対馬野生生物保護センター

　2月27日のお散歩観察会には、センター常連のＫさん一家が厳原から遊びに来てくださいました。Ｋさんのご希望から、双眼鏡を持って棹崎の鳥を探しに行きました。

　センター横の池は、すでにカエルの卵でいっぱいです。種類が違うのか、産み付けられた時期が違うのか、一口に卵といっても様々な卵がありました。「この卵はキウイみたい」「こっちはイクラみたいだよ」「キャビアじゃない？」　出てくる例えは食べ物ばかりでした。
　極めつけは「ナマコがいっぱいいるみたい！」

　天気の良い日の昼間ということもあり、声はすれども姿はなかなか見られません。それでもなんとか東屋周辺でヒヨドリとジョウビタキに出逢えました。その後、棹崎の海が見える展望所まで来ると、ウミウが岩の上で一休みしていました。

　そのすぐそばの崖にハヤブサがいたのですが、背中の灰色が崖と同化しているのでなかなか見つかりません。見つけた瞬間「あ～あれか！後ろ向いてたらウもハヤブサも変わらんね」う～んごもっとも、普段鳥を見慣れない人からしたら、両方とも「黒っぽい鳥」ですもんね。飛ぶ姿までは見られませんでしたが、それでも初めて見たというハヤブサに満足されていました。

　ハヤブサを見た後は、海へ続く沢沿いの小路を下っていきました。観察会では初めて歩くコースでしたが、薄暗い森とふわふわの地面が心地よい道でした。

　途中、何者かに食べられた鳥の羽が散乱していました。胸のあたりに生えるふわふわの羽には、油がついています。もしや油汚染の海鳥・・・？

　帰ってきてから羽図鑑で調べると、ウミスズメの羽と形・色・大きさとも、ぴったりでした。右上の２枚が本物、あとは図鑑の写真です。

　さらに下るとシカの糞も発見！川沿いは様々な生き物の生活の場として利用されているようです。

　海に到着！さすがに風と寒さで磯遊びはできませんでしたが、晴天に海の青さも映えました。

　しかし、ゴミでいっぱいです。ハングル文字のプラスチック容器が目立ちますが、日本製のものもみられます。「ポイ捨て禁止！ゴミは持ち帰りましょう！」

　寒い冬でも浜辺の植物は元気そうです。

　塩や乾燥から身を守るための厚い葉っぱが、ツヤツヤしていてとてもキレイでした。

　キャンプ場の方からぐるっと周って帰ってきました。ヤマネコの石像前の広場でゴロゴロゴロ～。

　目的の小鳥はあまりみられませんでしたが、沢沿いの小路のような土の上を歩く感触が心を和ませるお散歩でした。