対馬野生生物保護センター

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とらやまの森
環境省 対馬野生生物保護センター ニュースレター

とらやまの森第23号

 

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ツシマヤマネコの一般公開が始まりました


 昨年12月9日より、ツシマヤマネコの一般公開が始まりました。公開から1月29日までの期間に、島内から1,952名、島外から722名の来館がありました。この季節、例年は来館者が少ない時期ですから、みなさんヤマネコに会うためにセンターまで来てくださったようです。特に島内でも、今まで足を運ぶには遠かった厳原町、美津島町からのご家族が目立ちます。
 対馬に住んでいてもなかなか見る機会のないツシマヤマネコですから、いらっしゃる方のほとんどがヤマネコの実物を見るのは初めてです。見学の後にご記入いただいたアンケートでは、「かわいい」「初めて見て感動した」「保護の重要性を感じた」という感想が多く寄せられました。1月いっぱい募集している名前も、スタッフの予想以上に一生懸命考えてつけてくれています。いい名前を選んで次回の「とらやまの森」で発表しますね。
(写真:一般公開中のツシマヤマネコ)


 また、これまで以上にセンター内にある他の展示もじっくり見られる方が多くなったように感じます。ヤマネコを見る、ということだけでなく、彼らをとりまく厳しい現実を知る機会となるよう、これからも展示を工夫していきたいと考えています。
 心配していたヤマネコも、今のところそれほどストレスを感じている様子もなく元気にしています。今後も注意深くモニターを続けていきますが、もし体調に異常が見られた場合には、公開は休止することもありえますので、その際はご了承ください。
(写真:観察室から見た公開ケージの様子)




《声》 ヤマネコ解説ボランティアに参加して

 ツシマヤマネコの一般公開に伴い、センターのボランティアグループである「ツシマヤマネコ応援団」から解説ボランティアを募集しました。その募集に答えて、何名かの会員の方々に、センターの来館者のみなさんと直接対話をしながら公開されたヤマネコの見学のサポートをしていただきました。解説ボランティアに参加された田村健二さんによると『今までヤマネコ自体を見たことが無いので感動しました。施設の立派さもさることながら、ヤマネコのことをよく知ることができると思いました。一度だけではなく、二度、三度とだれかを連れてヤマネコを見せに行きたくなります。ボランティアをして、センターに1日居ましたが、センターの職員の方々と一緒に生き物の話などをするのが楽しく、飽きませんでした。またヤマネコの公開以外の仕事を一緒にできたことも良い思い出になりました。』ということでした。ツシマヤマネコの公開を通じて来館者の皆さんとのコミュニケーションが増えてきたというのもプラスの効果だと思います。
 ツシマヤマネコ応援団はセンターの活動支援や勉強会、観察会などを通じてヤマネコ保護に参加することを目的としたボランティアグループです。入会ご希望の方は事務局(センター内 電話0920-84-5577)までご連絡ください。


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