネコの映像を対馬市美津島町黒瀬で個人的に撮影したとの連絡があり、対馬野生生物保護センターにおいて、ツシマヤマネコであることが確認された。
動画の撮影者が平成23年12月13日に美津島町黒瀬(城山)にて採取した糞及び平成23年12月31日に美津島町今里にて採取した糞と、環境省九州地方環境事務所長が平成24年1月10日に美津島町黒瀬(城山)にて採取した糞について、ツシマヤマネコの可能性があったため、長崎県環境保健研究センターにDNA分析を依頼したところ、12月13日及び12月31日に採取された糞についてはツシマヤマネコのオスの糞であることが、1月10日に採取された糞についてはツシマヤマネコの糞であることが1月21日に確認された。
なお、ツシマヤマネコの反応があった糞については、現在、北海道大学にさらに詳細なDNA分析を依頼する予定である。
2 過去の下島における調査の成果
*下島においては、ヤマネコのものと思われる糞等の痕跡は、1990年代まで確認されていたが、平成17年度公表の生息状況調査では、確実な生息情報を得ることができなかった。平成19年3月に下島において自動撮影カメラ調査によって昭和59年(1984年)以来23年ぶりに確実な生息が確認されてからの確実なヤマネコの生息情報は以下のとおりとなっている。
3 結果の評価
今回の結果により、美津島町黒瀬(城山)においてツシマヤマネコが生息していることが改めて確認できたとともに、美津島町今里においてもツシマヤマネコが生息していることが確認できた。今後、詳細なDNA分析の結果を踏まえ、関係行政機関、専門家等と協議し、追加の調査等について検討していく予定。
今般、環境省から長崎県に委託し実施している調査の中で、下島北部で採取された糞のDNA分析の結果、ツシマヤマネコのものが確認されたのでお知らせします。
1 確認の経緯
環境省及び長崎県は、種の保存法に基づく国内希少野生動植物種であるツシマヤマネコの生息状況を把握するための調査を実施している。
対馬の下島における調査については、近年わずかに生息の可能性を示す情報がある下島南部の厳原町内山周辺を中心として、平成18年度以降、痕跡調査、自動撮影調査を行ってきたところであるが、平成21年12月に同町小浦周辺で、ツシマヤマネコの亜成獣が保護され、平成22年9月に美津島町黒瀬(城山)においてツシマヤマネコのオスの糞が採取されたことから、それまでの調査範囲を拡げてきたところである。
平成23年12月28日に記者発表したとおり、平成23年12月25日及び26日に対馬市民より、12月24日及び25日にツシマヤマネコの映像を対馬市美津島町黒瀬で個人的に撮影したとの連絡があり、対馬野生生物保護センターにおいて、ツシマヤマネコであることが確認された。
動画の撮影者が平成23年12月13日に美津島町黒瀬(城山)にて採取した糞及び平成23年12月31日に美津島町今里にて採取した糞と、環境省九州地方環境事務所長が平成24年1月10日に美津島町黒瀬(城山)にて採取した糞について、ツシマヤマネコの可能性があったため、長崎県環境保健研究センターにDNA分析を依頼したところ、12月13日及び12月31日に採取された糞についてはツシマヤマネコのオスの糞であることが、1月10日に採取された糞についてはツシマヤマネコの糞であることが1月21日に確認された。
なお、ツシマヤマネコの反応があった糞については、現在、北海道大学にさらに詳細なDNA分析を依頼する予定である。
2 過去の下島における調査の成果
*下島においては、ヤマネコのものと思われる糞等の痕跡は、1990年代まで確認されていたが、平成17年度公表の生息状況調査では、確実な生息情報を得ることができなかった。平成19年3月に下島において自動撮影カメラ調査によって昭和59年(1984年)以来23年ぶりに確実な生息が確認されてからの確実なヤマネコの生息情報は以下のとおりとなっている。
3 結果の評価
今回の結果により、美津島町黒瀬(城山)においてツシマヤマネコが生息していることが改めて確認できたとともに、美津島町今里においてもツシマヤマネコが生息していることが確認できた。今後、詳細なDNA分析の結果を踏まえ、関係行政機関、専門家等と協議し、追加の調査等について検討していく予定。