アクティブ・レンジャー日記
九州地区のアクティブ・レンジャーが、日々の活動や地域の魅力を発信します。アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、瀬戸内海、西海、雲仙天草、阿蘇くじゅう、霧島錦江湾、屋久島、慶良間諸島、西表石垣国立公園、やんばる国立公園があります。
稲尾岳の巡視をおこないました
2024年09月13日
みなさん、こんにちは!まだまだ暑い日が続きますね。
霧島錦江湾国立公園管理事務所の新田です。
先日稲尾岳の巡視に行ってきました。
稲尾岳は自然環境保全地域の特別地区に指定されています。自然環境保全地域とは、自然環境保全法に基づき、原生の状態を維持している地域や優れた自然環境を維持している地域を、今後も極力人の手を加えずに、後世に伝えることを目的として指定される地域です。
霧島錦江湾国立公園管理事務所の新田です。
先日稲尾岳の巡視に行ってきました。
稲尾岳は自然環境保全地域の特別地区に指定されています。自然環境保全地域とは、自然環境保全法に基づき、原生の状態を維持している地域や優れた自然環境を維持している地域を、今後も極力人の手を加えずに、後世に伝えることを目的として指定される地域です。
今回は、滝巡りコース→北口コース→稲尾神社→西口コースのルートで踏査しました。
滝巡りコース
登山道西口からスタートし、登り下りを繰り返して内之牧林道へ出るコースです。登山道には、小さな沢がいくつか流れており、3つの滝を見ることができます。水が豊富な山だけあり、緑がとにかく美しい!
コケや木が生き生きしているのが感じ取れます。
きれいな景色に夢中になりすぎるとスリップするので、十分足下にはご注意くださいね。
楽なコースではありませんが、個人的には、歩いていて飽きることのない、大好きなコースでした!
コケや木が生き生きしているのが感じ取れます。
きれいな景色に夢中になりすぎるとスリップするので、十分足下にはご注意くださいね。
楽なコースではありませんが、個人的には、歩いていて飽きることのない、大好きなコースでした!
今回の任務
本日の任務は、地域内の登山道を踏査すること、環境省で設置した看板の現状確認すること、そして登山道入り口にある看板をピカピカにすることです。
本当におちるのか!?というくらい、言ってしまえば汚い看板でしたが、スポンジを使うと、汚れが落ちる落ちる!!
とってもきれいな看板に生まれ変わりました。
本当におちるのか!?というくらい、言ってしまえば汚い看板でしたが、スポンジを使うと、汚れが落ちる落ちる!!
とってもきれいな看板に生まれ変わりました。
オオスミサンショウウオ
オオスミサンショウウオは、元々はオオダイガハラサンショウウオとされていましたが、2014年に新種として記載されました。
オオスミサンショウウオは、環境省レッドリスト2020 絶滅危惧IB類(EN)にも指定されています。
今回は、そんな貴重なオオスミサンショウウオの幼生に出会うことができました。
しっかり手と足も確認することができます。とっても可愛らしい姿です。
オオスミサンショウウオが生息していることは、稲尾岳に豊かな自然環境が残っていることの現れといえます。
なお、自然環境保全地域の特別地区内では、許可の無い動植物の捕獲等は禁止されています。
オオスミサンショウウオは、種の保存法に基づき国内希少野生動植物にも指定されており、捕獲等が禁止されています。是非、見て楽しみましょう!
オオスミサンショウウオは、環境省レッドリスト2020 絶滅危惧IB類(EN)にも指定されています。
今回は、そんな貴重なオオスミサンショウウオの幼生に出会うことができました。
しっかり手と足も確認することができます。とっても可愛らしい姿です。
オオスミサンショウウオが生息していることは、稲尾岳に豊かな自然環境が残っていることの現れといえます。
なお、自然環境保全地域の特別地区内では、許可の無い動植物の捕獲等は禁止されています。
オオスミサンショウウオは、種の保存法に基づき国内希少野生動植物にも指定されており、捕獲等が禁止されています。是非、見て楽しみましょう!
稲尾岳へ行かれる際は、登山装備を整えて、十分な時間の余裕を持って行かれることをお勧めします。是非、照葉樹の森・稲尾岳ビジターセンターにもお立ち寄りください。