野生生物の保護
管内のラムサール条約湿地
国内では令和3年11月時点で53か所が登録されており、九州管内にはそのうち7か所があります。最近登録された湿地では、荒尾干潟は平成24年7月に、出水ツルの越冬地は令和3年11月に登録されています。
※参考:日本のラムサール条約湿地
○荒尾干潟(熊本県荒尾市、長洲町)
有明海東側の荒尾市沖に拡がる広大な干潟で、単一の干潟としては国内最大級の広さです。アナジャコやムツゴロウなどの生物が豊かな干潟には、秋から春にかけて、中継又は越冬を目的に、クロツラヘラサギ、ズグロカモメといった希少種や、シギ・チドリ類を中心に多くの渡り鳥が飛来します。
荒尾干潟ガイドブック
○出水ツルの越冬地(鹿児島県出水市)
鹿児島県出水市の北西部に位置し、ナベヅル、マナヅルの世界的な渡来地としても知られています。
特徴として当該湿地は農地を中心とした場所であることで、農家をはじめ多くの関係者の理解と協力により保全が図られています。
また、一般の観光客に対してツルのねぐら周辺への立入りを一定程度制限し、野生鳥獣と人との共生を目指した持続可能な利用に資する取組も行われています。