対馬野生生物保護センター

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とらやまの森
環境省 対馬野生生物保護センター ニュースレター

とらやまの森第28号

 

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「つしまる」公開で来館者 1.8倍 に!


 ツシマヤマネコの「つしまる」をセンターで公開して早1年5ヶ月。「つしまる」の公開前(2002/12~2003/11)と公開後(2003/12~2004/11)の各1年間の来館者数についてまとめました(下表)。
 公開後は、来館者数が前年比1.8倍と大きく伸びました。特に島内からの来館者が著しく増加しました。「対馬にはツシマヤマネコがいると聞いていたけど、初めて見た」とおっしゃる方が多かったようです。表からもヤマネコを見る機会の少ない旧下県郡からより多く来られるようになったのがわかります。「つしまる」に会うために何度もセンターに来られる方も増えたようです。 
センターでは、鳥の羽根の標本の展示コーナーや、自然の材料で対馬の生き物を作るヤマネコ工房を新たに開設しました。またゴールデンウィーク中には、野鳥を見た人が情報を交換できる野鳥掲示板を設けました。皆さんが何度来ても楽しめるセンターにしたいと思い、少しずつ展示にも工夫をこらしています。毎日様々な表情を見せてくれる「つしまる」や、新しい展示を見学するために、センターをまた訪れてみませんか?
(写真:一般公開中の「つしまる」今は夏毛で少し涼しそうです。)


  来館者数 島内 島外
旧上県郡 旧下県郡
公開前 10,399 1,937 1,922 3,859 6,650
公開後 19,068 4,288 4,930 9,218 9,850
比率(前/後) 1.8 2.2 2.6 2.4 1.5

もうすぐ10万人!!

 10万人目には 記念品進呈

 対馬野生生物保護センターは1997年8月にオープンしました。5月10日現在、通算来館者数が9万8千人で、あと少しで10万人になります。5万人達成はオープンして4年4ヶ月だったのですが、そのペースより約1年早く、6月中に到達しそうです。みなさんもこの記念すべき日が早く来るようセンターを訪れてみませんか?
 もしかしたらあなたが記念すべき10万人目の来館者かもしれません。

オウゴンオニユリ保全計画~自生地復活を願って~

 7月の対馬、道路沿いにはオレンジ色の美しいオニユリが咲き誇ります。対馬には他の地域には無い特徴あるオニユリが自生しますが、中でも黄金色の花をつける『オウゴンオニユリ』は世界でも対馬にしか存在しません。このオウゴンオニユリの自生地は環境変化の影響を受け、保護が必要な状況にあります。オウゴンオニユリを保護するため、大阪府立桜塚高等学校の西谷 信一郎先生が対馬の植物愛好家の方々とともに始めた― オウゴンオニユリ保全プロジェクト ―についてセンターに中間報告をいただきました。
 この計画では種子から育てるそうですが、種子から育てると株が大きくなって開花するまでに少なくとも3年間は必要です。単純に計算しても成長したオニユリを自生地に返すためには6年またはそれ以上かかる、息の長い根気の要る仕事です。長期にわたる保全活動を始め、継続し、そして成功するためには、地元の方の協力・支援が必要です。この活動について詳しくは『対馬植物図鑑』ホームページに掲載されています。また、センター館内の掲示板でもこの活動を紹介していますのでぜひご覧ください。


対馬植物図鑑HPに掲載中 
http://marugoto.cool.ne.jp/

写真提供:國分 英俊 氏


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