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9月のお散歩観察会は、「虫の音を聴く会」でした。好評だった夜のお散歩観察会第2弾です。今回は18時~19時半までおこない、厳原からひと家族が参加してくれました。
今回は、秋の夜長を彩るコオロギやキリギリスの仲間に焦点を当てます。童謡「虫の声」に出てくる虫たちに出会う観察会のスタートです。「♪あれマツムシが鳴いている、チンチロチンチロチンチロリン」
棹崎灯台へ向かう途中、森の中を抜けようとすると、頭の上から「リー リー」と虫の声が降ってきました。バッタの仲間というと、草原にいるイメージがありますが、樹上の環境を好んで暮らしているバッタもいるのです。
虫の音を聴く会ということでバッタがメインの観察会でしたが、なんとアキマドボタルまで見ることができました。
アキマドボタルは日本最大級のホタルで、日本では対馬にしか生息していません。ゲンジボタルなどど違って光が点滅しないので、やわらかな光がゆらゆら飛ぶ姿はなんとも風流でした。
虫の音といっても、きれいな音ばかりではありません。「ガチャガチャガチャ」と、やかましい音を出しているのはクツワムシ。音も大きければ体も大きい、特大サイズのバッタです。一生懸命ハネをこすり合わせて音を出していました。
「虫の声」という童謡には、マツムシ・クツワムシ・スズムシ・キリギリス・ウマオイがでてきますが、今回の観察会ではウマオイ以外すべての虫の音を聞いたり、姿を観察したりすることができました。
「秋の夜長を鳴き通す、ああ面白い虫の声」