追悼特集
2007年6月4日、残念ながら長い間みなさんに親しまれてきた「つしまる」が死亡しました。 ありがとう! つしまる
「つしまる」プロフィール 性別:オス 年齢:不明(推定9歳以上) 体重:約3.5kg 全長:82cm 尾長:28cm 2000年12月20日、上県町友谷で保護され、FIV(通称ネコエイズ)に感染していることがわかり、その後センターで飼育をしてきました。
死亡までの経過 平成15年12月9日からセンターで一般公開していたツシマヤマネコの「つしまる」が、平成19年6月4日に残念ながら死亡しました。「つしまる」は今年の1月末から食欲不振や腰のふらつきなどの症状が見られ、一般公開を休止し、センター内の別の施設で治療をしていました。
「つしまる」がこのような状態になった原因は分かりませんが、どこからか飛び降りた拍子に腰を痛めたのかも知れません。老齢になると、このようなことが起きることがあります。その後、体調は回復傾向にありましたが、老齢であることも考慮して一般公開を引退することになりました。
引退後は、体調がよくなったり、悪くなったりを繰り返していましたが、5月の半ばころから徐々に体調が悪化。食欲不振が続き、治療の甲斐なく、6月4日の夜に眠りながら息を引き取りました。死亡した原因については、現在東京大学に依頼し究明中です。FIV(通称ネコエイズ)が発症していたかについても検査を行う予定です。
「つしまる」が残したもの 世界で初めて、生息地対馬で一般公開されたツシマヤマネコが「つしまる」です。対馬の島民でさえ、実際にツシマヤマネコを見たことがあるという人が少ないという現状の中で、「つしまる」は約3年半という長い間、「ツシマヤマネコはこんな動物なんだ!」という感動と、ツシマヤマネコがおかれている厳しい現状をたくさんの人に伝えてくれました。 今、大きな勤めを終え安らかに眠りについた「つしまる」ですが、ツシマヤマネコ保護に大きく貢献してくれたことに感謝しています。 (写真:立木の上で気持ちよさそうに昼寝をする「つしまる」。このような姿をよく見せてくれました。)
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