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ツシマヤマネコニュース

縦断駅伝その2~継走~

2012年01月10日
センター職員日誌
朝8時に比田勝港前をスタートした1区の武ちゃんは見事に対馬市消防チームに続き全体で区間2位の激走で襷はコッシーに渡り、コッシーも2区を昨年とほぼ同タイムの30分台で走りきりました。
ここまで町対抗の部では堂々の1位、全体でも陸自Aチーム、Bチームに続き3位。
序盤の流れが勝負に大きく影響する駅伝では上々の立ち上がりで、その立役者となった武ちゃんはやっぱり「バケモン」なんだよね。

続く3区の啓大は豊玉町にかわされるもなんとか粘り、襷はエース区間の4区拓磨へ。
今回は陸自の人たちが「ふるさと選手」枠で各出身町から参加しているため、4区が超ハイレベルの激戦区となったけど区間4位で走りきったあたりはさすが上県のエース拓磨でした。

前半戦の順位は6町対抗の部で3位、団体(消防、陸自A、B、C、空自)の部含めた全体でも4位。
町対抗の部では、首位を行く豊玉町には2分の差をつけられているものの、2位の美津島町とはたった7秒差!

峰から豊玉まで女子の部5~9区を挟んで、12時過ぎに豊玉小学校前から10区の一斉再スタートで後半戦開始。
10区の誠さんはきっちり目標の24分切りを果たし、念願の縦断駅伝デビュー戦を飾ったのでした。
さすがに巻き返してきた陸自Bにかわされ全体で5位に後退するものの、依然として町対抗の部では3位をキープ。

襷は後半戦のヤマ場11区へ。
ここで我らが嘉月さん登場。昨年は上県町のスーパーエースとして史上2度目の上県町優勝をもたらす圧巻の走りをした小川先生が今年は豊玉町で走っているなど強敵が揃う今年の11区で嘉月さんは堂々と渡り合い、順位は変わらず町対抗の部3位、全体5位。

続く12区でも山ちゃんが駅伝デビュー。
今年の春、奈良の大学を出てはるばるヤマネコセンターにやってきた山ちゃんはよく分からないうちに僕らに巻き込まれて春から走り出し、駅伝本番いきなり山アリ谷アリの12区をまかされたのです。
しかし、「茂木が待ってるぞー」と監督者から叫ぶ憲生さんに鼓舞され猛然とラストスパートをかけ13区スタート地点に入ってきた山ちゃんの前に僕の姿はありませんでした。
そう、残念ながら今年は12~13区で無念の繰り上げスタートになっていたのでした・・・
*先頭チームから10分差がつくと次の区間から繰り上げ再スタート


さて、襷が途切れて無念の繰り上げスタートになってしまったものの、同様に繰り上げとなった他町の人たちと走れるのは絶好の機会と気持ちを切り替えてスタート地点に立った僕は、スタートの合図とともに厳原町の中嶋さんと豊玉町の阿比留さんの背中を迷わず追いかけていました。

中嶋さんは結果的に今年の13区で区間賞を取った実力者だし、阿比留さんも陸自出身で本番1週間前にはたまたま一緒に試走させてもらったもののこの時は見事に1分半もの大差をつけられている相手。
序盤からこの2人に着いていくことは僕にとって当然オーバーペースで、もしかしたら途中で潰れてしまう危険だってあるってことは頭で分かっていても、でもその2人に食らいついて少しでも一緒に走ってみたいという衝動は抑えられませんでした。

結局2km過ぎたころには僕が早くも遅れはじめ、そのまま2人はあっという間に先に行ってしまったけど、それでも2人の背中を追いかけたこの7分間は僕にとってとても刺激的な時間でした。

初めての駅伝でゴール地点に駆け込んだけど襷を渡す相手がいないことに気付いた山ちゃんはどんな表情をしたのかなぁとか、監督者から聞こえてくる憲生さんの声に励まされつつやっぱりこの声があるとないとじゃ大違いなんだよなぁとか、そんなことを考える余裕はいつの間にかなくなり、朦朧とし始めた意識の中で沿道に出て応援してくれている本当に多くの人たちの声援だけは確かに聞きながら、今にも切れてしまいそうになる気持ちをなんとかつないでゴールへ。

区間6位では到底満足できる結果じゃないし、1週間前の試走から40秒しか縮められず、豊玉町の阿比留さんとの差は試走の時以上の2分半まで広げられてしまったけど、それでも区間タイムで美津島町をかわして結果的にチーム順位を1つ上げられたのは唯一の救いでした。

最終順位は町対抗の部で豊玉町に続き2位、全体では陸自A・豊玉町・陸自Bに続いて4位。