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ツシマヤマネコニュース(過去ログ)

[245] 「ツシマヤマネコ保護増殖事業実施方針」の策定について(お知らせ)
投稿者:環境省 投稿日:2010/03/23(Tue) 14:07

 ツシマヤマネコ保護増殖連絡協議会(事務局 環境省九州地方環境事務所)は、「絶滅のおそれのあ
る野生動植物の種の保存に関する法律」に基づく「ツシマヤマネコ保護増殖事業計画」のもと、ツシマヤマネコの保護増殖のために必要な事業を、幅広い関係者間の共通の理解と連携協力により、総合的かつ効果的に推進するために、保護増殖のより具体的な目標や取り組みを取りまとめ「ツシマヤマネコ保護増殖事業実施方針」を策定しましたのでお知らせします。
 今後、本実施方針に基づいて、関係者間の横断的取り組みにより、ツシマヤマネコの生息地内における保護、飼育下における保護増殖、野生復帰のための事業、ツシマヤマネコと共生する地域社会の実現等の保護増殖のための事業(活動)を推進することとしております。

1.ツシマヤマネコ保護増殖連絡協議会について
  「ツシマヤマネコ保護増殖事業計画」(平成7年7月17日、環境庁・農林水産省 告示第1号)第5の(6)に規定されている「効果的な事業の推進のための連携の確保」を図ることを目的に、以下の行政機関から構成されています。
(1) 環境省九州地方環境事務所 (事務局 対馬自然保護官事務所)
(2) 林野庁九州森林管理局 長崎森林管理署
(3) 長崎県環境部 自然環境課
(4) 長崎県対馬振興局
(5) 対馬市
(6) 対馬市教育委員会

2.ツシマヤマネコ保護増殖事業実施方針について
○本方針は、対馬を豊かにするために重要な存在であるツシマヤマネコの保護に関する取組の進捗状況と課題の整理を行い、行政としてのツシマヤマネコ保護の全体像と今後の具体的な目標、方針を取りまとめ、地域住民、市民団体、関係行政機関、専門家等の保護増殖の取組を行う関係者間で共有し、効果的な取組を実施するために策定したものです。本方針の概要は、別紙1のとおり。

○今後、本実施方針をツシマヤマネコの保護増殖事業(活動)を行う際の実践の具体的手引として、国、県、市等の協議会メンバーをはじめとする関係主体が、総合的な取り組みを進めることとなります。

○また、本実施方針が、ツシマヤマネコとヤマネコのすむことができる多様性のある自然との共生を考えるため、地域住民をはじめ、国民の普及啓発の材料として、また、対馬において各種事業を実施する際にツシマヤマネコ保護に配慮していただくための資料等、今後の地域住民を含めた行動計画の検討材料としても幅広く活用いただけるよう、普及に努めていくこととしています。

3.保護増殖事業実施方針策定の経緯について
○本方針の策定に当たっては、事務局である環境省九州地方環境事務所において、ツシマヤマネコに関する専門家等からなる検討委員会の意見を踏まえ取りまとめた事務局案をもとに、協議会における検討を経て、決定したものです。(別紙 2)

○また、その課程において、平成22年1月8日から1月31日まで、国民からの意見募集を行い、9名から13件の意見をいただきました。意見内容及びその対応については、別紙3のとおりです。

4.その他
ツシマヤマネコ保護増殖事業実施方針の電子情報については、以下のホームページで閲覧及びダウンロードできます
○環境省九州地方環境事務所   http://kyushu.env.go.jp/

[Res: 245] Re: 「ツシマヤマネコ保護増殖事業実施方針」の策定について(お知らせ)
投稿者:環境省 投稿日:2010/03/23(Tue) 14:07

別紙1です。

[Res: 245] Re: 「ツシマヤマネコ保護増殖事業実施方針」の策定について(お知らせ)
投稿者:環境省 投稿日:2010/03/23(Tue) 14:08

別紙2です。

[Res: 245] Re: 「ツシマヤマネコ保護増殖事業実施方針」の策定について(お知らせ)
投稿者:環境省 投稿日:2010/03/23(Tue) 14:08

別紙3です。


[243] ツシマヤマネコの死体収容について(お知らせ)
投稿者:環境省 投稿日:2010/03/23(Tue) 14:01

3月21日(日)、対馬市峰町櫛(くし)の県道において、交通事故で死亡したと考えられるツシマヤマネコの死体を対馬野生生物保護センター(以下、「センター」といいます。)が収容しました。

1 死体が収容された経緯
  3月21日(日)午前2時50分、道路上で死亡しているツシマヤマネコをセンター職員が発見し、ツシマヤマネコの死体をセンターに収容しました。この事故により、平成4年以降の交通事故発生件数は累計で51件(44頭死亡)となりました。
前回のツシマヤマネコの交通事故は平成22年1月11日であり、交通事故ゼロ記録は78日間でした。

2 死体の個体情報
(1)性別 オス
(2)年齢 不明(成獣)
(3)体重 2700g
(4)個体の状況 右側下腹部が破れ、腸が脱出していた
(5)死因 道路上に血痕が認められた事から交通事故と考えられる
(6)FIV、FeLV検査  簡易検査で陰性
   (FIV:ネコ免疫不全ウイルス、FeLV:ネコ白血病ウイルス)

3 今後の対応
  センターでは交通事故箇所への移動式交通事故看板を設置するとともに、引き続き、運転をされる方に対して、特に夜間の運転につきまして、スピードを落とし、安全運転に心がけるよう、春の交通事故安全キャンペーン等のイベントを活用して、普及啓発を進めていきます。
なお、万が一事故に遭遇した場合又はツシマヤマネコの死体を発見した場合は、速やかにセンター等までご連絡くださるよう、お願いしているところである。


[240] ツシマヤマネコ飼育下繁殖事業への佐世保市亜熱帯動植物園の参加について(お知らせ)
投稿者:環境省 投稿日:2010/03/19(Fri) 13:05

環境省では、ツシマヤマネコの保護を図るため、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」(通称「種の保存法」)に基づく保護増殖事業計画(平成7年7月17日環境省及び農林水産省告示)策定し、生息状況の把握、生息環境の維持・改善、飼育下での繁殖等の取組を進めています。
同計画に基づく飼育下繁殖については、(社)日本動物園水族館協会の協力を得て福岡市動物園、井の頭自然文化園、よこはま動物園ズーラシア、富山市ファミリーパークにおいて、飼育下繁殖事業を実施しているところです。
この度、飼育下繁殖事業拡充の一環として、新たに「佐世保市亜熱帯動植物園」にツシマヤマネコ飼育下繁殖事業に協力頂くこととなり、ツシマヤマネコを移動し、飼育・繁殖を開始することになりましたのでお知らせします。

1 ツシマヤマネコの保護増殖事業について
ツシマヤマネコは平成6年に、絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(通称「種の保存法」)に基づく国内希少野生動植物種に指定され、平成7年に同法に基づく保護増殖事業計画(環境省及び農林水産省告示)を策定し、同計画に基づく生息状況の把握、生息環境の維持・改善、飼育下での繁殖等の保護の取組を進めている。

2 ツシマヤマネコ飼育下繁殖事業について
○飼育下繁殖事業は保護増殖事業計画に基づき以下の目的で実施しており、現在、繁殖のために飼育しているツシマヤマネコは福岡市動物園12頭、井の頭自然文化園4頭、よこはま動物園ズーラシア4頭、富山市ファミリーパーク4頭、対馬野生生物保護センターで9頭、計33頭となっている。
(1) 対馬の環境が改善し、生息地で安定して生息が可能になるまでの生息域外での種の保存
(2) 野生個体群の保護活動の補完(野生復帰など)。
(3) 科学的データを収集、解析し、生息地でのヤマネコの保護対策への応用
(4) ツシマヤマネコの現状について全国的に普及啓発を行うことで、野生個体群保護の推進

○ツシマヤマネコの飼育下繁殖事業は、平成11年より福岡市動物園の協力を得て開始し、平成12年4月に初めて繁殖に成功、同動物園ではこれまで37頭が誕生している。(現在は26頭が生存)
○平成18年11月からは井の頭自然文化園及びよこはま動物園ズーラシアにおいて、平成20年10月からは富山市ファミリーパークにおいて飼育・繁殖を行っている。(繁殖には至ってない。)

3 佐世保市亜熱帯動植物園における飼育下繁殖事業について
今回新たに佐世保市亜熱帯動植物園がツシマヤマネコの飼育下繁殖事業に加わることとなり、3月30日、対馬野生生物保護センターより佐世保市亜熱帯動植物園へツシマヤマネコのオス2頭を移動させる予定である。なお、4月以降(詳細未定)、福岡市動物園から佐世保市亜熱帯動植物園へツシマヤマネコのメス3頭を移動させる予定である。

4 移動スケジュール(予定)
3月30日(火) 対馬空港発 ORC54(ANA4654便)  12時20分
長崎空港着            12時55分予定
なお、移動スケジュールはツシマヤマネコの状態及び航空機の運航状況等により、変更も考えられますのでご承知おきください。
報道関係者の取材は可能ですので詳細等については、対馬自然保護官までお問い合わせください。


(参考)
■繁殖個体群の飼育状況
飼育施設 移動前の飼育頭数
(3月19日現在) 備  考
福岡市動物園 12(オス6頭、メス6頭)
井の頭自然文化園  4(オス2頭、メス2頭)
よこはま動物園ズーラシア  4(オス2頭、メス2頭)
富山市ファミリーパーク 4(オス1頭、メス3頭)
対馬野生生物保護センター 9(オス7頭、メス2頭)
(別に、保護個体3頭、感染症個体1頭を飼育)
対馬野生生物保護センターでは繁殖事業は実施していない
合計 33

[Res: 240] Re: ツシマヤマネコ飼育下繁殖事業への佐世保市亜熱帯動植物園の参加について(お知らせ)
投稿者:環境省 投稿日:2010/03/19(Fri) 13:19

対馬からの移動個体(No.22)です。

[Res: 240] Re: ツシマヤマネコ飼育下繁殖事業への佐世保市亜熱帯動植物園の参加について(お知らせ)
投稿者:環境省 投稿日:2010/03/19(Fri) 13:19

対馬からの移動個体(No.51)です。


[239] ツシマヤマネコ応援団とのツシマヤマネコ交通事故対策の実施について
投稿者:環境省 投稿日:2010/02/23(Tue) 10:47

平成22年2月28日、市民ボランティアグループ「ツシマヤマネコ応援団」と環境省対馬野生生物保護センター(以下、「センター」という。)の共同で、ツシマヤマネコ交通事故防止を目的として、小鹿カルバート呑口に「ネコ走り」を設置いたしますので、お知らせします。

1.作業趣旨・背景
これまで環境省で実施した調査により、カルバート※1がツシマヤマネコをはじめとした野生動物たちの移動経路に利用されていることが明らかになっています。しかし、カルバートの構造的に移動経路として機能させることができない(カルバート呑吐口※2に常時水が溜まっているなど)場所があることもわかっています。
そのため、今回ツシマヤマネコ応援団とセンターでは、先に挙げたようなカルバートに対してコンクリートU字溝を設置することで、簡易的な「ネコ走り」※3をつくります。

2.目的
「ネコ走り」の設置によりカルバートを移動経路として利用できるようにすることで、ツシマヤマネコの道路上への出現を防止し、交通事故を防ぐことを目的とします。

3.作業実施場所
上対馬町小鹿トンネル周辺のカルバート呑口3箇所
※上対馬町小鹿トンネル志越側口では、2007年1月にオスの亜成獣が交通事故に遭っている

4.作業実施日時
実施日:平成22年2月28日(日)
作業時間:10:00~16:00(10:00に集合)
集合場所:小鹿トンネル志越側口

5.作業に関するお問い合わせ
対馬野生生物保護センター:原口
連絡先:TEL / FAX 0920-84-5577 / 0920-84-5578

6.その他(用語について)
※1カルバート:排水目的に、道路下に設置されているコンクリート管
※2カルバート呑口:水が流れ込む口
※2カルバート吐口:水が流れ出す口
※3ネコ走り:野生動物が移動経路として利用できるように設置した足場(今回はツシマヤマネコを対象としているので、ネコ走りとしている。)

【参考】ツシマヤマネコ応援団について
応援団は「変わりゆく対馬の自然を見過ごしたくない、自分たちの手で何かしたい」という気持ちを持った市民が集まり、平成15年4月に設立された市民ボランティアグループです。森づくり(とらやまの森再生プロジェクト)、交通事故対策(ツシマヤマネコ交通事故対策プロジェクト)、普及啓発やセンターの活動サポートの活動を行っています。
今回実施する「ネコ走り」設置は、ツシマヤマネコ交通事故対策プロジェクトの一環であり、このプロジェクトについては、平成21年1月からトヨタ自動車(株)の「トヨタ環境活動助成プログラム」より助成を受けています。


[237] ツシマヤマネコ交通事故防止移動式看板設置のお知らせ
投稿者:環境省 投稿日:2010/02/19(Fri) 13:49

ツシマヤマネコ交通事故防止の注意喚起を目的とした「ツシマヤマネコ交通事故防止移動式看板」を設置いたしましたので、ご報告いたします。また、交通事故の発生を未然に防止するため、目撃情報のあった場所についても設置を予定しておりますので、目撃情報を募集します。

1.設置背景
交通事故は、ツシマヤマネコの生息を脅かす要因の一つとして挙げられています。実際に、平成22年2月8日までに50件の交通事故が発生しており(うち43件は死亡)、深刻な問題となっています。ツシマヤマネコの交通事故は様々な要因が複雑に絡み合って発生しますが、「ドライバーの意識」に起因するところが大きいと推測されるため、より一層普及啓発活動に力を注ぐ必要があります。
そこで、交通事故の発生や道路周辺での目撃情報に応じ、迅速かつ自由に移動できる注意看板を設置し、ドライバーへの一層の注意を促すため「ツシマヤマネコ交通事故防止移動式看板」を以下の目的で設置いたしました。

2.設置目的
交通事故発生後、事故地点の周囲には血縁個体の存在や新たな個体の加入・定住が考えられるため、事故の再発を防止する。

3.現在の設置場所および設置数
 峰町志越に2基
(志越トンネル~小鹿トンネルの間:2009年12月8日ツシマヤマネコ交通事故発生場所)
 上県町鹿見に2基
(笠木橋周辺:2010年1月11日ツシマヤマネコ交通事故発生場所)

4.交通事故を未然に防ぐための目撃情報提供のお願い
 移動式看板については、今後交通事故発生場所への設置以外に、ツシマヤマネコの目撃情報に応じて設置していく予定です。道路脇や道路上でツシマヤマネコを目撃した場合は、その場所と時間を対馬野生生物保護センターまでご連絡いただきますよう、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

<連絡先>
対馬野生生物保護センター
〒817-1603長崎県対馬市上県町佐護棹崎公園
TEL: 0920-84-5577 / FAX: 0920-84-5578

[Res: 237] Re: ツシマヤマネコ交通事故防止移動式看板設置のお知らせ
投稿者:環境省 投稿日:2010/02/19(Fri) 20:54

移動式看板の写真です。


[236] ツシマヤマネコの死体収容について
投稿者:環境省 投稿日:2010/01/12(Tue) 16:49

1月11日(月)、対馬市上県町鹿見(ししみ)の県道側溝中において、交通事故で死亡したと考えられるツシマヤマネコの死体を対馬野生生物保護センター(以下、「センター」といいます。)で収容しました。

1 死体が収容された経緯
  1月11日(月)、道路上で死亡しているツシマヤマネコを扇武二(おうぎ たけじ)氏が発見し、午前10時半頃センターに連絡が入り、センター職員が対馬市上県町鹿見の県道脇側溝の中で、ツシマヤマネコの死体を発見・収容しました。
  前回のツシマヤマネコの交通事故は平成21年12月8日であり、交通事故ゼロ記録は33日間でした。この事故により、平成4年以降の交通事故発生件数は累計で50件(43頭死亡)となりました。

2 死体の個体情報
(1)性別 オス
(2)年齢 不明(成獣)
(3)体重 3840g
(4)個体の状況 栄養状態良好、外傷無し、
(5)死因 道路上に血痕が認められた事から交通事故と考えられる
(6)FIV、FeLV検査  簡易検査で陰性
   (FIV:ネコ免疫不全ウイルス、FeLV:ネコ白血病ウイルス)

3 今後の対策
  今回死体が回収された県道189号線では、2000年と2002年にもツシマヤマネコの交通死亡事故が発生しており、センターでは関係機関と協議して以下の対策を実施していく考えです。
(1) 県道189号線における交通事故対策の検討
(2) ドライバーに対する安全運転の周知
①夜間の運転の際の減速
②事故個体発見時のセンターへの通報

4 その他
この時期は、親離れした亜成獣が新しい縄張りを探したり、繁殖期の成獣が繁殖相手を探して行動圏が拡大するため、ツシマヤマネコにとって交通事故に遭いやすくなる危険性が大きくなると考えられます。今年度は既に2頭のツシマヤマネコが交通事故で命を落としています。
ドライバーの皆様には、特に夜間の運転につきまして、スピードを落とし、安全運転に心がけるよう、また、万が一事故に遭遇した場合又はツシマヤマネコの死体を発見した場合は、速やかにセンター等までご連絡くださるよう、ご協力お願いいたします。


[235] えびのエコミュージアムセンター企画展 霧島屋久国立公園指定75周年記念 『ツシマヤマネコ展』開催のお知らせ
投稿者:環境省 投稿日:2010/01/12(Tue) 13:46

1.名称:企画展「ツシマヤマネコ展」
2.主催:九州地方環境事務所、(財)自然公園財団えびの支部

3.概要
1)趣旨:ツシマヤマネコは、対馬だけに生息する野生のネコです。約10万年前に当
   時陸続きだった大陸から渡ってきたと考えられ、ベンガルヤマネコの亜種とされており、1971年に国の天然記念物に指定されています。生息環境の悪化や交通事故などで生息数が減少し、絶滅のおそれのある野生動植物として、1994年に種の保存法に基づき国内希少野生動植物種に指定されました。将来、自然状態で安定的に生息できるよう、保護事業が実施されています。
今回の企画展ではこのツシマヤマネコという野生動物の生態や現状、その保護活動について紹介します。絶滅の危機に瀕するいきものたちのことについて関心を深め、人間と野生動物の関係について考える契機としていただきます。
2)開催日時:平成22年1月16日(土)~平成22年3月22日(月)
3)場所:宮崎県えびの市えびの高原 えびのエコミュージアムセンター
        開館時間 9:00~17:00(月曜休館)
4)入場料:無料(自由見学)
5)内容:1,対馬野生生物保護センター作成
ツシマヤマネコについて学ぶパネルセット他
2,霧島の絶滅危惧種を紹介するパネル
6)問い合わせ先:
     ○えびのエコミュージアムセンター 宮崎県えびの市末永1495-5
      TEL0984-33-3002 (FAX 0984-33-5914)
  ○えびの自然保護官事務所 宮崎県えびの市末永1495-5
TEL0984-33-1108(FAX0984-33-6160)


[234] 「ツシマヤマネコ保護増殖事業実施方針(案)」に対する意見募集及び地元説明会について
投稿者:環境省 投稿日:2010/01/10(Sun) 10:35

ツシマヤマネコ保護増殖連絡協議会は専門家や市民団体との議論を踏まえ、ツシマヤマネコ保護増殖事業実施方針(案)を作成しました。
本方針は、対馬を豊かにするために重要な存在であるツシマヤマネコの保護に関する取組の進捗状況と課題の整理を行い、行政としてのツシマヤマネコ保護の全体像と今後の具体的な目標、方針を取りまとめ、地域住民、市民団体、関係行政機関、専門家等の保護増殖の取組を行う関係者間で共有し、効果的な取組を実施するために策定するものです。
今回、本方針について、広く国民の皆様のご意見をお聞きするため、下記のとおり意見募集を行います。また、下記の通りツシマヤマネコの住む対馬において地元説明会を開催させていただきます。
なお、提出された意見については、その概要を取りまとめて、ツシマヤマネコ保護増殖事業実施方針の策定の参考にさせていただきます。

Ⅰ.意見募集について
1.意見募集対象
  ツシマヤマネコ保護増殖事業実施方針(案)本編及び資料編

2.意見募集期間
  平成22年1月8日(金)から平成22年1月31日(日)

3.資料の閲覧及び配布場所
(1) 以下のホームページで閲覧及びダウンロード
環境省九州地方環境事務所
  http://kyushu.env.go.jp/to_2009/0108a.html

(2) 以下の場所で閲覧及び配布
ア 環境省 九州地方環境事務所
イ 対馬野生生物保護センター(環境省 対馬自然保護官事務所)
ウ 林野庁 長崎森林管理署
 エ 林野庁 厳原上級森林事務所
オ 長崎県 環境部自然環境課 (日本生命ビル5F)
カ 長崎県 対馬振興局管理部総務課 (長崎県対馬振興局 本館 2F)
キ 対馬市 総務企画部地域振興課 (対馬市役所 4F)
ク 対馬市 各地域活性化センター地域支援課
ケ 対馬市 教育委員会文化財課 

4.意見の提出方法
 (1) 郵便、ファクシミリ、電子メールにより提出して下さい
 (2) 提出先
   〒817-1603 対馬市上県町佐護西里2956-5
   対馬野生生物保護センター
FAX 0920-84-5578
   Eメール twcc97@yahoo.co.jp
(3) 意見提出に当たってのお願い
   ①意見の提出に当たっては、日本語でお願いします。
②意見の提出に当たっては、以下の[意見提出様式]により提出してください。

[意見提出様式]
 [宛先] 対馬野生生物保護センター
 [氏名](職業)(企業・団体の場合は、企業・団体名、部署名及び担当者名)
 [〒・住所]
 [Tel・Fax]
 [意見]
  〈該当箇所〉 (該当箇所がわかるように明記してください)
  〈意見内容〉
  〈理  由〉 (可能であれば、根拠となる出典などを添付又は併記してください)
 
   ③意見の要旨と併せて、意見を提出された方の住所(市町村名のみ)を公表することがあります。
 ④意見が長文の場合や大部の資料を添付する場合は、併せてその概要を 提出してください。
   ⑤電子メールによる意見の提出は、ファイル形式をテキスト形式とし、添付ファイルによる提出はご遠慮願います。
  ⑥電子メールを受理後、3日(土曜日、日曜日を除く)以内に確認メールを送信致しますので、確認メールが届かない場合は、電話及びファクシミリ等でお問い合わせ願います。

Ⅱ.地元説明会について
1.開催目的
ツシマヤマネコ保護増殖事業実施方針はツシマヤマネコ保護に関する取組の進捗状況と課題の整理を行い、行政としてのツシマヤマネコ保護の全体像と今後の具体的な目標、方針を取りまとめ、地域住民、市民団体、関係行政機関、専門家等の保護増殖の取組を行う関係者間で共有し、効果的な取組を実施することを目的として策定するものです。
実施方針に沿った事業の実施には地域住民、市民団体の理解が不可欠なため、地域住民、市民団体より意見を聞くことで実態に即した実施方針を策定するとともに、実施方針に対する地域住民、市民団体の理解を進めることを目的として本説明会を開催いたします。

2.主催
 ツシマヤマネコ保護増殖連絡協議会

3.日時・場所
1月24日(日)10~12時半 @上県地区公民館講堂
1月24日(日)16~18時半 @対馬市交流センター3階大会議室

4.内容
①挨拶
環境省九州地方環境事務所野生生物課 課長補佐 佐藤英也
②趣旨説明
環境省対馬自然保護官事務所(対馬野生生物保護センター) 自然保護官 水崎進介
③野生生物保護と地域活性化についての講演
 佐渡市役所産業観光部農業振興課生産振興係 係長 渡辺竜五
④野生生物保護と地域活性化の事例紹介
 対馬市役所総務企画部地域振興課 係長 玖須博一
⑤ツシマヤマネコ保護増殖実施方針内容説明
環境省対馬自然保護官事務所(対馬野生生物保護センター) 自然保護官 水崎進介
⑥質疑応答

Ⅲ.その他
1.ツシマヤマネコ保護増殖連絡協議会について
  「ツシマヤマネコ保護増殖事業計画」(平成7年7月17日、環境庁・農林水産省 告示第1号)第5の(6)に規定されている「効果的な事業の推進のための連携の確保」を図ることを目的に設置する連絡協議会で、以下の行政機関から構成されています。
(1) 九州地方環境事務所
(2) 林野庁九州森林管理局 長崎森林管理署
(3) 長崎県環境部 自然環境課
(4) 長崎県対馬振興局
(5) 対馬市
(6) 対馬市教育委員会


[233] 対馬野生生物保護センター展示改修工事に伴う一時閉館
投稿者:環境省 投稿日:2010/01/07(Thu) 14:43

対馬野生生物保護センター(以下、「センター」といいます。)の展示改修工事に伴い、センターを一時閉館しますのでお知らせいたします。

今年1月から3月まで、対馬野生生物保護センターの展示改修工事のため、下記の期間について一時閉館します。



対馬野生生物保護センター一時閉館期間
1月18日(月)~3月31日(水)
なお、ツシマヤマネコ(福馬)公開ケージについては2月14日(日)まで公開します。

〈連絡先〉
 対馬野生生物保護センター(担当:水﨑) 
 電話 0920-84-5577

<参考>
1997年8月のセンター開館以降、ツシマヤマネコの保護活動の幅も広がり、今回全面的にセンターの展示を改修することになりました。
最新のヤマネコ保護活動を発信できる更新型展示や、ただ見るだけではなく体験できるハンズオン展示、薪ストーブのある団らんスペースなど、楽しみながらヤマネコについての理解を深めていただき、何度来ても新しい発見があり、皆さんが自然と集まって談笑していきたくなるようなセンターにしていきたいと考えております。


[229] ツシマヤマネコの保護(厳原・上対馬)について
投稿者:環境省 投稿日:2010/01/05(Tue) 18:22

平成21年12月28日(月)に対馬市厳原町小浦において、ツシマヤマネコを保護したとの連絡があり、対馬野生生物保護センター(以下、「センター」といいます。)に保護・収容しました。
また、平成22年1月2日(土)に対馬市上対馬町河内において、ツシマヤマネコを保護したとの連絡があり、センターに保護・収容しましたのでお知らせします。

Ⅰ.ツシマヤマネコとは
ツシマヤマネコは、我が国では長崎県対馬にのみ分布しており、レッドデータブックでは最も絶滅のおそれの高い絶滅危惧ⅠA類に分類されている。
平成6年に絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(「種の保存法」)の国内希少野生動植物種に指定され、平成7年に保護増殖事業計画を策定している。
平成17年9月公表の環境省の生息状況調査では、その生息数は80~110頭と推定され、また1980年代以降ツシマヤマネコの生息頭数が減少傾向にあることが示唆されている。
我が国において、野生下における絶滅が最も強く危惧されている哺乳類の一つであることから、野生個体の保護、生息調査や生息地の改善等を推進するとともに福岡市動物園、井の頭自然文化園、よこはま動物園ズーラシア、富山市ファミリーパークにおいて繁殖事業を進めており、今後は、飼育下における繁殖個体の野生復帰にも取り組む予定である。

Ⅱ.厳原で保護された個体について
1.保護の経緯
  12月28日(月)14時30分頃に厳原町小浦において、ツシマヤマネコを保護したとの情報が地域住民から対馬市役所を通じてセンターに連絡があり、その後、対馬市職員が保護し同日17時頃センターに収容した。
2.個体の情報
(1)性別  オス
(2)年齢  亜成獣(平成21年春生まれ)
(3)体重  1,130g
(4)個体の状況  外傷はなく、痩せている
(5)FIV、FeLV検査  共に陰性
   (FIV:ネコ免疫不全ウイルス、FeLV:ネコ白血病ウイルス)
3.今後の予定
  ツシマヤマネコの下島における生体の保護は、数十年(少なくとも25年以上)ぶ
 りとなる。
今回保護収容されたツシマヤマネコについては、保護時にはやや衰弱していたが、
治療・看護の結果1月4日までに状態は安定し、体重も1330g(1月2日計測)まで増加した。FIV/FeLV簡易検査の結果は陰性であったが、その他の感染症の有無は1月4日以降に調査する予定である。
下島では、痕跡調査を継続してきたが、これまで、ツシマヤマネコの生息情報は非常に限られており、下島における生息状況は依然として厳しい状況であると推測されている。
今回の個体の取扱いについては、専門家の意見を踏まえて、検討する予定である。また、保護された地点周辺については重点的に痕跡調査を行う予定である。

*下島においては、ヤマネコのものと思われる糞等の痕跡は、1990年代まで確認されていたが、平成17年度公表の生息状況調査では、確実な生息情報を得ることができなかった。2007年3月に下島において自動撮影カメラ調査によって1984年以来23年ぶりに確実な生息が確認されてからの確実なヤマネコの生息情報は表の通りとなっている。

Ⅲ.上対馬町で保護された個体について
1.保護の経緯
  1月2日(土)15時頃に上対馬町河内において、イエネコに襲われていたツシマ
 ヤマネコを保護したと地域住民からセンターに連絡があり、その後、15時30分頃に
センター職員が保護し、センターに収容した。
2.個体の情報
(1)性別  メス
(2)年齢  亜成獣(平成21年春生まれ)
(3)体重  1,250g
(4)個体の状況  脱水、栄養不良、咬傷、神経症状(瞬膜突出、ふらつきなど)
(5)FIV、FeLV検査  共に陰性
   (FIV:ネコ免疫不全ウイルス、FeLV:ネコ白血病ウイルス)
3.今後の予定
  個体の回復状況、感染症などの状況をみて、個体の取扱いを検討する予定である。

[Res: 229] Re: ツシマヤマネコの保護(厳原・上対馬)について
投稿者:環境省 投稿日:2010/01/05(Tue) 18:27

Ⅱ.に記載されている表を添付いたします

[Res: 229] Re: ツシマヤマネコの保護(厳原・上対馬)について
投稿者:環境省 投稿日:2010/01/05(Tue) 18:30

厳原町で保護されたツシマヤマネコの写真を添付します。

[Res: 229] Re: ツシマヤマネコの保護(厳原・上対馬)について
投稿者:環境省 投稿日:2010/01/05(Tue) 18:32

上対馬町で保護されたツシマヤマネコの写真を添付します。


[228] ツシマヤマネコの保護・収容について
投稿者:環境省 投稿日:2009/12/09(Wed) 12:08

平成21年12月7日(月)、対馬市豊玉町仁位(にい)において、ツシマヤマネコを保護したとの連絡があり、対馬野生生物保護センター(以下、「センター」といいます。)に保護・収容しました。
また、平成21年12月8日(火)、対馬市峰町志越(しこえ)において、交通事故により死亡したツシマヤマネコの亜成獣をセンターに収容しました。

Ⅰ.豊玉町仁位で保護されたツシマヤマネコ
1 保護された経緯
  12月7日(月)午前9時半頃、豊玉町仁位において、ツシマヤマネコを保護したとの情報が地域住民から豊玉地域活性化センターを通じてセンターに連絡があり、その後、午前11時頃に職員が保護し、午後12時15分頃センターに収容した。

2 個体の情報
(1)性別 オス
(2)年齢 亜成獣
(3)体重 1,260g
(4)個体の状況 痩せており、栄養失調の状態。
(5)FIV、FeLV検査 共に陰性
   (FIV:ネコ免疫不全ウイルス、FeLV:ネコ白血病ウイルス)

3 今後の予定
  疾病等の有無を検査中であり、それらの結果、問題なければ放獣することとしています。

Ⅱ.峰町志越で収容されたツシマヤマネコ
1 発見日時 平成21年12月8日(火)午後10時頃

2 発見場所 対馬市峰町志越の県道

3 発見の経緯  道路上で死亡しているツシマヤマネコを対馬市教育委員会職員古場公章(こばきみのり)氏が発見し、対馬市職員の玖須博一氏を経由してセンターに連絡があり、同日同氏によりセンターに搬送されました。

4 個体の情報
(1)性別 オス
(2)年齢 亜成獣
(3)体重 1,550g
(4)全長(沿い) 67.3cm
(5)死体の状態 内臓が損傷し、脊椎が脱臼していた。
(6)死因 内臓が損傷し、脊椎が脱臼していたこと、道路上で死体が発見された状況から、交通事故により死亡したものと推測されます。
(7)FIV、FeLV検査 血液を採取できなかったため、行っていない
   (FIV:ネコ免疫不全ウイルス、FeLV:ネコ白血病ウイルス)

5 その他
  平成20年2月1日の交通事故以来、センター開設以来、過去最長であった675日間の無事故記録が続いていました。
この事故により、平成4年以降の交通事故発生件数は累計で49件(42頭死亡)となりました。
この時期は、例年、親離れした亜成獣の交通事故が多くなっています。運転をされる方は、特に夜間の運転につきまして、スピードを落とし、安全運転に心がけるよう、また、万が一事故に遭遇した場合又はツシマヤマネコの死体を発見した場合は、速やかにセンター等までご連絡くださるよう併せてお願いいたします。


[227] 福岡市動物園におけるツシマヤマネコの死亡
投稿者:福岡市動物園・環境省 投稿日:2009/11/25(Wed) 13:22

 平成21年11月22日未明、福岡市動物園で飼育しているツシマヤマネコのメス(№6)が、園内動物医療センターで死亡しました。
 №6の死亡により、福岡市動物園で飼育しているツシマヤマネコは12頭となりました。



1. 死亡個体
(個体番号) №6
(性  別) メス
(生年月日) 不明(推定14歳以上)
(入園時期) 平成10年12月22日
(入園経緯) 平成10年12月8日、飼育下繁殖のため長崎県上対馬町で捕獲され、同月22日に福岡市動物園へ移動させ、飼育を開始しました。
(個体履歴) 飼育下繁殖のためペアリングを試みましたが、繁殖には至りませんでした。その後、平成16年3月5日から一般公開施設で飼育してきましたが、高齢のため平成19年11月26日からは非公開施設で飼育していました。

2. 状況
当該個体は、高齢(推定14歳以上)のため、非公開施設で飼育していました。
20日に起立不能、食欲廃絶の状態となり、園内動物医療センターにて入院治療を続け、21日にやや回復の兆しが見えましたが、22日朝、死亡を確認しました。

3.死因
  腎不全のためと思われますが、詳細な死因については鹿児島大学農学部獣医学科で詳しく検査することとしています。


[226] ツシマヤマネコ「No.30」の死亡について(お知らせ)
投稿者:対馬野生生物保護センター 投稿日:2009/10/13(Tue) 16:10

 平成19年11月から対馬野生生物保護センター(以下、「センター」といいます)で飼育されていたツシマヤマネコ(No.30)が平成21年10月10日夜に死亡しましたのでお知らせいたします。

1 死亡の経緯
  10月4日(日)昼頃、No.30に脳の異常が疑われる痙攣等の症状が見られたため、治療を行いましたが改善せず、10日(土)午後、原因を究明し治療を行うために福岡市内の動物病院に移動して精密検査を行っておりましたが、10日(土)夜、死亡しました。

2 No.30について
No.30は、平成17年4月に福岡市動物園で生まれた4才のメスの個体で、平成19年11月にセンターに移動し飼育していたものです。

3 死因について
  神経症状は脳炎が起きていたためであったことが、精密検査の結果判明しています。死因及び脳炎の種類や原因については、鹿児島大学に解剖・診断を依頼しています。

4 現在の飼育下頭数
  No.30の死亡に伴い、対馬野生生物保護センターで飼育しているツシマヤマネコの頭数は10頭になりました。現在の飼育下頭数は、福岡市動物園13頭、井の頭自然文化園・富山市ファミリーパーク・よこはま動物園ズーラシア各4頭の、合計35頭です。

 写真は今回死亡したN0.30のものです。


[225] ツシマヤマネコの死体収容について
投稿者:対馬野生生物保護センター 投稿日:2009/08/25(Tue) 12:00

8月22日(土)、対馬市上県町佐護(さご)棹崎(さおざき)の山中において、ツシマヤマネコの死体を環境省対馬野生生物保護センター(以下、「センター」といいます。)が収容しました。

1 死体が収容された経緯
  8月22日(土)午後2時頃、ツシマヤマネコの可能性がある死体があるとの住民の通報を受け、センター職員が対馬市上県町佐護棹崎の山中で、ツシマヤマネコの死体を発見・収容しました。
なお、収容された個体は、死体収容場所で回収されたマイクロチップから、平成16年12月12日にセンターに侵入して保護され、平成16年12月19日に放獣した個体であることがわかっています。

2 死体の個体情報
(1)性別 オス
(2)年齢 不明
(3)体重 不明
(4)個体の状況 死後時間が経過し、すでに骨と毛だけの状態。
(5)死因 不明
(6)FIV、FeLV検査  実施不可能
   (FIV:ネコ免疫不全ウイルス、FeLV:ネコ白血病ウイルス)


[224] 対馬野生生物保護センター来館者15万人突破について
投稿者:対馬野生生物保護センター 投稿日:2009/08/05(Wed) 11:43

 平成9年8月1日に、環境省対馬野生生物保護センター(以下、「センター」といいます。)が一般公開して以来の総来館者数が15万人を突破しましたのでお知らせいたします。

 平成21年8月4日(火)にセンターの総来館者数が15万人に達しました。平成9年8月1日にセンターが一般公開してから約12年での達成です。
 なお、総来館者数5万人達成は平成13年11月、10万人達成は平成17年6月となっています。

 15万人目は、大阪府在住の佐野英晃くん(6才)で、佐野くんは島外の親戚と一緒に対馬の親戚のところに遊びに来ており、対馬に来たのは3回目で、センターには2回目ということでした。
 来館の感想を聞いたところ、「センターに来るのは初めてで(前回のことは小さくて覚えていない)ヤマネコがかわいかった。(15万人目になって)嬉しかった。」とのことでした。

 センターでは、佐野くんに来館者15万人目の証明書と、記念品を贈呈しました。

 これからもセンターでは、展示の工夫や楽しいイベントの開催に加え、今年度予定している展示改修等により、何度来ても新たな発見があり満足していただけるようなセンターにしてまいります。


[223] ツシマヤマネコ「つつじ」の死亡について
投稿者:対馬野生生物保護センター 投稿日:2009/07/17(Fri) 11:10

平成19年3月から平成20年6月まで対馬野生生物保護センター(以下、「センター」といいます)で一般公開されていたツシマヤマネコ(愛称「つつじ」)の死亡が平成21年7月16日朝、確認されましたのでお知らせいたします。

1 死亡確認の経緯
  7月16日(木)午前9時頃、「つつじ」が死亡しているのを飼育担当者が発見しました。発見時既に死後硬直していたため、15日夜から16日早朝の間に死亡したと推測されます。15日(水)夕方までは特に異常は認められていませんでした。

2 「つつじ」について
「つつじ」は、平成14年に琉球大学が調査のために捕獲した個体で、検査の結果FIV(ネコ免疫不全ウイルス)の感染が確認されたため、他のヤマネコに感染を拡大させないよう、センターに収容し飼育していたものです。平成19年3月から一般公開していましたが、平成20年6月、老齢のため非公開の飼育棟に移し飼育していました。性別はメスで、年齢は9才以上と推定されています。

3 死因について
  死因については東京大学に診断を依頼しています。合わせてFIV(ネコ免疫不全ウイルス)の影響についても確認する予定です。

4 その他
「つつじ」は一般公開中、おっとりした性格と優しい表情で来館者に親しまれていました。

センターでは、7月16日より記帳台を設け、来館者の皆さまから「つつじ」へのメッセージを募集しています。


[222] ツシマヤマネコの死亡について
投稿者:対馬野生生物保護センター 投稿日:2009/07/14(Tue) 12:12

 対馬野生生物保護センター(以下、「センター」といいます。)では、平成21年7月10日、対馬市上対馬町舟志(しゅうし)において、今年6月に放獣したツシマヤマネコを再収容しましたが、7月12日朝、死亡を確認しました。

1 経緯
  センターでは、平成21年6月11日(木)に上対馬町一重(ひとえ)にて放獣したツシマヤマネコの追跡調査を行っていましたが、当該個体が動きが無く衰弱していたため7月9日22時頃、上対馬町舟志にてセンター職員が捕獲し、対馬動物医療センターにて治療を行い、7月10日(金)にセンターに保護・収容しました。
  その後、7月12日(日)朝、死亡を確認しました。

2 個体の情報
(1)性別 メス
(2)年齢 成獣(2才)
(3)体重 1,700g
(4)個体の状況 痩せており、ウジ虫が発生している状態(7月9日に治療済み)。
(5)原因 追跡調査中に動きがなくなり、衰弱していることが判明したため保護したが、死亡。死因は不明。
(6)FIV、FeLV検査 放獣前に検査したときは陰性
   (FIV:ネコ免疫不全ウイルス、FeLV:ネコ白血病ウイルス)

3 今後の予定
  生殖子は摘出し神戸大学へ、筋肉組織は北海道大学へ、死体は病理解剖のため鹿児島大学に送付する。


[221] ツシマヤマネコの死体収容について
投稿者:対馬野生生物保護センター 投稿日:2009/07/07(Tue) 11:38

対馬野生生物保護センター(以下、「センター」といいます。)では、7月3日、対馬市上県町佐護(さご)棹崎公園(さおざきこうえん)において死亡していたツシマヤマネコが地域住民の方から持ち込まれたので、死亡個体を収容しました。

1 収容された経緯
 7月3日(金)午後4時半頃、上県町産業開発公社の豊田徳子氏、島居積世氏によりセンターにツシマヤマネコの死体が届けられ、午後5時前にセンターで収容しました。
 死体は棹崎公園内の安保キャンプ場の公衆トイレ敷地内に横たわっていたとのことです。

2 個体の情報
(1)性別 メス
(2)年齢 幼獣
(3)体重 660g
(4)個体の状況 死後数日以内と考えられ、比較的新鮮な状態
(5)原因 調査中(現時点では不明)
(6)FIV、FeLV検査  幼獣のため実施していない
   (FIV:ネコ免疫不全ウイルス、FeLV:ネコ白血病ウイルス)


[220] 福岡市動物園でツシマヤマネコ出産!
投稿者:対馬野生生物保護センター 投稿日:2009/06/21(Sun) 09:50

 環境省では、ツシマヤマネコ保護増殖事業の一環として、福岡市動物園において飼育下繁殖に取り組んでいるところです。同園より、6月17日に仔ネコ2頭が生まれたという情報提供がありましたので、お知らせします。

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 福岡市動物園で飼育しているツシマヤマネコのメス(No.13)が、6月17日(水)の正午過ぎに仔ネコ2頭を出産しました。

 仔ネコの雌雄については、確認していません。

 このメス(No.13)は、平成14年4月に福岡市動物園で生まれた個体で、平成16年の春に初めて出産し、平成17年、平成19年に次いで、今回が4度目の出産(合計10頭)です。

 オス(No.43)は、平成16年11月長崎県対馬市で保護された個体で、平成14年5月に初めて保護、自然に帰された後も数回保護され、飼育下個体群の遺伝的多様性を高める目的で平成18年11月に入園した個体です。
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 同園では、今年の5月12日(1頭)に続き2回目の出産で計3頭が生まれたこととなります。

 環境省では、今後とも福岡市動物園を始め、よこはま動物園ズーラシア、井の頭自然文化園、富山市ファミリーパーク等と協力して、飼育下繁殖事業を推進していくとともに、対馬における生息環境の保全、生息地の改善にも努めていきたいと考えております。

写真は今回繁殖したオス親の写真です(平成16年11月に長崎県対馬市で保護された野生個体で、飼育下個体群の遺伝的多様性を高める目的で対馬から福岡市動物園に移送し、繁殖を試みていた個体。2007年にも今回と同じメス親との間に3頭の仔をもうけている。平成21年5月12日に生まれた仔のオス親でもある)


[219] 保護したツシマヤマネコの放獣について
投稿者:対馬野生生物保護センター 投稿日:2009/06/12(Fri) 14:45

対馬野生生物保護センター(以下、センター)では、平成20年2月に保護し、治療・野生復帰の訓練を行っていたツシマヤマネコが、野生復帰できる状態となったことから、平成21年6月11日に、保護された付近の山中に放獣(野生復帰)しましたのでお知らせします。

1 保護されたツシマヤマネコの放獣
 センター(対馬市上県町)では、保護・収容していたツシマヤマネコについて、野生下での生息に支障がない状態に回復したと判断し、6月11日(木)16時頃に、保護された付近の山中で放獣しました。
放獣した個体は、平成20年2月1日(金)に対馬市上対馬町一重(ひとえ)の主要地方道上で保護・収容し、センターで治療と野生復帰に向けた訓練を行っていたものです。
放獣した個体には発信器を装着しており、発信器からの電波が追える限り、放獣個体の位置情報についてモニタリングを行う予定です(モニタリング頻度は時間の経過とともに下げていく予定)。

2 個体の情報(放獣時)
(1)性別 メス
(2)年齢 成獣(2才)
(3)体重 2,560g
(4)FIV、FeLV検査 共に陰性
   (FIV:ネコ免疫不全ウイルス、FeLV:ネコ白血病ウイルス)


[218] ツシマヤマネコの死体収容について
投稿者:対馬野生生物保護センター 投稿日:2009/06/08(Mon) 16:21

対馬野生生物保護センター(以下、「センター」といいます。)は、6月7日(日)、対馬市上県町佐護(さご)棹崎(さおざき)の海岸において、ツシマヤマネコの死体を収容しました。

①死体が収容された経緯
  6月8日(日)午後2時頃、センター職員が対馬市上県町佐護棹崎の海岸を巡視していた際に、ツシマヤマネコの死体を発見・収容し、死亡を確認しました。
なお、収容された個体は、死体収容場所に落ちていたマイクロチップから、平成21年1月25日にセンターに対馬市上県町佐護で保護され、平成21年2月12日に保護された付近の山中で放獣した個体であることがわかっています。

②死体の個体情報
(1)性別 オス
(2)年齢 1才
(3)体重 不明
(4)個体の状況 死後時間が経過し、腐敗しており、すでに骨と毛だけの状態。
(5)原因 不明
(6)FIV、FeLV検査  実施不可能
   (FIV:ネコ免疫不全ウイルス、FeLV:ネコ白血病ウイルス)


[217] H21年度夏期学生実習の募集
投稿者:対馬野生生物保護センター 投稿日:2009/05/29(Fri) 21:30

対馬野生生物保護センターは絶滅の危機に瀕するツシマヤマネコの保護増殖を目的として1997年に設置された施設です。当センターは、ツシマヤマネコをはじめとする対馬の自然を伝え、その保護の重要性を訴えるための普及啓発の拠点、ツシマヤマネコなどの調査研究の拠点、保護行政の拠点(環境省対馬自然保護官事務所)の3つの機能を併せ持つ施設です。詳しい情報はホームページ(http://www.tsushima-yamaneko.jp/)をご覧下さい。
 この夏、対馬野生生物保護センターでは、現場業務の体験や地域住民の方々との交流などを通じ、ツシマヤマネコをはじめとする野生生物保護について学ぶ学生実習を行います。実習はツシマヤマネコにまつわる現場業務の補助、自然保護官(レンジャー)やツシマヤマネコ保護関係者による講義等を設ける予定です。
 現場で自ら学び取る熱意のある方のご応募をお待ちしております。詳しくは以下をご参照下さい。

1.日程

前期:2009年8月3日(月)~ 8月12日(水)
後期:2009年8月18日(火)~ 8月27日(木)
※個人の都合による日程の調整(1日程度)は相談に応じます。

2.募集定員

前期後期各4名(合計8名)

3.募集対象

専門学校生、大学生、大学院生(*その他の方についても応相談)

4.主催及び実習施設

対馬野生生物保護センター
〒817-1603 長崎県対馬市上県町棹崎公園
TEL/FAX:0920-84-5577/5578(担当:大谷・山本・杉山)
E-mail:yu_ooya@hotmail.co.jp

5.必要経費・条件等
・交通費:自己負担
・宿泊費:100円/日(施設維持費として)
・食事代:センター付近に飲食店はなく、実習生間で相談をしながら買出・自炊してもらいます。
・島内での移動手段:レンタカー(レンタル料金:10日間で8,000円程度/人+ガソリン代)
・傷害保険:加入必須。各自学生生協等で加入するか、こちらで加入し実費(1,500円程度)を徴収します。
・基本的に研究室(指導教官)などの推薦状を提出して頂いた方の受け入れを行います。

6.応募規定

応募締め切りは、前期が6月24日(水)、後期が7月8日(水)です(郵送の場合必着)。
対馬野生生物保護センター担当者宛に、下記の必要事項を記入の上、メール・ファックス・郵便いずれかの方法でご応募下さい。応募多数の場合は選考の上、前期は6月26日(金)、後期は7月10日(金)までに応募者全員に選考結果を連絡し、事前資料を送付します。

 必要事項
①希望日程(前期・後期・どちらでも良い)
②氏名
③住所
④年齢(生年月日)
⑤性別
⑥自動車免許証の有無(オートマ限定か・ペーパーか否かも)
⑦連絡先電話番号(必ず本人に連絡のつく番号を記入してください)
⑧緊急時連絡先(実家、研究室など緊急時の連絡先)
⑨メールアドレス(PCのみ、携帯不可)
⑩所属(学校名・学部・学科・学年・研究室など)
⑪研究室の教授や指導教官などからの推薦状の提出が可能であるかどうか
(推薦状の添付は不要です)
⑫単位取得のための実習の場合、こちらから学校に提出が必要な書類等の有無。有ると答えた場合には、その書式、提出時期など。
⑬自己紹介(400字程度)
⑭この実習に参加したい理由(400字程度)
⑮実習経験の有無(有の場合はその実習内容)
⑯今回の実習の情報をどこで知ったか

※参加の可否のお知らせは、記載されたメールアドレスか本人への直接電話連絡のみとさせていただきます。
※都合により参加を見合わせる場合は速やかに実習開始の3日前(前期:7月31日(金)、後期:8月15日(土))までにご連絡ください。

7.実習で学ぶ主な内容(予定)
(1)飼育管理
飼育管理業務を体験し、個体の健康や衛生管理、感染症問題、飼育下繁殖の意義などを学びます。
・ツシマヤマネコの飼育管理
・餌動物(ネズミ)の世話、餌の準備
(2)普及啓発
普及啓発業務を体験し、野生生物保護のインタープリテーションの手法を学びます。
・ビジターセンターでの来館者対応、普及啓発物の作成
・野外での自然観察会、ヤマネコ教室等のサポート
(3)調査研究
調査研究業務を体験し、現場で求められる調査手法や調査視点を学びます。
・ツシマヤマネコのラジオトラッキング調査
・ツシマヤマネコの痕跡調査、自動撮影調査
・交通事故現場モリタニング調査
(4)地域との連携
ヤマネコ保護に関わる多くの方々と交流し、分野横断的な取組み・地域連携の重要性を学びます。
・ボランティア団体、NPO等との交流
・対馬市、長崎県ヤマネコ担当職員との交流
・ツシマヤマネコと共生する地域社会づくりについて(住民との対話協働作業)
(5)講義
 ・ツシマヤマネコ保護の全体像について
 ・シマヤマネコ生息状況調査について
 ・環境教育、普及啓発活動について
 ・交通事故対策について
 ・生息環境の保全について
 ・イエネコ対策について

(6)その他
様々なセンターの日常業務(掃除、草刈りなどの作業も含む)


[215] ツシマヤマネコの死体収容について
投稿者:対馬野生生物保護センター 投稿日:2009/05/18(Mon) 14:02

5月14日(木)、対馬市上県町佐護(さご)中山(なかやま)の沢沿いにおいて、ツシマヤマネコの死体を対馬野生生物保護センター(以下、「センター」といいます。)が収容しました。
また、その際に、ツシマヤマネコの追跡調査のデータから死亡が疑われる別の個体がいるとの情報があり、捜索の結果5月15日(金)に対馬市上県町佐護西里(にしざと)において、もう1頭のツシマヤマネコの死体を収容しました。

1 収容された経緯
  5月14日(木)午後5時頃、琉球大学大学院生から対馬市上県町佐護中山の沢沿いに、ツシマヤマネコの死体があるとの連絡があり、午後5時45分頃に、センター職員がツシマヤマネコの死体を収容し、死亡を確認しました。
  また、その際に、発信器をつけている他のツシマヤマネコの追跡調査のデータから、動きがなく死亡が疑われる個体が対馬市上県町佐護西里にいるとの情報があり、5月15日(金)午前に同大学院生とセンター職員で捜索を行い、10時50分頃、西里の沢において、死体を発見・収容しました。

2 個体の情報
 ①5月14日(木)に収容した個体
(1)性別 オス
(2)年齢 成獣
(3)体重 不明
(4)個体の状況 死後時間が経過し、腐敗しており、すでに骨と毛だけの状態。
(5)原因 不明
(6)FIV、FeLV検査  実施不可能
   (FIV:ネコ免疫不全ウイルス、FeLV:ネコ白血病ウイルス)

 ②5月15日(金)に収容した個体
(1)性別 オス
(2)年齢 成獣(6才以上)
(3)体重 不明
(4)個体の状況 死後時間が経過し、腐敗しており、すでに骨と毛だけの状態。
(5)原因 不明
(6)FIV、FeLV検査  実施不可能
   (FIV:ネコ免疫不全ウイルス、FeLV:ネコ白血病ウイルス)


[213] 福岡市動物園で仔ヤマネコ誕生!
投稿者:対馬野生生物保護センター 投稿日:2009/05/14(Thu) 12:48

環境省では、ツシマヤマネコ保護増殖事業の一環として、福岡市動物園において飼育下繁殖に取り組んでいるところですが、同園より、以下の通り、今年初の出産の情報提供がありましたので、お知らせします。

------------------------
・ツシマヤマネコのメス(No.46)が、5月12日(火)の15時37分に仔ネコを1頭出産しているのを確認しました。

・このメス(No.46)は、平成17年2月に長崎県対馬市で保護された野生個体で、平成18年11月に入園、今回が初めての出産です。

・オス(No.43)も、平成16年11月長崎県対馬市で保護された個体で、平成14年5月に初めて保護、自然に帰された後も数回保護され、飼育下個体群の遺伝的多様性を高める目的で平成18年11月に入園した個体です。

・出産までの経過
(1) ペアリング(同居) 平成21年3月2日~3月9日
(2) 交尾       平成21年3月6日~3月8日
(3) 出産       平成21年5月12日(最終交尾から66日目)
(4) 産仔数      一頭
------------------------

環境省では、今後とも福岡市動物園を始め、よこはま動物園ズーラシア、井の頭自然文化園、富山市ファミリーパーク等と協力して、飼育下繁殖事業を推進していくとともに、対馬における生息環境の保全、生息地の改善にも努めていきたいと考えております。

写真は今回繁殖したメス親(平成17年2月に長崎県対馬市で保護された野生個体で、飼育下個体群の遺伝的多様性を高める目的で対馬から福岡市動物園に移送し、繁殖を試みていた個体。)です。


[212] ツシマヤマネコを守る会、明日への環境賞受賞!
投稿者:対馬野生生物保護センター 投稿日:2009/04/24(Fri) 18:08

ツシマヤマネコを守る会が第10回明日への環境賞(朝日新聞社)を受賞し、4/22に東京で授賞式が行われました。

1993年の設立以来のツシマヤマネコを守る会の保護活動が、かけがえのない環境を守り、将来につなげる優れた活動として認められたことになります。
ツシマヤマネコを守る会の皆様には、日頃よりツシマヤマネコの保護への活動を進めていただき、感謝申し上げます。
また、明日への環境賞の受賞おめでとうございます。


[211] 対馬の切手が発売!
投稿者:対馬野生生物保護センター 投稿日:2009/02/25(Wed) 17:34

本日、対馬の自然を題材にしたオリジナル切手シートが発売されることになったということで、郵便局から連絡がありました。

「豊かな自然と悠久の歴史 国境の島 対馬 2009」と題して、対馬の動植物がレイアウトされていて、ツシマヤマネコも含まれています。

3月5日~6月4日まで、壱岐市・対馬市の郵便局、郵便局通販ショップでの販売となるそうです。

郵便局の記者発表資料
http://www.jp-network.japanpost.jp/notification/pressrelease/2009/3001_12_04_1209022502.html

郵便局の通販ショップ
http://www.postal-jp.com/psc/goods/


[210] 非常勤職員募集
投稿者:対馬野生生物保護センター 投稿日:2009/02/18(Wed) 11:51

対馬野生生物保護センターでは、
平成21年4月1日から勤務していただける
非常勤職員(アクティブレンジャー)を1名募集しています。

主な業務は、
・ツシマヤマネコと共生する地域社会づくり
・地域ボランティア等の活動支援・連絡調整
・環境教育の企画・実施・支援
・普及啓発事業、ビジターセンター来館者対応 など
となっております。

募集期間は平成21年2月16日から平成21年2月25日(必着)となっております。

詳細は、九州地方環境事務所ホームページをご参照ください。
http://kyushu.env.go.jp/pre_2008/0216a.html


[209] 「ツシマヤマネコ交通事故ハザードマップ」及び「エコドライバーズマニュアル」の発行・配布
投稿者:環境省・長崎県・対馬市 投稿日:2009/02/16(Mon) 10:14

 ツシマヤマネコの交通事故対策の一環として、交通事故が発生する危険性の高い箇所を具体的に示した「ツシマヤマネコ交通事故ハザードマップ」を道路関係者に、また、運転時の具体的な注意点を示した「エコドライバーズマニュアル」をドライバーに配布します。
 これらが、道路関係者やドライバ-への視覚的説明・説得材料になり、交通事故対策エリアの優先順位付けや道路建設、運転の際の参考資料になることを期待しています。

Ⅰ ツシマヤマネコ交通事故ハザードマップ
1.作成趣旨
 ツシマヤマネコの交通事故は平成4年度から平成21年1月末現在までに48件発生しており(うち41件は死亡)、深刻な問題となっています。
 近年、野生動物への影響に配慮した「エコロード整備」が国内外各地で行われており、それらの対策はヤマネコの交通事故防止においても有効な手法と考えられます。しかしながら道路延長距離の長い対馬においては、「どこでどういうような対策を行うか」という対策実施箇所と実施内容の絞込みが難しく、ハード面での対策はほとんど行われていません。
 そこで、ツシマヤマネコの過去の交通事故情報、道路の形状や周辺の土地利用・地形などから交通事故の発生する危険性の高い箇所を図化した「ツシマヤマネコ交通事故ハザードマップ」を作成しました。

2.配布対象
長崎県:道路建設課、道路維持課
長崎県対馬地方局:道路課、上県土木出張所、農村整備課、森林土木課
対馬市:建設課、北部建設事務所、林業振興課

Ⅱ エコドライバーズマニュアル
1.作成趣旨
 ツシマヤマネコの交通事故は、ドライバーの意識を高めることによって、大きく軽減できると考えられます。ドライバーの意識を高めるには、ドライバーに対し、「いつ、どこで、どのような注意をすればよいのか」という具体的な説明を行う必要があります。
 そこで、ヤマネコの習性やハザードマップの成果を踏まえて、運転時の具体的な注意点を示した「エコドライバーズマニュアル」を作成しました。
 なお、このマニュアルの中には、ドライバーの「エコドライブ度」を診断する質問項目覧を記載しております。一定の点数に達したドライバーには、自己申告により「ヤマネコスーパーエコドライバー」として、認定証と認定ステッカーを発行させて頂きます。

2.配布対象・場所
配布対象:島民ドライバー、島外からのビジタードライバー
配布場所:自動車教習所(厳原、佐賀市のふじ自動車学校)、対馬北警察署、対馬南警察署、フェリーターミナル、対馬やまねこ空港、船、レンタカー、タクシー、バス会社、各地域活性化センター、公民館、対馬野生生物保護センター、対馬市役所、対馬地方局等
※なお、毎年実施している「交通事故防止キャンペーン」時も配布します。

Ⅲ その他
 平成21年2月19日(木)、10:30から15:00までの日程で、対馬市上県支所仁田出張所において平成20年度対馬野生動物交通事故対策連絡会議(事務局:長崎県自然環境課)を開催し、その中でツシマヤマネコ交通事故ハザードマップ及びエコドライバーズマニュアルの詳細な説明を行います。報道関係者で傍聴を希望される方は、事前に担当(佐々木、茂木)までご連絡ください。

注:対馬野生動物交通事故対策連絡会議は、長崎県自然環境課が事務局となり、ツシマヤマネコをはじめとする対馬における野生動物の交通事故対策を進めるための行政間の意見交換及び連携強化の場として平成18年度より設置されているもの。年1回程度開催。


[208] 保護したツシマヤマネコの放獣
投稿者:環境省 投稿日:2009/02/13(Fri) 11:01

平成21年1月25日(日)に上県町佐護(さご)において保護されたツシマヤマネコについて、体重の増加傾向が確認されるとともに血液検査等の結果異常がなかったことから、12日(木)16時頃、保護された付近の山中に放獣しましたのでお知らせします。

1.保護されたツシマヤマネコの放獣
 平成21年1月25日(日)に上県町佐護において家屋内に侵入し、対馬野生生物保護センターに保護・収容していたツシマヤマネコについて、体重の増加傾向が確認されるとともに血液検査の結果感染症など他に異常が認められないことから、2月12日(木)16時頃に、保護された付近の山中で放獣しましたのでお知らせします。

2.個体の情報(保護収容時)
(1)性別:オス
(2)年齢:亜成獣
(3)体重:1,580g(2月10日の検査時は約1,700g)
(4)FIV、FeLV検査:共に陰性
(FIV:ネコ免疫不全ウイルス、FeLV:ネコ白血病ウイルス)


[207] 福岡市動物園におけるツシマヤマネコの死亡
投稿者:福岡市動物園・環境省 投稿日:2009/02/09(Mon) 11:19

 平成21年2月6日、午後4時30分過ぎ、福岡市動物園で飼育しているツシマヤマネコのオス(No.5)が、飼育舎運動場で死亡しているのが発見されました。

1.死亡個体
(個体番号) No.5
(性  別) オス
(生年月日) 不明(推定15歳以上)
(入園時期) 平成9年12月4日
(入園経緯) 平成9年12月3日、飼育下繁殖のため長崎県上対馬町で捕獲され、翌日福岡市動物園へ移動させ、飼育を始めたもの。
(個体履歴) 飼育下繁殖のためペアリングを試みましたが、繁殖には至っていません。その後、平成16年3月5日から一般公開施設で飼育してきましたが、高齢のため平成19年11月26日からは非公開施設で飼育していました。

2.状況
 当該個体は、高齢(推定15歳以上)のため、非公開施設で飼育していた。前日まで餌の食べ具合や糞など特に異常はなく、当日(2月6日)朝の清掃時までは異常は見られなかったが、夕方の点検時(午後4時30分過ぎ)に運動場で死亡しているのを発見した。昼過ぎに与えたエサ(鶏頭ミンチ、馬肉)には手を付けていなかった。

3.死因
 高齢のため老衰死と思われますが、詳細な死因については鹿児島大学農学部獣医学科で詳しく検査することとしています。


[206] ツシマヤマネコの保護収容
投稿者:環境省 投稿日:2009/01/27(Tue) 15:11

 平成21年1月25日(日)、上県町佐護(さご)において、家屋内に侵入したツシマヤマネコを保護したと連絡があり、対馬野生生物保護センター(以下、「センター」といいます。)に保護・収容しました。
 今後、疾病等の検査結果を踏まえ対応を検討します。

1.保護された経緯
 1月25日(日)午後23時頃、上県町佐護の島居正明氏宅に、ツシマヤマネコが侵入しているのを島居城治氏が発見し、ツシマヤマネコを守る会の山村辰美会長に連絡し、山村会長からセンターに連絡がありました。その後、午後23時50分頃に、ツシマヤマネコを保護し、午前0時20分頃センターに収容しました。

2.個体の情報
(1)性別:オス
(2)年齢:亜成獣
(3)体重:1,580g
(4)個体の状況:痩せているが、健康状態に大きな異常は見られない。
(5)原因:倉庫に侵入し、出られなくなっていたところを保護した。
(6)FIV、FeLV検査:共に陰性
   (FIV:ネコ免疫不全ウイルス、FeLV:ネコ白血病ウイルス)

3.今後の予定
 疾病等の有無を検査中であり、それらの結果を踏まえ個体の今後の取り扱いを判断することとしています。


[205] ツシマヤマネコの死体収容
投稿者:環境省 投稿日:2009/01/20(Tue) 14:23

平成21年1月16日(金)、対馬市上県町佐護(さご)において、死亡したツシマヤマネコを対馬野生生物保護センター(以下「センター」といいます。)に収容しました。

1.発見日時:平成21年1月16日(金)午前10時00分頃

2.発見場所:対馬市上県町佐護の林道棹崎奏線

3.発見の経緯:道路上で死亡しているツシマヤマネコをセンター職員が発見し、センターに死体を搬送しました。

4.個体の情報
(1)性別:不明
(2)年齢:亜成獣
(3)体重:260g(参考)
(4)全長:61.1cm(参考)
(5)死体の状態:すでに骨と皮だけの状態でミイラ化していた。
(6)死因:不明
(7)FIV、FeLV検査:不明
(FIV:ネコ免疫不全ウイルス、FeLV:ネコ白血病ウイルス)


[202] ツシマヤマネコの死亡
投稿者:環境省 投稿日:2008/12/08(Mon) 14:30

平成20年12月6日(土)、上対馬町冨浦(とみがうら)の民家の倉庫において、動けなくなっているツシマヤマネコがいるという連絡があり、対馬野生生物保護センター(以下、「センター」といいます。)が保護・収容しましたが、12月7日(日)朝死亡しました。

1.経緯
 12月6日(土)午後2時15分頃、上対馬町冨浦の永野真弓氏が、自宅の離れにおいて、動けなくなっているツシマヤマネコがいるのを発見し、対馬市職員阿比留裕史氏に連絡しました。
阿比留氏は担当である対馬市職員玖須博一氏に連絡し、玖須氏がツシマヤマネコであることを確認したので、センターに連絡し、センターの職員が午後6時20分頃に収容しました。
 センターで治療を行いましたが、7日午前8時10分頃死亡を確認しました。

2.個体の情報
(1)性別:オス
(2)年齢:亜成獣
(3)体重:1,285g
(4)個体の状況:外傷はなく、削痩していた。
(5)原因:衰弱により死亡したものと推測されるが詳細は不明。
(6)FIV、FeLV検査:共に陰性(FIV:ネコ免疫不全ウイルス、FeLV:ネコ白血病ウイルス)

3.今後の予定
 生殖子は摘出し神戸大学へ、死体は病理解剖のため鹿児島大学に送付します。


[200] ツシマヤマネコの福岡市動物園から富山市ファミリーパークへの移動
投稿者:環境省 投稿日:2008/10/20(Mon) 14:30

 九州地方環境事務所は、繁殖を目的として、ツシマヤマネコのメス1頭を、10月27日(月)に福岡市動物園から富山市ファミリーパークに移動します。
 ツシマヤマネコの飼育下における繁殖は、これまでに、福岡市動物園、井の頭自然文化園(東京都武蔵野市)及びよこはま動物園ズーラシアの3施設で実施していますが、今年度から新たに富山市ファミリーパークにおいて繁殖事業を開始するものです。

1.ツシマヤマネコ飼育下繁殖事業の経緯
 環境省は、平成11年より福岡市動物園の協力を得てツシマヤマネコの飼育下繁殖事業を開始し、平成12年4月に初めて繁殖に成功し、同動物園ではこれまで34頭が誕生している。(現在、成育は23頭)
 また、平成18年11月から、災害や感染症の発生などに備えて分散飼育を行うこととし、井の頭自然文化園及びよこはま動物園ズーラシアにおいても個体の飼育を行っている。(繁殖にはまだ至ってない。)
 富山市ファミリーパークでは、飼育下繁殖の準備として昨年度からツシマヤマネコの飼育を開始し、現在3頭(オス1頭、メス2頭)飼育している。また、福岡市動物園で12頭、井の頭自然文化園で4頭、よこはま動物園ズーラシアで4頭、対馬野生生物保護センターで10頭、計33頭の繁殖のための個体を飼育している。
 なお、環境省では、遺伝的多様性を維持した持続可能な飼育下個体群を確立するために、最終目標として合計100頭程度の繁殖個体群を分散飼育で飼育することとしている。

2.移動スケジュール(予定)
10月27日(月)福岡空港発(ANA316便)7時45分小松空港着9時00分予定
 なお、移動スケジュールはツシマヤマネコの状態及び航空機の運航状況等により、変更も考えられますのでご承知おきください。
 報道関係者の取材は可能ですので詳細等については、対馬自然保護官までお問い合わせください。

[Res: 200] Re: ツシマヤマネコの福岡市動物園から富山市ファミリーパークへの移動
投稿者:環境省 投稿日:2008/10/27(Mon) 12:10

10月27日(月)正午少し前に、ツシマヤマネコが無事富山市ファミリーパークに到着しました。


[199] 野生生物保護学会 第14回大会
投稿者:対馬野生生物保護センター 投稿日:2008/10/16(Thu) 15:55

11月の7~9日の日程で、長崎県佐世保市で野生生物保護学会が開催されます。
この学会の公開シンポジウムが、「ツシマヤマネコの過去・現在・未来」と題して、11月9日(日)に開催されることになりましたので、ご連絡いたします。

詳細は、学会ホームページをご参照ください。
http://www.wcsjpn.org/taikai/2008/14taikai_simpo.html


[198] とらばさみ回収キャンペーン期間の延長及び対象地区の拡大
投稿者:環境省・長崎県・対馬市 投稿日:2008/10/10(Fri) 10:08

 九州地方環境事務所・長崎県・対馬市では、動物と人が安心安全に暮らせる社会を築くために、8月1日から9月30日まで「どうぶつたちの命を守ろう!とらばさみ回収キャンペーン」を実施しました。さらに、キャンペーン期間を延長し、また、対象地区を全島に拡大します。

1.キャンペーンの成果
 対馬市上県町の14地区において試験的にとらばさみの回収を実施した結果、18個を回収しました。また、島内のとらばさみ販売店を訪問し、販売自粛依頼を実施し、対馬での販売店はなくなりました。さらに、対馬野生生物保護センターにおいて「とらばさみ展」を開催し、期間中約2,500人の来館者があり、とらばさみの被害状況や問題点を普及啓発しました。

2.キャンペーン期間の延長・エリア拡大
 キャンペーン期間:2009年3月末まで延長します。
 対象地域:対馬市全域に拡大します。
 内容:とらばさみ1個回収につき500円の協力金を支払います。

<参考:対馬でのとらばさみの使用制限について>
 鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律施行規則が平成19年1月29日に一部改正され、平成19年4月16日から、狩猟でとらばさみを使用することができなくなりました。さらに、長崎県が策定した「第10次鳥獣保護事業計画」において、対馬地区では、平成19年4月16日から野生鳥獣の捕獲を目的としたとらばさみの使用は許可されないことになりました。
 これにより、対馬では全ての野生鳥獣の捕獲を目的としたとらばさみの使用ができなくなりました。


[196] 迷いネコのマイクロチップによる飼い主の確認と返還
投稿者:対馬地区ネコ適正飼養推進連絡協議会 投稿日:2008/10/09(Thu) 11:44

<概要>
 平成20年10月6日(月)に、上対馬町において保護された迷いネコが、挿入されていたマイクロチップにより飼い主が判明したため、約10ヶ月ぶりに上県町の飼い主宅に戻ることができましたのでお知らせいたします。

<経緯>
 10月6日朝、上対馬町舟志で保護された迷いネコが、挿入されていたマイクロチップにより、上県町佐護の佐護和賀子(さご わかこ)さんの飼いネコ「ニャーコ」であることが確認され、10月7日に佐護さんに返還されました。このネコは2007年12月に佐護さんのご主人が入院してから行方不明になっており、病床のご主人も亡くなるまでネコの行方を気にしていたということで、約10ヶ月ぶりの再会に佐護さんは感激していました。(写真:再会を喜ぶ佐護さんとニャーコ)
 マイクロチップにより迷いネコの身元が確認されたのは、対馬では昨年10月に野犬に襲われて保護されたネコに続いて2例目です。

[Res: 196] Re: 迷いネコのマイクロチップによる飼い主の確認と返還
投稿者:対馬地区ネコ適正飼養推進連絡協議会 投稿日:2008/10/09(Thu) 11:45

<参考>
■マイクロチップ
 長さ12mm、太さ2mmの電子標識器具(迷子札)で、イヌやネコの背中に獣医師が専用の注射器で埋め込みます。ひとつひとつ違った15桁の数字が記録されており、専用のリーダーで読み取ることができます。15桁の数字をデータベースに照会すると飼い主がわかるので、迷子や盗難防止に役立ちます。
 対馬地区ネコ適正飼養推進連絡協議会主催の「ネコの健康生活サポートキャンペーン」では、飼いネコへのマイクロチップ処置を無料で実施しています。参加ご希望の方は、各支所または対馬獣医師会所属動物病院までお問い合わせ下さい。


[194] 交通事故防止キャンペーンを実施
投稿者:対馬野生生物保護センター 投稿日:2008/09/29(Mon) 09:13

9月21~30日は、秋の全国交通安全運動期間ということで、警察署の方々、長崎県、対馬市、対馬野生生物保護センターで連携して、ヤマネコの交通事故防止を目的にした「交通事故防止キャンペーン」を実施しました。

キャンペーンは27日,28日に行われ、
27日は厳原町と美津島町で、28日は上対馬町と豊玉町で行いました。

キャンペーンでは、ツシマヤマネコにも優しい運転をお願いします、ということで、注意事項を書いたチラシとステッカーを配布しました。

[Res: 194] Re: 交通事故防止キャンペーンを実施
投稿者:対馬野生生物保護センター 投稿日:2008/09/29(Mon) 09:16

ツシマヤマネコの着ぐるみ「ろくべえ」もキャンペーンに参加しました。子供たちに大人気です。

このキャンペーンは毎年春と秋の全国交通安全週間に合わせて実施しているものです。

毎年、秋から冬にかけてツシマヤマネコの交通事故が多発する時期になります。特に夜間の運転にご注意ください。


[189] ツシマヤマネコの一般公開個体の愛称決定
投稿者:対馬野生生物保護センター 投稿日:2008/09/18(Thu) 11:13

対馬野生生物センターでは、6月10日から公開を開始したオスのツシマヤマネコの愛称を来館者より募集していましたが、このたび「福馬」(ふくま)に決定しましたので、お知らせします。

名前の募集期間:平成20年6月10日~8月31日
決定した名前 :福馬(ふくま)
決定した理由 :福岡で生まれ、対馬で育ったツシマヤマネコであるため。
応募総数   :612件
募集期間中の来館者人数:3,479名

 名前を応募いただいた3名のうち対馬在住の1名の方に、9月28日(日)14:00から、対馬野生生物保護センターにおいて感謝状及び粗品の贈呈式を行います。
また、対馬野生生物保護センターのバックヤードツアーにご招待いたします。

[Res: 189] Re: ツシマヤマネコの一般公開個体の愛称決定
投稿者:対馬野生生物保護センター 投稿日:2008/09/29(Mon) 08:55

9月28日に、対馬市美津島町在住の小島拓弥さんにセンターにお越しいただき、感謝状の贈呈式を行いました。
小島さんは大変気さくな方で、福馬に「元気で頑張ってほしい」と声をかけていました。

[Res: 189] Re: ツシマヤマネコの一般公開個体の愛称決定
投稿者:対馬野生生物保護センター 投稿日:2008/09/29(Mon) 08:57

感謝状の贈呈式の後は、普段は非公開としているセンターの裏側を見学していただく「バックヤードツアー」に小島さんをご招待しました。

たくさんのヤマネコを飼育している施設や、餌を調理する部屋(写真)、調査研究を行う施設などを見学していただきました。

「福馬」という素晴らしい名前を付けていただいた3名の方々に改めて感謝いたします。


[187] 九州地区獣医師会連合会が表彰されます
投稿者:対馬野生生物保護センター 投稿日:2008/09/04(Thu) 17:34

 動物の愛護とその適正な管理の推進に関して、顕著な功績のあった人や団体を、環境大臣が表彰する「動物愛護管理功労者」として、九州地区獣医師会連合会が表彰されることになりました。
環境省報道資料:http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=10133

 対馬と西表のヤマネコの生息を脅かすものとして、イエネコとの餌の競合、イエネコ由来の感染症への感染が挙げられます。
 九州地区獣医師会連合会は、ツシマヤマネコとイリオモテヤマネコを守るために「ヤマネコ保護協議会」を平成12年に設立し、九州沖縄の獣医師さんたちをはじめとする多くの方々からの募金をもとに、対馬と西表でイエネコの適正飼育の推進、避妊去勢やマイクロチップによる個体登録などを無料で推進してきました(ネコの健康生活サポートキャンペーン)。
 その活動により、特に西表島ではペットの適正飼育が普及し、6月には竹富町のネコ適正飼養に関する条例が改正されることになりました。対馬でも1,000頭以上のネコがこの事業の恩恵を受けていて、ツシマヤマネコの保護に大きく貢献しています。
 今回の表彰は、これらの活動が大きく評価されたものということです。ヤマネコ保護に対するご支援をいただくことができ、現場としても大変ありがたいことと感謝しております。

表彰は9/22(月)に環境省本省で行われるということです。

[Res: 187] Re: 九州地区獣医師会連合会が表彰されます
投稿者:対馬野生生物保護センター 投稿日:2008/09/25(Thu) 09:16

9月22日に、環境省本省で表彰が行われ、
九州地区獣医師会連合会の会長にお越しいただきました。

ネコの適正飼育の事業にご協力いただいた九州・沖縄の獣医の方々に、改めて感謝申し上げます。


[190] ツシマヤマネコの死亡
投稿者:対馬野生生物保護センター 投稿日:2008/09/24(Wed) 13:58

平成20年9月23日(火)、上県町佐護(さご)の田んぼにおいて、動けなくなっているツシマヤマネコがいるという連絡があり、対馬野生生物保護センター(以下、「センター」といいます。)が保護・収容しましたが、直後に死亡しました。死因は衰弱によるものと推測されます。

1 保護された経緯
  9月23日(火)午後4時00分頃、上県町佐護の田んぼにおいて、動けなくなっているツシマヤマネコがいることを上県町在住の春日亀明美氏がセンターに連絡した。その後、午後4時10分頃に、センター職員が保護・収容したが、収容直後の午後4時50分頃に死亡を確認しました。

2 個体の情報
(1)性別 オス
(2)年齢 成獣(老齢と推測)
(3)体重 2,880g
(4)個体の状況 外傷はなく、削痩していた。
(5)原因 衰弱により死亡したものと推測される。
(6)FIV、FeLV検査 共に陰性
   (FIV:ネコ免疫不全ウイルス、FeLV:ネコ白血病ウイルス)

3 その他
  生殖子を摘出し神戸大学へ、死体は病理解剖等のため鹿児島大学に送付した。


[188] 宝の島・対馬展が開催されています
投稿者:対馬野生生物保護センター 投稿日:2008/09/17(Wed) 20:04

 長崎市にある長崎歴史文化博物館(長崎市役所近く)にて,
9/13(土)~10/20(月)まで宝の島・対馬展が開催されていますので,お知らせします.

 本展覧会では,日本列島と朝鮮半島の間に位置する対馬の魅力を自然史・考古・民族・歴史の各分野にわたって,すなわち,ツシマヤマネコから朝鮮通信使まで,特色ある対馬の自然と歴史・文化を紹介しています.
 展示物借用のため来島した博物館の担当者は,
「自然史・歴史・文化史ともに各分野の専門家は,対馬はすごいと口をそろえて言う.その凄さ(対馬の価値)を一般の方々に,児童生徒に,そして何より対馬市民に伝え,理解してもらい,自然保護・文化財保護につなげたい」
と熱い思いを語ってくれました.

 その熱い思いの通り,対馬市をはじめ,歴史民俗資料館,木坂海神神社宝物館,対馬高校,そして個人からも幅広く資料を収集した展覧会となっています.対馬野生生物保護センターからも,ヤマネコをはじめ対馬の自然を代表する鳥類の剥製・写真からヤマネコの糞分析セット・ペーパークラフトなどの体験コーナーまで,様々な展示物を提供させていただきました.
(なんと期間中の土日祝日と10/7~9には,ヤマネコの襟巻きにタッチ出来るそうです!)
 また,関連イベントとして10/18には,対馬の自然に詳しい浦田明夫氏(元対馬高校教諭)と松尾公則先生(長崎北高校教諭)の講演会も開催されます.

 なかなか対馬まで来ることが出来ない本土の人にとっては対馬を知る絶好の機会,
そして,対馬の人にとっては普段当たり前のように日常にある対馬の自然・文化がどれほど特異的なものなのかを知る絶好の機会になると思います!

~宝の島・対馬展~
 HP→ http://www.nmhc.jp/information/info/index.html#1
 主催:長崎歴史文化博物館 対馬展実行委員会
 共催:対馬市 長崎県
 
<開催期間>
2008年9月13日(土)~10月20日(月)

<会場および開館時間>
長崎歴史文化博物館 3階企画展示室
開館時間 8:30~19:00(最終入館18:30)


[186] どうぶつたちの命を守ろう!とらばさみ回収キャンペーンの実施
投稿者:環境省、長崎県、対馬市 投稿日:2008/08/14(Thu) 11:11

 九州地方環境事務所・長崎県・対馬市では、動物と人が安心安全に暮らせる社会を築くために、「どうぶつたちの命を守ろう!とらばさみ回収キャンペーン」を下記の通り実施しますのでお知らせします。

1.キャンペーンの趣旨
 対馬野生生物保護センター開所以来、とらばさみによるツシマヤマネコの錯誤捕獲が8件発生しています。ヤマネコ以外にもツシマテンや鳥類、飼いイヌ、飼いネコなどが捕獲されたという報告もあります。このように、とらばさみは動物を無差別に捕獲し、かつ重大な苦痛を与え殺傷させてしまうおそれがあるため、野生生物保護、動物愛護、そして人の安全確保の観点からその使用を一掃する必要があります。
 現在、とらばさみは「鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律施行規則」や「長崎県第10次鳥獣保護事業計画」により狩猟での使用はできないことになっていますが、とらばさみの違法使用・捕獲が後を絶たない状況にあります。
 とらばさみは、対馬では鶏被害に遭った後に襲った動物を捕らえてやろうという報復心から感情的・衝動的に用いられることが多いと考えられます。鶏被害を無くすには、鶏舎の補強・補修などによる物理的防除、番犬をつなぐなどの生物的防除が根本的な解決策となりますが、とらばさみが対馬島民にとって古くから所持・使用されてきた身近な猟具であること、最も安価で容易に設置できるなどの理由から、とらばさみの使用が依然と続いていると考えられます。
 今後取るべき対策の方向として、とらばさみに頼らない防除法の普及啓発はもちろんのこと、とらばさみの入手経路(販売・購入、地域内での譲渡・貸出)をなくすとともに、とらばさみの感情的・衝動的な使用を防ぐことが肝要だと考えています。
本キャンペーンは、既に所持されているとらばさみを回収することで、感情的・衝動的使用に歯止めをかけ、また、キャンペーンを通じてとらばさみを使わない安心安全な地域社会づくりを目的として実施するものです。

2.キャンペーンの内容
 キャンペーン対象地区において、とらばさみ回収の協力依頼と回収希望調査を実施します。希望者に対しては、とらばさみ1個につき500円の協力金を支払って回収します。
併行して、とらばさみの所持者に向けて市報やポスターによる周知も行います。また、とらばさみを取り扱う販売店を戸別に訪問し、周知への協力をお願いするとともに、販売の自粛依頼も実施します。
 また、キャンペーン期間中、とらばさみの問題点や被害状況を広く知ってもらうために、対馬野生生物保護センター展示室におきまして「とらばさみ展」を開催いたします。同企画展では、とらばさみの実物、とらばさみに挟まれたツシマヤマネコの実物大ぬいぐるみ、とらばさみに挟まれ負傷したツシマヤマネコ、ツシマテンの写真パネル、オオタカなど他地域におけるとらばさみ被害状況写真パネル、鶏被害及びとらばさみによる錯誤捕獲防止のための普及啓発パネルを展示しています。
 また、とらばさみに頼らない防除法(鶏小屋の強化等)についても、リーフレットにより普及啓発を行っています。

※回収協力金は、平成11年から、対馬の野生生物保護のために一般の皆様から寄せられた寄付金「対馬野生生物保護基金」から支出いたします。

3.キャンペーンの期間
 2008年8月1日~31日 ※回収状況によっては9月末まで延長します。

4.キャンペーンの対象地区
 対馬市上県町中山、仁田ノ内、深山、恵古、井口、友谷、湊、志多留、田ノ浜、瀬田一、瀬田二、飼所、樫滝、越高の14地区で試験的に実施いたします。

5.取材について
 8月19日13:30、対馬市上県町佐護椋梨地区(バードウォッチング公園近くの集落)において、とらばさみの回収作業を実施します。取材を希望される方は、事前に対馬野生生物保護センターまでご連絡をお願いします。


[185] ツシマヤマネコの対馬の下島における生息の再確認
投稿者:環境省、長崎県 投稿日:2008/08/06(Wed) 13:22

<概要>
 環境省から長崎県に委託し、長崎県が長崎県対馬の下島で実施している痕跡調査によって、これまでの確認地点から離れた場所で採取した糞がツシマヤマネコのものであることを確認したのでお知らせします。

1.調査方法
 平成19年3月2日に対馬市厳原(いづはら)町の内山(うちやま)周辺で、昭和59年以来23年ぶりに自動撮影カメラでツシマヤマネコが確認されたことを受け、引き続き長崎県がカメラを設置するとともに、カメラのフィルム交換に併せて、糞の採取などの痕跡調査を実施し、採取した糞に含まれるDNA分析による種判別等を行っている。
 なお、長崎県、対馬市及び対馬野生生物保護センターが連携して本調査を行っている。

2.調査結果
  糞採取場所:対馬市厳原町の内山周辺(山腹斜面の林道上)
  糞採取日時:平成20年7月29日
  識別方法:長崎県環境保健研究センターにおいて、採取した糞に含まれるDNA分析を行い、ツシマヤマネコの糞であることを8月5日に確認。性別は不明。

3.過去の下島における調査の成果
 平成19年3月2日 :内山周辺に設置した自動撮影カメラ1台で1個体を撮影
 平成19年5月23日 :上記自動撮影カメラ付近でツシマヤマネコとツシマテンの両方のDNAが含まれた糞を確認
 平成19年8月7日 :内山周辺に設置した自動撮影カメラ2台で1個体を撮影(うち1台は3月に撮影したカメラと同じ場所、もう1台も近接する場所。3月に撮影された個体と同一である可能性が高い)

4.結果の評価
 今回糞が採取された場所は、前回平成19年8月に撮影及び平成19年5月に糞を採取した尾根付近から離れた山腹斜面であった。前回撮影された個体の糞であるか否かは不明だが、引き続き下島においてツシマヤマネコが生息していることを確認できた。今後、関係行政機関、専門家、地域住民等の協力を得て、更に調査を継続していく予定。


[184] ツシマヤマネコ交通事故防止のための作業実施
投稿者:ツシマヤマネコ応援団、対馬野生生物保護センター、長崎県、対馬市 投稿日:2008/08/01(Fri) 12:33

<概要>
平成20年8月10日(日)、ツシマヤマネコ応援団、九州地方環境事務所(環境省)、長崎県、対馬市では、ツシマヤマネコの交通事故対策の一環として、ヤマネコ飛び出し注意看板への点滅灯の取付作業、看板清掃作業等を実施しますので、お知らせいたします。

←写真 汚れて見えづらくなっている警戒標識、取付予定の点滅灯

1.作業趣旨
ツシマヤマネコの交通事故が発生した後、事故地点の周囲には血縁個体(親や仔、兄弟)の存在や新たな個体の加入・定住が考えられることから、再び事故が発生する可能性があります。交通事故の再発を防ぐには、道路利用者への事故地点の周知や注意喚起が必要であるため、環境省・長崎県・対馬市では、事故発生地点を中心として約50基のツシマヤマネコ交通事故防止警戒標識を設置してきました。
しかし、警戒標識は、時間の経過とともに道路利用者にとっては「見慣れた存在」になってしまい、注意意識が低下しているものと思われます。
そこで、目先を変えた工夫を加え、注意意識の維持・向上を図るために、警戒標識に点滅灯を取り付ける作業を実施いたします。
また、警戒標識の中には、長年風雨にさらされて汚れているものや木枝によって見えづらくなっているものもあります。標識の機能を維持するため、標識の拭き掃除や枝きり作業も実施いたします。さらに、ヤマネコとドライバー双方の視認性を高めるため、標識の周辺の草刈り作業も併せて実施いたします。

2.開催日時
2008年8月10日(日)14:00~17:00 ※雨天中止 延期日:8月24日(日)

3.作業場所
上対馬町比田勝、鰐浦、河内、上県町佐須奈、佐護(ミトド、深山、仁田ノ内、中山)、志多留、御岳、瀬田、樫滝、峰町大久保

4.集合場所
湊浜シーランドステージ駐車場(対馬市上県町佐護湊)

5.実施主体
ツシマヤマネコ応援団、九州地方環境事務所、長崎県、対馬市

6.作業プログラム
時間:内容:担当:備考
14:00:集合・挨拶:自然保護官
14:05:作業内容・段取りの説明:前田
14:10:3班に分かれて、作業場所へ移動・作業開始:全員:車に乗り合わせて移動
17:00:作業終了

7.備考
 対馬野生生物保護センターでは、8月4日から31日までの間、野生生物保護の人材育成のために、全国各地の大学・専門学校から学生の実習生を受け入れます。その一環として、実習生もこの作業に参加する予定です。


[183] 8月に行うふれあいイベント
投稿者:対馬野生生物保護センター 投稿日:2008/08/01(Fri) 12:27

<概要>
対馬野生生物保護センターの活動の一環として、自然観察会や各種イベントを開催しておりますが、8月の予定が決定しましたのでお知らせします。
8月は昨年度に引き続きヤマネコ博士学校を開校し、普段なかなか知ることができないツシマヤマネコについて学習します。また、夏休みの自由研究相談会も実施致します。

1.自然ふれあいイベント等の開催について
対馬野生生物保護センターでは、対馬の自然に親しんで頂くために、自然とふれあうイベントを開催しておりますが、8月の開催予定が決まりましたのでお知らせ致します。

2.8月の自然ふれあいイベント
『ヤマネコ博士学校』 参加費100円
8月16日(土)に13:00~15:30に対馬野生生物保護センターにて「ヤマネコ博士学校2008」を開校致します。当センターのツシマヤマネコの飼育員がツシマヤマネコの魅力について紹介致します。

『自由研究お助け隊』 参加費無料
8月20日(水)に13:00~16:00まで、上対馬公民館と豊玉地区公民館にて「自由研究お助け隊」を開催致します。ツシマヤマネコや対馬の生き物に関する展示や相談にのります。

各イベントの詳細は別紙「とらやまの森41号」をご覧下さい。


[178] ツシマヤマネコ交通事故ゼロ記録看板除幕イベントの実施
投稿者:環境省・長崎県・対馬市 投稿日:2008/06/20(Fri) 11:04

 ツシマヤマネコの交通事故対策の一環としまして、「ツシマヤマネコ交通事故ゼロ記録看板」の除幕式を下記の通り実施しますのでお知らせします。

1.設置趣旨
 ツシマヤマネコの交通事故は平成20年6月現在までに48件発生しており(うち41件は死亡)、深刻な問題となっています。
 ツシマヤマネコの交通事故は「ドライバーの意識」に因るところが大きく、ドライバーに対する普及啓発をより一層強化する必要があります。
 そこで、環境省・長崎県・対馬市では、交通事故の発生状況をタイムリーに発信し、運転時の注意を促すため、人身交通事故ゼロ記録看板のヤマネコ版「ツシマヤマネコ交通事故ゼロ記録看板」を設置します。

2.除幕日時・場所

 2008年6月26日(木)11:00~ 鈴木石油(株)佐須奈給油所
 2008年6月27日(金)11:30~ 対馬空港到着口
 ※設置当日は、ドライバーや来島客に対してツシマヤマネコ着ぐるみによるチラシ、ステッカー等の配布も行い、ツシマヤマネコの交通事故防止と保護を呼びかけます。

[Res: 178] Re: ツシマヤマネコ交通事故ゼロ記録看板除幕イベントの実施
投稿者:環境省・長崎県・対馬市 投稿日:2008/06/26(Thu) 15:41

本日、佐須奈の鈴木石油で看板を設置し、除幕式を行いました。
国道を通る方はぜひ気にかけてみてください。

[Res: 178] Re: ツシマヤマネコ交通事故ゼロ記録看板除幕イベントの実施
投稿者:環境省・長崎県・対馬市 投稿日:2008/06/26(Thu) 15:43

除幕式ののち、給油に来られた方に、ヤマネコの交通事故に注意してほしいことを伝え、
交通事故防止のステッカーやチラシを配布しました。

ヤマネコの保護に対馬の地元企業の方の協力が得られ、大変ありがたく思います。

[Res: 178] Re: ツシマヤマネコ交通事故ゼロ記録看板除幕イベントの実施
投稿者:環境省・長崎県・対馬市 投稿日:2008/06/27(Fri) 14:00

本日、「対馬ヤマネコ空港」で看板を設置し、除幕式を行いました。
到着口のレンタカー受付カウンターの下に設置してあります。

[Res: 178] Re: ツシマヤマネコ交通事故ゼロ記録看板除幕イベントの実施
投稿者:環境省・長崎県・対馬市 投稿日:2008/06/27(Fri) 14:03

除幕式ののち、飛行機で到着した方々に、ヤマネコの交通事故に注意してほしいことを伝え、交通事故防止のステッカーやチラシを配布しました。

対馬空港ターミナルビル株式会社さん、鈴木石油佐須奈店さん、ヤマネコ保護にご協力いただき、どうもありがとうございます。


[176] よこはま動物園ズーラシアから対馬市とNPO法人どうぶつたちの病院に寄贈
投稿者:対馬野生生物保護センター 投稿日:2008/06/06(Fri) 19:27

6月5日に記者発表があり、生息地でのツシマヤマネコの保護活動を支援するために、よこはま動物園ズーラシアから、対馬市とNPO法人どうぶつたちの病院に対して、保護事業に関する物品を寄贈していただくことが決定しました。

対馬市には、生息状況を調査するための自動撮影カメラ一式が、
NPO法人どうぶつたちの病院には、ヤマネコをはじめとする野生生物の治療用機器として酸素濃縮機が
寄贈されることとなりました。

平成20年6月10日(火)午前10時から、対馬市役所で贈呈式が開催されるということです。

この寄付は、よこはま動物園ズーラシアの協賛企業である「AIGエジソン生命保険株式会社」から同園に、平成19年12月13日に寄付があり、その使途について検討・調整した結果、ツシマヤマネコへの支援が実現したということです。

参考:長崎県ホームページ記者資料より(PDF:126KB)
http://www.pref.nagasaki.jp/koho/hodo/upfile/20080605111007.pdf

ツシマヤマネコの保護のために、島の外からも支援をいただくことができ、大変ありがたく思います。

[Res: 176] Re: よこはま動物園ズーラシアから対馬市とNPO法人どうぶつたちの病院に寄贈
投稿者:対馬野生生物保護センター 投稿日:2008/06/10(Tue) 17:04

6月10日、対馬市長室にて、贈呈式が行われました。

よこはま動物園ズーラシアからツシマヤマネコの生息状況調査用として、自動撮影用カメラ4台を対馬市へ、治療用酸素濃縮器をNPO法人どうぶつたちの病院に寄贈されました。


[174] H20年度夏期学生実習
投稿者:対馬野生生物保護センタ- 投稿日:2008/06/05(Thu) 14:05

対馬野生生物保護センターは絶滅の危機に瀕するツシマヤマネコの保護増殖を目的として1997年に設置された施設です。当センターは、ツシマヤマネコをはじめとする対馬の自然を伝え、その保護の重要性を訴えるための普及啓発の拠点、ツシマヤマネコなどの調査研究の拠点、保護行政の拠点(環境省対馬自然保護官事務所)の3つの機能を併せ持つ施設です。詳しい情報はホームページ(http://www.tsushima-yamaneko.jp/)をご覧下さい。
この夏、対馬野生生物保護センターでは、現場業務の体験や地域住民の方々との交流などを通じ、ツシマヤマネコをはじめとする野生生物保護について学ぶ学生実習を行います。実習はツシマヤマネコにまつわる現場業務の補助が中心で、空いた時間には、自然保護官(レンジャー)やツシマヤマネコ保護関係者による講義等もできるだけ多く設ける予定です。
生活力があり、現場で自ら学び取る熱意のある方のご応募をお待ちしております。詳しくは以下をお読み下さい。

1.日程

前期:2008年8月4日(月)~ 8月17日(日)
後期:2008年8月18日(月)~ 8月31日(日)
※個人の都合による日程の調整(2日程度)は相談に応じます。

2.募集定員

前期後期各4名(合計8名)

3.募集対象

専門学校生、大学生、大学院生(*その他の方についても要相談)

4.主催及び実習施設

対馬野生生物保護センター
〒817-1603 長崎県対馬市上県町棹崎公園
TEL/FAX:0920-84-5577/5578(担当:上山・大谷・山本)
E-mail:TAKESHI_UEYAMA@env.go.jp

5.必要経費・条件等
・交通費:自己負担
・宿泊費:100円/日(施設維持費として)。
・食事代:センター付近に飲食店はなく、実習生間で相談をしながら買出・自炊してもらいます。
・島内での移動手段:レンタカー(レンタル料金:2週間で8,000円程度/人+ガソリン代)
・傷害保険:加入必須。各自学生生協等で加入するか、こちらで加入し実費(1,500円程度)を徴収します。
・基本的に研究室(指導教官)などの推薦状を提出して頂いた方の受け入れを行います。

6.応募規定

応募締め切りは、前期が7月7日(月)、後期が7月14日(月)です(郵送の場合必着)。
対馬野生生物保護センター担当者宛に、下記の必要事項を記入の上、メール・ファックス・郵便いずれかの方法でご応募下さい。応募多数の場合は選考の上、前期は7月11日(金)、後期は7月18日(金)に応募者全員に選考結果を連絡し、事前資料を送付します。

 必要事項
①希望日程(前期・後期・どちらでも良い)
②氏名
③住所
④年齢(生年月日)
⑤性別
⑥自動車免許証の有無(オートマ限定か・ペーパーか否かも)
⑦連絡先電話番号(必ず本人に連絡のつく番号を記入してください)
⑧緊急時連絡先(実家、研究室など緊急時の連絡先)
⑨メールアドレス(PCのみ、携帯不可)
⑩所属(学校名・学部・学科・学年・研究室など)
⑪研究室の教授や指導教官などからの推薦状の提出が可能であるかどうか
(推薦状の添付は不要です。)。
⑫単位取得のための実習の場合、こちらから学校に提出が必要な書類等の有無。有ると答えた場合には、その書式、提出時期など。
⑬簡単な自己紹介 
⑭この実習に参加したい理由(400字程度)
⑮実習経験の有無(有の場合はその実習内容)
⑯今回の実習の情報をどこで知ったか?

※参加の可否のお知らせは、記載されたメールアドレスか本人への直接電話連絡のみとさせていただきます。
※都合により参加を見合わせる場合は速やかに実習開始の3日前(前期:8月1日(金)、後期:8月15日(金))までにご連絡ください。

7.実習で学ぶ主な内容(予定)
(1)飼育管理
飼育管理業務を体験し、個体の健康や衛生管理、感染症問題、飼育下繁殖の意義などを学びます。
・ツシマヤマネコの飼育管理
・餌動物(ネズミ)の世話、餌の準備
(2)普及啓発
普及啓発業務を体験し、野生生物保護のインタープリテーションの手法を学びます。
・ビジターセンターでの来館者対応、普及啓発物の作成
・野外での自然観察会、ヤマネコ教室のサポート
・環境教育ワークショップの補助
(3)調査研究
調査研究業務を体験し、現場で求められる調査手法や調査視点を学びます。
・ツシマヤマネコのラジオトラッキング調査
・ツシマヤマネコの痕跡調査、自動撮影調査
・交通事故現場モリタニング調査
・異なる森林環境でのネズミの個体数調査
(4)地域との連携
ヤマネコ保護に関わる多くの方々と交流し、分野横断的な取組み・地域連携の重要性を学びます。
・ボランティア団体、NPO等との交流
・対馬市、長崎県ヤマネコ担当職員との交流
・ツシマヤマネコと共生する地域社会づくりについて(住民との対話協働作業)
(5)講義
 ・ツシマヤマネコ保護の全体像について
 ・シマヤマネコ生息状況調査について
 ・環境教育、普及啓発活動について
 ・とらばさみによる錯誤捕獲、家禽被害対策について
 ・交通事故対策について(講義+現場検証+ブレーンストーミング)
 ・生息環境の保全について(講義+現場見学)
 ・イエネコ対策について

(6)その他
様々なセンターの日常業務(掃除、草刈りなどの作業も含む)


[173] ツシマヤマネコの一般公開個体の変更
投稿者:環境省 投稿日:2008/05/19(Mon) 10:45

<概要>
 対馬野生生物保護センターで一般公開してきたツシマヤマネコ「つつじ」につきまして、公開から引退することになりました。6月9日(月)から、新しいツシマヤマネコによる一般公開を再開します。また、再開に併せ、一般公開するツシマヤマネコの愛称を募集します。

1.一般公開個体の交代
 現在対馬野生生物保護センター(以下、センター、といいます。)で公開中のツシマヤマネコ「つつじ」について、高齢のため歩き方に変調がみられ、一時的に体調を崩す等の状況が確認されました。「つつじ」は公開個体から引退させ、今後経過を慎重に観察していきます。そして、新たな個体を一般公開いたします。

2.一般公開の一時中止
 「つつじ」の引退に伴い、新しい公開個体が公開ケージに慣れるまでの間、センターにおけるツシマヤマネコの一般公開を一時的に中止させていただきます。中止期間は6月2日~6月9日までの1週間を予定していますが、個体の状態によって延長することも考えられます。

3.新しく公開するツシマヤマネコ
 交代するツシマヤマネコは、平成16年4月に福岡市動物園で生まれた4才のオスで、感染症(FIV、FeLV等)には感染していません。遺伝的多様性の観点から繁殖や野生復帰の可能性は低いため、一般公開することとしました。

4.新しい個体の愛称の募集
 センターでは6月10日より新しく一般公開するツシマヤマネコの愛称を募集します。応募参加資格は、センターに来館し公開しているツシマヤマネコを見ていただいた方のみとし、備え付けの応募用紙に記載し投稿していただきます。なお、募集期間は一般公開を再開する6月10日(火)から8月31日(日)までとします。

5.報道関係者への事前公開
 6月10日(火)からの一般公開の再開に先立ち、報道関係者に対して事前公開を6月9日(月)13時30分から実施します。取材には、申し込みが必要ですので、以下の連絡先まで、記者連絡先を記載してFAXでお申し込みください。
*取材申し込み:対馬野生生物保護センター 阿比留あて(FAX 0920-84-5578)


[172] 自然ふれあいイベント(5・6月)
投稿者:対馬野生生物保護センタ- 投稿日:2008/04/28(Mon) 09:27

○自然ふれあいイベントの開催について
対馬野生生物保護センターでは、対馬の自然に親しんで頂くために、自然とふれあうイベントを開催しておりますが、5、6月の開催予定が決まりましたのでお知らせ致します。

<詳細>
○5月の自然ふれあいイベント
【ねずみの時間】
日時:5月5日(こどもの日)16:00~18:30
場所:対馬野生生物保護センター
対象:小学生以上
参加費:100円

対馬野生生物保護センターにて今年の干支であるネズミについてのイベント(ねずみの時間)を開催致します。ヤマネコの大好きな餌であるネズミの秘密をセンター職員が紹介します。

*5月のイベントのお問い合わせは TEL 0920-84-5577 / FAX 0920-84-5578 まで (担当:上山・大谷)

○6月の自然ふれあいイベント
【-お泊まり- きらきらホタルの観察会】
日時:6月21日、22日(14:00~10:00)
場所:対馬青年の家(峰町三根)
講師:柳田 政則 氏(佐須地区公民館)
参加費:1500円(宿泊費、朝食、夕食、保険費)
定員:10家族程度
申込締切:6月17日

対馬青年の家にて宿泊型のイベント「きらきらホタルの観察会」を開催致します。講師に対馬のホタルに詳しい柳田政則氏をお招きし、ホタルの食べ物や光の秘密についてお話しいただきます。

*6月のイベントのお問い合わせは TEL 0920-83-0559 / FAX 0920-83-0509 まで (対馬青年の家まで)


[171] 市民シンポジウムの開催のお知らせ
投稿者:環境省 投稿日:2008/03/11(Tue) 11:21

<概要>
 市民シンポジウム「あ、つながってる ~私たちのくらしとヤマネコ~」を千石正一先生を招いて、平成20年3月23日(日)に上県地区公民館において開催しますので、お知らせいたします。

1.市民シンポジウム
 千石先生がやってくる!
 「あ、つながってる ~私たちのくらしとヤマネコ~」

2.日時
 平成20年3月23日(日)13:30~16:00(開場13:00 入場無料)
 ※10:00~13:30は会場周辺で、ヤマネコ楽市や対馬市商工会によるブローカート試乗会、フリーマーケット、ツシマヤマネコの着ぐるみとの撮影会等、各種イベントを併せて開催します。

3.場所
  上県地区公民館(〒817-1602 上県町佐須奈甲567-3)
  ※当日は、厳原~佐須奈間で、無料送迎バスを運行します。
   (要申込。対馬野生生物保護センター見学付き)

4.主催・後援
  主催:九州地方環境事務所(環境省)、長崎県、対馬市
  後援:林野庁九州森林管理局
  協力:対馬市商工会・やまねこ楽市

5.趣旨
 対馬の自然環境のほとんどは、古来より住民が適正に手を入れてきたことで、豊かな自然が維持され、現代まで継承されてきた。しかし、高度経済成長を境とする生活の変化、地域の過疎・高齢化に伴って、経済活動、地域活力が低下し自然環境が荒廃してきている。
 今、対馬の宝である素晴らしい自然環境をよみがえらせるためには、市民一人一人が行動を起こすことが必要となっている。
 そこで、自然を保護しつつ活用することにより対馬が活性化し、結果として住民生活の向上とヤマネコの保護にもつながることを広く市民と考えるため、千石先生の講演及び地元で活躍している皆さん方のパネルディスカッションを実施するもの。

6.プログラム
1)開会
2)主催者挨拶
3)基調講演
講演者:千石正一(財団法人自然環境研究センター研究主幹)
    海峡の挟間で ~対馬以外にどこにいる?動物相の特質
4)パネルディスカッション
パネリスト(50音順):対馬の底力 浦田 裕之
           どうぶつたちの病院 杉谷 篤志
           しま自慢研究会 小島 裕
           舟志の森づくり推進委員会 古藤 清文
           対馬の自然と文化を守る会 樋口 貫
コーディネーター:池田啓(コウノトリの郷公園 研究部長)
5)閉会

7.バス申し込み、問い合わせ先
 対馬野生生物保護センター
 電話:0920-84-5577
 FAX :0920-84-5578
 E-mail:twcc97@yahoo.co.jp


[170] ツシマヤマネコの分散飼育個体の移動
投稿者:環境省 投稿日:2008/02/27(Wed) 11:21

<概要>
 ツシマヤマネコの分散飼育のため、2月28日(木)に福岡市動物園で飼育しているメス1頭を富山市ファミリーパークに移動します。また、3月15日(土)より、富山市ファミリーパークで2頭のメスのツシマヤマネコの一般公開を開始します。

1.分散飼育について
 ツシマヤマネコの分散飼育のため、2月28日(木)に、福岡市動物園からメス1頭を、富山市ファミリーパークに移動します。富山市ファミリーパークでは、平成19年11月5日に福岡市動物園から移動したメス1頭と、今回移動するメス1頭、計2頭のツシマヤマネコを、3月15日(土)の開園に合わせて、一般公開を開始する予定です。(公開する2頭については、繁殖の優先順位が低い個体であり、ツシマヤマネコ保護の普及啓発のために公開するものです。)

2.その他
 移動日は予定であり、ツシマヤマネコの状態及び航空機の運航状況等により、変更する場合もあります。報道関係者の取材につきましては、担当までお問い合わせください。


[169] 対馬の市民団体の意見交換会開催
投稿者:対馬野生生物保護センター 投稿日:2008/02/14(Thu) 15:29

<概要>
 「対馬の市民団体の意見交換会」を平成20年2月17日(日)に対馬市美津島文化会館において開催しますので、お知らせいたします。

1.意見交換会開催の趣旨
 対馬の自然環境のほとんどは里地里山で、古来より住民が適正に管理することで、対馬固有の豊かな自然が維持され、現代まで継承されてきました。しかし、生活の変化、地域の過疎・高齢化に伴って、対馬の経済活動は低下し、地域に活力がなくなり、自然環境もまた荒廃してきています。対馬の生活基盤であり資源でもある素晴らしい自然環境をよみがえらせるためには、今、市民一人一人が自然環境に配慮した行動をとることが必要となっています。
 一方、対馬で活動する市民団体の多くは、自然環境を保全・利用することで、地域を活性化するという方向性をもち、市民をけん引するリーダー的存在であると考えられます。しかし、活動を推進するうえで資金面、体制面など多くの課題抱えています。
 そこで、島内の自然に関する活動を行う団体が一同に会し、互いの活動内容を知り、課題等を共有し、各団体に共通する課題の解決方法の検討を行うとともに、それぞれの活動をつなげ、協力し合えるネットワークづくり推進の第一歩としょうとするものです。

2.開催内容
 (1) 日 時
平成20年2月17日(日)13:00~16:00
 (2) 場 所
   対馬市美津島文化会館3階大会議室
 (3) 主催:九州地方環境事務所、長崎県、対馬市
 (4) プログラム
1)開会
2)主催者挨拶
3)各団体の活動紹介(最大で19団体)
4)グループ討論 テーマ「対馬の市民団体が抱える課題の解決に向けた検討」
5)成城大学法学部准教授 打越綾子氏による総括
6)閉会


[168] ツシマヤマネコの保護収容(交通事故)
投稿者:対馬野生生物保護センター 投稿日:2008/02/04(Mon) 13:23

<概要>
 平成20年2月1日(金)、上対馬町一重(ひとえ)において傷ついて動けなくなっているツシマヤマネコを保護したと連絡があり、対馬野生生物保護センター(以下、「センター」といいます。)に保護・収容しました。原因は、現場の状況等から交通事故によるものと推測されます。
 今後治療を行うとともに、疾病等の検査結果を踏まえ対応を検討します。

1.保護された経緯
 2月1日(金)午後7時50分頃、及び午後8時50分頃に、上対馬町一重の主要地方道上に、ツシマヤマネコが横たわっているのを、米田尊絵(きえ)氏(同町琴(きん)在住)が発見し、センターに連絡しました。その後、午後9時16分頃に、立花孝行氏(同町泉(いずみ)在住)が保護し、対馬北警察署に搬送し、対馬北警察署から連絡を受けたセンター職員が午後10時頃対馬動物医療センターに収容し、応急処置を行ったのち、午前0時頃センターに収容しました。

2.個体の情報
(1)性別:メス
(2)年齢:亜成獣
(3)体重:1,370g
(4)個体の状況:保護当時外傷はなく、鼻から出血していました。頭部と腹部を打っている可能性があります。
(5)原因:主要地方道上で発見されたこと、長時間にわたって路上から動かなかったことから、原因は交通事故によるものと推測されます。
(6)FIV、FeLV検査:共に陰性
   (FIV:ネコ免疫不全ウイルス、FeLV:ネコ白血病ウイルス)

3.今後の予定
 治療を行うとともに、疾病等の有無を検査中であり、それらの結果を踏まえ個体の今後の取り扱いを判断することとしています。

4.その他
 平成19年度3件目の交通事故。平成4年以降の交通事故発生件数は累計で48件、うち41件が死亡事故となります。
 この時期は、親離れした亜成獣の交通事故が多くなります。運転をされる方は、特に夜間の運転につきまして、スピードを落とし、安全運転に心がけるよう、また、万が一事故に遭遇した場合又はツシマヤマネコの死体を発見した場合は、速やかにセンター等までご連絡くださるよう併せて報道方お願いします。


[167] ツシマヤマネコの野生復帰
投稿者:対馬野生生物保護センター 投稿日:2007/11/28(Wed) 10:04

<概要>
 平成19年10月15日(月)に豊玉町田(た)において、交通事故により保護・収容していたツシマヤマネコを、外傷が完治したこと、病状等検査の結果異常がなかったことから、27日(火)14時頃、保護された付近の山中に放獣しましたのでお知らせします。

1.野生復帰
 平成19年10月15日(月)に豊玉町田において交通事故に遭い、対馬野生生物保護センターに保護・収容していたツシマヤマネコについて、
①外傷が完治したこと
②血液検査の結果、感染症など他に異常が認められないこと
から、11月27日(火)14時頃に、保護された付近の山中に放獣しましたのでお知らせします。

2.個体の情報(保護収容時)
(1)性別:オス
(2)年齢:亜成獣
(3)体重:1,750g
(4)FIV、FeLV検査:共に陰性
   (FIV:ネコ免疫不全ウイルス、FeLV:ネコ白血病ウイルス)


[165] 市民参加の森づくりイベント2007を開催します!
投稿者:ツシマヤマネコ応援団事務局 投稿日:2007/11/01(Thu) 21:27

■開催趣旨

 ツシマヤマネコ応援団では、かつてツシマヤマネコが多く生息していたころの豊かな森を再生させ、人と自然が共生するよい環境を生み出すことを目的とした森づくり「とらやまの森再生プロジェクト」を推進しています。
 この市民参加の森づくりイベントは、苗づくりや対馬の森の自然観察を通じて、同プロジェクトの取り組みを市民、NPO等各種団体、行政関係者等に知ってもらい、森づくりの輪を広げるために実施するものです。特に今年度は、下島での23年ぶりのツシマヤマネコ再発見を受け、再発見地周辺の森を眺めつつ、下島の地域住民へのPRを強調して実施するものです。

■開催日時

平成19年11月11日(日)10:00~15:00(受付9:30~)
※雨天中止

■開催場所

鮎もどし自然公園(長崎県対馬市厳原町内山)※左チラシ参照

■主催・共催

主催:ツシマヤマネコ応援団
共催:NPO法人対馬郷宿、対馬野生生物保護センター

■参加費・持ち物
 
参加費:200円(イベント保険料等)
持ち物:手袋、弁当

■イベント内容(予定)
(1) 開会挨拶 10:00~10:15
 挨拶:野田一男 ツシマヤマネコ応援団とらやまの森再生プロジェクトリーダー
 イベント開催趣旨の説明、とらやまの森再生プロジェクトの説明を行う。

(2) 下島におけるツシマヤマネコの再発見について 10:15~10:30
 説明:佐々木真二郎 対馬野生生物保護センター
下島でのツシマヤマネコの再発見について、その最新情報を紹介する。

(3) 森の自然観察会 10:30~12:00
 講師:長渡稔治 花の対馬ネットワーク会長、環境省自然公園指導員
 エコツアーガイドで森林に詳しい長渡稔治氏を講師に、龍良山原始林において、対馬の森の姿、森の仕組み、面白さなどを学ぶための自然観察会を行う。

(4) 昼食 12:00~13:00
 お昼休み中にどんぐりを用いた遊びや工作も実施する。

(5) 苗づくり 13:00~14:55
 指導:ツシマヤマネコ応援団
 対馬産ドングリ(特に下島産)を用いて苗づくりを行う。また、普及啓発を促進するために、持ち帰り用としてビニールポット苗づくりも行う。

(6) 閉会挨拶 14:55-15:00
挨拶:NPO法人対馬郷宿

■ツシマヤマネコ応援団について

 変わりゆく対馬の自然を見過ごしたくない、自分たちの手で何かをしたい。そういう思いを持つ市民が集まり、平成15年4月に設立されたボランティアグループです。応援団では、とやらまの森再生プロジェクト(森づくり)、ツシマヤマネコ交通事故対策プロジェクト、対馬野生生物保護センターのイベントサポート、普及啓発活動等に取り組んでいます。現在の会員数は41名。HP: http://twcc.cool.ne.jp/tsc/index.htm

[Res: 165] Re: 市民参加の森づくりイベント2007を開催します!
投稿者:ツシマヤマネコ応援団事務局 投稿日:2007/11/01(Thu) 21:28

←チラシ裏


[163] 第3回 捨てペット防止キャンペーンの実施
投稿者:対馬地区ネコ適正飼養推進連絡協議会 投稿日:2007/11/01(Thu) 13:24

<概要>
 平成19年11月4日(日)10:30より12:00まで、「対馬地区ネコ適正飼養推進連絡協議会」が、対馬市美津島町鶏知の「ショッピングセンター パル21」玄関付近において、ペットの適正飼養の普及啓発を目的とした「第3回捨てペット防止キャンペーン」を実施しますので、お知らせいたします。

1.背景・趣旨
 対馬地区ネコ適正飼養推進連絡協議会(以下、協議会)は、長崎県対馬地区において、イエネコの適正飼養の推進を通じて、住民生活環境の改善をはかり、ひいてはネコ由来感染症などの影響からツシマヤマネコを保護することを目的として、平成17年2月に設立されました。
 協議会の構成は、環境省、長崎県、対馬市などの行政関係者、およびNPO法人、市民代表、有識者など。ネコの健康生活サポートキャンペーン等を実施し、ネコの適正飼養を推進しています。
 昨年度から開催している「捨てペット防止キャンペーン」は、第1回は万関橋近く、第2回は上県町佐護で実施した。それぞれ約150台、約90台のドライバーに対して普及啓発を行いました。

2.内容
 来店客に対して、捨てペットの防止を呼びかけ、普及啓発用パンフレットを手渡します。ツシマヤマネコの着ぐるみ「つばき」「ろくべえ」も参加します。また、ネコの適正飼養を呼びかける展示を行います。

日時 平成19年11月4日(日)10:30~12:00

会場 対馬市美津島町鶏知乙387番地11 対馬商業共同組合
「ショッピングセンター パル21」 正面玄関およびサブ玄関脇

参加者 対馬地区ネコ適正飼養推進連絡協議会構成員


[159] 舟志の森づくり活動が東京のシンポジウムで紹介されます
投稿者:対馬野生生物保護センター 投稿日:2007/10/25(Thu) 12:00

 三井住友海上火災保険株式会社が主催するシンポジウム「企業が行う生物多様性保全の取り組みに関するシンポジウム~企業が語るいきものがたり~」が東京で開催され、その中で、対馬の上対馬町舟志で進められている「舟志の森づくり」の取り組みが、住友大阪セメント(株)から発表されることになりました。
 このシンポジウムは、生物多様性の保全に関する企業のCSR(企業の社会的責任)活動が、一層推進されることを目的に開催されるもので、2010年に開催される生物多様性条約第10回締結国会議(COP10)の名古屋開催(有力候補)を視野に入れてのものということです。

■シンポジウム概要
 主催 : 三井住友海上火災保険株式会社 (後援:環境省、林野庁 、協力:日本経団連自然保護協議会)
 日時 : 2007年11月21日(水) 午後 1:00 ~ 5:20 
 場所 : 中央大学駿河台記念館 281号室 (千代田区神田駿河台3-11-5)
 プログラム :
 <第1部> 生物多様性の保全活動に関する事例紹介
 「トヨタの森」(トヨタ自動車株式会社)
 「ツシマヤマネコの棲むもりづくり」(住友大阪セメント株式会社)
 「生物多様性保全に関する国内外での木材調達の取組み」(住友林業株式会社)
 「食材調達における生物多様性保全」(株式会社アレフ)
 「京浜工業地帯トンボネットワーク・プロジェクト」(トンボはドコまで飛ぶかフォーラム)
 「ジャワ島パリヤン野生動物保護林の修復再生事業」(三井住友海上火災保険株式会社)
 <第2部> 分科会(テーマ別に同時進行)
 第1分科会(テーマ:社会貢献活動としての取り組み)
 第2分科会(テーマ:CSR調達等企業の事業活動そのものに関係する取り組み)
 参加費 : 無料
 定員 : 200名(先着順)
 参考URL : http://www.ms-ins.com/news/h19/1004_2.html

■参考:舟志の森づくりについて
 「舟志の森づくり」は、住友大阪セメント、舟志区、ツシマヤマネコ応援団、対馬市の4者で2007年2月に協定を締結し、「舟志の森づくり推進委員会」を発足させました。住友大阪セメントが所有する約16haの土地について森林管理を推進することで、
・ツシマヤマネコをはじめとする対馬の野生生物の保全、
・木材の質の維持・向上を図り、
人と自然が共生するモデル森を確立することを目的としています。
 また、市民、企業、行政、ボランティア団体の協働を通じて、森林保全・野生生物保全に対しての意識向上を図ることも目的として活動を開始しました。


[158] ツシマヤマネコの分散飼育個体の移動
投稿者:対馬野生生物保護センター 投稿日:2007/10/25(Thu) 10:13

<概要>
 平成19年10月4日にお知らせしましたツシマヤマネコの分散飼育については、10月30日(火)に対馬野生生物保護センター(以下「センター」といいます。)から井の頭自然文化園及びよこはま動物園ズーラシアに、また、11月5日(月)にセンターと福岡市動物園と富山市ファミリーパークの間でツシマヤマネコの個体を移動することになりましたのでお知らせします。

1.分散飼育について
 ツシマヤマネコの分散飼育のため、10月30日(火)に、センターからオス、メス各1頭、計2頭を、井の頭自然文化園及びよこはま動物園ズーラシアに移動します。井の頭自然文化園に移動するオス及びよこはま動物園ズーラシアに移動するメスは、それぞれ対馬で保護された個体で、繁殖個体群の遺伝的多様性を向上する目的で導入します。
 また、11月5日(月)に、センターからオス、福岡市動物園からメスの各1頭、計2頭を、富山市ファミリーパークに、危険分散のために移動します。

2.福岡市動物園から対馬への里帰り(移動)について
 飼育頭数が上限に達している福岡市動物園から、11月5日(月)にオス2頭、雌1頭がセンターに里帰り(移動)します。オス2頭は平成19年度生まれ、メスは平成18年度生まれの個体です。

3.その他
 移動日は予定であって、ツシマヤマネコの状態及び航空機の運航状況等により、変更も考えられます。報道関係者の取材につきましては、担当までお問い合わせください。


[157] ツシマヤマネコの死体収容
投稿者:前田 投稿日:2007/10/24(Wed) 14:37

<概要>
 平成19年10月23日(火)、対馬市上対馬町比田勝(ひたかつ)において、交通事故により死亡したツシマヤマネコの亜成獣を対馬野生生物保護センター(以下「センター」といいます。)に収容しました。今年度2件目の交通事故で、初めての死亡事故となります。

1. 発見日時
 平成19年10月23日(火)午前6時50分頃

2. 発見場所
 対馬市上対馬町比田勝の国道

3. 発見の経緯
 道路上で死亡しているツシマヤマネコを地域住民が発見し、ツシマヤマネコを守る会の会長の山村辰美氏を経由してセンターに連絡があり、同日山村辰美氏がセンターに死体を搬送しました。

4.個体の情報
(1)性別:メス
(2)年齢:亜成獣
(3)体重:1,410g
(4)全長:61.4cm
(5)死体の状態:頭蓋骨が粉砕骨折していた。栄養状態は悪く、削痩していた。
(6)死因:頭蓋骨が骨折し、腹腔内に出血が見られたこと、道路上で死体が発見された状況から、交通事故により死亡したものと推測されます。
(7)FIV、FeLV検査:共に陰性
(FIV:ネコ免疫不全ウイルス、FeLV:ネコ白血病ウイルス)

5. その他
 この事故により、平成19年度における交通事故発生件数は累計で2件、1頭が死亡。また、平成4年以降の交通事故発生件数は累計で47件、41頭が死亡となります。
 10月15日に引き続き、交通事故が発生しています。これからの時期は、例年、親離れした亜成獣の交通事故が多くなっています。運転をされる方は、特に夜間の運転につきまして、スピードを落とし、安全運転に心がけるよう、また、万が一事故に遭遇した場合又はツシマヤマネコの死体を発見した場合は、速やかにセンター等までご連絡くださるよう併せてお願いします。


[156] ツシマヤマネコの保護収容(交通事故)
投稿者:対馬野生生物保護センター 投稿日:2007/10/17(Wed) 14:04

<概要>
 平成19年10月15日(月)、豊玉町田(た)において、地元の方からツシマヤマネコがうずくまっていたのを保護したと連絡があり、対馬野生生物保護センター(以下、「センター」といいます。)に保護・収容しました。原因は、現場の状況等から交通事故によるものと推測されます。今後治療を行うとともに、疾病等の検査結果を踏まえ対応を検討します。

1.保護された経緯
 10月15日(月)午後6時55分頃、豊玉町田の国道上において、須川篤氏(上県町仁田在住)がうつ伏せでうずくまっていたツシマヤマネコを発見しました。当該個体は、触ると目を開け、生きていることが確認されたため、ツシマヤマネコ応援団代表の野田一男氏(上県町仁田在住)に連絡し、同氏が現場へ出向き保護し、午後8時20分頃センターに収容しました。

2.個体の情報
(1)性別:オス
(2)年齢:亜成獣
(3)体重:1,750g
(4)個体の状況:口の中から出血している他は目立った外傷はない。左前肢の脱力がみられる。骨折はない。内臓を損傷している可能性がある。
(5)原因:国道上で発見されたこと、内臓を損傷している可能性があることなどから、原因は交通事故によるものと推測されます。
(6)FIV、FeLV検査:共に陰性(FIV:ネコ免疫不全ウイルス、FeLV:ネコ白血病ウイルス)

3.今後の予定
 治療を行うとともに、疾病等の有無を検査中であり、それらの結果を踏まえ個体の今後の取り扱いを判断することとしています。

4.その他
 平成19年度初めての交通事故。平成4年以降の交通事故発生件数は累計で46件、うち40件が死亡事故となります。
 これからの時期は、親離れした亜成獣の交通事故が多くなります。運転をされる方は、特に夜間の運転につきまして、スピードを落とし、安全運転に心がけるよう、また、万が一事故に遭遇した場合又はツシマヤマネコの死体を発見した場合は、速やかにセンター等までご連絡くださるようお願いします。


[155] ツシマヤマネコの飼育下繁殖事業
投稿者:環境省 投稿日:2007/10/04(Thu) 14:10

<概要>
 ツシマヤマネコの保護増殖の取組の一環として、環境省は福岡市動物園と連携し、飼育下繁殖に取り組んできたところです。これまでに23頭が福岡市動物園で成育し、井の頭自然文化園及びよこはま動物園ズーラシアの協力も得て、飼育下繁殖事業は順調に進んでいると考えています。
 この度、飼育下個体群の危険分散等を目的として、新たに「富山市ファミリーパーク」に御協力頂き、ツシマヤマネコを2頭移動し、飼育していただくことになりましたのでお知らせします。
 また、ツシマヤマネコの保護意識が、普及啓発によって一層高まることを目的とした一般公開について、10月20日(土)から井の頭自然文化園及びよこはま動物園ズーラシアで開始されることとなりましたのでお知らせします。
 さらに、福岡市動物園から、今年度生まれの個体2頭を含む計3頭を対馬に里帰り(移送)させます。
 今年度の飼育下における繁殖は、飼育下個体群の遺伝的多様性を高める目的で、対馬で保護された2頭を井の頭自然文化園及びよこはま動物園ズーラシアに移動し、繁殖を試みるほか、福岡市動物園においても引き続き繁殖を試みます。

1.ツシマヤマネコとは
 ツシマヤマネコは、我が国では長崎県対馬にのみ生息し、かつては対馬島内全域にわたり広く分布していましたが、生息環境の悪化等により危機的な状況にあります。
 平成6年に、絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(通称「種の保存法」)に基づく国内希少野生動植物種に指定され、平成7年に同法に基づく保護増殖事業計画(環境省及び農林水産省告示)を策定し、保護の取組を進めています。
 平成19年8月に当省が公表したレッドリストでは、絶滅危惧IA類に分類されており、平成17年9月に発表した調査結果によれば現在野生下には80~110頭生息していると推定されています。

2.飼育下繁殖事業の経緯
 平成5年に「ツシマヤマネコ人工繁殖基本計画策定調査」を実施し、平成8年より野生個体の確保を開始し、5頭の個体が確保できた平成11年より福岡市動物園の協力を得て飼育下繁殖事業を開始しました。
 平成12年4月に初めて繁殖に成功し、その後も福岡市動物園関係者の多大な御努力により、これまで23頭が福岡市動物園で成育しています。また、平成18年11月から、災害や感染症の発生などに備えて危険分散を図る目的で、井の頭自然文化園及びよこはま動物園ズーラシアに個体を移動し、飼育しています。
 現在、飼育下繁殖のために捕獲した個体も合わせて福岡市動物園で17頭、井の頭自然文化園で2頭、対馬野生生物保護センターで12頭、よこはま動物園ズーラシアで2頭、併せて33頭を繁殖個体群として飼養しています。
 環境省では、飼育下個体群の最終目標として、遺伝的多様性を維持した持続可能な飼育下個体群を確立するために、100頭程度の繁殖個体群を維持することが重要と考えています。

3.分散協力動物園の追加
 環境省は分散飼育について、専門家等の意見を踏まえつつ、社団法人日本動物園水族館協会と連携して、動物園との調整を進め、この度「富山市ファミリーパーク」にオス1頭、メス1頭、計2頭のツシマヤマネコを移動させ、分散飼育を進めることとしました。なお、同園への個体の移動は11月中を予定しています。

4.飼育下個体の公開
 近年の飼育下繁殖事業の成功に伴い飼育個体が増加し、老齢や遺伝的多様性の為等により必ずしも全ての個体が繁殖に参加できる状況ではなくなってきているため、例えば兄弟が十分子孫を残している等の理由により繁殖に参加する可能性が低い個体については、福岡市動物園以外の動物園においても、普及啓発を行う目的で一般に公開します。
 各地の動物園で個体を公開し、全国的な普及啓発を行うことは、生息環境である対馬及びツシマヤマネコの現状を広く国民に伝えることができ、対馬島外からの保護の支援が促進されることが期待され、ツシマヤマネコの保護に役立つものと判断しました。
 今年度は、井の頭自然文化園及びよこはま動物園ズーラシアで、10月20日(土)から一般公開を開始します。富山市ファミリーパークにおいても、将来的に一般公開を開始する予定です。
 なお、将来対馬において野生復帰を行う飼育下繁殖個体については、平成16年8月策定の「ツシマヤマネコ再導入基本構想」において野生復帰のために誕生時からの専用の飼育方法、訓練が必要であるとされており、現在飼育している飼育下個体を野生復帰させることは想定されないこととなりました。今後野生復帰事業のスケジュールを考慮しつつ、野生復帰候補個体を動物園と協力して生産していく予定です。

5.福岡市動物園からの対馬への里帰り(移送)及び今年度の繁殖計画
 飼育頭数が施設の上限に達している福岡市動物園より、今年度生まれの2頭及び平成17年生まれの1頭、計3頭を対馬野生生物保護センターに里帰り(移送)します。
 また、昨年に引き続き、対馬で保護され、野生復帰が困難であると判断される2頭を対馬野生生物保護センターから井の頭自然文化園及びよこはま動物園ズーラシアに移動し、飼育下個体群の遺伝的多様性を高める目的で繁殖を試みるものとします。なお、福岡市動物園においても、引き続き繁殖を試みる予定です。

(写真は、福岡市動物園から対馬に里帰りを予定している個体(福岡市動物園提供))


[154] ツシマヤマネコ交通事故防止キャンペーンの実施
投稿者:長崎県 投稿日:2007/09/12(Wed) 09:32

 ツシマヤマネコ保護増殖事業における普及啓発の一環として、環境省と長崎県では対馬島内において、秋の全国交通安全運動期間中に行われる警察署及び交通安全協会の街頭活動に合わせて、ドライバーに対してヤマネコの飛び出しにも注意して安全運転に心がけていただくために、「ツシマヤマネコ交通事故防止キャンペーン」を下記のとおり実施しますのでお知らせします。
 なお、このキャンペーンは、昨年度の事故多発(データ収集を開始した平成4年度以降過去最悪)を受けて、今年度は春に第1回を実施しております。(5/11 対馬市上県町、5/14 対馬市上対馬町、5/15 対馬市峰町)

     記

1.実施日時及び場所
9月21日(金)10:30~  上県町 佐護駐在所前
9月22日(土)14:00~  厳原町 厳原税務署前
9月25日(火)16:00~  上対馬町 比田勝駐在所前
9月26日(水)16:00~  峰町 対馬市役所峰支所前

2.実施内容
 対馬島内沿道において、ドライバーに対してツシマヤマネコ着ぐるみによるチラシ、ステッカー等の配布を行い、ツシマヤマネコの交通事故防止と保護を呼びかけます。
    

(参考)ツシマヤマネコ交通事故発生状況
 平成4年度以降45件発生し、40頭が死亡しております。
・平成16年度発生件数:3件(3頭死亡)
・平成17年度発生件数:5件(5頭死亡)
・平成18年度発生件数:8件(7頭死亡、1頭は保護後、野生復帰)
・平成19年度発生件数:0件(本日現在)


[153] ツシマヤマネコの対馬の下島における調査状況
投稿者:環境省・長崎県 投稿日:2007/08/23(Thu) 15:13

 長崎県対馬の下島において、平成19年3月2日にツシマヤマネコが昭和59年以来23年ぶりに確認されたことを受け、引き続き長崎県が実施していた調査で、8月7日にツシマヤマネコが撮影されましたので、お知らせします。

1.調査方法
 平成19年3月2日に対馬市厳原(いづはら)町の内山(うちやま)周辺でツシマヤマネコが確認されたことを受け、引き続き長崎県が同一箇所(3地点)で自動撮影カメラを設置し、カメラの前を通過する生物の撮影を行った。なお、カメラの設置は平成19年1月17日から開始し、現在も継続している。

2.調査結果
 撮影場所:対馬市厳原町の内山周辺
 撮 影 日:平成19年8月7日
 写真枚数:2枚(ツシマヤマネコが撮影されていた枚数。3地点に設置したカメラのうち、2地点のカメラで撮影された。)

3.結果の評価
 今回撮影された個体は、体の模様から、3月2日に撮影された個体と同一である可能性が高い。撮影された個体の状況から、3月に撮影された時点から引き続き、栄養状態は良好と推測される。約5ヶ月ぶりの確認となるが、当該個体は、撮影された地点の周辺になわばりを持ち、定住している個体であることが推測される。今後、関係行政機関、専門家、地域住民等の協力を得て、更に調査を継続していく予定。

4.その他の調査の状況
 対馬の下島において痕跡調査を実施している。平成19年5月15日から現在までにツシマヤマネコの糞の可能性があるものとして回収した51個の糞について、長崎県環境保健研究センターにおいてDNA分析による種の判別を実施した。その結果、平成19年5月23日に自動撮影カメラの近辺で回収した1個の糞で、ツシマヤマネコとツシマテンの両方の反応があった。
 この両方の反応があった糞は、ツシマテンと判別された糞と極めて近い場所に落ちていたことが確認されているため、ツシマテンの糞が自然の状態で混ざり、分析されたものと推測される。


[152] 対馬野生生物保護センターの10周年記念行事
投稿者:対馬野生生物保護センター運営協議会(九州地方環境事務所・長崎県・対馬市) 投稿日:2007/07/27(Fri) 11:29

 平成9年8月1日に対馬野生生物保護センターが開館し、今年の8月1日で10周年を迎えます。センターでは、10周年記念行事として、以下の企画を開催する予定です。

1.対馬野生生物保護センター10周年記念式典
 「ありがとうヤマネコ10周年感謝の集い」と題して、以下のとおり、記念式典を開催します。記念式典の趣旨は、ツシマヤマネコ保護功労者等に感謝の意を表するとともに、より一層の市民の理解と協力を求めるもので、今までツシマヤマネコの保護活動に功績のあった市民を招待し、感謝状と記念品の贈呈を行います。また、当日は、記念講演の演者として、昆虫写真家の栗林慧氏をお招きし、昆虫の世界から見た対馬の自然についてご講演いただく予定です。
  主催:対馬野生生物保護センター運営協議会
  日時:平成19年9月2日(日)10:00~12:15
  場所:対馬野生生物保護センター(長崎県対馬市上県町佐護西里2956-5)
   ※取材をご希望される方は、事前に担当まで登録をお願いいたします。

2.イリオモテヤマネコ展
 日本に生息するもう1種類の野生ネコ科動物であるイリオモテヤマネコについて、西表野生生物保護センターの協力を得て、8月1日から9月30日まで、特別企画展示を行います。ツシマヤマネコと同じように絶滅の危機にあるイリオモテヤマネコのことを広く知っていただくとともに、両種の違いについてわかりやすく解説します。また、8月上旬には、イリオモテヤマネコの着ぐるみ「まーや」も登場します。

3.対馬の野生動物はく製特別展示
 ネズミ類、両生類や爬虫類など、ツシマヤマネコの餌動物の骨格標本、キタタキやオジロワシなど希少種のはく製を一同に会した特別展を8月1日から9月30日まで開催します。

4.開校・ヤマネコ博士学校!
 講師に、長年ツシマヤマネコの調査研究に携わってきた檜山智嗣氏をお招きし、ツシマヤマネコの調査を、市民の方に実際に体験していただくイベントを開催します。
 「痕跡調査」は、ツシマヤマネコの生息状況を調査する方法で、野外に落ちている糞を探します。糞の中身を調査することで、ツシマヤマネコがなにを食べているのかを調べることができます。
 「追跡調査」は、ツシマヤマネコに電波発信機を装着し、野外で生活するヤマネコを追跡することで、ヤマネコがいる場所を把握する調査方法です。イベント当日は、ヤマネコのぬいぐるみに電波発信機を装着し、それを発見するというゲーム形式で体験していただきます。

■痕跡調査編
日時:平成19年8月5日(日)10:00~14:30(お弁当持参)
内容:ヤマネコが棲む公園を歩いて、ヤマネコの糞を探そう!
糞の中身を調べて、ヤマネコが何を食べているか調べてみよう!
■追跡調査編
日時:平成19年8月12日(日)10:00~12:30
内容:実際にヤマネコを追跡する道具を使って、ヤマネコのぬいぐるみを探そう!
みんなはうまく探すことが出来るかな?
※いずれも、要申し込み(定員20名)・参加費100円(保険料)・開催場所は対馬野生生物保護センター。


[151] 非常勤職員募集
投稿者:対馬野生生物保護センター 投稿日:2007/06/29(Fri) 08:58

対馬野生生物保護センターでは、
平成19年8月1日から勤務していただける
非常勤職員(アクティブレンジャー)を1名募集しています。

主な業務は、
・ツシマヤマネコ保護のための、生息状況モニタリング・調査
・環境学習の企画・支援
・ツシマヤマネコに関する情報の収集・整理・発信
・地域ボランティア等の活動支援・連絡調整 など
となっております。

募集期間は平成19年7月11日(必着)となっております。

詳細は、九州地方環境事務所ホームページをご参照ください。
http://kyushu.env.go.jp/to_2007/0626a.html


[149] 6月29日(金)にヤマネコの一般公開を1日だけ中止します
投稿者:対馬野生生物保護センター 投稿日:2007/06/21(Thu) 18:57

センターで一般公開中の「つつじ」が、6月29日(金)に健康診断を受けることになりました。
「つつじ」はFIV(ネコ免疫不全ウイルス)に感染していることが確認されていて、定期的に健康診断を行うことで、FIVが発症していないかの確認を行ったり、FIVがヤマネコに及ぼす影響などについて調査しています。

つきましては、29日は終日ヤマネコの一般公開を見合わせて頂きます。
来館者の方にはご迷惑をおかけし、申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。


[148] 平成19年度実習生募集
投稿者:前田 投稿日:2007/06/19(Tue) 09:09

 対馬野生生物保護センターは絶滅の危機に瀕するツシマヤマネコの保護増殖を目的として1997年に設置された施設です。当センターは、ツシマヤマネコをはじめとする対馬の自然を伝え、その保護の重要性を訴えるための普及啓発の拠点、ツシマヤマネコなどの調査研究の拠点、保護行政の拠点(環境省対馬自然保護官事務所)の3つの機能を併せ持つ施設です。詳しい情報はホームページ(http://www.tsushima-yamaneko.jp/)をご覧下さい。
 この夏、対馬野生生物保護センターでは、現場業務の体験や地域住民の方々との交流などを通じ、ツシマヤマネコをはじめとする野生生物保護について学ぶ学生実習を行います。実習はツシマヤマネコにまつわる現場業務の補助が中心で、空いた時間には、自然保護官(レンジャー)やツシマヤマネコ保護関係者による講義等もできるだけ多く設ける予定です。
 生活力があり、現場で自ら学び取る熱意のある方のご応募をお待ちしております。詳しくは以下をお読み下さい。

1. 日程

 前期:2007年8月6日(月)~ 8月19日(日)
 後期:2007年8月20日(月)~ 9月2日(日)
 ※個人の都合による日程の調整は相談に応じます。

2. 募集定員

 前期後期各4名(合計8名)

3. 募集対象

 専門学校生、大学生、大学院生(*その他の方についても要相談)

4. 主催及び実習施設

 対馬野生生物保護センター
 〒817-1603 長崎県対馬市上県町棹崎公園
 TEL/FAX:0920-84-5577/5578
 E-mail:TSUYOSHI_MAEDA@env.go.jp(担当:前田・上山)

5. 必要経費・条件等
・交通費:自己負担
・宿泊費:100円/日(施設維持費として)。
・食事代:センター付近に飲食店はなく、実習生間で相談をしながら買出・自炊してもらいます。
・島内での移動手段:レンタカー(レンタル料金:2週間で8,000円程度/人+ガソリン代)
・傷害保険:加入必須。各自学生生協等で加入するか、こちらで加入し実費(1,500円程度)を徴収します。
・基本的に研究室(指導教官)などの推薦状を提出して頂いた方の受け入れを行います。

6. 応募規定

 応募締め切りは、前期が7月2日(月)、後期が7月16日(月)です(郵送の場合必着)。
 対馬野生生物保護センター担当者宛に、下記の必要事項を記入の上、メール・ファックス・郵便いずれかの方法でご応募下さい。応募多数の場合は選考の上、前期は7月5日(木)、後期は7月19日(木)に応募者全員に選考結果を連絡し、事前資料を送付します。

■必要事項■
①希望日程(前期・後期・どちらでも良い)
②氏名
③住所
④年齢(生年月日)
⑤性別
⑥自動車免許証の有無(オートマ限定か・ペーパーか否かも)
⑦連絡先電話番号(必ず本人に連絡のつく番号を記入してください)
⑧緊急時連絡先(実家、研究室など緊急時の連絡先)
⑨メールアドレス(PCのみ、携帯不可)
⑩所属(学校名・学部・学科・学年・研究室など)
⑪研究室の教授や指導教官などからの推薦状の提出が可能であるかどうか。
⑫単位取得のための実習の場合、こちらから学校に提出が必要な書類等の有無。有ると答えた場合には、その書式、提出時期など。
⑬簡単な自己紹介 
⑭この実習に参加したい理由(400字程度)

※参加の可否のお知らせは、記載されたメールアドレスか本人への直接電話連絡のみとさせていただきます。
※都合により参加を見合わせる場合は速やかに実習開始の3日前(前期:8月4日(金)、後期:8月18日(金))までにご連絡ください。

7. 実習で学ぶ主な内容(予定)
(1) 飼育管理
 飼育管理業務を体験し、個体の健康や衛生管理、救護・治療方法、感染症問題、飼育下繁殖の意義などを学びます。
・ツシマヤマネコの飼育管理
・餌動物(ネズミ)の世話、餌の準備
・その他の飼育動物の世話
(2) 普及啓発
 普及啓発業務を体験し、野生生物保護のインタープリテーションの手法を学びます。
・ビジターセンターでの来館者対応、普及啓発物の作成
・野外での自然観察会、ヤマネコ教室のサポート
・巡回ヤマネコ展の設置サポート
・ヤマネコ音楽祭のサポート(前期のみ)
(3) 調査研究
 調査研究業務を体験し、現場で求められる調査手法や調査視点を学びます。
・ツシマヤマネコのラジオトラッキング調査
・ツシマヤマネコの痕跡調査、自動撮影調査
・交通事故現場モリタニング調査
(4) 地域との連携
 ヤマネコ保護に関わる多くの方々と交流し、分野横断的な取組み・地域連携の重要性を学びます。
・ボランティア団体、NPO等との交流
・対馬市、長崎県ヤマネコ担当職員との交流
・ツシマヤマネコと共生する地域社会づくりについて(モデル地域住民との対話)

(5) 講義
・ツシマヤマネコ保護の全体像について
・ツシマヤマネコ生息状況調査について
・環境教育、普及啓発活動について
・交通事故対策について(講義+現場検証+ブレーンストーミング)
・生息環境の保全について(講義+現場見学)
・とらばさみによる錯誤捕獲、家禽被害対策について
・イエネコ対策について

(6) その他
 様々なセンターの日常業務(掃除、草刈りなどの作業も含む)


[147] ツシマヤマネコの「つしまる」の死亡
投稿者:環境省 投稿日:2007/06/05(Tue) 14:11

<概要>
 平成15年12月9日から平成19年1月30日まで、対馬野生生物保護センターで一般公開をしていたツシマヤマネコの「つしまる」が、平成19年6月4日に死亡しましたので、お知らせします。

1.死亡の経緯
 ツシマヤマネコの「つしまる」は、平成19年1月31日に体調を崩したため、一般公開を中止し、室内飼育に切り替え、治療を行ってきました。「つしまる」は9歳以上と推測され、高齢ということもあり、室内飼育に切り替えてからは良くなったり、悪くなったりを繰り返していました。5月下旬から徐々に状態が悪くなり、平成19年6月4日(月)に死亡が確認されました。

2.死因の究明
 死因の究明は東京大学に依頼することとし、あわせて、FIV(ネコ免疫不全ウイルス)が発症していたかについて検査を行う予定です。


[146] ツシマヤマネコの対馬の下島における調査状況
投稿者:環境省・長崎県 投稿日:2007/05/28(Mon) 14:01

<概要>
 平成19年5月8日にお知らせした、対馬の下島におけるツシマヤマネコの生息状況調査結果について、不明であった51個の糞の分析結果が判明しましたのでお知らせします。

1.調査結果
 平成18年度から平成19年4月26日にかけて、下島における痕跡調査を行い、ツシマヤマネコの可能性のある51個の糞サンプルを採取し、長崎県環境保健研究センターにおいてDNA分析による種の判別を実施した結果、51個の糞サンプルの中で、ツシマヤマネコの糞であると判別できたものはありませんでした。
●51個の糞サンプルの判別内訳
・ツシマテン:39個
・チョウセンイタチ:1個
・イエネコ:4個
・判別できなかったもの※:7個
※糞が新鮮でないものは、DNAが分解されてしまうため、分析できない場合がある。

2.その他
 前回の調査に引き続き、平成19年4月26日から5月23日まで、対馬市厳原町の内山周辺の3箇所に自動撮影カメラを設置し、カメラの前を通過する生物の撮影を実施した結果、ツシマヤマネコの生息は確認できませんでした。
 なお、自動撮影カメラの撮影については、引き続き実施していきます。
 また、6月から下島において詳細な調査を実施し、下島における生息状況の評価、個体数の推定を行い、保護の方針を検討する予定です。


[145] 公開中のツシマヤマネコの命名
投稿者:対馬野生生物保護センター 投稿日:2007/05/21(Mon) 14:02

3月8日から公開を再開したツシマヤマネコのメスの名前を来館者より募集し、「つつじ」に決まりましたので、お知らせします。

名前の募集期間:平成19年3月8日~5月6日
決定した名前:つつじ
決定した理由:対馬市の花「ゲンカイツツジ」が満開の頃に公開されたこと、かつ、親しみやすく、かわいらしい名前であること。
応募総数:335件
募集期間中の来館者人数:2,741名

決定した名前「つつじ」には4名の応募をいただきました。


[144] 福岡市動物園におけるツシマヤマネコの出産
投稿者:対馬野生生物保護センター 投稿日:2007/05/11(Fri) 10:11

 ツシマヤマネコ保護増殖事業の一環として、福岡市動物園において飼育下繁殖に取り組んでいるところですが、本日、福岡市より、今年初の出産が確認された情報提供がありましたので、お知らせします。

 環境省としては、今後とも福岡市動物園、井の頭自然文化園、よこはま動物園ズーラシア等と協力して、飼育下繁殖事業を推進していくとともに、対馬における生息環境の保全、生息地の改善にも努めていきたいと考えております。

写真は、平成18年11月21日に飼育下個体群の遺伝的多様性を高める目的で対馬から福岡市動物園に移送した個体で、今回出産のオス親。

----- 以下、福岡市動物園発表資料より ------

ツシマヤマネコの出産について(繁殖の報告)

 福岡市動物園では、絶滅のおそれのあるツシマヤマネコの保護増殖事業に取り組んでおりますが,今年も仔ネコが生まれましたので,お知らせします。
 ツシマヤマネコのメス(No.13)が,5月9日(水)の11時30分頃に仔ネコを3頭出産しました。
 このメス(No.13)は,平成14年に福岡市動物園で生まれた個体で,平成16年の春に初めて仔ネコを産み,平成17年度に次いで今回が3産目になります。
 オス(Mm-13)は,長崎県対馬で保護された野生個体で,平成14年の5月に初めて保護,自然に帰された後も数回保護され,飼育下個体群の遺伝的多様性を高める目的で平成18年11月21日に対馬から入園した個体です。

○出産までの経過
 (1)ペアリング(同居):平成19年2月2日 ~ 3月23日
 (2)交尾:平成19年3月3日,4日
 (3)出産:平成19年5月9日(最終交尾日から67日目)
 (4)産仔数:3頭


[141] ツシマヤマネコの対馬の下島における生息確認
投稿者:環境省・長崎県 投稿日:2007/05/08(Tue) 14:13

<概要>
 長崎県対馬に生息するツシマヤマネコについて、1984年5月以来23年ぶりに、下島における生息個体の確実な確認がなされたので、お知らせします。
 環境省が長崎県に委託し実施した生息状況調査において、4月末に回収した自動撮影カメラの3月2日付けの写真に、ツシマヤマネコ1頭が撮影されていたことから、専門家の確認を経て、この度公表するものです。
 環境省としては、下島のツシマヤマネコの生息状況についての調査を進め、今後の保護対策を検討、実施していきたいと考えています。

1.ツシマヤマネコとは
 ツシマヤマネコは、我が国では長崎県対馬にのみ分布しており、レッドデータブックでは最も絶滅のおそれの高い絶滅危惧ⅠA類に分類されています。
平成6年に絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(「種の保存法」)の国内希少野生動植物種に指定され、平成7年に保護増殖事業計画を策定しています。
 平成17年9月公表の環境省の生息状況調査では、その生息数は80~110頭と推定され、また1980年代以降ツシマヤマネコの生息頭数が減少傾向にあることが示唆されています。
 我が国において、野生下における絶滅が最も強く危惧されている哺乳類の一つであることから、野生個体の保護、生息調査や生息地の改善等を推進するとともに福岡市動物園において繁殖事業を進めており、今後は、飼育下における繁殖個体の野生復帰(再導入)にも取り組む予定です。

2.調査の方法と結果
(1)調査方法
 平成19年1月17日から、対馬市厳原(いづはら)町の内山(うちやま)周辺の3箇所に自動撮影カメラを設置し、カメラの前を通過する生物の撮影を行いました。
 あわせて、調査ルート上の動物の糞などの痕跡について調査を行い、ツシマヤマネコの可能性のある51個の糞サンプルを採取しています。(これらの糞サンプルは長崎県環境保健研究センターにおいてDNA分析による種の判別を実施中。5月中旬に結果が判明する見込。)

(2)調査結果
 撮影場所:対馬市厳原町の内山周辺
 撮 影 日:平成19年3月2日
 写真枚数:2枚(ツシマヤマネコが撮影されていた枚数。)2枚は同一個体。

 長崎大学土肥昭夫教授及び琉球大学伊澤雅子教授に撮影された動物がツシマヤマネコであることの確認を頂くと同時に以下のコメントを頂いています。

・成獣であり、栄養状態も良好であると考えられる。
・性別は不明である。

3.結果の評価と今後の対応
 ツシマヤマネコの下島における確実な生息の確認は1984年5月8日に厳原町瀬で発見された交通事故死体以来23年ぶりです(*)。
 今回撮影されたツシマヤマネコは、栄養状態が良好な成獣であると考えられますが、現時点で下島におけるツシマヤマネコの生息状況は不明です。
 下島では、これまでも痕跡調査を継続してきたにもかかわらず、ツシマヤマネコの生息は今回を除き、確認されておらず、下島における生息状況は依然として厳しい状況であると推測されます。
 今後は、下島において詳細な痕跡調査を実施し、下島における生息状況の評価、個体数の推定を行い、保護の方針を検討する予定です。

*下島では、ヤマネコのものと思われる糞等の痕跡は、1990年代まで確認されていましたが、平成17年度公表の生息状況調査では、確実な生息情報を得ることができませんでした。

[Res: 141] Re: ツシマヤマネコの対馬の下島における生息確認
投稿者:対馬野生生物保護センター 投稿日:2007/05/08(Tue) 18:34

←発見場所です。


[140] ツシマヤマネコ交通事故防止キャンペーンの実施
投稿者:対馬野生生物保護センター 投稿日:2007/05/02(Wed) 10:49

 ツシマヤマネコ保護増殖事業における普及啓発の一環として、環境省と長崎県では対馬島内において、春の全国交通安全運動期間中に行われる警察署及び交通安全協会の街頭活動に合わせて、ドライバーに対してヤマネコの飛び出しにも注意して安全運転に心がけていただくために、「ツシマヤマネコ交通事故防止キャンペーン」を下記のとおり実施しますのでお知らせします。
 なお、昨年度は、秋の交通安全運動期間中及び年末の交通安全県民運動期間中に、このキャンペーンを実施しましたが、データ収集を開始した平成4年度以降過去最悪の交通事故多発を受けて、今年度は春においても実施するものです。

     記

1.実施日時及び場所
5月11日(金)10:30~  上県町 佐護駐在所前
5月14日(月)16:00~  上対馬町 比田勝駐在所前
5月15日(火)16:00~  峰町佐賀 ハートランド前

2.実施内容
対馬島内沿道において、ドライバーに対してツシマヤマネコ着ぐるみによるチラシ、ステッカー等の配布を行い、ツシマヤマネコの交通事故防止と保護を呼びかける。
    

(参考)ツシマヤマネコ交通事故発生状況
 平成4年度以降45件発生し、40頭が死亡しております。
・平成16年度発生件数:3件(3頭死亡)
・平成17年度発生件数:5件(5頭死亡)
・平成18年度発生件数:8件(7頭死亡、1頭は保護後、野生復帰)
・平成19年度発生件数:0件(本日現在)


[139] 対馬野生生物保護センターのゴールデンウィークの開館状況
投稿者:対馬野生生物保護センター 投稿日:2007/04/27(Fri) 13:06

<概要>
 ゴールデンウィーク中(4/28~5/6)は、対馬野生生物保護センターは休まず開館する予定です。センターでは3月8日から公開中のツシマヤマネコについて、5月6日(日)まで愛称を募集しています。また、例年ご好評頂いています「ゴールデンウィーク特別企画 つばきちゃん来館」につきまして、今年も実施します。

1.ゴールデンウィーク中の開館日時
開館日:4月28日(土)~5月6日(日) 
    午前10時~午後4時30分(入場は午後4時まで)
なお、5月7日(月)は休館日とさせていただきます。

2.公開中のツシマヤマネコの愛称募集
 センターでは3月8日より新しく一般公開しているツシマヤマネコの愛称を募集しています。応募参加資格は、センターに来館し公開しているツシマヤマネコを見ていただいた方のみとし、備え付けの応募用紙に記載し投稿していただきます。なお、募集期間は5月6日(日)までとします。

3.ゴールデンウィーク中のイベント
 例年ご好評頂いています「ゴールデンウィーク特別企画 つばきちゃん来館」につきまして、今年も下記の日時で実施します。ツシマヤマネコの着ぐるみ「つばきちゃん」がセンターに来館している間、ご来館いただいた方と記念撮影も可能です。
日時:4月30日(月) 13:00~15:00
   5月 4日(金) 13:00~15:00

ご来館お待ちしております。


[138] ツシマヤマネコの死体収容
投稿者:佐々木 投稿日:2007/03/30(Fri) 13:59

<概要>
 平成19年3月30日(金)、対馬市上対馬町河内(かわち)において、交通事故により死亡したツシマヤマネコの成獣を対馬野生生物保護センターに収容しました。この事故により、平成18年度におけるツシマヤマネコの交通事故発生件数は8件目となり、7頭が死亡しています。
 平成18年度は交通事故が多発し、危機的状況にあります。運転をされる方は、特に夜間の運転について、なおいっそう安全運転に心がけて頂くようお願い致します。

1.発見日時:平成19年3月30日(金)午前4時00分頃

2.発見場所:対馬市上対馬町河内の国道

3.発見の経緯
 道路上で死亡しているツシマヤマネコを地域住民の方が発見し、ツシマヤマネコを守る会の会長の山村辰美氏を経由して、センターに連絡があり、同日センターの職員が死体を収容しました。

4.個体の情報
(1)性別:オス
(2)年齢:成獣
(3)体重:3,770g
(4)全長:83.5cm(頭胴長56.3cm)
(5)死体の状態:目立った外傷はなく、栄養状態は普通。
(6)死因:レントゲン撮影の結果、腹膜が破れ内臓に損傷が見られたこと、道路上で死体が発見された状況から、交通事故により死亡したものと推測されます。
(7)FIV、FeLV検査:共に陰性
(FIV:ネコ免疫不全ウイルス、FeLV:ネコ白血病ウイルス)

5.その他
 この事故により、平成18年度における交通事故発生件数は累計で8件、7頭が死亡。また、平成4年以降の交通事故発生件数は累計で45件、38頭が死亡となります。
 平成18年度は交通事故死亡件数が過去最多となり、ツシマヤマネコの生息に大きな影響を与えています。運転をされる方は、特に夜間の運転につきまして、なおいっそうスピードを落とし安全運転に心がけて下さい。万が一事故に遭遇した場合又はツシマヤマネコの死体を発見した場合などは、速やかに対馬野生生物保護センター等にご連絡下さるようお願いします。


[136] ツシマヤマネコの一般公開再開
投稿者:佐々木 投稿日:2007/03/02(Fri) 14:58

<概要>
 対馬野生生物保護センターでは、一般公開してきたツシマヤマネコ「つしまる」が体調を崩したことに伴い1月31日から一般公開を見合わせていましたが、3月8日(木)から、新しいツシマヤマネコによる一般公開を再開します。また、再開に併せ、一般公開するツシマヤマネコの愛称を募集します。

1.一般公開の再開
 先に公表しましたツシマヤマネコの一般公開個体の交代について、公開の準備が整いましたので、3月8日(木)より再開する予定です。

2.新しい公開するツシマヤマネコ
 交代するツシマヤマネコは、平成14年9月23日に調査のため捕獲した推定7歳以上のメス成獣です。今まで一般公開してきた「つしまる」と同様に、捕獲した時の検査でFIV(ネコ免疫不全ウイルス)に感染していることが確認されたため、センターに収容し飼育していたものです。

3.新しい個体の愛称の募集
 センターでは3月8日より新しく一般公開するツシマヤマネコの愛称を募集します。応募参加資格は、センターに来館し公開しているツシマヤマネコを見ていただいた方のみとし、備え付けの応募用紙に記載し投稿していただきます。なお、募集期間は一般公開を再開する3月8日(木)から5月6日(日)までとします。

4.その他
 新しく公開を予定しているツシマヤマネコの健康状態等によっては公開予定日を変更する場合があります。

(写真は3月8日から公開予定のツシマヤマネコ)

[Res: 136] Re: ツシマヤマネコの一般公開再開
投稿者:佐々木 投稿日:2007/03/09(Fri) 12:37

予定通り、3月8日から一般公開を再開しました。
ぜひ、センターまで肢をお運びいただき、
新しいヤマネコを見ていただき、ヤマネコのついて知っていただければと思います。
また、愛称を募集しておりますので、センターに実際に見にきていただき、愛称を考えてあげていただければと思います。
新しいヤマネコともども、よろしくお願いいたします。


[135] ツシマヤマネコに関する本の寄贈
投稿者:対馬野生生物保護センター 投稿日:2007/02/28(Wed) 13:29

<概要>
 ツシマヤマネコを題材とした本「ツシマヤマネコのひみつを追え!まっちゃんのヤマネコノート」が昨年12月に出版されました。このたび、本の著者である大塚菜生(おおつかなお)氏より、ツシマヤマネコの保護のために役立てて頂きたいとセンターに本を寄贈して頂きました。センターでは、一人でも多くの子どもたちに対馬の全小中学校にこの本を配布することにいたしました。

1.本の概要
タイトル:ツシマヤマネコのひみつを追え!まっちゃんのヤマネコノート
著  者:大塚 菜生(おおつか なお)
出 版 社:汐文社(A5版、2006年12月初版発行)
 あらすじ:対馬の小学校に通う阿比留松史(まっちゃん)くんと福岡から転入してきた金子くんが、学習会でツシマヤマネコのことを発表することになりました。初めのうちはお互いに反発しあっていた二人ですが、ツシマヤマネコのことを調べているうちに、また、ある事件をきっかけに、二人の間に絆が生まれていきます。ツシマヤマネコをめぐる二人の小学生の友情を綴った、心温まるストーリーとなっています。

2.本の寄贈
 対馬野生生物センターでは、大塚氏より「ツシマヤマネコの保護に役立って欲しい」と50冊を寄贈していただきました。センターでは、より多くの子供たちにこの本を読んで理解を深めてもらいたいと考え、対馬市教育委員会を通じて、平成19年2月27日(火)に対馬の全小中学校(48校)に配布しました。本には、「やわらかい心をいつまでも大切にしてください」という大塚氏からこどもたちへメッセージが添えられています。


[134] 市民シンポジウム「対馬もヤマネコも-ツシマヤマネコを語る夕べ」の開催
投稿者:佐々木 投稿日:2007/02/20(Tue) 15:19

<概要>
 ツシマヤマネコ保護に関する普及啓発活動の一環として、3月10日(土)19:00~21:30に、対馬市交流センターにおいて、市民シンポジウム「対馬もヤマネコも-ツシマヤマネコを語る夕べ」を開催します。

1.標題
「対馬もヤマネコも-ツシマヤマネコを語る夕べ」

2.日時
 平成19年3月10日(土)19:00~21:30(開場18:30)

3.場所
 対馬市交流センター3階(〒817-0021 対馬市厳原町今屋敷661番地3)

4.主催・後援
  主催:九州地方環境事務所(環境省)、長崎県、対馬市
  後援:林野庁九州森林管理局

5.趣旨
 毎年開催している市民シンポジウム「対馬もヤマネコも」については、多くの市民の参加を得て、大きな成果を収めています。また、昨年はPVA実行委員会による「ツシマヤマネコ保全計画作り国際ワークショップ」も開催され、人とツシマヤマネコが共生する地域社会づくりに向けて、活発な議論がなされました。
 3回目を迎える今年度の市民シンポジウムでは、市民の方が気軽に参加し、専門家を交えながらざっくばらんにツシマヤマネコについて話をすることで、ツシマヤマネコの保護を市民と一緒に進めることを目的としています。

6.内容
(1)全体の流れ
 はじめに、参加者全員が集合し、シンポジウムの趣旨説明、専門家の紹介を行った後、以下の4つのグループに分かれて、専門家を交えながらツシマヤマネコについてグループごとのテーマに沿って意見交換をしていただきます。その後、再び参加者全員が集合し、各グループでの検討結果の発表、全体のまとめ、今後の進め方について検討します。

(2)各グループのテーマ
  グループ1:ヤマネコをまもる
  グループ2:ヤマネコと暮らす
  グループ3:ヤマネコを増やす
  グループ4:ヤマネコと未来を過ごす(親子グループ)
※グループ4につきましては、小中高校生などの子供も参加して、対馬の未来について検討を進めていきます。

(3)専門家等
 今回のシンポジウムでは、以下の5名の方を中心にお話を頂く予定です。シンポジウムには総勢15名程度のツシマヤマネコに関する専門家をお招きする予定です。
・中川 志郎(財団法人 日本動物愛護協会 理事長)
・池田 啓 (兵庫県立コウノトリの郷公園 研究部長)
・羽山 伸一(日本獣医生命科学大学獣医学部 助教授)
・倉成 武裕(福岡市動物園園長)
・神宮 正芳(専業農家 上県町在住)

(4)申し込み、問い合わせ先
対馬野生生物保護センター(担当:前田・木村)
電話:0920-84-5577
FAX :0920-84-5578
E-mail:twcc@yahoo.co.jp
申し込み期限:平成19年3月8日(木)
※申し込みの際に、参加希望のグループをあわせてお伝えください


[133] 長崎県対馬における人と自然が共生するモデル林の確立を目指した舟志の森づくり
投稿者:舟志の森づくり推進委員会 投稿日:2007/02/20(Tue) 15:12

<概要>
 長崎県対馬市上対馬町舟志に、住友大阪セメント株式会社が所有する約16haの森林(以下、「舟志の森」といいます。)において、ツシマヤマネコをはじめとする対馬の野生生物を保全し、人と自然が共生するモデル林を確立するため、対馬市上対馬町舟志区、ツシマヤマネコ応援団、対馬市及び住友大阪セメント株式会社の4者は「舟志の森づくり推進委員会」を平成19年2月16日に発足させ、今後、森づくりに取組んでいくこととなりましたのでお知らせします。

1.背景及び経緯
 長崎県対馬市上対馬町舟志に、住友大阪セメント株式会社が所有する舟志の森があります。舟志の森は、同社がセメントの副原料である粘土を採取する目的で平成元年に購入しましたが、セメント需要の減少やリサイクル原燃料の利用拡大等により粘土は採取されず、開発を凍結し今日に至っています。
平成18年4月に「ツシマヤマネコ応援団(事務局:対馬野生生物保護センター)」の発案で、舟志の森でツシマヤマネコを始めとする対馬の野生生物保全のための森林管理を行うことができないかという話が持ち上がり、舟志の森を管理している「上対馬町舟志区特別委員会」を通じて住友大阪セメント株式会社に申入れました。
 その後、対馬野生生物保護センター及び対馬市を加えた関係者間で調整を重ね、平成19年2月16日に「舟志の森づくり推進委員会(以下、「委員会」といいます。)」を発足させ、今後関係者が協力して森づくりを推進していくことを決めました。

2.舟志の森
 住友大阪セメント株式会社が所有する舟志の森は、総面積約16haで、そのうち約6haがスギやヒノキの植林地、残りがシイやカシの二次林となっています。植林地は細いスギやヒノキが密生しており、林床まで光が入り込まない環境となっていて、生物の多様性が低い状態となっています。

3.舟志の森づくり推進委員会
 委員会の構成員は、対馬市上対馬町舟志区、ツシマヤマネコ応援団、対馬市及び住友大阪セメント株式会社です。
 住友大阪セメント株式会社が所有する舟志の森で、委員会の構成員が協力して森林管理を推進することで、森林の質を向上させ、ツシマヤマネコをはじめとする対馬の野生生物の保全に取組み、人と自然が共生するモデル森を確立すること、また、市民、企業、行政、ボランティア団体の協働を通じて、森林保全及び野生生物保全に対する意識の向上を図ることを目的として活動していきます。

4.舟志の森づくりについて
 委員会では、舟志の森について当面5年間の管理方針を定めた「舟志の森管理計画」を作成し、それに基づいて森林管理を進めていきます。
 森林管理の概略として、スギやヒノキの人工林については、間伐を行い適切に植林地の管理を進めるとともに一部の区域では皆伐を行い、皆伐跡地に広葉樹の苗を植樹することで舟志の森の生物多様性を向上させます。
 一方、二次林のような自然度の高い森林については、現在の環境の維持・保全を図ります。

5.植樹祭開催のお知らせ
 舟志の森づくりの一環として、平成19年3月25日(日)に、舟志の森で植樹祭を行います。植樹祭が行われる場所は、舟志の森の中でも特にスギやヒノキが密生していた場所で、皆伐を行った後、ツシマヤマネコ応援団が「とらやまの森再生プロジェクト」として市民と協働して作ってきた広葉樹の苗を植樹する予定です。

<参考>
1.ツシマヤマネコとは
 ツシマヤマネコは、我が国では長崎県対馬にのみ生息し、かつては対馬島内全域にわたり広く分布していましたが、生息環境の悪化等により危機的な状況にあります。
 平成6年に、絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(通称「種の保存法」)に基づく国内希少野生動植物種に指定され、平成7年に同法に基づく保護増殖事業計画(環境省及び農林水産省告示)が策定され、保護の取組が進められています。
 平成14年に環境省が公表したレッドデータブックでは、絶滅危惧IA類に分類されており、平成17年9月に発表した調査結果によれば現在野生下には80~110頭生息していると推定されています。

2.「とらやまの森再生プロジェクト」とは
 対馬野生生物保護センターのボランティアグループ「ツシマヤマネコ応援団」の主要な活動の一つです。(「とらやま」とは、対馬で古くから呼ばれるツシマヤマネコの地方名です。)島独自の進化を遂げた対馬固有の自然を後世に残すために、森林の伐採などで失われつつある対馬の森の再生・森林生態系の改善を行います。
 また、一般の市民が広く参加できるイベントを通して、対馬の森のこれからをひとりひとりが考える場ときっかけを作り、森づくりの輪を広げる取組みを積極的に行っています。


[132] 一般公開しているツシマヤマネコの交代
投稿者:佐々木 投稿日:2007/02/13(Tue) 11:50

<概要>
 対馬野生生物保護センターでは、一般公開してきたツシマヤマネコ「つしまる」が体調を崩したことに伴い1月31日から一般公開を見合わせています。「つしまる」は治療に専念させるため公開個体を交代することにしました。新しいツシマヤマネコは、3月8日(木)から一般公開をする予定です。

1.「つしまる」について
 ツシマヤマネコの実物を見ることで、ツシマヤマネコへの関心及び保護意識をより高め、保護活動をさらに推進していくことを目的として、平成15年12月9日よりツシマヤマネコ「つしまる」の一般公開を行ってきました。「つしまる」は本年1月31日より体調を崩したことから一般公開を中止し、室内飼育に切り替え治療を行ってきましたが、9歳という高齢であることや治療が長引く見通しであることから公開から「引退」させることを決めました。現在は回復傾向にありますが、今後も状況を見ながら治療を施します。なお、「つしまる」はFIV(ネコ免疫不全ウイルス)に感染していますが、現在FIVの発症は確認されておりません。

2.新しい公開個体について
 交代する個体は、平成14年9月23日に調査のために捕獲した推定7歳以上のメスの個体です。捕獲時の検査により、「つしまる」と同様にFIVに感染していることが確認されたため、センターで収容し、飼育を続けてきました。
 公開個体を交代させるためには、飼育施設の清掃や模様替え等を行う必要があることや、公開個体が新しいケージに慣れるための期間を考慮する必要があり、3月8日(木)から一般公開を再開する予定です。

3.その他
 公開予定個体の状態によっては、公開予定日が変更になることがあります。
 また、新しく公開する個体については、今後一般から愛称を募集する予定にしています。愛称募集の詳細については、あらためてお知らせいたします。


[131] ツシマヤマネコの野生復帰
投稿者:佐々木 投稿日:2007/02/06(Tue) 10:22

<概要>
 平成18年12月18日(月)に上県町仁田(にた)飼所(かいどころ)において、とらばさみにかかり保護・収容していたツシマヤマネコを、外傷が完治したこと、病状等検査の結果異常がなかったことから、5日(月)17時頃、保護された付近の山中に放獣しましたのでお知らせします。

1.野生復帰
 平成18年12月18日(月)に上県町仁田飼所においてとらばさみにかかり、対馬野生生物保護センターに保護・収容していたツシマヤマネコについて、
①外傷が完治したこと
②血液検査の結果、感染症など他に異常が認められないこと
から、2月5日(月)17時頃に、保護された付近の山中に放獣しましたのでお知らせします。

2.個体の情報(保護収容時)
(1)性別:オス
(2)年齢:亜成獣
(3)体重:2,950g
(4)全長:81.1cm(頭胴長 53.9cm)
(5)FIV、FeLV検査:共に陰性
(FIV:ネコ免疫不全ウイルス、FeLV:ネコ白血病ウイルス)


[130] ツシマヤマネコの野生復帰について
投稿者:佐々木 投稿日:2007/01/18(Thu) 17:35

<概要>
 1月3日(水)に上対馬町芦見(あしみ)において、「箱わな」にかかり保護・収容していたツシマヤマネコと、1月7日(日)、上県町佐護(さご)友谷(ともや)において、鶏小屋に入っていて保護・収容していたツシマヤマネコについて、病状等検査の結果異常がなかったことから、それぞれ17日(水)15時頃、17日(水)17時頃に保護された付近の山中に放獣しましたのでお知らせします。

1.野生復帰
 1月3日(水)に上対馬町芦見において、「箱わな」にかかり保護・収容していたツシマヤマネコと、1月7日(日)、上県町佐護友谷において、鶏小屋に入っていて保護・収容していたツシマヤマネコについて、血液検査の結果、感染症など他に異常が認められなかったことから、それぞれ1月17日(水)15時頃、1月17日(水)17頃に保護された付近の山中に放獣しました。

2.個体の情報
(1)1月3日保護個体
 ①性別:メス
 ②年齢:亜成獣
 ③体重:1,610g
 ④全長:70.3cm(頭胴長49.1cm)

(2)1月7日保護個体
 ①性別:オス
 ②年齢:成獣(老齢)
 ③体重:4,120g
 ④全長:85.5cm(頭胴長59.5cm)


[129] ツシマヤマネコの死亡(交通事故)
投稿者:佐々木 投稿日:2007/01/11(Thu) 14:01

<概要>
 平成19年1月9日(火)、対馬市の職員から上対馬町小鹿(おしか)の県道において、交通事故にあったツシマヤマネコを保護したと連絡があり、対馬野生生物保護センター(以下「センター」といいます。)に保護・収容しました。
 その後、センターで治療を行っていましたが、10日(水)の午前10時50分に死亡しました。死因は交通事故による肺の損傷による呼吸困難及び腹腔内の出血によるものと推測されます。

1.発見日時:平成19年1月9日(火)午前6時55分頃

2.発見場所:対馬市上対馬町小鹿の県道(主要地方道上対馬豊玉線)

3.死亡した経緯
 1月9日(火)午前7時15分頃に上対馬町小鹿において、対馬市の職員で、ツシマヤマネコ応援団の方から交通事故にあったツシマヤマネコを保護したと連絡がありました。その後、NPO法人どうぶつたちの病院・対馬動物医療センターに搬送し、手当を行った後、センターに収容し、引き続き検査及び治療を行っていましたが、1月10日(水)午前10時50分に死亡しました。

4.個体の情報
(1)性別:オス
(2)年齢:亜成獣
(3)体重:1,840g
(4)全長:65.0cm(頭胴長 47.7cm)
(5)死因:解剖の結果、肋骨の骨折、肺の損傷、肝臓の裂傷が認められました。また、発見時、道路上に個体が横たわっていたことから、交通事故により死亡したものと推察されます。
(6)FIV、FeLV検査:共に陰性
(FIV:ネコ免疫不全ウイルス、FeLV:ネコ白血病ウイルス)

5.その他
 この事故により、平成18年度における交通事故発生件数は累計で7件(6頭死亡)。また、平成4年以降における交通事故発生件数は累計で44件(39頭死亡)となりました。昨年秋より交通事故が多発し、危機的状況にあります。
 運転される方はスピードを落とし、ツシマヤマネコにも配慮した安全運転を心がけて下さい。万が一事故に遭遇した場合又はツシマヤマネコの死体等を発見した場合などは、速やかに対馬野生生物保護センター等にご連絡下さるようお願いします。


[128] ツシマヤマネコの保護収容
投稿者:佐々木 投稿日:2007/01/09(Tue) 16:16

<概要>
 平成19年1月7日(日)、上県町佐護(さご)友谷(ともや)において、ツシマヤマネコが鶏小屋に入っているのが発見され、対馬野生生物保護センター(以下、「センター」といいます。)に保護・収容しました。このツシマヤマネコは、昨年10月3日にとらばさみにかかり保護された個体です。
 今後、疾病等の検査結果を踏まえ個体の取り扱いを判断します。

1.保護された経緯
 上県町佐護友谷において、午前3時頃に住民の方が鶏小屋にツシマヤマネコが入っているのを発見し、ツシマヤマネコを守る会の会長山村辰美氏を経由してセンターに連絡があり、職員が現場へ出向き保護し、午前9時35分にセンターに収容しました。このツシマヤマネコにはマイクロチップが入っており、その番号から、昨年10月3日に佐護中山においてとらばさみにかかり保護された個体であることがわかりました。

2.個体の情報
(1)性別:オス
(2)年齢:成獣(老齢)
(3)体重:4,120g
(4)全長:85.5cm(頭胴長 59.5cm)
(5)個体の状況:目立った外傷はなく、健康状態は正常。
(6)FIV、FeLV検査:共に陰性
(FIV:ネコ免疫不全ウイルス、FeLV:ネコ白血病ウイルス)

3.今後の予定
 疾病等の有無を検査中であり、それらの結果を踏まえ個体の今後の取り扱いを判断することとしています。

4.当該個体の経緯
  平成18年10月3日:上県町佐護中山でとらばさみにかかり保護
  平成18年11月3日:上県町佐護中山で野生復帰
  平成19年1月7日:上県町佐護友谷で鶏小屋に入り保護


[127] ツシマヤマネコの保護収容(箱わなによる錯誤捕獲)
投稿者:佐々木 投稿日:2007/01/05(Fri) 10:05

<概要>
 平成19年1月3日(水)、上対馬町芦見(あしみ)において、地元の方からツシマヤマネコが「箱わな」に掛かっていたと連絡があり、対馬野生生物保護センター(以下、「センター」といいます。)に保護・収容しました。
 今後、疾病等の検査結果を踏まえ個体の取り扱いを判断します。

1.保護された経緯
 1月3日(水)上対馬町芦見において、地元の方がノラネコを捕獲するために仕掛けていた箱わなにツシマヤマネコが誤って掛かっていたので、ツシマヤマネコを守る会会長山村辰美氏を経由して午前8時10分頃センターに連絡があり、職員が現場へ出向き保護しセンターに収容しました。

2.個体の情報
(1)性別:メス
(2)年齢:亜成獣
(3)体重:1,610g
(4)全長:70.3cm(頭胴長 49.1cm)
(5)個体の状況:目立った外傷はなく、健康状態は正常。
(6)FIV、FeLV検査:共に陰性
(FIV:ネコ免疫不全ウイルス、FeLV:ネコ白血病ウイルス)

3.今後の予定
 疾病等の有無を検査中であり、それらの結果を踏まえ個体の今後の取り扱いを判断することとしています。

4.その他
 ツシマヤマネコが箱わなにより誤って捕獲されたのは、統計を取り始めた平成4年以降10件目(10頭目)で、今年度は初めてとなります。


[126] ツシマヤマネコの死体収容(交通事故)
投稿者:佐々木 投稿日:2006/12/26(Tue) 14:06

<概要>
 平成18年12月25日(月)、対馬市上対馬町大増(おおます)において、ツシマヤマネコの亜成獣の死亡個体が発見され、対馬野生生物保護センターに収容しました。発見者の情報から交通事故直後であったものと考えられます。これで、平成18年度におけるツシマヤマネコの交通事故発生件数は6件目(5頭死亡)となりました。
 このところ、ツシマヤマネコの仔ネコが親離れの季節を迎え、交通事故が多発し、危機的状況にあります。運転をされる方は、なおいっそう安全運転に心がけて頂くようお願い致します。

1.発見日時:平成18年12月25日(月)午後6時35分頃

2.発見場所:対馬市上対馬町大増の県道

3.発見の経緯
 道路上で死んでいるツシマヤマネコを地域住民の方が発見し、「ツシマヤマネコを守る会」会長の山村辰美氏経由で対馬野生生物保護センターに連絡があり、同日、センターの職員が死体を収容しました。

4.個体の情報
(1)性別:メス
(2)年齢:亜成獣(今年春生まれ)
(3)体重:1,440g
(4)全長:62.0cm(頭胴長42.5cm)
(5)死体の状態:頭部が骨折し即死の状態。栄養状態は普通。発見者の情報から、発見された直前に死亡したものと推察されます。
(6)死因:頭部の骨折、道路の車道上に死体があったことから、交通事故により死亡したものと推察されます。
(7)FIV、FeLV検査:共に陰性
(FIV:ネコ免疫不全ウイルス、FeLV:ネコ白血病ウイルス)

5.その他
 この事故により、平成18年度における交通事故発生件数は累計で6件(5頭死亡)。また、平成4年以降における交通事故発生件数は累計で43件(38頭死亡)となりました。これから、年末年始を迎えあわただしさが増してきます。運転される方は、なおいっそうスピードを落とし、ツシマヤマネコにも配慮した安全運転を心がけて下さい。万が一事故に遭遇した場合又はツシマヤマネコの死体を発見した場合などは、速やかに対馬野生生物保護センター等にご連絡下さるようお願いします。


[125] ツシマヤマネコの保護収容(とらばさみによる錯誤捕獲)
投稿者:佐々木 投稿日:2006/12/20(Wed) 10:39

<概要>
 平成18年12月18日(月)、上県町仁田(にた)飼所(かいどころ)においてツシマヤマネコが「とらばさみ」にかかったと地元の方から連絡があり、対馬野生生物保護センターに保護・収容しました。
 この個体は、左前肢に傷があり、今後、同センターで治療を続け、傷の回復経過、感染症等の検査結果を踏まえ取り扱いを判断します。

1.保護された経緯
 12月18日(月)上県町仁田飼所において、地元の方がニワトリを守るために仕掛けていたとらばさみにツシマヤマネコが誤って掛かっているのを発見し、ツシマヤマネコを守る会の会長山村辰美氏を経由して午後7時30分頃センターに連絡があり、職員が現場に赴き保護し、午後8時55分に同センターに収容しました。

2.個体の情報
(1)性別:オス
(2)年齢:亜成獣
(3)体重:2,950g
(4)全長:81.1cm(頭胴長 53.9cm)
(5)個体の状況:左前肢にとらばさみに挟まれた傷が有るが、骨折は見られず、比較的軽傷。
(6)FIV、FeLV検査:共に陰性
(FIV:ネコ免疫不全ウイルス、FeLV:ネコ白血病ウイルス)

3.今後の予定
 センターで治療を続けます。なお、疾病の有無等を検査中であり、それらの結果を踏まえて今後の取り扱いを判断することとしています。

4.その他
(1)ツシマヤマネコがとらばさみにより誤って捕獲されたのは、平成4年以降8件目(7頭目)で、今年度は2件目(2頭目)となります。

(2)とらばさみの使用自粛について
 とらばさみの使用については、今回のように誤ってツシマヤマネコなど他の動物が掛かる場合があります。また、掛かった場合は動物にダメージを与えるおそれがあるため、使用の自粛をお願いします。
 なお、鶏小屋への被害対策については、わなではなく小屋の補強等による自衛手段を講じていただくようお願いします。


[124] ツシマヤマネコの死体収容(交通事故)
投稿者:佐々木 投稿日:2006/11/21(Tue) 14:00

<概要>
 平成18年11月18日(土)、対馬市上県町佐護(さご)深山(みやま)において、ツシマヤマネコの亜成獣が交通事故に遭遇し死亡した個体を対馬野生生物保護センターに収容しました。この事故により、平成18年度におけるツシマヤマネコの交通事故発生件数は5件目となり、4頭が死亡しています。
 このところ、ツシマヤマネコの仔ネコが親離れの季節を迎え、交通事故が多発し、危機的状況にあります。運転をされる方は、なおいっそう安全運転に心がけて頂くようお願い致します。

1.発見日時:平成18年11月18日(土)午後8時10分頃

2.発見場所:対馬市上県町佐護深山の国道

3.発見の経緯:交通事故の現場をセンター職員が目撃し、死亡した個体を収容しました。

4.個体の情報
(1)性別:オス
(2)年齢:亜成獣(今年春生まれ)
(3)体重:980g
(4)全長:53.2cm(頭胴長51.2cm)
(5)死体の状態:頭部が骨折し即死の状態。栄養状態は普通。
(6)死因:目撃者の情報から、交通事故により死亡。
(7)FIV、FeLV検査:共に陰性
   (FIV:ネコ免疫不全ウイルス、FeLV:ネコ白血病ウイルス)

5.その他
 この事故により、平成18年度における交通事故発生件数は累計で5件、4頭が死亡。また、平成4年以降における交通事故発生件数は累計で42件、37頭が死亡となります。
 仔ネコが親離れの季節を迎え、交通事故が多発し危機的状況にあります。
運転をされる方は、なおいっそうスピードを落とし安全運転に心がけて下さい。万が一事故に遭遇した場合又はツシマヤマネコの死体を発見した場合などは、速やかに対馬野生生物保護センター等にご連絡下さるようお願いします。


[122] ツシマヤマネコの分散飼育個体の移動
投稿者:佐々木 投稿日:2006/11/16(Thu) 14:04

<概要>
 平成18年9月29日にお知らせしましたツシマヤマネコの分散飼育については、11月19日(日)に「井の頭自然文化園」及び「よこはま動物園」に、また、11月21日(火)に対馬野生生物保護センター(以下「センター」といいます。)と福岡市動物園の間でツシマヤマネコの個体を移動することになりましたのでお知らせします。

1.分散飼育について
 ツシマヤマネコの分散飼育のため、11月19日(日)にセンターからオス1頭及び福岡市動物園からメス1頭、計2頭を、井の頭自然文化園に移動します。また、福岡市動物園からオス、メス各1頭、計2頭を「よこはま動物園」に移動します。なお、両園とも、人慣れを防止するため、原則として非公開とします。

2.福岡市動物園から対馬への里帰り(移動)及び今年度の繁殖計画について
 飼育頭数が上限に達している福岡市動物園から、11月21日(火)にオス2頭をセンターに里帰り(移動)させます。また、対馬で保護され、センターで飼育していたオス、メス各1頭、計2頭について野生復帰が困難であるため、センターから福岡市動物園に移動させ繁殖を試みることとします。なお、これらの個体についても、人慣れを防止するため、原則として非公開とします。

3.移動個体の変更について
 平成18年9月29日公表の際には、センターに福岡市動物園から里帰りする個体は3頭としておりましたが、都合により、そのうち1頭を井の頭自然文化園に移動することとしました。従って、里帰りの個体は2頭となります。

4.その他
 日程は予定であり、航空機の運航状況及びツシマヤマネコの状態等により、変更も考えられますので、あらかじめご承知おき下さい。

[Res: 122] Re: ツシマヤマネコの分散飼育個体の移動
投稿者:佐々木 投稿日:2006/11/21(Tue) 11:23

今回のツシマヤマネコの移動につきまして、
全ての個体を無事に移動させましたので、お知らせいたします。


[121] とらやまの森再生プロジェクト「市民参加の森づくり2006」
投稿者:対馬野生生物保護センター 投稿日:2006/11/16(Thu) 14:02

<概要>
平成18年11月19日(日)、ツシマヤマネコ応援団と対馬野性生物保護センターの共催行事として「市民参加の森づくり2006」を開催します。一昨年、昨年開催しましたとらやまの森再生プロジェクト「市民参加の森づくり」の第3回目のイベントとなります。今回は、対馬のどんぐりを使用した苗作りを行い、その後3月に植樹を行う予定の場所である舟志(しゅうし)の森を見学に行きます。
イベントを通して、市民ひとりひとりが、どのような森づくりや地域作りを行うかを考え、実践するきっかけとすることを目的としています。

1.イベント開催日時・集合場所
開催日時:平成18年11月19日(日)
13時~16時 (受付は12時30分より開始。雨天中止。)
集合場所:上県町佐須奈(さすな) 対馬市ヤマネコ保護支援センター

2.イベント内容
①「とらやまの森再生プロジェクト」これまでの活動紹介
②どんぐり植え(ポット苗づくり)作業(作った苗はお持ち帰りいただけます)
③ポット苗作り(作ったポット苗は持ち帰り可)

3.申込先
対馬野生生物保護センター内 ツシマヤマネコ応援団 事務局
TEL:0920-84-5577 FAX:0920-84-5578 E-mail:twcc97@yahoo.co.jp

4.ツシマヤマネコ応援団について
「対馬とその自然のためにできるところから」と活動している地域住民によるボランティアグループ。平成15年発足。対馬野生生物保護センターを事務局として現在32名が活動。

5.「とらやまの森再生プロジェクト」について
 対馬野生生物保護センターのボランティアグループ「ツシマヤマネコ応援団」の主要な活動の一つです。(「とらやま」とは、対馬で古くから呼ばれるツシマヤマネコの地方名です。)島独自の進化を遂げた対馬固有の自然を後世に残すために、森林の伐採などで失われつつある対馬の森の再生・森林生態系の改善を行います。また、一般の市民が広く参加できるイベントを通して、対馬の森のこれからをひとりひとりが考える場ときっかけを作り、森づくりの輪を広げる取組みを積極的に行っています。
 今回の森づくりイベントでは、まず初めにとらやまの森再生プロジェクトのこれまでの活動をご紹介し、その後ポット苗づくりを行います。今回も昨年同様に、希望があればポットを持ち帰っていただき、家庭で苗の生長を見守っていただけます。その後、ポット苗の植樹を実際に行う上対馬町舟志にある森を見学します。

6.どんぐりの提供について
 当日行われるどんぐり植えで使用するため、対馬島内で採取したどんぐりの提供を受け付けております。拾った年月日・場所・採種者・種名等を記録しているどんぐりを種類ごとに分け、当日持ってきてください。

7.植樹祭のお知らせ
 とらやまの森再生プロジェクトでは、3年前から苗づくりを行ってまいりましたが、この度、ツシマヤマネコ応援団が初めて植樹を行う場所が決定しました。場所は上対馬町舟志にある森で、3月11日(日)に植樹祭を行う予定です。


[120] ツシマヤマネコの死体収容(交通事故)
投稿者:佐々木 投稿日:2006/11/13(Mon) 15:04

<概要>
平成18年11月12日(日)、対馬市上県町深山(みやま)において、ツシマヤマネコの亜成獣の死体が発見され、対馬野生生物保護センターに収容しました。発見者の情報から交通事故直後であったものと考えられます。これで、平成18年度の交通事故は4件目となりました。

1.発見日時:平成18年11月12日(日)午後11時00分頃

2.発見場所:対馬市上県町深山の国道

3.発見の経緯
 道路上で死んでいるツシマヤマネコを「ツシマヤマネコを守る会」会長の山村辰美氏が発見され、対馬野生生物保護センターに連絡があり、同日、センターの職員が死体を収容しました。

4.個体の情報
(1)性別:オス
(2)年齢:亜成獣(今年春生まれ)
(3)体重:1,610g
(4)全長:63.1cm(頭胴長41.2cm)
(5)死体の状態:発見者の情報から、死亡時間は発見された直前であったものと推察されます。
(6)死因:頭部の骨折、道路の車道上に死体があったことから、交通事故により死亡したものと推察されます。
(7)FIV、FeLV検査:共に陰性
   (FIV:ネコ免疫不全ウイルス、FeLV:ネコ白血病ウイルス)

5.その他
 平成18年度は4件目の交通事故事例です。なお、平成4年以降41件目の交通事故となりますが、その内、36件でツシマヤマネコが死亡しています。
 仔ネコが親離れの季節を迎え、交通事故に遭遇する危険性が増大しています。運転をされる方は、スピードを落とし安全運転に心がけて下さい。万が一事故に遭遇した場合又はツシマヤマネコの死体を発見した場合などは、速やかに対馬野生生物保護センター等にご連絡下さるようお願いします。


[119] ツシマヤマネコの野生復帰
投稿者:佐々木 投稿日:2006/11/06(Mon) 14:02

<概要>
 10月3日(火)に上県町中山(なかやま)において、とらばさみにかかり保護・収容していたツシマヤマネコを、病状等検査の結果異常がなかったことから、3日(金)夕方、保護された付近の山中に放獣しましたのでお知らせします。

1.野生復帰
 10月3日(火)に上県町中山においてとらばさみにかかり、対馬野生生物保護センターに保護・収容していたツシマヤマネコについて、
①外傷が完治したこと
②血液検査の結果、感染症など他に異常が認められないこと
から、11月3日(金)夕方に、保護された付近の山中に放獣しました。

2.個体の情報
(1)性別:オス
(2)年齢:成獣(老齢)
(3)保護時の体重:3,660g
(4)全長:80.5cm(頭胴長 55.0cm)


[118] ツシマヤマネコの死体収容
投稿者:対馬野生生物保護センター 投稿日:2006/11/02(Thu) 14:13

<概要>
 平成18年11月1日(水)、対馬市峰町三根(みね)において、ツシマヤマネコの亜成獣の死体が発見され、対馬野生生物保護センターに収容しました。個体の状況から考えて、10月31日深夜から11月1日早朝にかけて交通事故にあったものと考えられます。

1.発見日時:平成18年11月1日(水)午前7時00分頃

2.発見場所:対馬市峰町三根の国道

3.発見の経緯
 午前7時00分頃に、道路上で死んでいるツシマヤマネコを地域住民の方が発見し、対馬野生生物保護センターに連絡がありました。その後、センターの職員が死体をセンターに収容しました。

4.個体の情報
(1)性別:メス
(2)年齢:亜成獣(今年春生まれ)
(3)体重:1,600g
(4)全長:62.0cm(頭胴長41.5cm)
(5)死体の状態:発見当時すでに死後硬直していたことから、10月31日深夜から11月1日早朝にかけて死亡したものと推察されます。
(6)死因:頭蓋骨の骨折、鼻孔からの出血、腹腔内の出血が確認されたことこと、道路の車道上に死体があったことから、交通事故により死亡したものと推察されます。
(7)FIV、FeLV検査:共に陰性
   (FIV:ネコ免疫不全ウイルス、FeLV:ネコ白血病ウイルス)

5.その他
 平成4年以降40件目の交通事故で、うち35件でツシマヤマネコが死亡しています。平成17年度は5件の交通事故があり、いずれも死亡した状態で発見されています。平成18年度は3件目の交通事故事例です。
 仔ネコが親離れをする季節を迎え、例年交通事故に遭遇する危険性が増大します。運転をされる方は、スピードを落とし安全運転に心がけ、万が一事故に遭遇した場合又はツシマヤマネコの死体を発見した場合は、速やかに対馬野生生物保護センターなどにご連絡下さるようお願いします。


[117] 対馬野生生物保護センターの下半期(11~3月)に行うイベント
投稿者:対馬野生生物保護センター 投稿日:2006/10/27(Fri) 10:07

対馬野生生物保護センターの活動の一環として、自然観察会や各種イベントを開催しておりますが、下半期(11~3月)の予定が決定しましたのでお知らせします。

○自然ふれあいイベント等の開催について
対馬野生生物保護センターでは、対馬の自然に親しんで頂くために、自然とふれあうイベントを開催しておりますが、11月から3月の開催予定が決まりましたのでお知らせ致します。

<詳細>
11月から3月までの毎月第3日曜日に、対馬の身近な植物観察会や、対馬のどんぐりを使った森作り等を行う「自然ふれあいイベント」を季節にあわせて開催します。
各イベントの詳細は画像「対馬野生生物保護センター 下半期イベント一覧」をご覧下さい。

*各イベントのお問い合わせ、お申し込みは、
対馬野生生物保護センター(電話)0920-84-5577 担当:木村・前田まで


[115] ツシマヤマネコの野生復帰
投稿者:佐々木 投稿日:2006/10/26(Thu) 10:23

<概要>
 10月3日(火)に上県町中山(なかやま)において、とらばさみにかかり保護・収容していたツシマヤマネコを、病状等検査の結果異常がなかったことから、27日(金)夕方、保護された付近の山中に放獣しますのでお知らせします。

1 野生復帰
 10月3日(火)に上県町中山においてとらばさみにかかり、対馬野生生物保護センターに保護・収容していたツシマヤマネコについて、
①外傷が完治したこと
②血液検査の結果、感染症など他に異常が認められないこと
から、明日(10月27日(金))夕方に、保護された付近の山中に放獣します。
 なお、ツシマヤマネコへの影響等を考慮し現地取材はご遠慮願います。

2 個体の情報
(1)性別:オス
(2)年齢:成獣(老齢)
(3)体重:3,660g(保護時)
(4)全長:80.5cm(頭胴長 55.0cm)

[Res: 115] Re: ツシマヤマネコの野生復帰
投稿者:佐々木 投稿日:2006/10/26(Thu) 14:07

10月3日(火)に上県町中山においてとらばさみにかかり、対馬野生生物保護センターに保護・収容していたツシマヤマネコについて、本日(26日)午前10時に野生復帰させるとお知らせいたしましたが、野生復帰前の詳細な検査の結果、外傷が完治していないことが判明し、野生復帰を延長することとなりました。


[114] 捨てペット防止キャンペーン「万関はどうぶつの関所」の開催
投稿者:対馬地区ネコ適正飼養推進連絡協議会 投稿日:2006/10/25(Wed) 11:27

<概要>
 平成18年10月28日午前10:30より12:00まで、対馬地区ネコ適正飼養推進連絡協議会では、あそうベイパーク入り口付近の国道382号沿いにおいて、対馬島内での、下島から上島、上島から下島へのネコをはじめとする捨てペットを予防することを目的として「第1回捨てペット防止キャンペーン」を行います。

<背景>
 対馬地区ネコ適正飼養推進連絡協議会は、長崎県対馬地区において、イエネコの適正飼養の推進を通じて、住民生活環境の向上をはかり、ひいてはネコ由来感染症などの影響からツシマヤマネコを保護することを目的として、平成17年2月に設立されました。
 協議会参加者は、環境省、長崎県、対馬市などの行政関係者、NPO法人、市民代表、有識者など計18名です。昨年度に引き続き、ネコの健康生活サポートキャンペーン等を実施中です。

<目的>
 今回の捨てペット防止キャンペーンは対馬島内での、下島から上島、上島から下島へのネコをはじめとする捨てペットを予防することを目的としています。この活動を通じて、対馬市民に対して、ペットのためにも、ツシマヤマネコをはじめとする対馬の自然のためにも、そして人間生活のためにもペットの適正飼育が重要であることについて、チラシ等を配布し普及啓発を行います。
 また、本年度、協議会で実施している「ネコの健康生活サポートキャンペーン」のチラシを配布し、利用促進をはかります。

日時:平成18年10月28日(土) 10:30~12:00 (※小雨決行、雨天延期(日時未定))

会場:あそうベイパーク入り口付近、国道382号沿道

スケジュール・方法
10:30~12:00 ツシマヤマネコの着ぐるみ「つばき」と「ろくべえ」とともに、ドライバーに対してチラシ、ヤマネコステッカー等を配布。「ペットのためにも、ツシマヤマネコなどの野生動物のためにも、人間のためにも飼養動物は最後まで責任を持って飼いましょう」とドライバーに対して呼びかけます。また、ネコの健康生活サポートキャンペーンのチラシを配布し、利用促進をはかります。

主催:対馬地区ネコ適正飼養推進連絡協議会
協力:対馬南警察署、福岡ECOコミュニケーション専門学校


[113] ツシマヤマネコの死体収容について
投稿者:佐々木 投稿日:2006/10/19(Thu) 11:24

 平成18年10月18日(水)、対馬市峰町木坂(きさか)において、ツシマヤマネコの亜成獣の死体が発見され、対馬野生生物保護センターに収容しました。個体の状況から考えて、17日夜から18日早朝にかけて交通事故にあったものと考えられます。

1.発見日時
 平成18年10月18日(水)午前8時30分頃

2.発見場所
 対馬市峰町木坂の県道

3.発見の経緯
 午前8時30分頃に、道路上で死んでいるツシマヤマネコを地域住民の方が発見し、長崎県対馬地方局を通じて対馬野生生物保護センターに連絡がありました。その後、センターの職員が死体をセンターに収容しました。

4.個体の情報
(1)性別:オス
(2)年齢:亜成獣(今年春生まれ)
(3)体重:1,240g
(4)全長:635㎜(頭胴長432㎜)
(5)死体の状態:
 発見当時すでに死後硬直していたことから、17日夜から18日早朝にかけて死亡したものと推察されます。
(6)死因:
 頭蓋骨及び左前肢の骨折、道路の車道上に死体があったことから、交通事故により死亡したものと推察されます。
(7)FIV、FeLV検査:共に陰性(FIV:ネコ免疫不全ウイルス、FeLV:ネコ白血病ウイルス)

5.その他
 平成4年以降39件目の交通事故で、うち34件でツシマヤマネコが死亡しています。平成17年度は5件の交通事故があり、いずれも死亡した状態で発見されています。平成18年度は2件目の交通事故事例です。
 これから、仔ネコが親離れをする季節を迎え、例年交通事故に遭遇する危険性が増大します。運転をされる方は、スピードを落とし安全運転に心がけ、万が一事故に遭遇した場合又はツシマヤマネコの死体を発見した場合は、速やかに対馬野生生物保護センターなどにご連絡下さるようお願いします。


[112] ツシマヤマネコ保全計画づくり国際ワークショップ報告書の発行
投稿者:ツシマヤマネコPVA実行委員会 投稿日:2006/10/18(Wed) 12:29

<概要>
 2006年1月9日から11日まで、長崎県対馬市美津島町文化会館で開催いたしました、ツシマヤマネコ保全計画づくり国際ワークショップの報告書が完成いたしましたので、お知らせいたします。
 また、本報告書をご希望の方には、電子ファイル(PDF)、または印刷製本したものを実費で配布をいたします。

 このたび、「ツシマヤマネコ保全計画づくり国際ワークショップ」(共催:環境省、長崎県、対馬市、協力:IUCN/SSC/CBSG野生動物保全繁殖専門家グループ、協賛:財団法人自然保護助成基金、財団法人旭硝子財団、NPO法人どうぶつたちの病院、後援:林野庁、日本獣医師会、日本野生動物医学会、(社)日本動物園水族館協会、CBSG Japan)の最終報告書が完成いたしましたので、ご報告申し上げます。
 このワークショップでは、国内外の専門家、行政関係者や住民など119名の参加を得て、ツシマヤマネコ保護対策の中でとくに優先される事項が抽出され、また横断的な行動計画を策定することができました。対馬では、ワークショップの提案書を受けて、行政や民間等によって、すでに様々な取り組みが各方面で具体的に強化、促進されています。
 今後とも、日本の宝であるツシマヤマネコの保全を目指して、行動計画を推進していくことができればと願っております。
 なお、報告書(電子情報)をご希望の方は、事務局(E-Mail:twcc97@yahoo.co.jp)までお知らせください。また、印刷製本したものについては一部1500円(+送料210円)でお分けしています。