今年の冬はツシマヤマネコにとって厳しい冬となりました。平成16年度の保護9件、死体発見5件は過去最高記録です。その要因としては、ヤマネコセンターが地域の方々に認知され、ヤマネコ情報を提供して頂けるようになったことがまずは挙げられます。 しかしそれだけではなく、野生のツシマヤマネコが暮らす環境が、一層厳しくなっていることが保護増加の原因かもしれません。 今冬の特徴は、ワナによる捕獲が多かったことです。箱ワナで捕獲された場合は怪我もなく、元気に野生復帰する可能性が高いのですが、トラバサミで捕獲され怪我をした場合には、一見大丈夫そうでも死亡してしまったり、野生に帰ることができなくなったりすることもあります。地域の方の優しさで、トラバサミの使用自粛をお願いします。 (写真:4月26日に無事に生息地に帰ったヤマネコ。追跡調査用の発信機を取り付けた)
保護収容(1月~4月)
収容日 |
性別 |
年齢 |
体重(g) |
保護原因・その後 |
2月4日 |
オス |
成獣 |
3,750g |
トラバサミによる怪我・保護中 |
2月17日 |
メス |
亜成獣 |
1,410g |
箱ワナによる錯誤捕獲・保護中 |
3月7日 |
メス |
成獣 |
1,900g |
衰弱・翌8日死亡 |
4月5日 |
オス |
亜成獣 |
2,100g |
箱ワナによる錯誤捕獲・4月26日野生復帰 |
保護収容(1月~4月)
収容日 |
性別 |
年齢 |
体重(g) |
原因・その他 |
2月12日 |
不明 |
成獣 |
(1,200g) |
不明・かなり古い状態 |
4月29日 |
オス |
成獣 |
(1,600g) |
交通事故・内臓、筋肉が動物に食べられていた |
情報提供のお願い
ツシマヤマネコを ◎目撃した ◎保護した ◎死体を発見したら ヤマネコセンター 0920-84-5577まで!
|