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九州地方環境事務所

ツシマヤマネコニュース

野生復帰したヤマネコ(Mf-54)その後【4/4~8】

2011年04月08日
センター職員日誌
しばらく報告が滞っていましたが,野生復帰したヤマネコの追跡調査報告再開しますっ!

2/18に比田勝の古里周辺の山中で野生復帰したMf-54は,1週間くらいで古里から網代,富浦へと移動していき,そのまま富浦集落から尉殿崎の周辺に落ち着いていました.

そして,野生復帰から約1ヶ月が過ぎた3月下旬.
血液検査・体重計測や発信機の状態などを確認するために検査捕獲を実施しました.
捕獲作業は順調に進み大人しく捕まったMf-54でしたが,体重を計測してみると野生復帰した1ヶ月前の時点から幾分減少していたため,一度センターへ連れて帰りレントゲン検査など詳細な検査を実施することにしました.
幸い検査の結果に問題は見あたらず,健康状態は良好だと判断されたため,4/4に再び富浦で放獣しました.

検査捕獲によるストレスなどによってせっかく落ち着いていた場所からまた移動したりしないか注意して観察しているところですが,今のところは検査捕獲前と同様に富浦周辺に落ち着いているようで一安心しています.

今後も引き続き追跡調査を行ないながら野生復帰後の動向をモニタリングしてゆく予定です.

検査捕獲後から4/4~8のMf-54の動き
放獣地点から富浦集落よりの裏山に移動した後,比較的狭い範囲に留まっていますが,ちょこちょこ動いていることが確認できています.