[110] ツシマヤマネコの野生復帰
投稿者:佐々木 投稿日:2006/10/06(Fri) 14:07
9月30日(土)に上対馬町舟志(しゅうし)の市道において、交通事故により保護・収容していたツシマヤマネコを、病状等検査の結果異常がなかったことから、本日の夕方、保護された付近の山中に放獣しますのでお知らせします。
1.野生復帰
9月30日(土)に上対馬町舟志の市道において交通事故にあい、対馬野生生物保護センターに保護・収容していたツシマヤマネコについて、
①外傷、骨折及び内臓の損傷等が見られないこと
②血液検査の結果、感染症など他に異常が認められないこと
から、本日(10月6日(金))夕方に、保護された付近の山中に放獣します。
なお、ツシマヤマネコへの影響等を考慮し現地取材はご遠慮願います。
2.個体の情報
(1)性別 オス
(2)年齢 亜成獣(今年春生まれ)
(3)保護時の体重 1,710g
[Res: 110] Re: ツシマヤマネコの野生復帰
投稿者:佐々木 投稿日:2006/10/06(Fri) 18:40
この件につきまして、
10月6日17時41分に野生復帰させましたので、お知らせします。
[109] ツシマヤマネコの保護収容(とらばさみによる錯誤捕獲)
投稿者:佐々木 投稿日:2006/10/05(Thu) 14:12
平成18年10月3日(火)、上県町中山(なかやま)においてツシマヤマネコが「とらばさみ」にかかったと地元の方から連絡があり、対馬野生生物保護センターに保護・収容しました。
この個体は、左前肢に「とらばさみ」に挟まれた傷があり、今後、同センターで治療を続け、傷の回復経過、感染症等の検査結果を踏まえ取り扱いを判断します。
1.保護された経緯
10月3日(火)午前5時頃、上県町中山において、地元の方がニワトリを守るために仕掛けていたとらばさみにツシマヤマネコが誤って掛かっているのを発見し、直ちにわなから外し保護しました。その後午前8時30分頃センターに連絡があり、職員が現場に赴き保護し、午前9時20分同センターに収容しました。
2.個体の情報
(1)性別:オス
(2)年齢:成獣(老齢)
(3)体重:3,660g
(4)全長:80.5cm(頭胴長 55.0cm)
(5)個体の状況: 左前肢にとらばさみに挟まれた輪状の傷が有る程度で比較的軽傷。前歯(切歯、犬歯)が全て無く、高齢個体と推察される。
3.今後の予定
センターで治療を続けます。なお、疾病の有無等を検査中であり、それらの結果を踏まえて今後の取り扱いを判断することとしています。
4.その他
ツシマヤマネコがとらばさみにより誤って捕獲されたのは、平成4年以降7件目(6頭目)になります。今回は、ツシマヤマネコが早期にとらばさみから外されたことから比較的軽傷で済みました。
5.とらばさみの使用自粛について
ノラネコ等の捕獲を対象としたとらばさみの使用は、今回のように誤ってツシマヤマネコなど他の動物が掛かる場合があります。また、掛かった場合は動物に与えるダメージが非常に大きいため、とらばさみの使用の自粛をお願いします。
なお、鶏小屋への被害対策については、わなではなく小屋の補強等による自衛手段を講じていただくようお願いします。
[108] ツシマヤマネコの保護収容(交通事故)
投稿者:佐々木 投稿日:2006/10/03(Tue) 16:24
平成18年9月30日(土)、NPO法人どうぶつたちの病院から「上対馬町舟志(しゅうし)の市道において、交通事故にあったツシマヤマネコが搬送されてきた。」と連絡があり、対馬野生生物保護センターに保護・収容しました。
この個体は、外傷、骨折及び内臓の損傷等は見あたらず、命に別状はありません。今後、感染症等の検査結果を見た上で取り扱いを判断します。
1.保護された経緯
9月30日(土)午後8時40分頃、上対馬町舟志の市道において、地元の方が運転する自動車とツシマヤマネコが接触、倒れていた個体を運転者が「NPO法人どうぶつたちの病院」に搬送しました。同病院からセンターに連絡があり、午後10時00分保護・収容しました。
2.個体の情報
(1)性別:オス
(2)年齢:亜成獣(今年春生まれ)
(3)体重:1710g
(4)個体の状況:外傷、骨折及び内臓の損傷等は見られない。
3.今後の予定
現在、疾病の有無等を検査中であり、その結果を見て今後の取り扱いを判断します。
4.その他
平成4年以降38件目の交通事故で、うち32件が死亡した状態で発見されています。平成17年度は5件の交通事故があり、いずれも死亡した状態で発見されています。平成18年度は今回が最初の交通事故事例です。
今回は、接触した車を運転していた方の適切な処理により、命に別状はありませんでした。しかし、路上に放置された場合、傷の手当てが遅れたり、後続車にひかれ死亡するおそれもあります。
これから、仔ネコが親離れをする季節を迎え、例年交通事故に遭遇する危険性が増大します。運転をされる方は、スピードを落とし安全運転に心がけ、万が一事故に遭遇した場合は、速やかに対馬野生生物保護センターなどにご連絡下さるようお願いします。
[107] ツシマヤマネコの分散飼育
投稿者:佐々木 投稿日:2006/09/29(Fri) 16:27
■概要
ツシマヤマネコの保護増殖の取組の一環として、環境省は福岡市動物園と連携し、飼育下繁殖について取り組んできたところです。これまでに20頭が福岡市動物園で誕生し、飼育下繁殖事業は順調に進んでいると考えています。
この度、飼育下個体群の危険分散等を目的として、新たに「井の頭自然文化園」(東京都)及び「よこはま動物園」(横浜市)に御協力いただき、両園にツシマヤマネコを2頭ずつ移動させ、飼育していただくことになりましたのでお知らせします。
また、福岡市動物園から、昨年度及び今年度生まれた個体のうち3頭を対馬に里帰り(移送)させます。
さらに、今年度の飼育下における繁殖は、飼育下個体群の遺伝的多様性を高める目的で、対馬で保護された2頭を福岡市動物園に移動させ、繁殖を試みます。
1.ツシマヤマネコとは
ツシマヤマネコは、我が国では長崎県対馬にのみ生息し、かつては対馬島内全域にわたり広く分布していましたが、生息環境の悪化等により、その生存が危機的な状況にあります。
平成6年に、絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(通称「種の保存法」)に基づく国内希少野生動植物種に指定され、平成7年に同法に基づく保護増殖事業計画(環境省及び農林水産省告示)を策定し、保護の取組を進めています。
なお、平成14年に当省が公表したレッドデータブックでは、絶滅危惧IA類に分類されており、昨年9月に発表した調査結果によれば、現在野生下には80~110頭が生息していると推定されています。
2.飼育下繁殖の経緯
平成5年に「ツシマヤマネコ人工繁殖基本計画策定調査」を実施、平成8年より野生個体の確保を開始し、5頭の個体を確保しました。平成11年より福岡市動物園の御協力を得て飼育下繁殖事業を開始しました。
平成12年4月に初めて繁殖に成功し、その後も福岡市動物園関係者の多大な御努力により、これまで20頭が福岡市動物園で誕生しています。
現在、飼育下繁殖の為に捕獲した個体も含め福岡市動物園で17頭、対馬野生生物保護センターで8頭の、併せて25頭を飼育下個体群として飼養しています。
3.分散飼育の目的
飼育下の個体を、対馬野生生物保護センター及び福岡市動物園のみで飼育し続けた場合、感染症の発生、災害等により多くの飼育下の個体が失われるとともに、遺伝的多様性が失われてしまうおそれがあります。このため、飼育個体を分散させ、危険の分散を図り、非常事態に備えることを目的としています。
4.分散飼育協力動物園及び分散飼育の内容
環境省は分散飼育について、専門家等の意見を踏まえつつ、社団法人日本動物園水族館協会と連携して、動物園との調整を進め、この度、「井の頭自然文化園」及び「よこはま動物園」にツシマヤマネコの個体を移動させ、分散飼育を開始することとしました。
両園にはオスとメスの各1頭、計2頭をそれぞれ移動させます。なお、両園で飼育する個体は、人慣れを防止するため原則として非公開とさせていただきます。
5.福岡市動物園からの対馬への里帰り(移送)及び今年度の繁殖計画
飼育頭数が上限に達している福岡市動物園より、今年度生まれ及び昨年度生まれの個体から、遺伝的な系統を配慮して個体を選定し、合計3頭を対馬野生生物保護センターに里帰り(移送)させます。この個体は、人慣れを防止するため、原則として非公開とさせていただきます。
また、今年度は、対馬で保護され、野生復帰が困難であると判断される2頭を、対馬野生生物保護センターから福岡市動物園に移動させ、飼育下個体群の遺伝的多様性を高める目的で導入し、繁殖を試みます。
[106] 秋篠宮殿下御来館
投稿者:佐々木 投稿日:2006/08/21(Mon) 19:47
平成18年8月11日(金)に、総合研究大学院大学の研究プロジェクトの一環で、秋篠宮殿下がセンターにいらっしゃいました。このプロジェクトは、総勢22名の研究者が、対馬における野生生物と人とのかかわりの歴史と現在の状況を学び、将来のあり方を考えていくというテーマで行われました。
センターでは、ツシマヤマネコの現在の状況や、保護の取り組みについて解説をし、殿下を含めた研究者の方々から、多くの助言をいただきました。
御一行は、センターのほかにも、自然や動物に関連して、鰐浦のヒトツバタゴ自生地、中山集落における木庭作・対馬地鶏・蜂洞を使った養蜂、あそうベイパークにおける対州馬の保存などを御見学されました。また、文化に関連して、峰町歴史資料館、県立対馬歴史民族資料館などを御見学されました。
ツシマヤマネコに限らず、対馬には自然的にも文化的にも多くの財産が残されていて、それらが渾然一体となることが対馬の魅力になっていて、今回の来島となったとのことでした。これからも、対馬の宝を次の世代に引き継いでいきたいと改めて実感しました。
[105] 「ツシマヤマネコ展」の開催
投稿者:佐々木 投稿日:2006/07/26(Wed) 16:18
対馬野生生物保護センターの普及啓発活動の一環として、夏から秋にかけて、対馬各地で「ツシマヤマネコ展」を開催しますのでお知らせいたします。(写真は昨年度の様子)
【開催趣旨】
昨年度、対馬野生生物保護センターでは、普及啓発活動の一環として対馬各地で「ツシマヤマネコ展」を開催いたしました。今年度も、さらに多くの方々に絶滅の危機にあるツシマヤマネコの生態や保護の取り組みを知ってもらうため、「ツシマヤマネコ展」を開催いたします。なお、昨年度は島内5ヶ所の公民館・市役所で開催しましたが、今年度は規模を広げ、空港や温泉施設など8ヶ所で開催します。
【ツシマヤマネコ展の日程及び開催場所】
7月13日(木)~7月26日(水) 上対馬地区公民館(上対馬総合センター)
7月28日(金)~8月8日(火) 渚の湯
8月11日(金)~8月23日(水) ほたるの湯
8月25日(金)~9月5日(火) 豊玉地区公民館(豊玉文化会館)
9月8日(金)~9月19日(火) 湯多里ランド
9月21日(木)~10月5日(木) 対馬市役所
10月7日(土)~10月19日(木) 対馬市交流センター
10月21日(土)~11月2日(木) 対馬空港
※入場無料
【展示内容】
・ヤマネコの生態や保護活動の紹介コーナー(パネル10枚)
・ヤマネコ体感コーナー(実物大模型・ヤマネコの鳴き声を聞く装置)
・あしがたコーナー(動物の足跡当てクイズ、動物の足形)
・ヤマネコ糞分析コーナー(顕微鏡と糞の中にあるネズミの骨や鳥の羽など)
・各種パンフレット・チラシ(配布物) など
※展示スペースに応じて、展示内容を変更することがあります。
[104] ツシマヤマネコの保護収容
投稿者:佐々木 投稿日:2006/07/26(Wed) 16:04
平成18年7月25日(火)、上対馬町河内(かわち)において、ツシマヤマネコの幼獣がうずくまっているという連絡が対馬野生生物保護センター(以下「センター」という。)にあり、センターに保護・収容しました。
1. 捕獲された経緯
上対馬町河内においてツシマヤマネコの幼獣がうずくまっていると、平成18年7月25日(火)午前8時30分頃、地域住民からツシマヤマネコを守る会の山村会長を通じてセンターに連絡があり、午前10時55分にセンターに保護・収容しました。
2. 個体の情報
(1)性別:オス
(2)年齢:幼獣(今年春生まれ)
(3)体重:960g
(4)体長:58.5cm(頭胴長 41.9cm)
(5)個体の状況: やせ気味で、左目の異常(虹彩の変形)、後肢のケガ及び肩甲骨のヒビ割れが確認されました。また、内臓を損傷している可能性があります。
(6)FIV、FeLV検査:共に陰性
(FIV:ネコ免疫不全ウイルス、FeLV:ネコ白血病ウイルス)
3.今後の予定
センターで治療を続け、今後の回復状況を観察した上で、今後の取り扱いを検討します。なお、個体の公開等は控えさせていただきます。
[103] 対馬野生動物交通事故対策連絡会議の開催について
投稿者:大林 投稿日:2006/06/08(Thu) 21:43
長崎県より下記のことについて報道発表されましたのでお知らせします。
センター職員もこの会議に加わっており、長崎県や他の参加機関とともによりよい方策を考えていきます。
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「対馬野生動物交通事故対策連絡会議(仮称)」第1回会議
の開催について(お知らせ)
ツシマヤマネコを中心とした対馬の野生動物にも配慮した道路整備や道路周辺の環境整備を進めるため、公共事業担当部局や自然保護担当部局から構成される対馬野生動物交通事故対策連絡会議(以下、「連絡会議」)の第1回会議(発足会議)を下記のとおり開催いたしますので、お知らせします。
記
日 時:平成18年6月16日(金)14:00~16:30
※会議冒頭の約1時間を報道公開いたします。
場 所:長崎県対馬地方局 別館4階第1会議室
<備考>
<連絡会議設置の背景と目的>
現在、ツシマヤマネコの生息数は80~110頭と推定されており、1980年代以降減少傾向が続いております。
ツシマヤマネコの減少要因としては、生息適地の減少や感染症等が考えられますが、人為的な要因としては、交通事故(ロードキル)が直接減少させる要因として数年来の大きな課題となっております。
ツシマヤマネコの交通事故は、確認されているものだけでも、平成4年以降37件発生しており、33頭が死亡しております。
交通事故対策としては、これまで対馬市民やドライバーへの普及啓発活動を中心に行ってきていますが、本年1月には交通事故多発地点2カ所に「野生動物用反射板」が対馬地方局により設置され、道路への対策が講じられ始めております。(反射板設置箇所:対馬市上県町樫滝の国道、峰町大久保の県道)
人と野生動物との共存に向けて、まずは喫緊の課題であるツシマヤマネコを中心とした対馬の野生動物にも配慮した道路整備や道路周辺の環境整備を進めるため、情報交換の場としての連絡会議を設置することによって関係行政機関の連携を強化し、今後の公共事業や普及啓発活動に反映させることを目的とします
<連絡会議の協議事項>
次の事項について関係者が定期的に集まって情報交換、意見交換等を行います。
1.ツシマヤマネコの交通事故発生状況及びその防止対策
2.対馬における公共事業の計画及び実施状況
3.先進事例の研究
[102] ツシマヤマネコの死体発見について(お知らせ)
投稿者:大林 投稿日:2006/04/03(Mon) 15:03
1日(土)13:30頃、対馬市上県町佐護(さご)湊(みなと)においてツシマヤマネコの成獣が衰弱しているのが発見され、保護されましたが、すぐに死亡しました。死因は現時点で不明ですが、衰弱死の可能性が高いです。今年度死体の発見は1頭目です(今年3頭目)。
<詳細>
1.発見日時 平成18年4月1日 13:30頃
2.発見場所 対馬市上県町佐護湊の田んぼのあぜ道
3.発見の経緯 地域住民が田んぼのあぜ道にうずくまっているヤマネコを発見して保護したがすぐに死亡した。地域住民から上県支所を通じて、センター職員に連絡が入り、死体を回収した。
4.個体の情報
(1)性別 オス
(2)年齢 成獣(老齢と思われる)
(3)体重 2,110g
(4)死体の状態 重度に削痩しており、貧血が見られた。外傷はなかった。老齢。
(5)死因 不明(衰弱死と思われる)
(6)FIV、FeLV検査 共に陰性
(FIV・・・ネコ免疫不全ウイルス FeLV・・・ネコ白血病ウイルス)
(7)その他 生殖器を摘出し神戸大学へ、死体は病理解剖等のため鹿児島大学に送付した。
[101] 福岡市動物園におけるツシマヤマネコの出産について(今年初めて)
投稿者:大林 投稿日:2006/04/03(Mon) 15:01
ツシマヤマネコ保護増殖事業の一環として、福岡市動物園において飼育下繁殖に取り組んでいますが、本日、福岡市より、今年初の出産が確認されたことについて情報提供がありましたのでお知らせします。
環境省としては、今後とも福岡市動物園等と協力して飼育下繁殖事業を推進していくとともに、対馬における生息環境保全、生息地改善にも努めていきたいと考えております。
-----------------------------
福岡市動物園では、環境省と共に「ツシマヤマネコ保護増殖事業」の一環として、平成8年からツシマヤマネコの飼育下繁殖に取り組んできました。
4月1日(土)の午前5時過ぎ、今年初めてとなる仔ネコ3頭の出産を確認しましたのでお知らせします。
母親のNo.8は、平成11年に対馬で捕獲され、平成12年に初めて飼育下繁殖に成功した個体で、以後は毎年出産し、今回で7回目の出産です。
これで、福岡市動物園で飼育するツシマヤマネコの頭数は、今回生まれた3頭を合わせて全部で17頭になりました。
1. 両親
個体番号│性別│ 捕獲年月日 │ 入園年月日 │ 備 考 │
No.8 │ ♀ │平成11年 2月 5日 │平成11年 2月18日 │野生個体 │
No.3 │ ♂ │平成 9年 3月27日 │平成 9年 3月28日 │野生個体
2. 出産までの経過
(1) ペアリング(同居) 平成18年1月6日 ~ 2月11日
(2) 交尾 平成18年1月25日、26日
(3) 出産 平成18年4月1日(最終交尾から65日目)
(4) 産仔数 3頭
[100] ツシマヤマネコの死体発見について(お知らせ)
投稿者:大林 投稿日:2006/03/29(Wed) 15:30
3月29日(水)8時00分頃、対馬市上対馬町三宇田(みうだ)において、ツシマヤマネコの成獣の死体が発見されました。個体の状況から考えて、28日夜~29日早朝にかけて交通事故にあったものと考えられます。当該個体は雌で2頭の胎児が確認されました。妊娠中の個体が交通事故にあったのは、平成4年から記録をとっている中で初めてとなります。ツシマヤマネコの交通事故死体の発見は今年度5頭目(今年1頭目)です。
<詳細>
1.発見日時 平成18年3月29日(水)午前8時00分頃
2.発見場所 対馬市上対馬町三宇田 市道脇の歩道(三宇田浜付近)
3.発見の経緯 午前8時00分頃道路脇の歩道上で死んでいるツシマヤマネコを地域住民が発見し、ツシマヤマネコを守る会を通じてセンターに連絡があった。その後センター職員が死体をセンターに収容した。
4.個体の情報
(1)性別 メス
(2)年齢 成獣(年齢不詳)
(3)体重 2960g
(4)全長 80.1cm(頭胴長56.9cm)
(5)死体の状態 死体発見当時死体が死後硬直を起こしていたことから、28日夜~29日早朝に死亡したものと推察される。腹壁が破裂して腹腔内に出血が見られた。栄養状態は普通。妊娠しており、子宮に2体の胎児がいた。
(6)死因 道路脇に死体があったこと、また腹壁が破裂していたことから、交通事故により死亡したものと推察される。
センターでは平成4年から交通事故記録をとっていますが、通算37件目(うち死亡は33頭)の交通事故です。今年度は5件目となります。この時期の雌は妊娠している可能性があり、また今後子育てを行っていきます。そのような親が交通事故にあうと、生まれてくる子供まで損なわれてしまいます。島民の皆様におかれましては、人もヤマネコも安心して行動できるよう、安全運転を心がけ、夜間は道路で光る目にご注意下さい。
[99] ツシマヤマネコの死体発見について(お知らせ)
投稿者:大林 投稿日:2006/02/27(Mon) 15:43
25日(土)12:30頃、対馬市上県町佐須奈(さすな)においてツシマヤマネコの亜成獣の死体が発見されました。死体の状態が悪いため、死因は現時点で不明です。今年に入って、死体発見は1頭目です(今年度6頭目)。
<詳細>
1.発見日時 平成18年2月25日 12:30頃
2.発見場所 対馬市上県町佐須奈の山林
3.発見の経緯 地域住民が佐須奈の山林内においてヤマネコの死体を発見。その後、センターに連絡が入り、センター職員が死体を回収し、対馬野生生物保護センターに収容した。
4.個体の情報
(1)性別 不明
(2)年齢 亜成獣(昨年生まれ)と思われる
(3)体重 930g(体の相当部が既に欠損していたため、体重は参考値)
(4)死体の状態 死後、数ヶ月程度が経過していると思われる。腐乱状態。
(5)死因 不明(骨折はなし)
[98] ツシマヤマネコの死体発見について(お知らせ)
投稿者:大林 投稿日:2005/12/29(Thu) 18:25
12月29日(木)2時00分頃、対馬市上対馬町舟志(しゅうし) 香ノ木山トンネル内において、ツシマヤマネコの亜成獣の死体が発見されました。個体の状況から考えて、28日深夜~29日2時にかけて交通事故にあったものと考えられます。トンネル内で交通事故が起こったのは、平成4年から記録をとっている中で初めてとなります。ツシマヤマネコの交通事故死体の発見は今年度4頭目です。
<詳細>
1.発見日時 平成17年12月29日(木)午前2時00分頃
2.発見場所 対馬市上対馬町舟志 林道深山舟志線上 香ノ木山トンネル内
3.発見の経緯 午前2時00分頃道路上で死んでいるツシマヤマネコを夜間パトロール中の警官が発見し、センター職員に連絡があった。その後センター職員が死体をセンターに収容した。
4.個体の情報
(1)性別 メス
(2)年齢 亜成獣(今年生まれの個体と思われる)
(3)体重 1400g(参考値)
(4)全長 60.9cm(頭胴長39.8cm)
(5)死体の状態 死体発見当時死体が死後硬直を起こしていたことから、28日深夜~29日2時迄に死亡したものと推察される。骨盤・大腿骨など複数箇所の骨折が見られた。栄養状態は痩せ気味。
(6)死因 道路上に死体があったこと、また複数箇所の骨折していたことから、交通事故により死亡したものと推察される。
センターでは平成4年から交通事故記録をとっていますが、通算36件目(うち死亡は32頭)の交通事故です。今年度は4件目となります。この時期は仔ネコが親離れし、分散する時期で、交通事故が起こりやすくなっています(亜成獣では11、12月で20件中15件(75%)を占めます)。島民の皆様におかれましては年末年始夜間の外出が多くなると思われますが、人もヤマネコも安心して行動できるよう、安全運転を心がけ、夜は道路で光る目にご注意下さい。
[97] ツシマヤマネコの死体発見について(お知らせ)
投稿者:前田 投稿日:2005/12/02(Fri) 19:24
11月30日(水)9時頃、対馬市上対馬町芦見(あしみ)においてツシマヤマネコの死体が発見されました。現時点で死因は不明です。今年度、死体発見は4頭目です。
<詳細>
1.発見日時 平成17年11月30日(水) 9時頃
2.発見場所 対馬市上対馬町芦見の道路(県道上)
3.発見の経緯 道路上で死んでいるツシマヤマネコを地元住民が発見し、対馬北警察署に連絡した。その後、同警察署から対馬野生生物保護センター職員に連絡が入り同センターに死体を収容した。
4.個体の情報
(1)性別 メス
(2)年齢 亜成獣(今年生まれの個体と思われる)
(3)体重 1,180g
(4)全長 55.7cm(頭胴長40.3cm)
(5)死体の状態 胸部に小さい裂傷がある他は目立った外傷、骨折なし。栄養状態は普通。
(6)死因 不明(死体は研究機関へ送付し病理解剖等を行う)
[96] ツシマヤマネコの死体発見について(お知らせ)
投稿者:大林 投稿日:2005/10/17(Mon) 13:11
10月16日(日)21時45分頃、対馬市上県町御嶽公園付近において、ツシマヤマネコの亜成獣の死体が発見されました。個体の状況から考えて、16日夜に交通事故にあったものと考えられます。ツシマヤマネコの交通事故死体の発見は今年3頭目です。
<詳細>
1.発見日時 平成17年10月16日(日)21時45分頃
2.発見場所 対馬市上県町御嶽公園付近の国道382号上
3.発見の経緯 21時45分頃道路脇で死んでいるツシマヤマネコを地元住民が発見し、ツシマヤマネコを守る会の山村会長に連絡した。その後山村会長から連絡を受け、センター職員が死体をセンターに収容した。
4.個体の情報
(1)性別 オス
(2)年齢 亜成獣(今年生まれの個体と思われる)
(3)体重 1440g(参考値)
(4)全長 59.0cm(頭胴長39.5cm)
(5)死体の状態 死体発見当時死体が死後硬直を起こしていたことから、16日夜に死んだものと推察される。複数箇所の骨折が見られ、かつ内臓が破裂していた。栄養状態は普通。
(6)死因 道路上に死体があったこと、また複数箇所の骨折及び内臓破裂していたことから、交通事故により死亡したものと推察される。
5.その他 センターでは平成4年から交通事故記録をとっているが、通算35件目、そして31頭目の交通事故死。10月の亜成獣の交通事故は初めて。交通事故は今年3件目で、比較的速いペースで起きており、例年冬にかけて交通事故が増加するため、今後交通事故が起こらないよう長崎県とともに対策を進めるとともにドライバーに安全運転を呼びかけていきたい。
[95] 福岡市動物園からのツシマヤマネコの里帰りについて(7・8頭目)(お知らせ)
投稿者:大林 投稿日:2005/09/30(Fri) 15:19
福岡市動物園で繁殖した個体を、昨年10月4日から順次、対馬に里帰りさせていたところですが、新たに7・8頭目の里帰りが9月30日(金)と決定しましたので、お知らせいたします。
対馬に今回里帰りする個体は、昨年度生まれの個体です。対馬野生生物保護センター内で健康状態の確認等を行った後、昨年12月に完成しました一時収容施設に飼育場所を移す予定です。また今回里帰りする個体につきましても、将来対馬で野生復帰する可能性があるため、引き続き非公開とさせて頂きます。
○里帰り個体について
移送日時 個体名 性別 生年月日
H17/9/30 No.28 ♂ H16/04/19
No.29 ♂ H16/04/19
○参考
過去に里帰りした個体の情報(6頭)
移送日時 個体名 性別 生年月日
H16/10/04 No.17 ♀ H15/04/07
H16/10/12 No.22 ♂ H16/03/28
No.24 ♀ H16/04/03
H16/12/23 No.23 ♂ H16/04/03
H17/01/17 No.12 ♂ H14/04/09
No.25 ♀ H16/04/10
[91] ツシマヤマネコ保護啓発ビデオの制作について(お知らせ)
投稿者:大林 投稿日:2005/09/30(Fri) 15:11
長崎県から下記のお知らせがありましたのでお知らせ致します。
ツシマヤマネコ保護増殖事業の一環として、保護思想の普及啓発をはかるため、啓発ビデオを制作し、関係機関に下記のとおり配布しますのでお知らせします。
記
1.ビデオ名:耳をすまして ~ツシマヤマネコとともに暮らすために~
2.企 画:環境省・長崎県
3.制作目的:地元である対馬市民及び一般県民に対し、ツシマヤマネコの危機的な状況、その価値、自然の大切さについて広く再認識させることにより、保護思想の普及啓発をはかるため。
4.配布先:対馬市内の小学校・中学校・高校(51校)、対馬市、県内図書館・科学館など
5.制作数:100本
6.内 容:
(1)プロローグ ~ ツシマヤマネコの棲む島
(2)対馬のくらしとツシマヤマネコ
(3)ツシマヤマネコにせまる危機
(4)ツシマヤマネコとともに ~ エピローグ
※対馬野生生物保護センターでご覧になることもできます。
[90] ツシマヤマネコ生息状況調査の結果概要について
投稿者:大林 投稿日:2005/09/30(Fri) 12:20
環境省では、ツシマヤマネコについての生息状況の調査を平成14~16年度にかけて実施してきましたが、その結果概要がまとまりましたのでお知らせします。
調査の結果、ツシマヤマネコの生息数は80~110頭と推定され、また1980年代以降ツシマヤマネコの生息頭数が減少傾向にあることが示唆されました。
また、1990年代まで確認できていた対馬の下島における分布については、確実にヤマネコが生息しているとの情報を得ることができませんでした。
上島についてもヤマネコが比較的安定的に暮らしている地域とそうでない地域があることが示されました。
環境省としては、今回の調査結果をツシマヤマネコの保護対策の為の重要な基礎資料として活用していきたいと考えています。
詳細につきましては近々当HPのツシマヤマネコについてのページに掲載する予定ですのでそちらをご覧下さい。
[89] ツシマヤマネコ交通事故防止キャンペーンの実施について(お知らせ)
投稿者:大林 投稿日:2005/09/14(Wed) 21:07
ツシマヤマネコ保護増殖事業における普及啓発の一環としまして、環境省と長崎県では対馬島内において、警察署及び交通安全協会が実施する「秋の交通安全運動」の街頭活動に合わせ「ツシマヤマネコ交通事故防止キャンペーン」を下記のとおり実施しますのでお知らせします。
<詳細>
1.実施日時及び場所
9月21日(水)10:30~ 上県町佐護警察官駐在所前
9月22日(木)16:30~ 上対馬町上対馬交番前
9月24日(土)14:00~ 厳原税務署前
9月26日(月)14:00~ 美津島町ナイラ道路公園
9月29日(木)16:00~ 峰町佐賀ハートランド前
2.実施内容
沿道からドライバーに対してツシマヤマネコ着ぐるみによるチラシ、ステッカー等の配布を行い、ツシマヤマネコの交通事故防止と保護をよびかける。
[87] ツシマヤマネコの死体発見について(お知らせ)
投稿者:大林 投稿日:2005/08/09(Tue) 18:50
8月6日(土)6時頃、対馬市上県町仁田ノ内(にたのうち)において、ツシマヤマネコの幼獣の死体が発見されました。個体の状況から考えて、6日早朝に交通事故にあったものと考えられます。ツシマヤマネコの交通事故死体の発見は今年2頭目です。またセンターでは平成4年から記録をとっておりますが、8月の交通事故は初めてです。
<詳細>
1.発見日時 平成17年8月6日(土)6時頃
2.発見場所 対馬市上県町仁田ノ内の国道382号線上
3.発見の経緯 道路脇で死んでいるツシマヤマネコを地域住民が発見し、ツシマヤマネコを守る会の山村会長に連絡した。その後山村会長から連絡を受け、センター職員が死体をセンターに収容した。
4.個体の情報
(1)性別 メス
(2)年齢 幼獣(今年生まれの個体と思われる)
(3)体重 980g
(4)全長 54.5cm(頭胴長38.0cm)
(5)死体の状態 死体発見当時死後硬直が始まっていなかったため、6日早朝に交通事故にあったものと推察される。左後肢に擦り傷。骨盤粉砕骨折。栄養状態は普通。
(6)死因 道路上に死体があったこと、また骨盤が骨折していたことから、交通事故により死亡したものと推察される。
5.その他 センターでは平成4年から交通事故記録をとっておりますが、通算34件目、そして30頭目の交通事故死です。8月の交通事故は初めてです。
[86] 対馬野生生物保護センター来館者数10万人突破について(お知らせ)
投稿者:大林 投稿日:2005/06/27(Mon) 18:02
平成9年8月1日に、対馬野生生物保護センターが一般公開して以来の総来館者数が、昨日10万人を突破しましたのでお知らせ致します。
10万人目は対馬市上対馬町在住の井川さん一家でした。井川さん一家には10万人記念の賞状と記念品が渡されました。
平成17年6月26日(日)にセンターの総来館者数が10万人に達しました。平成9年8月1日に対馬野生生物保護センターが一般公開してから約7年11ヶ月での達成です。総来館者数5万人達成は、平成13年11月で約4年4ヶ月でしたが、その後の5万人は約3年7ヶ月と早まりました。平成15年12月の一般公開によりヤマネコへの関心が増加したことが原因と思われます。
10万人目の来館者は、対馬市上対馬町在住の井川吉徳(38)さんご一家でした。
10万人目のコメント
「今日はセンターでやっている自然観察会に参加しようと思ってきました。10万人目にはとにかくびっくりしました。センターには時たま来ておりましたが、(10万人のことは)知りませんでした。次は15万人目も目指します。」とのことでした。
井川さん一家には10万人記念の賞状とセンターオリジナルグッズも含めた記念品が渡されました。
これからも当センターにおきましては、展示を工夫したり、楽しいイベントの開催を行ったりして、来館者が何度来ても、常に発見があったりして満足してもらえるようなセンターにしていきたいと思っております。
[85] 福岡市動物園におけるツシマヤマネコの死亡について(お知らせ)
投稿者:大林 投稿日:2005/06/15(Wed) 16:49
ツシマヤマネコ保護増殖事業の一環として、福岡市動物園において飼育下繁殖に取り組んでいますが、本日、福岡市動物園より、別添のとおり個体の死亡について情報提供がありましたのでお知らせします。
死亡したツシマヤマネコは、全て今年生まれた個体です。環境省としては、福岡市動物園と協力して、原因を調査するとともに、再発防止に努めたいと考えております。
福岡市動物園において今年度生まれ、現在飼育されている個体は2頭となりました。
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ツシマヤマネコの死亡について
都市整備局 公園緑地部 動物園
福岡市動物園は、絶滅危惧種であるツシマヤマネコの飼育下繁殖事業に取り組んでおり、今年も4月中旬から5月初旬にかけて、3頭のメスが5頭の仔ネコを出産し、順調に育っていましたが、残念ながら、6月13日から14日にかけて3頭の仔ネコの死亡を確認しました。
死んだ仔ネコは、4月17日生まれの個体番号 No31、4月24日生まれの個体番号No33及びNo34の3頭で、発見された状況から、いずれも母ネコから咬まれたことが死亡の原因と判断しました。
母ネコが仔ネコを咬んだ原因については、現在調査中です。
福岡市動物園で飼育しているツシマヤマネコは現在16頭となりました。
[84] ツシマヤマネコの野生復帰について(お知らせ)
投稿者:大林 投稿日:2005/05/17(Tue) 15:05
16日(月)夕方、2月3日(木)に対馬市上県町瀬田にてとらばさみにより錯誤捕獲され、同4日(金)に山中で保護されたツシマヤマネコを、野生復帰させたのでお知らせします。
<詳細>
1.野生復帰
今年2月3日に上県町瀬田に於いてとらばさみにより錯誤捕獲され、同4日に山中で保護されたツシマヤマネコについて、
①血液検査の結果、特に問題がなかったこと
②とらばさみにより損傷した脚の状態も含め、野生復帰に関して問題ない程度に健康状態が回復したこと
から16日(月)午後4時頃保護された地点から少し離れた山中で野生復帰させた。このツシマヤマネコには、首輪型発信機を装着しており、しばらくの間、定期的に行動追跡調査を行う予定です。
今年度2度目の野生復帰です。
2.個体の情報
(1)性別 オス
(2)年齢 成獣(年齢不詳)
(3)体重 3,420g(保護時は3,750g)
写真は野生復帰前のものです。
[83] 福岡市動物園におけるツシマヤマネコの出産について(今年3回目)
投稿者:大林 投稿日:2005/05/06(Fri) 11:03
ツシマヤマネコ保護増殖事業の一環として、福岡市動物園において飼育下繁殖に取り組んでいますが、本日、福岡市より、別添のとおり今年3度目の出産(*1)が確認されたことについて情報提供がありましたのでお知らせします。また4月24日に産まれました個体について、3頭の内1頭が5月2日衰弱死しました。これで今年産まれ、生存している個体は計5頭です。
環境省としては、今後とも福岡市動物園等と協力して飼育下繁殖事業を推進していくとともに、対馬における生息環境保全、生息地改善にも努めていきたいと考えております。
*1) 今年度の出産に関しましては、残りの出産の可能性のある個体が出産予定日を大幅に過ぎているため、終了の可能性が高くなっております。
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ツシマヤマネコの出産について(繁殖の報告)
都市整備局 公園緑地部 動物園
福岡市動物園が取り組んでいるツシマヤマネコ保護増殖事業において、今年3度目の繁殖をお知らせします。
ツシマヤマネコのメス(No.8)が、5月4日(水)の未明に仔ネコを1頭出産しました。
このメスは、平成17年2月下旬に交尾を確認しています。
No.8は、長崎県対馬で捕獲された野生個体で、平成12年の春に飼育下で初めて仔ネコを産んでからは、毎年出産しており、今回で6産目になります。
なお、4月17日にNo.9が産んだ仔ネコ2頭は、その後もすくすく成長しています。また、4月24日にNo.13が産んだ仔ネコ3頭のうち、1頭は衰弱死しましたが、残る2頭は元気に育っています。
これで、福岡市動物園で飼育するツシマヤマネコの頭数は、今回生まれた1頭を合わせて全部で19頭になりました。
出産までの経過
(1)ペアリング(同居)平成17年2月25日~3月2日
(2)交尾 平成17年2月26日
(3)出産 平成17年5月4日(最終交尾から68日目)
(4)産仔数 1頭
[82] ツシマヤマネコの死体発見について(お知らせ)
投稿者:大林 投稿日:2005/05/02(Mon) 15:33
4月29日(金)7時45分頃、対馬市上対馬町舟志(しゅうし)において、ツシマヤマネコの死体が発見されました。個体の状況から考えて、28日夜~29日早朝にかけて、交通事故にあったものと考えられます。ツシマヤマネコの交通事故死体の発見は今年初めてです(通算33件目の交通事故)。
<詳細>
1. 発見日時 平成17年4月29日(金)7時45分頃
2. 発見場所 対馬市上対馬町舟志の市道の道路脇
3. 発見の経緯 道路脇で死んでいるツシマヤマネコを地域住民が発見した。その後、センター職員に連絡が入り死体を収容した。
4. 個体の情報
(1)性別 オス
(2)年齢 成獣(若い個体と思われる)
(3)体重 1,660g(参考値)
(4)全長 80.5cm(頭胴長54.5cm)(ともに参考値)
(5)死体の状態 28日夜半~29日早朝にかけて交通事故にあったものと推察される。胸の骨が骨折。死後動物に食べられたためか内臓及び筋肉のほとんどが欠損。栄養状態は普通。
(6)死因 胸の骨が骨折していたことから、交通事故により死亡したものと推察される。
[80] ツシマヤマネコの野生復帰について(お知らせ)
投稿者:大林 投稿日:2005/04/29(Fri) 18:06
26日(火)夕方、4月5日(火)に対馬市上県町樫滝にて箱わなにより錯誤捕獲されたツシマヤマネコを野生復帰させたのでお知らせします。
<詳細>
1.野生復帰
4月5日に上県町樫滝に於いて箱わなにより錯誤捕獲されたツシマヤマネコの血液検査の結果、特に問題がなく、健康状態が良好だったため、26日(火)午後4時保護された地点から少し離れた山中で野生復帰させた。このツシマヤマネコには、首輪型発信機を装着しており、しばらくの間、定期的に行動追跡調査を行う予定。
今年度初めての野生復帰です。
2.個体の情報
(1)性別 オス
(2)年齢 1歳程度(昨年春生まれ)
(3)体重 2,340g(保護時は2,100g)
(4)体長 71.9cm(頭胴長 50.7cm)
野生復帰の映像を現在公開できるよう検討中です。
[79] 福岡市動物園におけるツシマヤマネコの出産について(今年2回目)
投稿者:大林 投稿日:2005/04/29(Fri) 18:04
ツシマヤマネコ保護増殖事業の一環として、福岡市動物園において飼育下繁殖に取り組んでいますが、本日、福岡市より、別添のとおり今年2回目の出産が確認されたことについて情報提供がありましたのでお知らせします。
環境省としては、今後とも福岡市動物園等と協力して飼育下繁殖事業を推進していくとともに、対馬における生息環境保全、生息地改善にも努めていきたいと考えております。
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ツシマヤマネコの出産について(繁殖の報告)
福岡市都市整備局 公園緑地部 動物園
福岡市動物園が取り組んでいるツシマヤマネコ保護増殖事業において、今年2度目の繁殖をお知らせします。
ツシマヤマネコのメス(No.13)が、4月24日(日)の午後4時30分頃から5時30分頃にかけて仔ネコを3頭出産しました。
このメスは、平成17年2月中旬に交尾を確認しています。
No.13は、当園の飼育下繁殖個体(2世)から生まれた3世です。昨年の春に初めて仔ネコ(4世)を産み、今回で2産目になります。
これで、福岡市動物園で飼育するツシマヤマネコの頭数は、今回生まれた3頭を合わせて全部で19頭になりました。
なお、4月17日(日)にNo.9が産んだ仔ネコ2頭は順調に育っています。また、他のメスについても交尾を確認しており、さらに繁殖が期待されます。
出産までの経過
(1)ペアリング(同居)平成17年2月17日~2月20日
(2)交尾 平成17年2月17日~2月18日
(3)出産 平成17年4月24日(最終交尾から66日目)
(4)産仔数 3頭
[78] 福岡市動物園におけるツシマヤマネコの出産について(今年初めて)
投稿者:大林 投稿日:2005/04/20(Wed) 10:28
ツシマヤマネコ保護増殖事業の一環として、福岡市動物園において飼育下繁殖に取り組んでいますが、本日、福岡市より、別添のとおり今年初の出産が確認されたことについて情報提供がありましたのでお知らせします。
環境省としては、今後とも福岡市動物園等と協力して飼育下繁殖事業を推進していくとともに、対馬における生息環境保全、生息地改善にも努めていきたいと考えております。
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ツシマヤマネコの出産について(繁殖の報告)
都市整備局 公園緑地部 動物園
福岡市動物園が取り組んでいるツシマヤマネコ保護増殖事業において、今年初めての繁殖をお知らせします。
ツシマヤマネコのメス(No.9)が、4月17日(日)の午前11時過ぎに仔ネコを2頭出産しているのを確認しました。
このメスは、平成17年2月中旬に交尾を確認しています。
No.9は、平成12年の春に当園で生まれた初の飼育下繁殖個体(2世)で、平成14年の春に仔ネコ(3世)を産んでからは毎年繁殖しており、今回で4回目の出産です。
これで、福岡市動物園で飼育するツシマヤマネコの頭数は、今回生まれた2頭を合わせて全部で16頭になりました。
なお、他の複数のメスについても交尾を確認しており、繁殖が期待されます。
出産までの経過
(1)ペアリング(同居)平成17年2月5日~2月13日
(2)交尾 平成17年2月11日~2月12日
(3)出産 平成17年4月17日(最終交尾から65日目)
(4)産仔数 2頭
[77] 対馬野生生物保護センターのヤマネコ一般公開前後の来館者数について(お知らせ)
投稿者:大林 投稿日:2005/03/14(Mon) 20:50
平成15年12月9日に、対馬野生生物保護センターにおきましてツシマヤマネコの一般公開を行いましたが、公開の効果を計るため前後一年間の来館者数についての結果をまとめましたのでお知らせ致します。
平成15年12月~平成16年11月の来館者数は19,068人(前年比1.8倍)と、ツシマヤマネコの公開に対する関心の高さを示す結果となりました。また今年中にセンターの総入館者数が10万人を突破する見込みです。
<詳細>
1.来館者数
公開前(平成14年12月~平成15年11月) 10,399人
公開後(平成15年12月~平成16年11月) 19,068人
前年比1. 8倍となり、ツシマヤマネコに対する関心の高さを示す結果となりました。
2.来館者数内訳 (※公開後(公開前、前年比))
島内外の来館者数を比較すると島内 9,218人(3,859人、2.4倍)、島外 9,850人(6,540人、1.5倍)となっており、島内外ともに来館者数が増えたことを示しております。島内の来館者数の伸びが大きく、公開後の一年で島民の約1/4がセンターを訪れた計算になります。とりわけ野生のヤマネコの生息が非常に少ないと思われる旧下県郡の来館者数が2.6倍と島内の平均より大きくなっております。また女性の来館者数が7,364人(3,612人、2.0倍)と特に増加しました。
3.一日の最多来館者数
平成16年5月2日には来館者数が549人となり、過去最高だった444人(平成11年5月2日)から大きく増加しました。
4.その他
平成17年2月末現在、センターがオープン(平成9年8月)して以来の総来館者数が94,141人となっており、今年中に10万人を突破する見込みです。
公開前後の来館者数 詳細表については略
[73] ツシマヤマネコの死亡について(お知らせ)
投稿者:大林 投稿日:2005/03/08(Tue) 12:57
7日、上県町中山において衰弱したヤマネコがいると、地域住民から通報があり、センター職員が午前8時50分頃保護しました。治療を行いましたが、8日午前8時40分頃死亡しました。死因は不明です。今年に入って、ヤマネコの死亡確認は2頭目です(今年度6頭目(治療中死亡2頭含む))。
<詳細>
1.死亡した経緯
7日朝、地域住民よりセンター職員に、上県町中山において衰弱したヤマネコがいるとの連絡を受けた。その後職員がすぐに現場に赴き、ヤマネコを保護した。緊急の治療の必要があったため、対馬動物医療センターに搬送し治療を行った。治療終了後、対馬野生生物保護センターに搬送し収容した。その後状態が安定していたが、8日午前8時40分頃呼吸が停止し、死亡した。
2.個体の情報
(1)性別 メス
(2)年齢 成獣(年齢不詳)
(3)体重 1,900g
(4)個体の状況 非常に削痩しており、脱水、貧血が見られた。外傷はなかった。
(5)FIV、FeLV検査 共に陰性
(FIV・・・ネコ免疫不全ウイルス FeLV・・・ネコ白血病ウイルス)
(6)死因 不明(衰弱死の可能性が高い)
(7)その他 生殖器を摘出し神戸大学へ、死体は病理解剖等のため鹿児島大学に送付した。
[72] ツシマヤマネコのわな(箱わな)による錯誤捕獲について(お知らせ)
投稿者:大林 投稿日:2005/02/18(Fri) 19:40
17日夕方、上県町飼所(かいどころ)においてヤマネコが箱わなにかかっていると連絡があり、対馬野生生物保護センター職員が保護し、同センターに収容しました。
今後の扱いについては、ウィルス感染の有無を調べるための血液検査等の結果等を見て今後の取扱を検討します。
<詳細>
1.捕獲された経緯
17日夕方、上県町飼所において、箱わなにツシマヤマネコがかかっていると、地域住民よりセンター職員が連絡を受けた。職員がすぐに現場に赴きその個体を捕獲し、18時頃センターに収容した。
2.個体の情報
(1)性別 メス
(2)年齢 亜成獣(昨年春生まれ)
(3)体重 1,410g
(4)全長(頭胴長) 68.5(46.0)cm
(5)個体の状況 削痩で脱水顕著のため、点滴等の治療を行った。
(6)FIV、FeLV検査 共に陰性
(FIV・・・ネコ免疫不全ウイルス FeLV・・・ネコ白血病ウイルス)
3.今後の予定
センターで治療を続ける。またFIV、FeLV以外の感染症の検査を検査機関にて行う(結果が出るまで約1週間)。ウィルス感染の有無を調べるための血液検査の結果及び今後の回復状況を見て、今後の取り扱いを検討する。
[71] ツシマヤマネコの死体収容について(お知らせ)
投稿者:大林 投稿日:2005/02/16(Wed) 00:18
12日(土)11:30頃、対馬市上県町佐護仁田ノ内(にたのうち)においてツシマヤマネコの死体を収容しました。死体の状態が悪いため、死因は現時点で不明です。今年に入って、死体発見は1頭目です(今年度5頭目(治療中死亡1頭含む))。
<詳細>
1.発見日時 平成17年2月12日 午前中
2.発見場所 対馬市上県町佐護仁田ノ内の民家の裏
3.発見の経緯
仁田ノ内住民が2週間ほど前に自宅の民家裏で死体を発見したが、ヤマネコの死体との認識なくそのまま放置。12日、近所の佐護小学生がその死体を見てヤマネコとわかったため、センターに連絡が入り、その後、死体を対馬野生生物保護センターに収容した。
4.個体の情報
(1)性別 不明
(2)年齢 成獣と思われる
(3)体重 1200g(体の相当部が既に欠損していたため、体重は参考値)
(4)死体の状態 死後、相当日数経過している。下腹部及び脚の肉、内臓、眼球等既に損失
(5)死因 不明(骨折はなし、衰弱死の可能性が高い)
[70] ツシマヤマネコのわな(とらばさみ)による錯誤捕獲及び緊急捕獲について(お知らせ)
投稿者:大林 投稿日:2005/02/09(Wed) 00:17
3日、上県町瀬田においてヤマネコがとらばさみにかかり、その後とらばさみを付けたままその場から逃走しました。通報後すぐに捜索を開始し、4日12時45分に対馬野生生物保護センター職員が保護し、同センターに収容しました。
ヤマネコは、センターで治療を続けており、回復の経過を見て今後の対処について検討致します。
<詳細>
1.捕獲された経緯
3日夜、上県町瀬田において、とらばさみにツシマヤマネコがかかっていると、地域住民よりツシマヤマネコを守る会の山村会長を通じてセンター職員が連絡を受けた。その後職員がすぐに現場に赴いたが、ヤマネコはとらばさみを付けたまま既に逃走していた。
当該個体は、環境省と琉球大学が生態調査の為、発信器を付けている個体であった。そのためとらばさみにかかったその地域付近にいることが判明し、センター職員、琉球大学学生、地域住民が付近の捜索を行った。しかし夜間であることより、捜索が困難であったため、一旦捜索を打ち切った(個体の大まかな場所の把握のみ継続)。
4日、夜明けとともに山中の捜索を始め、12時45分頃とらばさみを付けたままの個体を発見捕獲し、センターに収容した。
2.個体の情報
(1)性別 オス
(2)年齢 成獣(年齢不詳)
(3)体重 3,750g
(4)個体の状況 とらばさみに挟まれた左前肢が重傷。一本の指が壊死し、回復が望めない状態であったことから、その指の切断手術を行った。また腱に損傷が見られたためギプスで固定中。重傷のため長期治療が必要。
(5)FIV、FeLV検査 共に陰性
(FIV・・・ネコ免疫不全ウイルス FeLV・・・ネコ白血病ウイルス)
3.今後の予定
センターで治療を続ける。またFIV、FeLV以外の感染症の検査を検査機関にて行う(結果が出るまで約1週間)。肢の回復状況及び血液検査の結果を見て、今後の取り扱いを検討する。
◎とらばさみの使用自粛について
とらばさみは、動物に与えるダメージが非常に大きいため、今回のような事故があり得ます。また、自宅の敷地内でノネコ・ノイヌを捕獲することを目的とする場合でも、箱わな等ダメージの少ない方法を用いるようお願いいたします。鶏小屋への被害防除については、わなでなく小屋補強による自衛手段を講じていただくことが基本ですが、被害が続く場合には、必要に応じて小屋の補強のお手伝いをすることも含めて個別に相談に応じますので、対馬野生生物保護センター(0920-84-5577)までご連絡ください。
また、万が一ヤマネコがとらばさみにかかった場合は、個体の損傷を少しでも少なくするためすぐにセンターにご連絡下さい。
※左は今回捕獲された個体ですが、首につけているのは、傷口をなめたり噛んだりするのを防止するためのもの、また左前肢はギプスで固定しております。
[69] 福岡市動物園からのツシマヤマネコの里帰りについて(5・6頭目)
投稿者:大林 投稿日:2005/01/14(Fri) 17:27
福岡市動物園で繁殖した個体を、昨年10月4日から順次、対馬に里帰りさせていたところですが、最初の段階で里帰りすることが決まっていた5頭目及び、更にもう一頭の6頭目の里帰り日時が1/17(月)に決定しましたので、お知らせいたします。
対馬に里帰りした個体は、対馬野生生物保護センター内で健康状態の確認等を行った後、昨年12月に完成しました一時収容施設に飼育場所を移す予定です。また今回里帰りする個体は、将来対馬で野生復帰する可能性があるため、非公開とさせて頂きます。
5頭目 No.25 雌 H16/04/10生まれ
6頭目 No.12 雄 H14/04/09生まれ
[67] ツシマヤマネコの野生復帰について(今年度2頭目)
投稿者:大林 投稿日:2004/12/20(Mon) 20:14
19日(日)夕方、12月12日(日)に対馬野生生物保護センターに入り捕獲されたツシマヤマネコを野生復帰させたのでお知らせします。
<詳細>
1.野生復帰
12月12日に対馬野生生物保護センターに侵入し捕獲されたツシマヤマネコの血液検査の結果、特に問題がなく、健康状態が良好だったため、19日(日)午後4時50分、保護された地点から少し離れた山中で野生復帰させた。
2.個体の情報
(1)性別 オス
(2)年齢 成獣(年齢不詳)
(3)体重 5,190g(保護時は4,890g)
(4)体長 79.8cm(頭胴長 57.3cm)
[66] ツシマヤマネコの野生復帰について(お知らせ)
投稿者:大林 投稿日:2004/12/14(Tue) 21:26
13日(月)夕方、11月22日(月)に上県町湊の民家の鶏小屋に入り保護されたツシマヤマネコを野生復帰させたのでお知らせします。
<詳細>
1.野生復帰
11月22日に上県町湊内の集落で保護されたツシマヤマネコの血液検査の結果、特に問題がなく、健康状態が良好だったため、13日(月)午後4時17分、保護された地点から少し離れた山中で野生復帰させた。このツシマヤマネコには、首輪型発信機を装着しており、定期的に行動追跡調査を行う予定。
また、当該個体については、ツシマヤマネコの遺伝子の多様性の確保のため、配偶子の保存をセンター収容中に行った。
2.個体の情報
(1)性別 オス
(2)年齢 成獣(年齢不詳)
(3)体重 3,025g(保護時は2,960g)
(4)体長 79.0cm(頭胴長 53.5cm)
[65] ツシマヤマネコの捕獲と治療中のヤマネコの死亡について(お知らせ)
投稿者:大林 投稿日:2004/12/13(Mon) 19:48
12日(日)午前9時頃、対馬野生生物保護センター内に野生のヤマネコが侵入して出られなくなっているのを発見、捕獲しました。ウイルス感染の有無を調べるための血液検査の結果、問題がなければ野外復帰させる予定です。
また、とらばさみにかかり怪我をしたため11月28日にセンターで保護し、治療中のヤマネコが、12日午後2時頃、突然死亡しました。現在のところ死因は不明で、鹿児島大学にて死因解明等のため解剖する予定です。
-詳細-
<ヤマネコの捕獲>
1.捕獲された経緯
12日午前9時頃、対馬野生生物保護センターの職員がセンター内の一般公開棟のヤマネコの世話を行おうとして建物の通路に入ったところ、通路内にいるヤマネコを発見し、捕獲した。ヤマネコは11日夜から12日未明にかけて、一般公開棟とセンター本館の間の上部隙間から通路に入ったが、出られなくなったと思われる。
このヤマネコが、センターに保護されたのは初めて。
今冬保護されたヤマネコは通算5頭目です。
2.個体の情報
(1)性別 オス
(2)年齢 成獣(年齢不詳)
(3)体重 4,890g
(4)全長(頭胴長) 79.8(57.3)cm
(5)個体の状況 肥満。特に目立った外傷無し。
(6)FIV、FeLV検査 共に陰性
(FIV・・・ネコ免疫不全ウイルス FeLV・・・ネコ白血病ウイルス)
3.今後の予定
12日午後、血液採取し、FIV、FeLVの検査を行ったが、その他の感染症の検査を検査機関にて行う。結果(約1週間後)を見て問題がなければ野外復帰させる。
<ヤマネコの死亡>
とらばさみにかかり怪我をしたため11月28日にセンターで保護し、治療中であったヤマネコが、12日午後1時50分頃突然呼吸が停止し、救急治療のかいなく午後2時死亡した。死因は現在のところわかっていない。死体は死因の解明及び病理解剖等のため鹿児島大学に送付した。また生殖器を摘出し神戸大学へ送付した。死亡時の体重は2120g(保護時より+310g)。
[64] ツシマヤマネコの保護について(お知らせ)-今冬4頭目の保護
投稿者:大林 投稿日:2004/12/07(Tue) 11:10
6日(月)、上対馬町道路脇の水産加工場において、削痩しているツシマヤマネコの亜成獣を保護しました。今後の扱いについては、ウィルス感染の有無を調べるための血液検査の結果や個体の回復状況等を見て検討します。
<詳細>
1.保護された経緯
6日午後1時頃、上県町内の住民が、ツシマヤマネコが国道382号線を横断し水産加工場に入っていくところを発見し、センター職員に連絡した。センター職員が水産加工場にいるツシマヤマネコを保護し、午後2時40分頃センターに収容した。
2.個体の情報
(1)性別 オス
(2)年齢 亜成獣(当年生まれ)
(3)体重 1,440g
(4)全長(頭胴長) 64.0(44.0)cm
(5)個体の状況 右前肢、左後肢裂傷。発熱有り。削痩で脱水顕著。センターで消毒、点滴等の治療を行った。
(6)FIV、FeLV検査 共に陰性
(FIV・・・ネコ免疫不全ウイルス FeLV・・・ネコ白血病ウイルス)
3.今後の予定
6日夜、血液採取し、FIV、FeLVの検査を行ったが、その他の感染症の検査を検査機関にて行う。結果(約1週間後)及び個体の回復状況等を見て、今後の取り扱いを検討する。
[62] ツシマヤマネコのわな(とらばさみ)による錯誤捕獲について(お知らせ)-今月3頭目の保護
投稿者:大林 投稿日:2004/12/01(Wed) 19:43
28日、とらばさみにかかり怪我をしたヤマネコが、センターに保護されました。
現在も、対馬野生生物保護センターで治療を続けており、回復の経過を見て今後の対処について検討することになります。
<詳細>
1.保護された経緯
上県町の民家裏でとらばさみにツシマヤマネコがかかっていると、地域住民よりツシマヤマネコを守る会の山村会長を通じてセンター職員が連絡を受けた。その後職員が現場に赴き、28日午前10時30分頃センターに収容した。
このヤマネコは、センターに保護されたのは初めてです。
2.個体の情報
(1)性別 オス
(2)年齢 亜成獣(当年生まれ)
(3)体重 1,810g
(4)個体の状況 右前肢、左後肢ともにとらばさみにより損傷。後肢については損傷が大きく、重傷で長期治療が必要。体重不足。
(5)FIV、FeLV検査 共に陰性
(FIV・・・ネコ免疫不全ウイルス FeLV・・・ネコ白血病ウイルス)
3.今後の予定
センターで治療を続ける。また28日午前、血液採取し、FIV、FeLVの検査を行ったが、その他の感染症の検査を検査機関にて行う(結果が出るまで約1週間)。肢の回復状況及び血液検査の結果を見て、今後の取り扱いを検討する。
※とらばさみの使用自粛について
とらばさみは、動物に与えるダメージが非常に大きいため、今回のような事故があり得ます。また、自宅の敷地内でノネコ・ノイヌを捕獲することを目的とする場合でも、箱わな等ダメージの少ない方法を用いるようお願いいたします。鶏小屋への被害防除については、わなでなく小屋補強による自衛手段を講じていただくことが基本ですが、被害が続く場合には、必要に応じて小屋の補強のお手伝いをすることも含めて個別に相談に応じますので、対馬野生生物保護センター(0920-84-5577)までご連絡ください。
[61] ツシマヤマネコの保護について(お知らせ)-今月2頭目
投稿者:大林 投稿日:2004/12/01(Wed) 19:39
22日(月)、上県町において、ツシマヤマネコが鶏小屋に入り鶏を襲っているところを発見され、対馬野生生物保護センターに保護しました。今後の扱いについては、ウィルス感染の有無を調べるための血液検査等の結果を見て検討します。
<詳細>
1.保護された経緯
22日午後8時半頃、上県町内の住民が、ツシマヤマネコが所有の鶏小屋に入っているところを発見し、ツシマヤマネコを守る会の山村会長を通じて連絡を受けたセンター職員が、そのツシマヤマネコを捕獲し、午後10時40分頃センターに収容した。
そのツシマヤマネコは、開いていた餌用の扉の隙間から小屋に入り、鶏1羽をかみ殺していた。このヤマネコが、センターに保護されたのは初めてです。
2.個体の情報
(1)性別 オス
(2)年齢 成獣(年齢不詳)
(3)体重 2,960g
(4)FIV、FeLV検査 共に陰性
(FIV・・・ネコ免疫不全ウイルス FeLV・・・ネコ白血病ウイルス)
※ 外見上特に問題はなく、栄養状態は普通。
3.今後の予定
23日午前、血液採取し、FIV、FeLVの検査を行ったが、その他の感染症の検査を検査機関にて行う。結果が出るのを待って(約1週間)、今後の取り扱いを検討する。
[59] ツシマヤマネコの死体発見について(お知らせ)-今月2頭目
投稿者:大林 投稿日:2004/12/01(Wed) 19:29
18日7時30分頃、対馬市上県町椋梨(むくなし)において、ツシマヤマネコの死体が発見されました。個体の状況から考えて、17日夜半~18日早朝にかけて、交通事故にあったものと考えられます。
<詳細>
1. 発見日時 平成16年11月18日(木)7時30分頃
2. 発見場所 対馬市上県町椋梨の道路脇の田圃
3. 発見の経緯 道路脇の田圃で死んでいるツシマヤマネコを地域住民が発見した。その後、センター職員に連絡が入り死体を収容した。
4. 個体の情報
(1)性別 メス
(2)年齢 亜成獣(当年生まれ)
(3)体重 1,720g
(4)全長 64.5cm(頭胴長43.5cm)
(5)死体の状態 17日夜半~18日早朝にかけて交通事故にあったものと推察される。頭蓋骨及び骨盤骨折あり。栄養状態は良。
(6)死因 頭蓋骨及び骨盤が骨折していたことから、交通事故により死亡したものと推察される。
(7)その他 生殖器を摘出し神戸大学へ、死体は病理解剖等のため鹿児島大学に送付した。
※ツシマヤマネコの交通事故死体は、1992年以降28頭目、2004年に入って3頭目、11月に入って2頭目です。この時期は子ネコが親離れし分散する時期で、交通事故が起き易くなっています(11・12月の交通事故は交通事故全体(32件)の約半数(15件)、亜成獣に限れば17件中14件(82%)を占めます)。ヤマネコが安心して行動できるよう、安全運転を心がけ、夜は道路で光る目にご注意ください。
[58] ツシマヤマネコの死体発見について(お知らせ)
投稿者:大林 投稿日:2004/11/08(Mon) 20:15
6日18時25分頃、対馬市峰町佐賀(さか)において、ツシマヤマネコの死体が発見されました。個体の状況や地域住民の証言から考えて、6日夕方、交通事故にあったものと考えられます。
<詳細>
1.発見日時 平成16年11月6日(土)18時25分頃
2.発見場所 対馬市峰町佐賀の県道上
3.発見の経緯 道路脇で死んでいるツシマヤマネコを地域住民が発見し、回収した。その後、家畜保健所、対馬動物医療センターを経由して、センターに連絡が入りセンター職員が死体を収容した。
4.個体の情報
(1)性別 メス
(2)年齢 亜成獣(当年生まれ)
(3)体重 1,440g
(4)全長 65.5cm(頭胴長44.5cm)
(5)死体の状態 6日夕方交通事故にあったものと推察される。19時に回収した時点では死体は温かかった。目立った外傷はなかった。栄養状態は著変なし。
(6)死因 腹腔内に大量の出血がみられたことから、交通事故により死亡したものと推察される。
(7)その他 生殖器を摘出し神戸大学へ、死体は病理解剖等のため鹿児島大学に送付した。
※ツシマヤマネコの交通事故死体は、1992年以降27頭目、2004年に入って2頭目です。特に秋は子ネコが親離れし分散する時期で、交通事故が起き易くなっています。ヤマネコが安心して行動できるよう、安全運転を心がけ、夜は道路で光る目にご注意ください。
[57] ツシマヤマネコの4度目の保護について(お知らせ)
投稿者:大林 投稿日:2004/11/08(Mon) 20:10
3日(水)、上県町において、ツシマヤマネコが鶏小屋に入り鶏を襲っているところを発見され、対馬野生生物保護センターに保護しました。このヤマネコは、過去に交通事故などにより保護されたことのある個体で、センターに保護されたのはこれで4度目です。
<詳細>
1.保護された経緯
3日午前2時過ぎ、上県町内の住民が、ツシマヤマネコが所有の鶏小屋に入っているところを発見し、朝になってからセンター職員に連絡した。現場に赴いたセンター職員が、そのツシマヤマネコを保護し、午前11時頃センターに収容した。
そのツシマヤマネコは、もろくなっていた板壁から小屋に入り、鶏1羽をかみ殺していた。発信機を装着していたことから、過去にセンターで保護したことのある個体であることが確認できた。
2.個体の情報
(1)性別 オス
(2)年齢 成獣(約3才半と思われる)
(3)体重 4,440g
(4)FIV、FeLV検査 共に陰性
(FIV・・・ネコ免疫不全ウイルス FeLV・・・ネコ白血病ウイルス)
※ 外見上特に問題はなく、栄養状態も良好と見られる。
3.今後の予定
4日午前、血液採取し、FIV、FeLVの検査を行ったが、その他の感染症の検査を検査機関にて行う。結果が出るのを待って(約1週間)、今後の取り扱いを検討する。
4.当該個体の経緯
2002年5月12日 交通事故により上県町ミトドで保護
2002年6月20日 野生復帰
2002年8月11日 上県町友谷で鶏小屋に入っているところを保護
2002年8月27日 センター野外ケージより脱走
2003年12月15日 上県町友谷で鶏小屋に入っているところを保護
2003年12月28日 野生復帰
(その後もテレメトリー調査により生存は確認されていた)
2004年11月 3日 対馬市上県町友谷で鶏小屋に入っているところを保護
[56] 福岡市動物園からのツシマヤマネコの里帰り(移送)について
投稿者:大林 投稿日:2004/09/28(Tue) 20:37
環境省では、ツシマヤマネコ保護増殖事業計画に基づき、平成8年より福岡市動物園において飼育下繁殖事業を開始しました。平成12年4月以降順調に繁殖が進み、現在20頭が同動物園で飼育されています。福岡市動物園の飼育ケージが15となっており、今秋、親離れをする際にケージが不足する事態となります。そのため、収容しきれなくなる5頭を順次対馬に里帰りすることと致しました。移送は10月4日(月)に1頭、同12日(火)に2頭、残りの2頭の移送日は未決定です。
対馬に里帰りした個体は、当面対馬野生生物保護センター内で飼育を行い、現在建設中の一時収容施設が完成次第、飼育場所を移す予定です。また今回里帰りする個体は、将来対馬で野生復帰する可能性があるため、非公開とさせて頂きます。
福岡市動物園で飼育下繁殖した個体が、対馬に里帰りするのは今回が初めてです。
里帰り個体について
移送日時 個体名 性別 生年月日
10/4 No.17 ♀ H15. 4. 7
10/12 No.22 ♂ H16. 3.28
No.24 ♀ H16. 4. 3
日時未定 No.23 ♂ H16. 4. 3
No. 25 ♀ H16. 4.10
写真(転用禁止)はNo.24です。
[53] ツシマヤマネコの緊急捕獲について(お知らせ)
投稿者:大林 投稿日:2004/06/30(Wed) 17:35
6月27日(日)、対馬市上県町において、ツシマヤマネコの幼獣が国道382号線路上にいるところを発見し、対馬野生生物保護センターに保護しました。このヤマネコの捕獲時の発見地点が同月20日夜交通事故にあったメスの個体と非常に近接していることなどにより、その死亡個体の子供ではないかと思われます。対馬野生生物保護センターでは保護された個体以外に幼獣が近くにいないか引き続き調査中です。
<詳細>
1.保護された経緯
6月20日午後11時過ぎ、対馬市上県町樫滝においてツシマヤマネコのメス(成獣)が交通事故死。25日地域住民が交通事故付近でヤマネコの幼獣を見かけたとの情報があり、センター職員が現場に行くも発見できなかった。また、神戸大学による交通事故死亡個体の卵巣の解剖所見によりその死亡個体に今春に出産した可能性があることがわかった。自力で餌等確保できない可能性があること、発見箇所が国道382号近辺でありその幼獣が交通事故に遭う可能性があったので、27日より緊急捕獲を試み、23:30頃国道382号路上にいるところをセンター職員及びボランティアが発見し、28日0:30センターに収容した。
ツシマヤマネコ幼獣の捕獲時の発見現場は、20日夜の交通事故現場と50m程の距離であること、また20日夜に死亡したメスが今年子ネコを生んだ可能性が高いことより、今回保護した個体については交通事故にあった個体の子供の可能性が高い。
2.個体の情報
(1)性別 メス
(2)年齢 幼獣
(3)体重 490g
※ 外傷はなかったが、非常に痩せており、また空腹状態にあった。保護されて2日経ち、食欲旺盛で、順調に健康状態が回復している。
3.保護された個体以外の捕獲について
平均産子数、卵巣の状態から今回保護された個体以外の同齢の幼獣が周辺にいる可能性があるため、28・29日と引き続き捕獲を試みたが、現時点では姿の確認ができていない。
4.今後の予定
幼獣の健康状態等を見ながら血液検査し、感染症検査などを行う。その後、野生復帰を視野に入れながら今後の取り扱いを検討する。
※今回は運良く幼獣の保護ができましたが春期のツシマヤマネコの交通事故は、出産したメスの個体の場合、その子供まで死んでしまう可能性が非常に高くなります。ヤマネコが安心して暮らせるよう、安全運転を心がけ、夜は道路わきで光る目にご注意ください。
写真は転用禁止
[52] ツシマヤマネコの死体発見について(お知らせ)
投稿者:大林 投稿日:2004/06/21(Mon) 12:10
20日夜11時55分頃、対馬市上県町樫滝において、ツシマヤマネコの死体が発見されました。個体の状況や地域住民の証言から考えて、20日夜、交通事故にあったものと考えられます。
<詳細>
1.発見日時 平成16年6月20日(日)23時55分頃
2.発見場所 対馬市上県町樫滝の国道の路上
3.発見の経緯 路上で死んでいるツシマヤマネコをセンター職員及び地域住民が発見し、そのままセンター職員が収容した。
4.個体の情報
(1)性別 メス
(2)年齢 成獣
(3)体重 2,280g
(4)全長 76.6cm(頭胴長54.8cm)
(5)死体の状態 20日夜交通事故にあったものと推察される。頭部に骨折が見られた。
(6)死因 頭部骨折と推察される。
(7)その他 生殖器を摘出し神戸大学へ、死体は病理解剖等のため鹿児島大学に送付した。
※ ツシマヤマネコの交通事故死体は、1992年以降26頭目、2004年に入って1頭目です。前回の交通事故より218日目でした。ヤマネコが安心して行動できるよう、安全運転を心がけ、夜は道路わきで光る目にご注意ください。
[51] 福岡市動物園におけるツシマヤマネコの死亡について(お知らせ)
投稿者:大林 投稿日:2004/04/23(Fri) 19:31
ツシマヤマネコ保護増殖事業の一環として、福岡市動物園において飼育下繁殖に取り組んでいますが、本日、福岡市より、別添のとおり4月10日に出産が確認された3頭の仔ヤマネコの内、1頭が死亡したことについて情報提供がありましたのでお知らせします。
************************************************
福岡市動物園では、絶滅のおそれのある野生動物 ツシマヤマネコの飼育下繁殖に取り組んでおり、今シーズンも4頭のメスから8頭の仔ネコが生まれました。
8頭のうち、1頭(4月10日生まれ、母親は 個体番号 No.9)は4月13日に死亡し、今回、同じ母親から生まれたもう1頭の仔ネコも、死亡を確認しました。したがって、No.9が産んだ仔ネコで生存しているのは1頭だけということになります。
巣箱の中に設置したビデオカメラでとらえた映像では、仔ネコを2頭とも確認できたのは、4月22日午前2時頃が最後で、その時すでに仔ネコは動かなくなっていました。そして翌朝、仔ネコは1頭しか見えなくなりました。おそらく、死んでしまった仔ネコを母親が食べたものと思われます。
これで、福岡市動物園のツシマヤマネコは、計20頭になりました。
なお、3月28日(No.8が1頭出産)、4月3日(No.13が2頭出産)、4月19日(No.10が2頭出産)に生まれた仔ネコたちは、今のところ順調に育っています。
経過
①出生 4月10日
②同腹の仔数 3頭(性別は不明)
③1頭目死亡? 4月12日(3頭のうち1頭が動かない。)
④1頭目の姿が消える 4月13日(2頭しか確認できない。)
⑤2頭目死亡? 4月21日(2頭のうち1頭が動かない。)
⑥2頭目の姿が消える 4月22日(1頭しか確認できない。)
[50] 福岡市動物園におけるツシマヤマネコの出産について(今シーズン4回目)
投稿者:大林 投稿日:2004/04/20(Tue) 22:09
ツシマヤマネコ保護増殖事業の一環として、福岡市動物園において飼育下繁殖に取り組んでいますが、本日、福岡市より、別添のとおり出産が確認されたことについて情報提供がありましたのでお知らせします。
************************
福岡市動物園では、絶滅のおそれのある野生動物ツシマヤマネコの飼育下での繁殖に取り組んでまいりましたが、このたび、メスのツシマヤマネコ(個体番号 No.10)が、4月19日午前11時30分から12時17分にかけて、仔ネコを2頭出産しました。父親は No.1です。このメスにとっては2年連続で2回目の出産になり、昨春も1頭出産していますが死産でした。
これで、福岡市動物園のツシマヤマネコは、今回生まれた2頭を合わせて計21頭になりました。
なお、3月28日(No.8が1頭出産)、4月3日(No.13が2頭出産)、4月10日(No.9が3頭出産)にひきつづき、4回目で今シーズン最後の繁殖になります。
出産の経過
①ペアリング 2004年2月12日~2月16日(No.1オスとNo.10メス)
②交尾確認 2月13日~2月14日
③出産 4月19日(2月14日から 64日目)
④出産仔頭数 2頭
No.10について
父親は No.3
母親は No.8
[49] 福岡市動物園におけるツシマヤマネコの死亡について(お知らせ)
投稿者:大林 投稿日:2004/04/15(Thu) 14:54
ツシマヤマネコ保護増殖事業の一環として、福岡市動物園において飼育下繁殖に取り組んでいますが、本日、福岡市より、別添のとおり4月10日に出産が確認された3頭の仔ヤマネコの内、1頭が死亡したことについて情報提供がありましたのでお知らせします。
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ツシマヤマネコの仔ネコの死亡報告
福岡市動物園では、絶滅のおそれのある野生動物 ツシマヤマネコの飼育下繁殖に取り組んでおり、春の出産シーズンで4月10日に仔ネコが3頭(母親は 個体番号 No.9)生まれたばかりですが、そのうちの1頭の死亡を確認しました。
巣箱の中に設置したビデオカメラで、仔ネコを3頭とも確認できたのは4月12日の夕方が最後で、その時には1頭だけが動かない様子でした。翌13日の朝には、仔ネコは2頭しか確認できず、その後も注意深くビデオによる観察を続けておりましたが、最終的に1頭が死亡したものと判断しました。
これで、福岡市動物園のツシマヤマネコは、計19頭になりました。
なお、3月28日(No.8が1頭出産)および4月3日(No.13が2頭出産)に生まれた仔ネコたちは、今も順調に育っています。
経過
①出生 4月10日
②同腹の仔数 3頭(性別は不明)
③死亡? 4月12日(1頭だけ動かない。)
④食害確認 4月13日(2頭しか確認できない。)
[48] 福岡市動物園におけるツシマヤマネコの出産について(今シーズン3回目)
投稿者:大林 投稿日:2004/04/15(Thu) 14:51
ツシマヤマネコ保護増殖事業の一環として、福岡市動物園において飼育下繁殖に取り組んでいますが、4月12日、福岡市より、別添のとおり出産が確認されたことについて情報提供がありましたのでお知らせします。
*********************
ツシマヤマネコの出産について(繁殖の報告)
福岡市動物園では、絶滅のおそれのある野生動物ツシマヤマネコの飼育下での繁殖に取り組んでまいりましたが、このたび、メスのツシマヤマネコ(個体番号 No.9)が4月10日午前8時過ぎに仔ネコを3頭出産しました。父親は No.1です。このメスにとっては、3年連続で3回目の出産になり、2年前にも2頭、昨春も2頭出産しています。
これで、福岡市動物園のツシマヤマネコは、今回生まれた3頭を合わせて計20頭になりました。また、1頭のメスが1回の出産で3頭の仔ネコを産んだのは、福岡市動物園では初めてのことです。
なお、3月28日(No.8が1頭出産)および4月3日(No.13が2頭出産)にひきつづき、今シーズン3回目の繁殖となります。他にもまだ、もう1頭のメスにおいて交尾を確認しており、妊娠しているとすれば、来週、出産する予定です。
出産の経過
①ペアリング 2004年2月4日~2月7日(No.1オスとNo.9メス)
②交尾確認 2月4日~2月6日
③出産 4月10日(2月6日から 64日目)
④出産仔頭数 3頭
No.9について
飼育下で初めて繁殖した個体。
父親は No.3
母親は No.8
[46] ツシマヤマネコの死体発見について(お知らせ)
投稿者:村山 投稿日:2004/04/08(Thu) 15:00
5日21:00頃、対馬市上県町佐護椋梨(さごむくなし)において発見されたツシマヤマネコの死体を収容しましたのでお知らせします。死因は現時点で不明です。今年に入って、死体発見は1頭目です(今年度1頭目)。平成14年に対馬野生生物保護センターで保護し、野生復帰させた個体です。
1.発見日時 平成16年4月5日 夕方
2.発見場所 対馬市上県町佐護椋梨のワラ小屋の中
3.発見の経緯
椋梨住民が5日夕方、自宅敷地内のワラ小屋の中で死体を発見。5日夜、センターに連絡が入り、21:00頃、死体を対馬野生生物保護センターに収容した。
4.個体の情報
(1)性別 メス
(2)年齢 成獣(2歳)
(3)体重 2140g(痩せている、ただし、体の一部がすでに欠損していたため、体重は参考値)
(4)全長 75.5cm(頭胴長48.5cm)
(5)死体の状態 腐乱状態(死後数日経過)
(6)死因 不明
(7)その他 平成14年11月21日に交通事故のため対馬野生生物保護センターで保護し、マイクロチップを埋めた後で27日に野生復帰させた個体。保護した時点で亜成獣であったため、現在は2歳と推定される。
※ 死体は、死因等の解明のため、鹿児島大学農学部に送付した。
[45] 福岡市動物園におけるツシマヤマネコの出産について
投稿者:村山 投稿日:2004/04/08(Thu) 14:52
ツシマヤマネコ保護増殖事業の一環として、福岡市動物園において飼育下繁殖に取り組んでいますが、福岡市より、以下のとおり出産が確認されたことについて情報提供がありましたのでお知らせします。
環境省としては、今後とも福岡市動物園等と協力して繁殖事業を推進していくとともに、対馬における生息環境保全にも努めていきたいと考えております。
*********************
ツシマヤマネコの出産について(繁殖の報告)
福岡市動物園で飼育下での繁殖に取り組んでいるツシマヤマネコについて、今年1月にNo.3のオスとの交尾が確認されたNo.13のメスが、4月3日午後9時過ぎに2頭の仔ネコを出産しているのを確認しました。このメスは初めての出産で、4世代目の誕生となります。
これで、福岡市動物園での現在の飼育頭数は、今回の2頭を合わせて合計で17頭になりました。
なお、今回の出産は、3月28日の出産にひきつづき、2回目の繁殖で、ほかのメス2頭についても、オスと同居中に交尾が確認されており、妊娠しているとすれば来週にも出産する予定です。
出産の経過
①ペアリング 平成16年1月29日~1月31日(No.3とNo.13の同居)
②交尾確認 1月29日~1月31日
③出産 4月3日(1月31日から63日目)
④出産仔頭数 2頭
No.13について
父親はNo.1(1996年7月6日上県町で捕獲)
母親はNo.9(2000年4月18日福岡市動物園生まれ)
[44] 福岡市動物園におけるツシマヤマネコの出産について
投稿者:村山 投稿日:2004/03/29(Mon) 19:31
ツシマヤマネコ保護増殖事業の一環として、福岡市動物園において飼育下繁殖に取り組んでいますが、本日、福岡市より、以下のとおり出産が確認されたことについて情報提供がありましたのでお知らせします。
環境省としては、今後とも福岡市動物園等と協力して繁殖事業を推進していくとともに、対馬における生息環境保全にも努めていきたいと考えております。
*********************
ツシマヤマネコの出産について(繁殖の報告)
福岡市都市整備局公園緑地部動物園
福岡市動物園で飼育下での繁殖に取り組んでいるツシマヤマネコについて、今年1月にNo.3のオスとの交尾が確認されたNo.8のメスが、3月28日午後に1頭の仔ネコを出産しているのを確認しました。このメスは5回目の出産です。
これで、福岡市動物園での現在の飼育頭数は、今回の1頭を合わせて合計で15頭になりました。
なお、ほかのメス3頭についても、オスと同居中に交尾が確認されており、妊娠しているとすれば4月に出産する予定です。
出産の経過
①ペアリング 平成16年1月23日~1月25日(No.3とNo.8の同居)
②交尾確認 1月23日~1月24日
③出産 3月28日(1月24日から64日目)
④出産仔頭数 1頭
[43] ツシマヤマネコの名前「つしまる」に決定!
投稿者:村山 投稿日:2004/03/29(Mon) 19:12
12月9日の一般公開以降、来館者より募集をしていましたツシマヤマネコのオスの名前は「つしまる」決まりましたのでお知らせします。
応募総数1,408件の中から審査した結果、14名より応募のあった「つしまる」に決定しました。決定理由は、ツシマヤマネコが対馬を代表する哺乳類であることを表現しており、かつ、親しみやすい名前であることです。
「つしまる」の名前を応募していただいた14名には、ツシマヤマネコ関連グッズをお送りします。
なお、一般公開後、3月11日までの間に4,220名がセンターに来館し、「つしまる」に対面しています。
[42] 福岡市動物園のツシマヤマネコの死亡について
投稿者:山本 投稿日:2004/01/28(Wed) 17:33
ツシマヤマネコ保護増殖事業の一環として、福岡市動物園において飼育下繁殖に取り組んでいますが、福岡市より、以下のとおり個体の死亡について情報提供されましたのでお知らせします。
なお、死亡したツシマヤマネコは、平成13年12月30日に対馬においてワナにかかって保護され、ケガにより左前肢を切断したため、野生復帰できずに飼育下繁殖に参加した個体です。
<福岡市よりの発表資料>
平成16年1月24日、午前8時過ぎ、福岡市動物園で飼育しているツシマヤマネコのメス(No.14)が、飼育舎運動場で死亡しているのが発見されました。
これで、福岡市動物園で飼育しているツシマヤマネコの頭数は14頭となりました。
記
1.死亡個体
(個体番号) No.14
(性 別) メス
(生年月日) 不詳
(入園時期) 平成14年5月30日
(入園経緯) 平成13年12月、長崎県上県郡峰町で、傷病保護され、治療のため左前肢断脚後、繁殖母体として入園したもの。
(繁殖歴) 平成15年5月14日、2頭(オス、メス)を出産。
2.状況
当該個体については、繁殖時期を迎えたため本年1月上旬から、オスの個体(No.12)と同居を繰り返していたが、3回目の同居を行っていた1月24日午前8時過ぎ,飼育舎運動場内で頸部から血を流して死亡しているのを確認しました。
3.死因
平成16年1月24日、原因を調べるため、園内にて解剖をしました。その結果、頸部2カ所に血管に達する咬傷がみられました。このことから、1月24日の未明頃、何らかの原因でオスとの間に闘争が起こり、咬傷を受け、出血多量で死に至ったものと思われます。
なお、死体を鹿児島大学農学部獣医学科に送り、詳しい検査を行うこととしています。
[41] ツシマヤマネコの野生復帰について(お知らせ)
投稿者:山本 投稿日:2003/12/30(Tue) 18:33
28日(日)夕方、15日に上県町の民家の鶏小屋に入り保護されたツシマヤマネコを野生復帰させたのでお知らせします。
<詳細>
1.野生復帰
15日に上県町内の集落で保護されたツシマヤマネコの血液検査の結果、特に問題がなく、健康状態が良好だったため、28日(日)午後5時15分、保護された地点から少し離れた山中で野生復帰させた。このツシマヤマネコには、首輪型発信機を装着しており、定期的に行動追跡調査を行う予定。
野生復帰に当たっては、このツシマヤマネコが佐護地内の集落で2度鶏を襲ったことがあることから、同集落で鶏を飼育している住民を対象に住民説明会を行い、野生復帰させることに理解を求めるとともに鶏小屋の戸締りを呼びかけた。
2.個体の情報
(1)性別 オス
(2)年齢 成獣(約2才半と思われる)
(3)体重 3,980g(保護時(15日)は4,020g)
(4)体長 80.2cm(頭胴長 57cm)
3.当該個体の経緯
2002年5月12日 交通事故により上県町ミトドで保護
2002年6月20日 野生復帰
2002年8月11日 上県町佐護の集落で鶏小屋に入っているところを保護
2002年8月27日 センター野外ケージより脱走
2003年12月15日 上県町佐護の集落で鶏小屋に入っているところを保護
2003年12月28日 野生復帰
[40] ツシマヤマネコの再々保護について(お知らせ)
投稿者:山本 投稿日:2003/12/16(Tue) 16:32
15日(月)、上県町において、ツシマヤマネコが鶏小屋に入り鶏を襲っているところを発見され、対馬野生生物保護センターに保護しました。このヤマネコは、過去に交通事故などにより保護されたことのある個体で、センターに保護されたのはこれで3度目です。
<詳細>
1.保護された経緯
15日午後8時過ぎ、上県町内の住民が、ツシマヤマネコが所有の鶏小屋に入っているところを発見し、ツシマヤマネコを守る会の山村氏を経由してセンター職員に連絡した。現場に赴いたセンター職員が、そのツシマヤマネコを保護し、午後9時過ぎにセンターに収容した。
そのツシマヤマネコは、開いていた扉から小屋に入り、鶏1羽をかみ殺していた。発信機を装着していたことから、過去にセンターで保護したことのある個体であることが確認できた。
2.個体の情報
(1)性別 オス
(2)年齢 成獣(約2才半と思われる)
(3)体重 4,020g
※ 外見上特に問題はなく、栄養状態も良好と見られる。
3.今後の予定
本日午後に血液採取し、感染症等の検査を行う。結果が出るのを待って(約1週間)、今後の取り扱いを検討する。
4.当該個体の経緯
2002年5月12日 交通事故により上県町ミトドで保護
2002年6月20日 野生復帰
2002年8月11日 上県町友谷で鶏小屋に入っているところを保護
2002年8月27日 センター野外ケージより脱走
(その後もテレメトリー調査により生存は確認されていた)
2003年12月15日 上県町友谷で鶏小屋に入っているところを保護
[39] ツシマヤマネコの死体発見について(お知らせ)
投稿者:山本 投稿日:2003/11/17(Mon) 15:54
15日夜9時40分頃、上対馬町一重において、ツシマヤマネコの死体が発見されました。個体の状況から考えて、15日夕方から夜にかけて、交通事故にあったものと考えられます。
<詳細>
1.発見日時 平成15年11月15日(土) 21時40分頃
2.発見場所 上対馬町一重と芦見の間(一重寄り)の県道の路上
3.発見の経緯 路上で死んでいるツシマヤマネコを発見した上対馬町民が、ツシマヤマネコを守る会の山村会長等を経由してセンター職員に連絡、一重に赴いたセンター職員が収容した。
4.個体の情報
(1)性別 メス
(2)年齢 亜成獣(生後約半年と推定)
(3)体重 1,140g
(4)全長 55.0cm(頭胴長36.0cm)
(5)死体の状態 15日夕方から夜にかけて交通事故にあったものと推察される。頭部に骨折が見られた。
(6)死因 頭部骨折と推察される。
(7)その他 生殖器を摘出し神戸大学へ、死体は病理解剖等のため鹿児島大学に送付した。
※ ツシマヤマネコの交通事故死体は、1992年以降25頭目、2003年に入って3頭目です。秋は、今年生まれたツシマヤマネコがひとり立ちをするために広く行動するようになる季節で、交通事故が多い傾向にあります。せっかく生まれ育ったヤマネコが安心して行動できるよう、安全運転を心がけ、夜は道路わきで光る目にご注意ください。
[38] ツシマヤマネコの死体発見について(お知らせ)
投稿者:山本 投稿日:2003/10/06(Mon) 17:55
残念なお知らせです。
4日9時頃、上県町佐護において、発信器を装着していたツシマヤマネコの死体が発見されました。このツシマヤマネコは、昨年12月13日に上県町佐護で保護され、今年3月20日に野生復帰させた個体です。個体の状況から考えて、3日夜から4日未明にかけて、交通事故にあったものと考えられます。
※ 野生復帰のニュースは、このもぎたてセンターニュースのNo.31の記事に載っています。
<詳細>
1.発見日時 平成15年10月4日 9時頃
2.発見場所 上県町佐護の国道上
3.発見の経緯 テレメトリー調査のため周辺を走行していた対馬野生生物保護センター職員が、道路わきに死体を発見した。
4.個体の情報
(1)性別 メス
(2)年齢 成獣(約1歳半と推定)
(4)体重 2,370g
(5)全長 74.0cm(頭胴長51.0cm)
(3)死体の状態 3日夜から4日未明にかけて交通事故にあったものと推察される。頭部に骨折が見られ、死後硬直していた。
(4)死因 頭部骨折と推察される。
(5)過去の記録
●平成14年12月13日 上県町佐護で、著しい削痩と衰弱、左前肢に外傷がある状態で保護された(亜成獣、体重1,250g)
●平成15年3月20日 保護地点付近で、発信器を装着し放野(体重1,940g)
●平成15年10月4日 死体発見(2,370g)
(6)その他 生殖器を摘出し神戸大学へ、死体は病理解剖等のため鹿児島大学に送付した。
※ ツシマヤマネコの交通事故死体は、1992年以降24頭目、2003年に入って2頭目です。秋から冬にかけては、ツシマヤマネコの交通事故が多い傾向にあります。夜、道路脇で光る目にご注意ください
[36] 新しい着ぐるみのデビューと名前募集!
投稿者:山本 投稿日:2003/06/02(Mon) 15:54
環境省では、ツシマヤマネコ保護の普及啓発のため、新しい着ぐるみを製作しました。明日から始まる新宿御苑での「絶滅危惧種展」でデビューするとともに、名前募集を開始しますのでお知らせします。
****
明日(3日)から15日まで、新宿御苑で絶滅危惧種展が開催されます。そのイベントの一環として、新しく製作した着ぐるみの名前募集を開始します。
<募集要項>
・着ぐるみは、ツシマヤマネコのメスです。誰にでも親しまれる女の子の名前を考えてください。
・はがき又はFAXで、名前、住所、電話番号を明記して対馬野生生物保護センターまで送ってください。締め切りは、8月末です。
・採用者には、ツシマヤマネコグッズ進呈予定です。
ツシマヤマネコ着ぐるみの名前送付先
住所 〒817-1605 長崎県上県郡上県町棹崎公園,FAX 0920-84-5578
[Res: 36] ツシマヤマネコの新しい着ぐるみ「つばき」に決定
投稿者:村山 投稿日:2003/09/30(Tue) 14:38
6月より募集をしていたツシマヤマネコの名前が、「つばき」に決まりました。 応募総数172通の中から審査した結果、2名より応募のあった「つばき」が選ばれました。決定理由は、ツバキは対馬の特徴的な花であること、女の子らしく親しみやすい名前であることです。
この名前を応募してくれたのは、厳原町在住の上野実子さん、東京都在住の本間裕子さんのお二人です。お二人には、ツシマヤマネコ関連グッズをお贈りしました。
9月の交通事安全キャンペーンで、ツシマヤマネコ保護のための普及啓発活動で初仕事を済ませました。今後も各地でのイベントで皆さんの前に登場しますのでよろしくお願いします。
[35] ツシマヤマネコの死体収容について
投稿者:山本 投稿日:2003/05/20(Tue) 17:04
19日21:30頃、上対馬町一重において発見されたツシマヤマネコの死体を収容しました。死因は現時点で不明です。今年に入って、死体発見は4頭目です。(今年度は2頭目)
<詳細>
1.発見日時 平成15年5月18日朝
2.発見場所 上対馬町一重の道路上
3.発見の経緯 上対馬町民が18日朝、道路上に死体を発見。19日夕方、ツシマヤマネコを守る会の山村会長を経由して連絡が入り、21:30頃、死体を対馬野生生物保護センターに収容した。
4.個体の情報
(1)性別 メス
(2)年齢 成獣(老齢と推察される)
(3)体重 1,525g(痩せている、ただし、カラス等につつかれていたため、体重は参考値)
(4)全長 77.4cm(頭胴長57.1cm)
(5)死体の状態 半腐乱状態(死後数日経過)
(6)死因 不明(外傷が多数あり、骨折は認められなかった)
※ 死体は、死因等の解明のため、鹿児島大学農学部に送付した。
[34] 福岡市動物園のツシマヤマネコ情報
投稿者:山本 投稿日:2003/05/14(Wed) 13:43
今年も、福岡市動物園でツシマヤマネコの仔ネコが産まれています。7頭が産まれ、今のところ5頭が元気に育っています。(1頭は死産、1頭は生後まもなく死亡)
4月4日 No.10が1頭死産
4月7日 No.8が2頭出産
5月5日 No.9が2頭出産(そのうち1頭まもなく死亡)
5月14日 No.14が2頭出産
No.14は、平成13年12月30日にワナにかかって左前肢を切断するほどのケガを負ったツシマヤマネコです。野生復帰は困難と判断して飼育下繁殖に参加しており、今年が初めての出産です。
[33] ツシマヤマネコの死体発見について
投稿者:山本 投稿日:2003/05/12(Mon) 15:58
11日16時頃、上県町久原において、発信器を装着していたツシマヤマネコの死体が発見されました。このツシマヤマネコは、昨年1月30日に峰町三根で保護され、同年5月20日に野生復帰させた個体です。
<詳細>
1.発見日時 平成15年5月11日 16時頃
2.発見場所 上県町久原の道路脇
3.発見の経緯
テレメトリー調査により、4月18日以降同じ場所にいることが確認されたため、センター職員等が探したところ、ほぼ白骨の状態で発見された。
4.個体の情報
(1)性別 メス
(2)年齢 成獣(約2歳と推定)
(3)死体の状態 ほぼ白骨の状態になっていた(死後1ヶ月以上は経過)
(4)死因 不明
(5)過去の記録
平成14年1月30日 峰町三根で保護(ひどく衰弱していた)
平成14年5月20日 野生復帰
平成15年9月24日 峰町津柳で確認
(ここまでは生存が確認されている:野生復帰後4ヶ月経過していたため、野生復帰はほぼ成功したと判断)
平成15年4月18日 7ヶ月ぶりに位置確認
平成15年5月11日 死体で発見
[32] ツシマヤマネコの死体の発見について
投稿者:山本 投稿日:2003/03/27(Thu) 13:43
25日7時頃、峰町においてツシマヤマネコのメスの死体を収容しました。個体は、外傷はなかったものの、非常に痩せていました。直接的な死因は現時点で不明です。
<詳細>
1.発見日時 平成15年3月25日 午前7時頃
2.発見場所 峰町三根の民家裏
3.発見の経緯
峰町住民が自宅裏で発見(7:00頃)。峰町役場職員がツシマヤマネコであることを確認し、対馬野生生物保護センターに連絡した(9:40)。連絡を受けたセンターから職員が赴き、死体を確認し収容した(11:40)。
4.個体の情報
(1)性別 メス
(2)年令 成獣(若い)
(3)体重 1,280g
(4)全長 76.1cm
(5)頭胴長 51.1cm
(6)その他 非常に痩せている。目だった外傷はなし。現時点で死因は不明。死後1日程度経過していたと考えられる。
※ 死因解明等のため、死体は鹿児島大学に送付した。また、配偶子保存のため、卵巣を摘出し神戸大学に送付した。
[31] 保護収容していたツシマヤマネコの野生復帰について
投稿者:山本 投稿日:2003/03/24(Mon) 12:04
12月13日に上県町仁田ノ内(国道脇)において保護収容したツシマヤマネコを、20日夕方、野生復帰させました。現在、追跡調査を行っています。
<詳細>
1.野生復帰させたツシマヤマネコについて
(1)保護収容日時 平成14年12月13日
(2)保護収容場所 上県町仁田ノ内(国道脇)
(3)保護収容時の状況及び経過
左前肢に怪我をしており、著しく痩せていた。その後、傷口の手当て(消毒や抗生剤投与)などを行ったところ、傷口がふさがり、栄養状態も回復した。その後の血液検査の結果及び行動観察においても、野外での生息に問題ない状態になったため、野生復帰させても問題ないと判断した。
(4)野生復帰日 平成15年3月20日17:00頃
(5)野生復帰場所 上県町仁田ノ内(保護された場所の周辺の山中)
(6)個体の情報
①性別 メス
②年令 生後半年から1歳と考えられる
③体重 1,940g(保護時1,260g)
④全長 68.6cm
⑤頭胴長 48.3cm
⑥その他 首輪型小型発信器を装着している。小型発信器は、約12gと非常に軽量で、数ヶ月で脱落するように装着している。
2.行動追跡について
無事に野外で生活できているか、また、どこに定住するのかを確認するために、装着した首輪型小型発信器により行動追跡に努める。
[30] ツシマヤマネコの死体発見について
投稿者:村山 投稿日:2003/03/19(Wed) 20:31
3月12日 午後9時50分頃、豊玉町浦底、国道382号上でツシマヤマネコの死体が発見されました。今回発見された死体は、交通事故によるものと考えられます。
(1)発見日時 平成15年3月12日(水) 午後9:49
(2)発見場所 豊玉町浦底 国道382号上
(3)発見の経過 豊玉町民が国道382号中央でツシマヤマネコの死体を発見、連絡を受けた対馬支庁職員が現場に赴き回収し、対馬野生生物保護センターに収容した。頭骨、上顎、下顎が粉砕していたことから、交通事故により死亡したものと思われる。
(4)個体の情報
① 性別 オス
② 年令 成獣
③ 体重 3390g
④ 全長 81.8cm
⑤ 頭胴長 58.8cm
⑥ その他 死体は、専門の獣医師による病理検査等のため、鹿児島大学に送付した。また、精巣は、精子保存のため、神戸大学に送付した。
<ツシマヤマネコを絶滅から守るために>
今年に入ってツシマヤマネコの交通事故死体の発見は初めてです。また、1992年から数えて、交通事故での死亡は23件目です。車の運転にはくれぐれも注意してください。
[27] 保護収容していたツシマヤマネコの野生復帰について(お知らせ)
投稿者:山本 投稿日:2003/03/19(Wed) 20:16
12月10日に美津島町賀谷において保護収容したツシマヤマネコを、7日夕方、野生復帰させました。現在、追跡調査を行っています。
<詳細>
1.野生復帰させたツシマヤマネコについて
(1)保護日時 平成14年12月20日
(2)保護された場所 美津島町賀谷
(3)保護時の状況及び経過
ノラネコ捕獲用にかけていた箱ワナに入っていたところを保護収容した。痩せていたため、センターにおいて栄養状態の回復に努めた。その後、血液検査等の結果にも問題なく、採餌行動も野外での生息に問題ない状態になったため、野生復帰させても問題ないと判断した。
(4)野生復帰日 平成15年3月7日17:00頃
(5)野生復帰場所 美津島町賀谷(保護された場所の周辺の山中)
(6)個体の情報
① 性別 メス
② 年令 生後半年から1歳と考えられる
③ 体重 2,130g(保護時1,230g)
④ 全長 66.9cm
⑤ 頭胴長 46.8cm
⑥ その他 首輪型小型発信器を装着している。小型発信器は、約28gと非常に軽量で、数ヶ月で脱落するように装着している。
2.行動追跡について
無事に野外で生活できているか、また、どこに定住するのかを確認するために、装着した首輪型小型発信器により行動追跡に努める。
[Res: 27] 復帰前の写真です
投稿者:山本 投稿日:2003/03/19(Wed) 20:22
首につけている発信器は、約28gと非常に軽く、数ヶ月で脱落するようになっています。
[26] ツシマヤマネコ3頭の死体発見について
投稿者:山本 投稿日:2003/01/06(Mon) 15:37
年始早々残念なお知らせですが、年末におこったことなので、今年は穏やかな年になることを祈りたいものです。
*******
昨年12月29日に2頭、31日に1頭のツシマヤマネコの死体が発見されました。うち2頭が交通事故、1頭が死因不明です。また、3頭ともオスでした。昨年1年間の死体発見が8頭となり、過去最高となりました。より一層の交通事故への注意を呼びかけていきます。
<詳細>
発見されたツシマヤマネコの情報は以下のとおりです。昨年1年間での死体発見は8頭、うち交通事故が4頭、死因不明が4頭です。
1.2002年12月29日に、上県町鹿見の道路上においてツシマヤマネコ亜成獣オスが横たわっているのを上県町住民が発見。交通事故で死亡したものと考えられる。(体重2,170g、全長68.2cm、頭胴長46.0cm)
2.2002年12月29日に、上対馬町泉の山中においてツシマヤマネコ成獣オスが横たわっているのを上対馬町住民が発見。死因は不明。(体重2,570g、全長74.4cm、頭胴長50.4cm)
3.2002年12月31日に、上対馬町泉の道路上でツシマヤマネコ亜成獣オスが横たわっているのを上県町警察署員が発見。交通事故により死亡したものと考えられる。(体重1,870g、全長62.3cm、頭胴長42.5cm)
<ツシマヤマネコを絶滅から守るために>
1992年から数えて、交通事故での死亡は22頭になりました。冬から春にかけて、繁殖期に入るため、オスが広い範囲を動きます。道路を横断することが多くなると考えられますので、車の運転にはくれぐれも注意してください。
[25] ツシマヤマネコの死体の発見について
投稿者:山本 投稿日:2002/12/24(Tue) 19:27
23日10時30分頃、峰町において、ツシマヤマネコの亜成獣メスの死体が発見されました。個体はかなり痩せていましたが、死因は現時点で不明です。
<詳細>
23日(月)10時30分ごろ、峰町志多賀において、地元住民がツシマヤマネコの死体を発見。連絡を受けた対馬野生生物保護センター職員が現場に赴き、13時30分に収容した。
前日夜には死体はなかったことから、22日夜から23日の朝にかけて死亡したものと考えられる。かなり痩せており、腹水がたまっていたが、死因は現時点で不明。
死体は、死因解明等のため鹿児島大学へ送付した。ただし、配偶子保存のため、卵巣を摘出し神戸大学に送付した。
なお、今年に入って、死体発見は5件目。
<個体の情報>
1.性別 メス
2.年令 亜成獣(当年生まれと考えられる)
3.体重 1,120g
4.全長 64.3cm
5.頭胴長 44.5cm
6.状態 かなり痩せている。目立った外傷はなし。
7.発見場所 志多賀小中学校前の倉庫の前の地面上
[24] ケガをしたツシマヤマネコの保護について
投稿者:山本 投稿日:2002/12/16(Mon) 13:17
12月13日、上県町仁田ノ内(国道脇)において、足にケガをしたツシマヤマネコを保護しました。命に別状はありません。ケガの原因は不明です。また、非常に痩せています。
<詳細>
1.保護日時 平成14年12月13日(金) 17時頃
2.保護した場所 上県町仁田ノ内
3.経過 周辺の会社員より、衰弱したツシマヤマネコがいるとの連絡を受け、17時頃保護し、対馬野生生物保護センターに収容した。
4.個体の情報
(1)性別 メス
(2)年令 亜成獣(当年生まれ)
(3)体重 1,250g
(4)全長 66.0cm
(5)頭胴長 42.2cm
(6)ケガの状態 左前肢に傷があり、指骨が1cmほど傷口から露出している。消毒等の処置をした。
(7)健康状態 著しく痩せているものの、元気は出てきている。
5.今後の取扱 傷及び栄養状態等の回復に努める。野生復帰が可能かどうかについては、様子を見ながら検討する。
[23] 美津島町でのツシマヤマネコの収容について
投稿者:山本 投稿日:2002/12/11(Wed) 14:59
12月10日、美津島町賀谷において、ノラネコ捕獲用の箱ワナにツシマヤマネコが入っており、対馬野生生物保護センターに収容しました。今後の取り扱いについては、血液検査等の結果及び栄養状態等を見て検討します。なお、美津島町におけるツシマヤマネコの確実な生息情報は、1981年の交通事故死体発見以来のことです。
<詳細>
1.保護日時 平成14年12月10日(火)ワナに入ったのは深夜0時以前、センターへの収容は13時頃
2.保護した場所 美津島町賀谷
3.経過 美津島町住民が、ノラネコ捕獲用にかけていた箱ワナにツシマヤマネコが入っていることを確認。連絡を受け、13時頃対馬野生生物保護センターに収容した。
4.個体の情報
(1)性別 メス
(2)年令 亜成獣
(3)体重 1,230g
(4)全長 62.3cm
(5)頭胴長 42.2cm
(4)健康状態 著しく痩せている
5.今後の取扱い 血液検査の結果、栄養状態等をみて検討する
[22] ツシマヤマネコの11月の保護収容個体等について
投稿者:山本 投稿日:2002/12/03(Tue) 19:33
11月は、これまでにないほどヤマネコの保護収容、死体発見が相次ぎました。対馬野生生物保護センターでは、交通事故などへのより一層の注意を呼びかけています。
1.11月の保護収容個体、死体一覧
(1)生きた個体の保護
・亜成獣オス 11月6日に上県町でトビやカラスに襲われて保護 →11月27日野生復帰
・亜成獣メス 11月19日に峰町で保護(交通事故の可能性) →12月2日野生復帰
・亜成獣メス 11月21日に上県町で交通事故 →11月27日
・成獣オス 11月28日に上県町で箱ワナにかかる →11月29日
(2)死亡個体
・亜成獣メス 11月9日に上対馬町で発見(死因は不明だが、栄養状態不良)
・亜成獣メス 11月24日に上対馬町で交通事故
・亜成獣メス 11月29日に上県町で交通事故
※ 特に、メスの死亡はヤマネコの増殖に大きな痛手と考えられる。
2.過去の記録
(1)生きた個体の保護 20頭(オス13、メス7)、2002年だけで11頭
※ センター開設以降(実際には98年が最初)
※ 複数回保護された個体もおり、延べ数
(2)交通事故による死体 20頭(オス12、メス8)
※ 確実なデータが残っている92年以降
************
ツシマヤマネコを絶滅から守るためのお願い
11月は、交通事故と考えられるヤマネコの保護収容及び死体の発見が4件も立て続けにありました。これは、これまでの1ヶ月の事故数としては最多です。毎年秋から冬にかけては、当年生まれの子供が親離れして分散する時期にあたり、行動圏が定まらずに事故に遭うケースが多い傾向にあります。車の運転にはくれぐれも注意してください。事故が多いのは、峰町以北の両側に山が迫っている場所です。スピードを落として運転し、夜間はヘッドライトに反射して光る目に注意してください。
また、冬場に入ると、山中の餌が少なくなり、ヤマネコなどの野生動物が鶏小屋を襲うことが多くなります。鶏を飼育されている方は、小屋に隙間がないか、穴は空いていないか、金網は老朽化していないかの確認をして、補修するなどの自衛手段を講じてください。不安な方は、対馬野生生物保護センター(0920-84-5577)までご相談ください。
[21] ツシマヤマネコの死体発見について
投稿者:山本 投稿日:2002/12/02(Mon) 19:05
11月29日21時40分頃、上県町の国道382号上(佐須奈-佐護間)で、ツシマヤマネコの亜成獣の死体が発見されました。今回発見された死体は、交通事故によるものと考えられます。
(詳細)
1.発見日時 平成14年11月29日(金) 21:40頃
2.発見場所 上県郡上県町 国道382号上(佐須奈-佐護間)
3.発見の経緯 上県警察署員が、道路中央でツシマヤマネコの死体を発見、連絡を受けた対馬野生生物保護センター職員が回収・収容した。
4.個体の情報
(1)性別 メス
(2)年令 亜成獣(生後半年程度と考えられる)
(3)体重 1,140g
(4)全長 63.0cm
(5)頭胴長 44.4cm
(6)死因 腹壁破裂・腹腔内出血がみられたことから、交通事故により死亡したものと思われる。
(7)その他 死体は、専門の獣医師による病理検査等のため、鹿児島大学に送付した。また、卵巣は、卵子保存のため、神戸大学に送付した。
<ツシマヤマネコを絶滅から守るためのお願い>
今年に入ってツシマヤマネコの交通事故は4件目です。11月に入って立て続けに3件起こりました。うち、死亡は2件。
秋から冬は今年生まれの個体が親離れして分散する時期にあたり、事故が多い傾向にあります。車の運転にはくれぐれも注意してください。特に、峰町以北の両側に山が迫っている場所で、交通事故が多い傾向にあります。スピードを落として運転し、夜間はヘッドライトに反射する目に注意してください。
なお、1992年から数えて、交通事故での死亡は20件目です。
[20] ツシマヤマネコの保護収容について
投稿者:山本 投稿日:2002/12/02(Mon) 19:03
28日16時頃、上県町佐護において、ノラネコ捕獲用の箱ワナにツシマヤマネコが入っていました。保護した後、簡易血液検査をしたところ、異常は認められなかったので、29日17時30頃、野外に放しました。
(詳細)
1.保護日時 平成14年11月28日(木) 16時頃
2.保護した場所 上県郡上県町佐護
3.経過 上県町住民が、ノラネコ捕獲用にかけていた箱ワナにツシマヤマネコが入っていることを確認。連絡を受けた対馬野生生物保護センター職員が保護、収容した。簡易血液検査の結果、異常が認められなかったため、29日(金)17:30頃、保護された地点で野に放した。
4.個体の情報
(1)性別 オス
(2)年令 成獣
(3)体重 3,500g
(4)全長 79.4cm
(5)頭胴長 56.2cm
[19] 保護したツシマヤマネコの亜成獣2頭の野生復帰について
投稿者:山本 投稿日:2002/11/29(Fri) 14:35
上県町において6日、21日にそれぞれ保護したツシマヤマネコの亜成獣を、27日夕方野生復帰させました。
(詳細)
それぞれの経緯及び個体の情報は以下の通り。なお、2頭とも亜成獣であり体重が少ないことから、電波発信機は装着していない。
1.上県町井口浜で保護された個体
(1)経緯
6日に井口浜において海水に浸かった状態で保護された。血液検査の結果では目立った異常はみられなかったものの、体重が少なかったため、しばらく様子を見ていた。その後、体重が回復し、行動上も異常がなかったため、27日夕方18時頃、保護された地点周辺で野外に放した。
(2)個体の情報
① 性別 オス
② 年令 亜成獣
③ 体重 1,770g(保護時1,250g)
2.上県町友谷で保護された個体
(1)経緯
21日に友谷において道路にうずくまっているところを保護された。目立った外傷はなく元気であり、簡易血液検査においても異常がなかったため、27日夕方17時30分頃、保護された地点周辺で野外に放した。
(2)個体の情報
① 性別 メス
② 年令 亜成獣
③ 体重 2,040g(保護時1,960g)
[18] ツシマヤマネコ死体発見について
投稿者:山本 投稿日:2002/11/29(Fri) 14:33
24日午前11時30分頃、上対馬町大浦の旧国道382号上でツシマヤマネコの死体が発見されました。今回発見された死体は、交通事故によるものと考えられます。
(詳細)
(1)発見日時 平成14年11月24日(日) 午前11:30頃
(2)発見場所 上県郡上対馬町大浦 旧国道382号上
(3)発見の経過 上対馬町住民が旧国道382号中央でツシマヤマネコの死体を発見、連絡を受けた対馬野生生物保護センター職員が現場に赴き回収・収容した。腹壁破裂・腹腔内出血がみられたことから、交通事故により死亡したものと思われる。
(4)個体の情報
① 性別 メス
② 年令 亜成獣(生後半年強と考えられる)
③ 体重 1,440g
④ 全長 64.5cm
⑤ 頭胴長 45.0cm
⑥ その他 死体は、専門の獣医師による病理検査等のため、鹿児島大学に送付した。また、卵巣は、卵子保存のため、神戸大学に送付した。
<ツシマヤマネコを絶滅から守るために>
今年に入ってツシマヤマネコの交通事故は3件目です(死亡は初めて)。また、1992年から数えて、交通事故での死亡は19件目です。秋から冬は今年生まれの個体が親離れして分散する時期にあたり、事故が多い傾向にあります。車の運転にはくれぐれも注意してください。
[17] ツシマヤマネコ(亜成獣)の保護について
投稿者:岩本 投稿日:2002/11/28(Thu) 18:16
21日20時15分頃、上県町において亜成獣が発見、保護され、対馬野生生物保護センターに収容しました。今後の取り扱いについては、様子を見ながら検討します。
(詳細)
21日20時15分頃、上県町佐護・友谷の道路脇で、ツシマヤマネコのメスがうずくまっているところを発見、保護されました。状況と鼻血などから交通事故にあったものと考えられます。その後、長崎県北部農業共済組合対馬地区家畜診療所において診察したのち、対馬野生生物保護センターに収容しました。
今後は、センターにおいて全身状態の回復に努め、その後の取扱いについては様子をみながら検討します。
(参考)
(1)性別:メス
(2)年令:亜成獣
(3)体重:1960g(全長は計測していない)
(4)その他:目立った外傷はないが、やや衰弱している。命に別状はないと考えられる。
[16] ツシマヤマネコ(亜成獣)の保護について
投稿者:村山 投稿日:2002/11/21(Thu) 12:10
19日19時20分頃、峰町において亜成獣が保護され、対馬野生生物保護センターに収容しました。今後の扱いについては、ウィルス感染の有無を調べるための血液検査等の結果を見て検討します。
(詳細)
19日(火)19時20分頃、峰町大久保において、同町住民が、ツシマヤマネコの亜成獣が道路でうずくまっているところを発見・保護した。峰町役場 を通じで連絡を受けた対馬野生生物保護センター職員がセンターに収容した。(21:34)。
個体は、保護時には衰弱していたものの、行動を見る限り異常は見られない。採血・計測等を行い、念のため血液検査の結果が出るまで保護し、結果に問題がなければ野に戻す予定。結果が出るまでに約1週間を要する。
(参考)個体の情報
(1)性別 メス
(2)年令 亜成獣
(3)体重 1,720g
[15] ツシマヤマネコの死体の発見について
投稿者:山本 投稿日:2002/11/11(Mon) 16:06
10日23時頃、上対馬町においてツシマヤマネコの亜成獣メスの死体を収容しました。個体はかなり痩せていましたが、死因は現時点で不明です。
(詳細)
9日(土)、上対馬町五根緒において、住民がツシマヤマネコの死体を発見。当初はイエネコと思われていて連絡が遅れたが、10日(日)22時頃に「ヤマネコではないか」と相談を受けた他の住民と対馬野生生物保護センター職員が現場に赴き、23時頃ツシマヤマネコと確認し、回収した。その死体は、川の中に横たわっており、かなり痩せていたが、目立った外傷はなく、現時点で死因は不明。
死体は、死因解明等のため鹿児島大学へ送付した。ただし、配偶子保存のため、卵巣を摘出し神戸大学に送付した。(死亡時期が明確でないため、卵子が採取できるかどうかは不明。)
(参考)個体の情報
1.性別 メス
2.年令 亜成獣
3.体重 1,260g
4.全長 66.6cm
5.頭胴長 46.0cm
[14] ツシマヤマネコの仔ネコの保護について
投稿者:山本 投稿日:2002/11/07(Thu) 13:14
6日14時頃、上県町において仔ネコが保護され、対馬野生生物保護センターに収容しました。今後の扱いについては、ウィルス感染の有無を調べるための血液検査等の結果を見て検討します。
(詳細)
6日(水)14時頃、上県町井口浜において、土木作業員が、ツシマヤマネコの仔ネコがトビやカラスに威嚇されているところを目撃。その後、逃げるように海に入り、しばらくして海から上がってきたところを作業員が保護。ツシマヤマネコを守る会山村会長を通じて連絡を受けた対馬野生生物保護センター職員がセンターに収容した(14:45)。
個体は、ずぶぬれにはなっていたものの、行動を見る限り異常は見られない。乾かした後、採血・計測等を行った。念のため血液検査の結果が出るまで保護し、結果に問題がなければ野に戻す予定。結果が出るまでに約1週間を要する。
(参考)個体の情報
1.性別 オス
2.年令 幼獣(生後約半年程度)
3.体重 1,250g
4.全長 67.7cm
5.頭胴長 47.7cm
[13] Mm-13を目撃!
投稿者:岩本 投稿日:2002/10/30(Wed) 09:31
10月27日(日)19:40頃、帰宅途中に佐護湊のバス停付近でMm-13を目撃しました。Mm-13は痩せておらず、元気そうな感じでした。
これからますます寒くなりますが、この調子で冬をのりきってほしいです。
[12] FIVに感染したヤマネコを再捕獲
投稿者:山本 投稿日:2002/09/24(Tue) 13:32
8月23日に上県町田の浜において、行動圏調査のために捕獲したものの、FIVに感染していることが判明していたツシマヤマネコを、22日に再捕獲しました。(左写真)
今後は、センターにおいて隔離飼育を行い、必要な検査等を行う予定です。
[11] 保護した仔ネコを放逐
投稿者:山本 投稿日:2002/09/24(Tue) 13:29
二つ前のセンターニュースでお知らせした、カニかごに入っていたツシマヤマネコの仔ネコ(メス)のその後についてお知らせします。
血液検査の結果、問題が認められなかったことから、20日19時頃、保護された地点で放しました。健康個体であり追跡の必要がないことから、電波発信機は装着していません。
元気に育って大人になったら、仔ネコをたくさん産んで欲しいものです。
[10] ヤマネコ交通事故防止キャンペーン
投稿者:山本 投稿日:2002/09/20(Fri) 14:11
秋の交通安全週間にあわせて、ヤマネコの事故防止をお願いしています。
今日(20日)は、上県町佐護のキャンペーンにロクベエ(ヤマネコ着ぐるみ)が参加し、チラシとステッカーを配りました。
これからのキャンペーンのスケジュールは以下のとおりです。
24日(火)14:00~ 美津島町ナイラ道路公園
〃 峰町役場前
26日(木)16:00~ 上対馬町上対馬交番前
28日(土)14:00~ 厳原税務署前
[9] 仔ネコの保護について
投稿者:センター 山本 投稿日:2002/09/17(Tue) 19:41
16日17時頃、上県町において仔ネコがカニかごに入っているところを保護しました。今後の対応については血液検査等の結果を見て検討します。
<詳細>
16日(月)16時過ぎ、上県町椋梨において、上県町住民が、ツシマヤマネコがカニかごに入っているところを発見し、ツシマヤマネコを守る会山村会長を通じて対馬野生生物保護センターに連絡した。現場に赴いたセンター職員が、ツシマヤマネコを保護し、センターに収容した(17時過ぎ)。
個体は、行動を見る限り元気だが、念のため血液検査の結果が出るまで保護し、結果に問題がなければ野に戻す予定。結果が出るまでに約1週間を要する。
(参考)個体の情報
(1)性別 メス
(2)年令 幼獣(生後約半年程度)
(3)体重 1,500g
(4)全長 66.8cm
(5)頭胴長 45.6cm
[8] 隔離飼育中のツシマヤマネコの死亡について
投稿者:センター 山本 投稿日:2002/09/17(Tue) 19:38
猫免疫不全ウィルス(FIV)に感染しているため、対馬野生生物保護センターで隔離飼育していたツシマヤマネコの2頭のうち1頭が、14日16時48分に死亡しました。死因は調査中ですが、FIVによる発病は認められず、老齢であることから老衰と推察されます。
<詳細>
この個体は、1996年に福岡市動物園での人工繁殖用に捕獲したもので、捕獲後、猫免疫不全ウィルス(FIV)に感染していることがわかったため、隔離して飼育していたもの。
昨年後半から消化器系の様々な疾患(長期の下痢、長期の便秘など)がおこり、体重が徐々に減少した。今年の7月前半より、採食量が極端に減少したため強制給餌を行っていたものの、8月20日前後からそれもほとんど受け付けなくなり、14日16時48分に死亡した。死亡時の体重は2000gであった。年齢は不明であるが、捕獲時に成獣だったことから、少なくとも8歳は超えていると考えられる。
今年4月の検査によると、FIVによる発病の兆候(リンパ節の腫れ、口内炎など)は認められず、代わって、白内障などの老齢性の機能低下と思われる症状が見られており、死亡は老衰によるものと考えられる。
死体は、14日深夜、センターにおいて解剖したが、死因等については臓器を鹿児島大学に送付して専門家の意見を聞くことにしている。なお、精巣は神戸大学に送付した。
(参考)個体の情報
1996年12月5日 人工繁殖用に捕獲、福岡市動物園へ移送
1996年12月12日 FIVに感染していることが判明したため、鹿児島大学に移送し検査
1998年10月9日 対馬野生生物保護センターに移送し隔離飼育
2002年9月14日 死亡
[6] 今年も木庭作を行っています
投稿者:センター 村山 投稿日:2002/09/04(Wed) 13:45
センターでは今年もヤマネコのための環境作りの一環として木庭作を行っています。今年は場所の数を増やし、色々な環境でアワ、キビ、ソバ、サツマイモなどを試作しています。写真は木庭作の一環として植えたソバの開花の様子です。白くかわいらしい花が一面に咲いています。
※木庭作とは、かつて対馬で自給自足の生活のためにさかんに行われていた山中での穀物の栽培のことです。
[5] 3頭目のFIV感染個体の発見
投稿者:センター 山本 投稿日:2002/09/03(Tue) 17:07
<概要>
8月23日に対馬・田の浜地区で捕獲したツシマヤマネコのメスが、FIVに感染していることが判明したのでお知らせします。1996年、2000年に引き続き3頭目ですが、メス個体の感染例は初めてのことです。
なお、環境省では、この事態を受け、従来より行っているツシマヤマネコ保護増殖事業と併せ、FIV対策に係る事業を今年度より行うこととしております。(事業の詳細は、今後検討します)
<詳細>
1.発見の経緯
環境省では、ツシマヤマネコ保護増殖事業の一環として、電波発信機を用いた行動圏把握調査を行っているが、8月23~25日、上県町において、ツシマヤマネコに発信機を装着するため3頭を捕獲し、それらの個体の血液検査を行ったところ、そのうちの1頭(メス)がFIV(猫免疫不全ウィルス)に感染していたことが判明した。
当該個体は、発信機装着後、行動圏把握のため一旦放逐されていたが、再捕獲のうえ対馬野生生物保護センターにおいて飼育する予定である。
2.猫免疫不全ウィルス(FIV)とは
感染後、数ヶ月から数年間(ウィルスキャリア期)は無症状で過ごし、発症すれば、慢性的な呼吸器疾患、消化器疾患、皮膚疾患など様々な疾患が原因となって死亡するが、発症しないまま寿命を迎える場合もある。FIVは、咬み傷により感染し、交尾や出産等通常の接触で感染する可能性は極めて低いとされている。現在のところ治療法はなく、予防法も感染しているネコとの接触を避ける以外にない。
なお、現在センターで保護しているFIV陽性の2頭のツシマヤマネコは、現時点では発症していない。
[4] 保護中のツシマヤマネコ脱走
投稿者:センター 山本 投稿日:2002/08/30(Fri) 10:57
鶏小屋に入ったところを保護収容していたツシマヤマネコ(8月13日付けのセンターニュース速報参照:成獣のオス)が、28日夜、センターの屋外飼育舎から脱走しました。この個体は、捕獲時に栄養状態が不良だったため収容して経過を観察していたものです。この件についての現状とセンターがとった対策をご説明します。
1.脱走の経緯
8月27日午後、屋外飼育舎(フェンス・屋根付き)のモニターカメラで姿が確認できないことから調べたところ、隙間をこじ開けて檻の外に出たことが判明しました。28日夕方までは、飼育舎敷地(フェンスのみ)内にいたことから捕獲による再収容に努めましたが、夜になって湊の集落まで移動したことから、本格的な脱走と判断しました。
2.そのツシマヤマネコの現状
そのツシマヤマネコには発信器を装着しており、追跡を続けています。現在上県町佐護地区にいることがわかっています。
収容中の血液検査などによると、特に目立った不調は認められず、体重も徐々に増加していた(屋外飼育舎に移した時点で2,810g)ため、現時点では生命に別状はないと考えられます。また、現在いる場所は、もともと生息していた場所の近くなので、なわばり争いによって他のオスにはじき出されることもないものと考えられます。
3.センターの対応
(1)ツシマヤマネコの行動観察
体重が回復しつつあったので生命に別状はないと思われますが、以前野生復帰をさせたときの体重が激減した原因が不明なため、電波発信器による行動状況観察を続けます。異常が観察されれば、再捕獲を含めて対策を行います。
(2)民家の鶏小屋対策
8月11日に鶏小屋を襲っており、再度鶏小屋に出没する可能性があります。そのため、佐護地区の鶏小屋所有者を調べるとともに、注意を呼びかけるチラシを配りました。具体的には、隙間をなくす、古くなった金網を取り替えるなどの自衛手段を講じるよう呼びかけました。
(3)野外飼育舎の改善
今後、二度とこのようなことがないよう、野外飼育舎の改善を行います。屋根がネットでできていたことから、金網(フェンス)に取り替える予定です。
[3] 「ろくべえ君」デビュー!
投稿者:センター 山本 投稿日:2002/08/25(Sun) 15:59
ツシマヤマネコの「ろくべえ君」が、8月24日のちんぐ音楽祭でデビューしました。上県町の「あいちゃん」「らぶちゃん」などに続いて5頭目です。
これから、いろいろなイベントで見かけると思いますが、かわいがってあげてくださいね!
[2] 韓国と夕日
投稿者:センター 山本 投稿日:2002/08/22(Thu) 11:40
ニュース速報というのもちょっと変ですが、昨日の夕方、久しぶりに棹崎公園から韓国が見えたのでお知らせです。今朝もきれいに見えていました。(写真は微妙?)
これから(秋から冬にかけて)の天気がいい日はぜひ棹崎公園とセンターに遊びにきてください。運がよければ韓国が見えますよ。異国が見えるというのはいいものです。
[1] 野生復帰させたヤマネコの再保護について
投稿者:センター 山本 投稿日:2002/08/13(Tue) 10:04
8月11日(日)、上県町で、6月20日に野生復帰させたツシマヤマネコが鶏小屋に入っているところを発見され、センターで再保護しました。
そのヤマネコは、5月12日に交通事故で道路でうずくまっているところを保護され、6月20日に野生復帰させたヤマネコです。鶏小屋の金網の隙間から入ったものと考えられ、小屋内の鶏は全て(10羽)かみ殺されていました。
体重が、6月20日と比べて大きく減少していた(3,490→2,520g)ので、今後、野生に放すかどうかは、様子を見て検討します。