名前は『つつじ』に決まりました!
長い間、皆さまに親しまれてきましたヤマネコの広報部長「つしまる」でしたが、体調不良のため引退し、6月4日の夜に残念なことにこの世を去りました(詳しくは3ぺージ参照)。「つしまる」が引退したことで代役として指名されたのが「つつじ」です。「つつじ」は、2002年9月23日に上県町田ノ浜で琉球大学の調査のため捕獲されたメスのヤマネコです。その時の検査でFIV(ネコ免疫不全ウィルス。通称ネコエイズ)に感染していることがわかり野生復帰を断念し、当センターで飼育することになりました。
2007年3月8日に一般公開を開始しましたが、現在のところFIVの発症はみられず、高齢であるにもかかわらずきわめて健康です。性格はおっとりマイペースです。何事にも動じない肝っ玉母さんで、他の飼育ヤマネコたちの癒し系として安らぎを与えるような存在です。午前中はうろうろとケージ内を見回る姿も観ることができますが、午後からは小屋の中のワラの上でぐっすり寝てますので観察に来られる際には午前中がお勧めです。 「つつじ」の名前の由来は公開開始の3月8日がゲンカイツツジの咲く頃と同じ時期ということと、対馬市の花がゲンカイツツジということにちなんで応募者の中の4名の方が考えてくださいました。ありがとうございました。また、たくさんの素晴らしい名前を考えてくださった皆様にもこの場をお借りして感謝申し上げます。
お騒がせヤマネコのトモオ、3頭のパパになる
福岡市動物園では、今年の春もツシマヤマネコの赤ちゃんが3頭生まれました。今年は、昨年秋にセンターから福岡市動物園に新たな血統として導入されたオスのヤマネコの「トモオ」が繁殖に参加し、5月9日(水)の11時30分頃にNo.13との間に無事に3頭の仔ヤマネコが生まれました。 (写真:交通事故などを経て、現在は福岡市動物園で暮らすトモオ)
トモオはろうきんブックレット「ツシマヤマネコ-対馬の森で、野生と共存するために」の冒頭に登場するヤマネコで、最初は交通事故、その後は鶏小屋に入りセンターに3回も保護されたヤマネコです。ヤマネコのおかれている現状、そして地域とヤマネコとの共存について、私たちに様々なことを教えてくれたトモオですが、これからはパパとしての活躍に期待したいと思います。
今年も佐護中から職場体験に来てくれました。
海老名 春希君(2年)からの感想 今日、職場体験をして一番楽しかったことは、ヤマネコのフンを探しに行ったことでした。けれど、ヤマネコのフンはあったけど少し古かったのが残念だなと思いました。その他にヤマネコの部屋のそうじやヤマネコのフンの調査をしたり、センターの中の見回り、生物のちりょう室を見たりしました。ヤマネコのフンの調査では、フンの中に入っていた毛を見れて良かったです。 センターの中の見回りでは、ヤマネコの生存を確にんするためのカメラをはじめて見ました。今日はとてもいい経験ができてよかったです。 (写真:センター職員に指導してもらいながら、ヤマネコの検査を行う海老名君)
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