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九州地方環境事務所

ツシマヤマネコニュース

ヤマネコ追跡調査(4/23~26)

2011年04月26日
センター職員日誌
野生復帰したヤマネコのその後の様子を報告しまーす(^o^)




まずは2/18に上対馬町古里で野生復帰したMf-54.

野生復帰後,1週間程度で古里から網代を経由して富浦まで移動してきたMf-54は,富浦集落の裏山から尉殿崎がある半島部で暮らしていました.
しかし,3月下旬の検査捕獲後からしばらく富浦集落のごく狭い範囲で暮らしていたので少し心配していましたが,4/23には久しぶりに尉殿崎の方で確認されました.

3月の行動範囲に戻ったようで一安心です(*^_^*)


続いて4/18に峰町志越で野生復帰したMs-55.

野生復帰後は放獣地点の三浦林道から志越,茶屋隈峠と移動して再び三浦林道に戻ってきた後,小鹿港の裏山で1日半ほど過ごして,今度は小鹿集落から志越側に県道沿いを移動してまた三浦林道に戻ってきていました.
その後は電波が入らない時間帯が多くなりましたが,たまに確認できたときは三浦林道の周辺にいることが多かったです.

これまでの野生復帰個体の追跡調査結果から,このようにグルグルと同じ地域を周回し始めるのはその地域に落ち着いてきた傾向ではないかと見ています.
そして,このようにある地域に落ち着きだしてくれれば,その後も野生下で生存していける可能性が高く,野生復帰も成功したといえるのではないかと考えています.

多くの個体は野生復帰した後,放獣地点から少なくとも数日間は移動してから,その移動先で落ち着いてくるのですが,このMs-55というヤマネコは放獣地点の周辺で落ち着いたのかもしれません!

もう1週間くらい様子を見れば本当にこのままこの場所に落ち着くのかどうかも分かると思いますよー(^^)/