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九州地方環境事務所

ツシマヤマネコニュース

御嶽観察会♪

2011年05月18日
センター職員日誌
立夏も過ぎ、暦の上では夏となりました。
田んぼの水引きも始まり、帰宅途中の道路には避け切れない程のカエル達が溢れ、野焼きを行った千俵蒔山も若草色に変わり…生命が溢れる季節がやってきました!!

そんな中、センターでは5月15日に御嶽の観察会を行いました。
御嶽は古くから人々の信仰を集める霊山として知られ、上島最高峰としても知られています。
登山口に鳥居があり、登山途中には大国魂神社という立派な神社があり、山頂には鳥居と祠があり…と、人々の信仰の厚さを知ることが出来る場所であると同時に、日本では絶滅してしまった大型のキツツキ類、キタタキの最後の生息地であり、ツシマヤマネコの重要な生息地にもなっています。

今回は、そんな御嶽を対馬の自然に詳しい國分英俊先生に案内して頂きました!!

ギンリョウソウやナナカマド、マムシグサにナンゴクウラシマソウ…と、この季節ならではの植物達を解説して頂き、それだけでもお腹いっぱいだったのですが、今回は御嶽の神様が素敵なプレゼントをあちこちに用意してくれていました。

歩きながら聞こえた綺麗な鳥の声…「オオルリ?キビタキ?」…と、一生懸命声の主を探した私達の前に現れたのは、何とカケス!!
物まね上手な鳥だという事を、肌で感じさせてくれました。

御嶽中腹には大国魂神社という立派なお社があります。
涼しい水場もあるし、ちょっと一休み…。

…と、沢で遊んでいた子供達が見付けたものは…
何とツシマサンショウウオ!!
なかなか見られない貴重な姿に、皆大盛り上がりです♪
(二匹いるのが分かりますでしょうか?)



そんな貴重な出会いを経て、山頂で私達を待っていたのは、大空に架る虹…ではなく…

太陽をぐるりと取り巻く、まぁるい虹。
環天頂アークというのだそうです。

山頂からの眺めも抜群で、仁田の目保呂ダム周辺を見渡す事が出来ます。
山頂には沢山の祠があり、お弁当を食べた後は祠の神様めぐりなんていう楽しみ方も素敵です♪

満腹になり、帰路に着いた私達。
帰りも勿論神社に寄って、サンショウウオがいた石をひっくり返してみると…?

何と、産卵していました!!
サンショウウオの卵塊を初めて見る方も多く、とても貴重な体験になりました。
写真は無いのですが、下流ではサンショウウオのオタマジャクシも見る事が出来ました♪

植物だけでなく、自然全般にどっぷり漬かった一日になりました♪
講師の國分先生、ヤマネコ保護のお話をして下さった林野庁の竹部さん、参加して下さった皆さん、楽しく有意義な時間をありがとうございました!!
次回はあじさい祭りにお邪魔します!!
皆さま揃ってお出かけください☆