対馬野生生物保護センター

[ ホーム ] → [ とらやまの森バックナンバー ] → [ とらやまの森第28号4ページ ]


とらやまの森
環境省 対馬野生生物保護センター ニュースレター

とらやまの森第28号

 

現在のページ 01 | 02 | 03 | 04


地域の動物問題を考える「どうぶつ懇談会」


 2月25日(金)に佐護住民センターで「どうぶつ懇談会」が行われました。イノシシによる農作物被害、ノラネコによる生活環境の悪化など、動物に関する地域の問題を考える話し合いの場に、地元の方や行政職員など約50名が参加しました。
 イノシシに困っているという農家からの訴えには、獣害対策の専門家から、「今ならまだ間に合います。山の10頭より里の1頭への対策を。」とのアドバイスがありました。ノラネコについては、獣医師の先生方から「望まれずに生まれてくる不幸な仔ネコをこれ以上つくらないためにも、避妊去勢手術や屋内飼い等適正飼養の普及が必要」とお話しがありました。
 翌26日(土)、27日(日)は、イエネコの避妊去勢キャンペーンが佐須奈の対馬動物診療所で行われました。申し込みのあった方のネコには避妊去勢とマイクロチップ登録、病気の検査、ワクチン接種が施されました。マイクロチップ登録をすることには、飼いネコとノラネコの区別がつき、飼いネコが迷子になっても発見されて帰って来ることができるなどの効果があります。
 これらは獣医師会や行政、NPO団体などが協働で行う、対馬のノラネコをゼロにする取組みの一環です。ノラネコ自身が飢えや病気に苦しまず、人間もノラネコにゴミを荒されたりすることがない地域を作ることを目指します。それはひいてはヤマネコにとっても、病気をうつされたり食べ物や生息地を奪い合うことのない、本来の生息環境を取り戻すことにもつながります。まずはネコの話題を通じて、人と動物のこれからについて一緒に考えるために、あなたの地区でも懇談会を開催しませんか?

 懇談会のはじめに、佐護小学校の総合学習のまとめとして「みんなが暮らす将来の佐護 未来予想図発表会」を開催しました。




イベント案内 棹崎公園 お散歩観察会

「沢沿いを歩く、森の自然観察」

5月22日(日)9:30~11:00(長靴持参)
沢沿いを歩き、水辺の生き物を観察します。

「身近な昆虫さがし」

6月26日(日)13:00~14:30
棹崎公園で見られる昆虫を探します。

「夜の生き物観察会」

7月24日(日)19:30~21:00
光に集まる虫を中心に、夜の世界を紹介します。

 ※各回とも申し込み不要 参加費100円 雨天中止
 開始15分前からセンター窓口で受付します。

4月のお散歩観察会

 4月のお散歩は「春のバードウォッチング!」。韓国へ渡る直前に棹崎の半島に集合したヒヨドリの大群を観察しました。これから50Kmもの海上の旅を、彼らは無事終えることができるのでしょうか?
 途中、ヒヨドリの群れを狙ってハヤブサやハイタカが狩りをする姿も見ることができました。
(写真:ヒヨドリの大群)




対馬野生生物保護センターからのお知らせ

定期購読について

「とらやまの森」は対馬島内全戸配布です。センターのカウンターからもご自由にお持ち帰り頂いていますが、島外の方は定期購読も受付けています。詳細はセンターまでお問合せください。またバックナンバーも同様に受付けております。

 第29号は2005年7月発行の予定です。

 通常は月曜が休館日ですが、月曜が祝祭日の場合は開館し、その翌日が休館日となります。また臨時休館することもありますので、その都度ご確認ください。

5月 9日(月)、16日(月)、23日(月)、30日(月)
6月 6日(月)、13日(月)、20日(月)、27日(月)
7月 4日(月)、11日(月)、19日(火)、25日(月)

 ※「とらやまの森」の記事を引用される際には、出典が「とらやまの森」であることを明記して下さい。


とらやまの森第28号

 

現在のページ 01 | 02 | 03 | 04


[ ホーム ] → [ とらやまの森バックナンバー ] → [ とらやまの森第28号4ページ ]