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九州地方環境事務所

ツシマヤマネコニュース

Fn-66(愛称:じぇじぇ)保護収容→放獣

2013年12月26日
センター職員日誌
みなさん 

こんにちは。
2013年も、残すところあと数日となりました。

さて、先日12月15日(日)に上対馬町西泊にて「カニかご」に誤って侵入してしまい、出られなくなっていたところを保護されたヤマネコをセンターに収容しました。

下の写真は、保護時の様子。
防波堤に置かれたかごの中でじっとしていました。





この子は、若いメスのヤマネコ。
カニかごは、タコ捕獲のために使用後、中に入れていたエサを乾燥させるために防波堤に干していたものです。
こんな見通しの良いところに置かれたかごに入ってしまうなんて、驚きですよね。


センター収容直後の様子。
入院室内で、警戒した様子でした。



その後、全身検査を実施しました。健康状態に問題は無く、すぐに野生に戻すことになりました。

そして、昨日12月25日保護場所近くにて、保護者の方立ち会いの下放獣し、元気に帰って行きました。




立ち会ってくださったのは、カニかごの持ち主比田勝にある「ひでよし」のご夫妻。じぇじぇの名付けの親でもあります。

みなさん。
冬期は、ヤマネコにとっては繁殖期。
行動が活発になり、行動範囲も広がります。
人里に近づく機会も増えてきますので、鶏小屋などヤマネコが近づきそうな場所の点検をお願い致します。
そして、すき間や穴を発見したときには、補修をよろしくお願いいたします。