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投稿者:前田 投稿日:2007/07/25(Wed) 21:03 No.1393
それは2006年3月29日の出来事でした。
胎児二頭を持つ母ヤマネコの交通事故死体が、上対馬町三宇田(みうだ)の市道上で発見されたのです。見るに堪えない出来事でした。
その後のセンターの調査で、市道の下を走っている複数のカルバート(沢など排水のためのコンクリート管)をツシマヤマネコやツシマテンなどが頻繁に利用していることが分かりました。しかし、中には入口が枝や葉っぱでふさがっていたり、出口に段差があったり、水が溜まっていたりして利用しにくいものもありました。センターは学生ボランティアとともにカルバート入口の清掃を実施。その後、ヤマネコが実際に横断していることが分かりました。ツシマヤマネコの交通事故を少しでも減らすには、常にカルバートを利用できる環境を整え、ヤマネコが道路に上がらないようにしておくことが重要だと考えました。
そこで、ボランティアグループ「ツシマヤマネコ応援団」は立ち上がったのです。まず、7月8日に、三宇田浜で開催された国境マラソンで、ヤマネコ飛び出し注意の呼びかけを行いました。
続いて7月22日には、枯れ枝などで入口がふさがったカルバートを清掃。また、出口に段差があり、水が溜まっているところに土のうを並べて、動物が利用しやすい通路づくりを行いました。また、三宇田の市道にはヤマネコ飛び出し注意看板が無いことから、応援団手作りの看板を設置しました。
昨年3月の悲劇を繰り返さないようにしたいですね。
写真:つまっているカルバートを清掃する学生さんたち
投稿者:前田 投稿日:2007/07/25(Wed) 21:13 No.1398
清掃作業プラス、ツシマヤマネコ応援団ではカルバートの出口に土のうを並べて野生動物のための通路づくりを行いました。
←作業前
投稿者:前田 投稿日:2007/07/25(Wed) 21:18 No.1399
←作業中。子ども会員は土のうづくりで汗を流しました。佐々木保護官は土のう運びで汗をかき過ぎました。作業からしばらく経った今日、筋肉痛のようです。