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投稿者:木村 投稿日:2004/04/30(金曜) 23:51
あらゆるものに付いている名前というものは、人間が便宜的に勝手につけたものです。水が固まったものを氷と呼び、さらに空から降ってくるものを雪、地表に出るものを霜と言うのも、すべて昔の人がつけた名前を使っているのです。
この写真の生き物には、「霜が降っているようだ」という名前がついています。もし私がこの生き物に名前をつける立場だったら、「のこぎりみたい」としたでしょう・・・あまりのセンスの無さに、ご本人に怒られてしまいそうです。
みなさんだったら、この生き物になんと名前を付けていたでしょうか?
投稿者:檜山 投稿日:2004/04/29(木曜) 19:14
みなさん蒔絵という言葉を聞いたことがありますか?日本で古くより伝わる装飾方法で、漆の上に金や銀の色粉を蒔いて塗り固めた工芸品です。
右の写真はミヤマカラスアゲハの翅を拡大したものです。
まるで蒔絵にそっくりです。いや、蒔絵が蝶の翅の模様にそっくりなのです。
ひとが蒔絵を描き始めるずっと以前から、蝶たちはこの美しさを纏い続けてきたました。
ひとがこの翅を見て、蒔絵を思いついたのかもしれません。
ひとはいつ、この美しさに追いつけるのでしょうか。
残念ながら写真では、本当の美しさの半分も伝わりません。
そこにすでに限界を感じます。
それと同時にこんなにも美しいものが、すぐそばにいることに嬉しくなります。
投稿者:村山 投稿日:2004/04/28(水曜) 21:16
今年も佐護の田んぼに水が入り、シギやチドリが目立ってきました。先程、夕暮れ時に佐護を通りかかったときにもオグロシギ、タカブシギ、アオアシシギなどがサギたちの間に見えていました。コサギも飾り羽がフワフワとしてとても素敵に見える時期です。
しかし、渡りにはリスクもあります。昨晩、佐護では強風が吹いていました。センターからの帰りがけの道路の上で見つけたのは、首が折れて死んでしまったオグロシギです。風に煽られて、車にでもぶつかってしまったのかも知れません。渡り鳥は季節ごとに長い距離を旅することが運命です。その旅の途中で傷ついたり、死んでしまうことも彼らには当然起こり得ることなのでしょう。小さな体で海を飛ぶことに、人間の感覚として「怖くないのか」と単純に思ってしまいますが、それも彼らには当然のことなのでしょう。
そんな風に理屈では「当然だ」と言っても、やっぱり渡り鳥はすごいな~と感動を覚えます。彼らがこの春の渡りを無事に終え、夏を過ごす地へ辿り着けるように祈りたいです。
投稿者:木村 投稿日:2004/04/23(金曜) 21:31
25日はセンター職員と一緒に森を歩く、棹崎お散歩観察会です。今日はみなさんより一足先に、森の様子を見てきました。
一番に出迎えてくれたのは、な、なんとマムシ!対馬では「ひらくち」の名で知られるツシママムシです。まだ幼蛇と思われるマムシが側溝に落ちているのを、発見した感動と喜びの眼差しで覗きこむと、奴はしっぽをフリフリいきなり跳びかかってきました。子供にしてこの気の荒さ、そして毒を持っているという事で、対馬の人があそこまで恐れ忌み嫌う気持ちがようやくわかりました。
みなさん、これから山を歩くときには、「ひらくち」に十分注意してくださいね。
投稿者:木村 投稿日:2004/04/23(金曜) 21:39
「ひらくちの写真なんか載せるな!」と怒られそうですが、気性の荒さと毒さえなければ、山吹色の綺麗なヘビです。
綺麗なヘビですが、これを見て安易に近寄ってはいけません。私のように、その恐ろしさを知らない島外の方は特にご注意を!
投稿者:檜山 投稿日:2004/04/22(木曜) 18:53
ツバメ飛び交う今日この頃、我が家にあるコシアカツバメの巣にも家主が戻ってきました。
我が家には合わせて3つのツバメの巣がありますが、どうやら今のところ、両隣の2軒にはまだ家主が戻って来てないようす。
お隣さんも戻り、雛たちが生まれる頃には賑やかになりそうです。ツバメ団地。またひとつ楽しみが増えました。
投稿者:村山 投稿日:2004/04/21(水曜) 20:51
今日はスズメガの魅力について、木村さん、桧山君に教えてもらいました。木村さんによると、ベルベットのような細かい毛に覆われた甲冑のような顔が魅力なのだそうです・・・。
このハネナガブドウスズメと思われる蛾を前に、しばしスズメガ談議と撮影会が繰り広げられたのでした。確かにかわいい気もしないでもありません。今度は、スズメガ観察会をするというのもおもしろいかもしれません。
投稿者:大林 投稿日:2004/04/20(火曜) 21:59
まずは写真を見てください。
この写真、センターに向かって駐車場から上がってくる時に、脇にある水路でとったものなんです。
いっぱいオタマジャクシがいますよね。
カエルの卵もいっぱいあって、水の中にも春が来てますよ。
と、書くつもりだったのですが・・・。
上の方にアメンボが写っていますよね。
なんか変だなー、と思ってよく見ると長い足が8本あるんですよね。
あれ、アメンボは昆虫で足が6本だったはずなのに???
と図鑑で調べてもやはり6本でした。
写真をよくよく見ると、足も目も触覚も2匹分ありました!!
交尾をしていたのかもしれません。
写真って面白いですね。
ちなみにアメンボの飛ぶ所って見たことあります?種類や環境によっては本当に飛ぶらしいですよ。
投稿者:木村 投稿日:2004/04/16(金曜) 20:30
「きゅぽぽぽ、きゅぽ、ぽ、ぽ、ぽきゅ~」
何の音だと思いますか?
これは、コウモリの声です。正確に言うと、コウモリの出す超音波を、機械を通して人間に聞こえるようにした時の音です。
棹崎公園には戦時中に築かれた砲台跡や弾薬庫などがあり、何種類かのコウモリがそこに棲みついています。センターの灯りに集まってくる虫を食べに来ているようで、そこそこコウモリたちの暮らしやすい環境にあるのでしょうか。
闇の世界の住人と名高いコウモリですが、「きゅぽきゅぽ」鳴くと聞くと、少しイメージが変わりませんか?意外につぶらな瞳がかわいかったりしますよ♪
←投稿用におうちの写真を撮らせてもらったら、フラッシュと同時に「きゅぽきゅぽ」大騒ぎ。ごめんよコウモリたち・・・