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九州地方環境事務所

ツシマヤマネコニュース

河岸のヤマネコ

2014年04月03日
センター職員日誌
対馬2年目AR竹澤です。
桜も咲き、春の暖かな陽気になりました。
対馬生活2年目が始まったばかりのつい先日。

 休日の早朝、散歩していたところ、河岸にヤマネコを発見!
日中にヤマネコを見られるのは珍しく、しかもこの日は運良く撮影までできました。
AR2年目を迎え、プライベートで初めて野生のヤマネコの撮影成功です!

「河岸を歩くヤマネコ」


そしてもう一つうれしいのが、実はここは以前、護岸改修の際に、
事業者である県や工事を施工する会社と対馬野生生物保護センターが協議を行い、
ヤマネコをはじめ、多くの生きものが利用できるよう、水性植物が生える淀みを残したり、
ヤマネコが利用しやすいように護岸に段差が設置されている場所です。

まさにそこを利用しているヤマネコとの遭遇でした。
写真の通り、ちゃんと活用されておりました!

 こういった環境に配慮した工事は、この場所だけでなく対馬島内でも何カ所かで行われています。
 志多留の生きものに配慮した圃場整備や、
舟志の新規道路事業にあたりヤマネコの交通事故対策で作って頂いた
既設ネコ走り、カルバート設置もそれにあたります。

人とヤマネコをはじめ生きものが共存するため、
対馬野生生物保護センターでは行政機関、民間企業、
市民団体と連携しながら様々な対策を行っています。

この護岸もそうした連携の元、作られています。
そして行った対策の効果が目に見え、また示せるというのは、
今後更なる対策の実施にも繋がる大切なことです。

 なので、散歩のおりに、その姿を撮影できたことはとてもうれしい事でした(o^^o)

ちなみに写真のヤマネコは護岸の段差を駆け上り、
振り返って顔を見せてくれた後、藪の中に消えていきました。




新年度早々、幸先のいい出会い。
元気でね、会えたらまたね、とその後ろ姿を見送りました(^^)/~~




このように環境に配慮した箇所がさらに増え、
少しでもヤマネコたちが暮らしやすい環境になるよう、今後も対策に取り組みます!