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九州地方環境事務所

ツシマヤマネコニュース

ヤマネコの健康診断

2011年05月27日
センター職員日誌
センターのヤマネコたちは1年に1回、健康診断をしています。

救護が増える秋~冬を避け(救護があると忙しくなってしまうので)、
だいたい春~夏頃にかけて週に1頭のペースで行います。

検査の時、ヤマネコは普通の犬や猫のようにおとなしくしてくれないため
麻酔をかけなければなりません。

麻酔をかけることで、人にもヤマネコにも安全に検査を行うことができます。

体の各部位の大きさを測るのも検査の一部です。

体重、体長(全長、頭胴長、尾長)、後足長、耳長、頭幅、頭骨長、
胸囲、胴囲、腰囲、首周囲、脂肪の厚さ(背側・腹側/胸部・腹部・腰部)、
オスは精巣の大きさ(縦横)、メスは乳頭の大きさ(縦横)、犬歯の長さ、を
どんどん測っていきます。

写真は頭幅をノギスで測っている様子。

計測で得られた情報も貴重なデータになります。


血液検査、レントゲン、エコー検査(胸部・腹部)、尿検査、糞便検査と続きます。

写真はレントゲン(胸部を横から撮影)。
背中にある白い米粒のようなものはマイクロチップです。

健康診断の時はヤマネコも人も大変ですが
異常がないことを確認したり、異常があっても早く発見して対処するために
大切な検査なのです。